2012年3月17日土曜日

Vol.616 ゆり -7-40



「ええ 私の感想も書いて送りました あっ人事の武田さんと話し
それで書いたんですよ 誤解しないで下さいね」
「ははは わかったよ それで武田さんはなんと言っていたの」
「ええ 要点を押さえていますって なんかテストされたみたい」
「だって 向こうは本職 洋子は前職 だからそうねって いいだろう」
「それでも まあ 逆に向こうがすればよかったと思うわ」
「まあまあ 朝から湯気を出さないで しかし田中君は
ポイントを押さえてくれたね 頼もしいよ」
「ええ あの人確か美佳さんを泣かせた人でしょ だから私も驚いたわ」
「結構 芯をついていると感じ取ったね 良かったよ 
これだけでも500万円の価値があると思うよ」
「ええ そう思います」
「ところで3連休の件だけど 24日の夜御殿場に泊まるよ
それで25日の朝 洋子を拾って鎌倉 夜は箱根です 
で26、27日は箱根の観光とします」
「ありがとうございます それで私26日の夜に
帰らないといけないんですよ
実は町内の祭りを手伝う事になっているんです」
「そうか 分った そうしたら25日の朝何処で待ち合わせしようか」
「鎌倉だったら渋谷で高速乗った方が便利でしょ」
「うん そうしたら渋谷で待ち合わせでいいね」
「ええ お願いします」

神山は次長席に座ると上原のマンション 代々木のマンション
ホテル禅の地下駐車場に電話をして駐車場1台分追加を連絡した
各駐車場とも空きが有り契約を結ぶ事が出来た
早速 ホテル禅の管理室に行き駐車場契約書にサインをした
次長室に戻るとGプロの部屋に行き 昨日制作されたスケジュール表見て
各ブースとの打ち合わせ時期など調整を指示をした
神山は車で代々木の不動産屋や上原の不動産屋へ行き駐車場契約書を貰った
次長室に戻ると12時を過ぎてGプロの面々は食事に行っていた
「洋子 どこへ行こうか 雨が降っているし」
「そしたら 近くの串揚げにしましょか」
「そうだね 近いし」
「それと スケジュールは出てきた?」 
「いいえ まだ時間が掛かるみたいね」
「何をそんな ここで時間取っていて困るな わかった」
二人は傘をさして串揚げ屋が入っているビルに駆け込んだ
二人とも安いランチメニューにしてお好みで単品追加をした
ランチビールで乾杯をして食べ始めた
グラスワインを注文してお好みを注文した
天気が雨とあって観光客は殆ど居なかったが
多くは近くのサラリーマンが利用していた
二人は食べ終わると神山がAEXカードで清算をして次長室に戻った

神山はGプロの部屋に行くと佐藤部長も来ていて
「部長 こんにちわ」
「山ちゃん 昨夜はご馳走様でした」
「いえいえ それよりスケジュール表が遅いですよ
こんなに時間を取られては 困ります」
「ええ 私も聞きまして 注意をしたところです 済みません」
「それで 時間が無いので スケジュール表制作は残業で行ってください
先にデザインを進めないと間に合いませんから」
「はい そですね 夜 作ります」
神山は全員を会議テーブルに集めてブースの方向性をディスカッションした
話し合いをしていると田中が神山のプランを一番理解している事が分り
15時30分に休憩をした時に佐藤部長に
「部長 田中君を鈴や食品のブースに変更してアレックスジャパンとの
関連デザインも彼にお願いをしたいんですが どうでしょか」
「ええ 山ちゃんのたたき台を一番理解をしているのは田中君ですね
いいですよ 賛成です 私も今聞いていてそう思いました」
「では4時からの打ち合わせに入る時に発表しますね そうすると
内野君がニーナ・ニーナでいいですね」
「ええ そうしましょう」
二人は打ち合わせを終えると休憩した

神山は次長室に戻って洋子に
「今夜 上は残業になる 店のすし屋で取ろうか 少し」
「ええ 分りました 何人前ですか」
「うん 特上握り 6人前でいいでしょう 7時前に持って来て貰えば
大丈夫ですよ」
「えっ 私たちは?」
「大丈夫だよ 任せて 僕達は帰るよ」
「はい 分りました」





.