そう言うと神山に抱きつきキスをした
「おいおい カトリアーナ 紹介するよ こちらが僕の秘書で洋子だ
洋子 この子がカトリアーナだよ」
「ええ 美しくて素敵ね それに可愛いし 洋子よ 宜しくお願いしますね」
「あっすみません 私 カトリアーナ カトリアーナ ドヌーブです
青学の4年生です」
「そうだ 洋子 言うのを忘れていたよ 後輩が出来たね」
「だって今朝 カトリアーナと言っただけで
詳しく話してくれなかったでしょ もうお友達でしょ当然」
「うん そうなった」
洋子はカトリアーナにフランス語で
「私たちは姉妹よ みんなで仲良く神山さんを盛上げ楽しむの
独り占めしようとするとチームワークが壊れるの 分ってね」
カトリアーナは英語で
「昨日も 祐子と話しました 今日の神山さんを見て納得しました」
「おいおい ここは国際会議室じゃないんだよ もう 聞こえるように
日本語で話しなさいよ」
洋子とカトリアーナはニコニコして神山に
「いいでしょ 女同士の話しよ 出産とか分娩とか女性の話しよ
仲間に入る? どう?」
「もう 分りました どうぞご勝手に」
神山は中曽根副社長が置いていったバッグとジュラルミンケースを
開けてみるとバッグの中には4千万円入っていてジュラルミンケースには
8千万円入っていた
「おい 洋子 こんなに貰ったよ」
洋子とカトリアーナは次長席に来るとお札の山に驚いた
しかしカトリアーナは
「でも これが普通よ パリでも行われている事よ でも凄いわね」
「どうするの これ私の引出しにも入らないわ 銀行も閉まっているし
ATMだと30分は掛かるでしょ」
神山はバッグとジュラルミンケースに元通りお金を仕舞った
そろそろ18時になるので神山は祐子に少し遅くなると伝えた
「洋子 一緒にお寿司を食べよう 上原」
「わぁ~嬉しいわ 誘ってくれるの いくわ」
洋子が神山にキスをするとカトリアーナが
「洋子さん ずるい もう」
「さあ 喧嘩しないで でようよ」
神山は二人のお尻を撫でながら部屋を出ると赤いポルシェで
赤坂のスタジオに向った
玄関で二人を下ろし赤いポルシェをガレージに仕舞った
祐子が出てきて二人に挨拶をするとカトリアーナが
「ここよ 私がモデルで撮影した場所 あとお庭でも撮影したわ」
カトリアーナは撮影して1年しか経っていないが懐かしそうに見ていた
神山はタクシーを呼ぶと2階の主賓室にお金を置いてスタジオに戻った
暫くしてタクシーが来ると4人は上原に向った
上原でタクシーを下り神山はニーナ・ニーナの前を通るときに
店内の由貴と目が合ってご飯を食べる仕草をすると由貴は頷き神山が
人差し指で駅前寿司屋を差すと由貴はニコニコしてOKサインを出した
店内に入ると女将が奥の座敷を案内し直ぐにビールを持ってきた
洋子が皆のグラスに注ぐと神山が
「それでは お疲れ様です 乾杯 みんな仲良くね」
女将が鮮魚のおつまみを大盛りで持ってくるとカトリアーナが驚いて
「わぁ~嬉しいわ 色々なお魚が一杯 嬉しいわ」
神山が洋子に
「もう少ししたら由貴と桃子が来ると思うよ」
「わぁ~凄いわね 女5人に囲まれて 今でもいいでしょ 美女が3人いて」
「うん ほんと みなグラビアから出てきた美女ばかりだよ」
それを聞いていた女将が
「ほんと神山さんは美女ばかり連れて来るんだものね 私なんか
相手してくれないよね」
「お~い かあちゃん 油売らないで ほら神山さんところ 頼んだよ」
大将は久しぶりに来た神山に鮮魚を捌いてくれた
暫くすると由貴と桃子が神山達のテーブルに来て
桃子がいきなり神山にキスをするとカトリアーナが
「ずるいわよ もう 我慢しているのに」
皆で大笑いすると
神山の隣りに座った桃子も譲らず神山の横に座った
正面に祐子が座り両脇に洋子と由貴が座った
洋子は二度と過ちをしないよう自分から話をする事を避けていた
女性がそれぞれ自己紹介を終えると色々な事で話が盛り上がった
神山はカトリアーナと桃子が話をしやすいように洋子の正面に移ると
桃子がカトリアーナに
「駄目よ 私はあなたの先輩よ わかった」
「はい 先輩」
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