管理人室でももう置けないんですよ だから取りにきて欲しいんです」
「それは済みませんでした 早速伺います どの位ありますか」
「ええ 40は有りますね 車のトランクでは入りませんよ」
「えっ そんなに はい分りました今日中に伺います 済みませんでした」
神山はGプロジェクトの部屋を出て次長室に戻るとみやま運送へ電話をし
バン1台とアルバイトを借りた
料金はそのアルバイトに渡たせば良いと言う事でOKした
洋子に
「これから横浜に行く 昼までには戻れると思う 待っていてくれ」
「どうしたの 急に」
「ああ お中元が溜まって管理人から苦情だよ 参った」
「わぁ~ 大変 そうしたら私 ギフトに連絡を取って貴方宛は
ここで良いんでしょ」
「うん」
「ここに送ってもらうわね 出ている分も横浜の配達所に連絡をして
ここに回送して貰うわ」
「うん 頼む では行ってくるね 申し訳ないな」
「大丈夫ですよ 行ってらっしゃい」
神山は傘をさしてパーキングに行くとアルバイトが待っていて
バンに乗り込むと最初に料金を払った
「神山様 多いですよ 1万円と言われています」
「ははは 気持ちだよ 取っておきなさい」
「はい ありがとうございます」
車を出し銀座ICで首都高に入ると飛ばした
横に乗っているアルバイトが悲鳴を上げて煩かった
30分で横浜のアパートに着くと管理人室を訪ねた
「どうも済みませんでした ありがとうございます」
神山とアルバイトは荷物が濡れないようにバンに積み込んで
「いま 横浜の配達所に連絡を入れて回送してもらう手続きを
していますが 鈴やだけなんです まだ来ますが
また電話を下さい 済みませんでした」
「はい 分りました」
挨拶を済ませるとバンを飛ばして銀座に戻った
次長室が入っているビルに着けると台車で部屋に運んだ
車をパーキングに戻してアルバイトに御礼を言った
神山が部屋に戻ると洋子が
「凄いわね こんなに一杯 鈴やだけじゃないわね」
「うん どうしよう 困ったな」
「私 午後から依頼人情報と品物をPC入力するわ その方が何かの時に
役立つでしょ それにお礼状も書かなければいけないし」
「あっ そうだね お願いします」
「お礼状はPCで制作しても良いんでしょ」
「う~ん 相手と自分の住所と名前は自筆にする」
「は~い 分りました それも作るわ しかし凄い量ね
そうそう商品券は書留だから部屋のポストに不在票があったでしょ」
「あっ 見てこなかったよ あ~あ 失敗した」
「ふふふ 良かった普通の人間で」
「こら お化けじゃないぞ そうしたらまだ11時30分だから
これから一緒に横浜に行ってラーメンでも食べようか」
「良いんですか うれしいわ」
神山はGプロジェクトに電話をして3時まで外出を伝え部屋をでた
フェアレディーZをホテルの地下駐車場から出すと銀座ICで
首都高に乗って横浜まで飛ばした
約半月ぶりの部屋に入ると換気扇を回してポストの下に置いた
ダンボールを整理した
洋子が言っていてように書留の不在票が10通も有った
「有ったよ 洋子 ありがとう」
「いいえ どう致しまして」
「じゃあ 早速郵便局に行って受け取りにいこう すぐ近くだよ
待っていてくれる」
神山は傘をさして郵便局に行き書留を受けとった
局員に事情を話して郵便物の転送先を勤務場所にお願いして戻った
「さあ ラーメンだよ 期待しないでね」
神山は横浜駅の周りに数件有るラーメン屋に洋子を連れて行った
このお店はビールもなければ餃子やシュウマイも無いラーメンだけの
お店でお昼時には行列が出来るが今日は雨なのかすぐに店内に入れた
神山と洋子は3種類のメニューから選んで食べたが
濃厚とんこつラーメンを食べた洋子は
始めての味で美味しかったと言い
「でも あなたが入れてくれたニンニクが多かったのかしら匂うわ」
「悪い悪い でもとんこつスープが意外と
さっぱししていて食べやすかったでしょ」
「ええ 東京では無いわね 又食べに来たいわ」
.