「呑みものはある筈だからそれだけお願いします
売場に先に払っておこう あと少しおつまみだね お願いしますね」
「はい 分りました なんでも良いですね」
「うん 呑み会じゃないから」
16時になると神山はGプロの部屋に行って全員に先日発表した
各担当の変更を伝えた リーダー及びアレックスジャパンブースは
高橋担当 鈴や食品ブース及びアレックスジャパンとの関連は
田中担当 ニーナ・ニーナブース内野担当以上
こうして午後後半のディスカッションが始まった
アルタの選抜隊も真剣になりアイディア提案の発言が多くなった
ここでも神山が使えるアイディアを取上げていき その都度山下と
概算を出しながら進めた
あともう少し揉めばもっと良くなると手ごたえを感じていた
19時少し前になると寿司が運ばれてきたので神山が
「これは 夕飯です どうぞ食べてください
今までの進め方を参考に今夜中にスケジュールをまとめてください
明日も10時からこの内容で始めます」
そう言い佐藤部長に
「済みませんが 用事が有るので先に帰ります お願いします」
「どうも お疲れ様でした でも大分見えてきましたね」
「ええ ディスカッションの中でも言ってますが 各会社は私に一任を
されているのです だからすり合わせの時に提出するデザインは
1つで良いと思っています そこまでが大変だけど 短時間で仕上げないと
後ろがなくなります お願いします」
「はい 充分理解しています しかし 山ちゃんの考えている事は
大きいですよ 彼等も勉強になるでしょう ありがとうございます」
「では 部長も食べてくださいね 失礼します」
「ありがとうございます ところで山ちゃん25、26、27日ですが
全員出勤します 先程皆で決めました でないと追いつかなくなるので
それで多少起動に乗ったら少しづつ休みの修正をします」
「ええ でも丸々休まないより、、、分りました
こうしましょう 26、27日は公休で2日間は休みましょうよ
連休でまた良いアイディアが出てくるでしょう」
「はい ありがとうございます それでは26、27は公休にします」
「ええ お願いします また後で忙しくなると休めませんからね」
「そうですね」
「では 失礼します」
神山が次長室に戻ると洋子が
「お疲れ様でした どうですか」
「うん 後少し揉めば良くなるな 田中君の移動も上手く行ったよ」
「良かったわ」
「しかし 途中で抜け出そうとしたが 最後まで付き合ったよ 参った」
「何処にしますか 夕飯は」
「うん 上原の寿司屋でのんびり食べるかな」
「は~い 分りました 電話をいれておきますね」
洋子はもう帰り仕度を終えていたので何時でも部屋を出られた
神山は資料がばらばらになったので 揃えていると洋子が
「OKですよ」
「うん すぐに終るよ」
神山も次長席の上を片付け帰り仕度をした
「お待たせ でよう」
二人は上原駅前寿司までタクシーで行った
暖簾をくぐると女将が丁寧にお辞儀をして迎えてくれ奥の座敷に案内された
女将は早速ビールと鮮魚の盛り合わせなどを運んできた
神山は二人のグラスにビール注ぐと
「では 乾杯」
神山はディスカッションが順調だったので気分が良かった
洋子も神山が嬉しそうな顔をしているので頼もしかった
二人が座敷に座って間もなくニーナ・ニーナの由貴と安田桃子が入ってきた
神山は気が付かなかったが由貴は気が付いて神山に
「神山さん こんばんわ」
「おお ニーナ・ニーナの美女軍団が現れたね こんばんわ」
由貴が神山を見ている目が違う事を洋子は見抜いた
「どう こちらに来ない」
洋子が由貴を誘うと少し目を反らして
「ええ でもカウンターで良いですから」
洋子はこれで神山と出来ていると決めた
由貴と安田桃子はカウンターに座って神山を意識して振り向かなかった
洋子が神山に英語で
「あなた あの子と出来ているでしょう 正直に言って お願いします」
神山も英語で
「うん そうだ 隠していたよ ごめんなさい」
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