「ふふふ おなじとこで働いているから でも呼びませんから大丈夫よ」
「うん まあ僕が恨まれるだけだね で部屋には慣れた?」
「ううん 全然 どこかのホテルって感じですよ まだ落ち着かないです」
「そうだろうね まあすぐに落ち着くよ」
「神山さん 今夜は忙しいの?」
「う~ん 何も無いと思うよ なんで」
「私 今日から大丈夫よ 痩せられるわ ふふふ」
「そうかぁ 行かれる様だったら3時までに連絡をするよ」
「ええ 待っています」
「では」
神山は電話を切り時計を見ると8時になっていた
普段なら祥子が起こしに着てもいい筈だがどうしたのか
神山は浴室に入り熱いシャワーを浴びてシャッキとさせた
冷蔵庫から地ビールを出してテーブルで呑んでタバコを吹かし
由貴の言ってた祥子の行動を考えた
神山は身支度をして部屋を出た
駅までの坂を複雑な気持ちで下りて行くとニーナ・ニーナの
ショップがあるがまだ誰も着ていなかった
構内カフェで簡単な朝食を摂り地下鉄で銀座まで出た
次長室に入ったのが9時過ぎだったのでコーヒーを飲みながら
今日の仕事を準備した
FAXを見るとアメリカのアレックス氏から届いていた
内容はスーパーカーの確保は3台に決定で倉庫保管をしている事
クラッシックカーも10台確保し倉庫保管をしている
後は難しくこれだけ報告しておく
Jrから聞いた10億単位のお金は準備している
御殿場アウトレットについては神山さんの思い通りに進めてください
そう言う内容だった
神山は次長席で読んでいると洋子が出勤してきた
洋子はいかにも前日のみ過ぎましたと顔だった
「おはようございます 昨夜は済みませんでした 謝ります」
「やあ おはよう」
「私 反省しました もう二度とあのような事を申し上げません」
「おいおい 畏まって どうした」
「ええ 私 自分が秘書と言う事で他の女性より優位に立とうと
している事に気が付きました 本当にごめんなさい」
洋子は次長席の前で今にも泣きそうな顔で神山に言った
「ようやく そこが分ったのか 今まで何回も話そうとしたが
洋子が良くしてくれているので話さなかった
今朝 由紀枝と話をしたら 僕が言っていないのに
喧嘩をした事を見破っていて 仲直りをしてくださいだって
訳は私が逢えなくなるでしょうって
それから由貴とも話をした
同じ様に仲直りをしてくださいってさ
そんなに慕われているんだから そこだけ直せば充分だね」
洋子は神山の話を聞いていて泣いていた
「本当にごめんなさい あの子達に心配させたのね ごめんなさいあなた」
神山は次長席を廻って洋子を抱くと泣き崩れた
ソファーに落ち着かせると
「まあ 今後気を付けて欲しい いいね」
「はい ごめんなさい」
「よし もうその涙を忘れないで仕事だ」
神山はアレックス氏から届いたFAXを見せて
「PCを利用して一台ごとに画像を取り込んで カタログを作って欲しい
カタログデーターにはスペックは必須 あとエピソードやなんでも良い
使えるものをどんどんと 見やすくいれて欲しい」
神山は簡単にスケッチを書いて渡した
洋子はようやく元気になって仕事を始めた
神山はのみ過ぎた後にはよく梅昆布茶がよく効いたのでコンビニで買って
洋子に上げると また泣き出した
「ほら これを飲んで具合をよくしなさい」
「本当にありがとうございます」
神山は冷蔵庫からビールを出して洋子に
「昼ご飯が行けなかったら 帰ってもいいよ ゆっくりしなさい」
そう言いビールを呑んで9時50分になったので洋子に
「それでは上に行ってきます ここを頼んだよ」
「はい 行ってらっしゃい」
神山はGプロの部屋に入ると全員が揃っていたので 10時まで待って
昨日行ったディスカッションの続きをはじめた
午前中は佐藤がいなかったが皆真剣だった
時間を忘れて話し合いをしていると洋子から
「いま 納車です パーキングの受付に来てください」
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