2012年2月27日月曜日

Vol.597 ゆり -6-39



ちょっと待ってください 今 代わりますね」
「はいJrです 神山さんご無沙汰しています 涼子はよく働いていますよ」
「それは良かった それで 今日電話したのはアレックス氏に
御殿場アウトレットで展示するスーパーカーの話だけど
その後全然なにも来ないんだ なにか聞いているかと思って」
「うん 父は今セレクトをしているよ まだ神山さんに見せられる
状態じゃないと言っていた 父も最高のスーパーカーを出したいと
思っているよ 大丈夫ですよ」
「ありがとう では待ちます
それから今日電話をしたのは私と秘書の辞令が欲しいのでお願い出来るかな」
「ああ その件なら大丈夫ですよ すぐに出来ます 日付は」
「うん 4月30日でお願いします アレックス氏と約束をした日だ」
「了解しました それと神山さん伊豆で指名手配を逮捕したそうで
おめでとうございます アメリカナ大使館のジョン ブラームスから
連絡がありました」 
「うん まあその話はあまり広めないで欲しい」 
「そうですね 分りました ではいつ来られますか」
「う~ん GOLの件などで行くがその時でいいかな」
「大丈夫ですよ 大きいバッグを持ってきてくださいね」
神山は電話が終ると頭を切り替えて仕事に集中し
御殿場アウトレットのスケッチを進めた

神山が洋子に
「どうだね そろそろ終ろうよ もう6時だし」
「ええ そうですね」
「そうしたら TJのカードで美味しいステーキを食べようか
何処のホテルが良いかな」
「そうね 赤坂でも美味しいし そうしたら赤坂に新しく出来た
赤坂スカイハイホテルはどう 結構人気があるそうよ」
「では そこに行こうか」
「ええ お願いします 楽しみだわ」
神山は洋子と部屋を出るとタクシーで赤坂へ向った
「ねえ 御殿場のお話はどうなったの」
「うん 順調だよ 大丈夫ですよ」
タクシーが赤坂スカイハイホテルに着くと神山と洋子はフロア案内を見て
「いかにも高そうな所だね」
「ええ でもランチも提供していて良心的な値段だと書いてあったわ」
二人はステーキハウスに行き神山がTJのカードを見せると店員が
「少々お待ちください」
そう言い責任者の処に行って話をしていると責任者が神山に
「大変申し訳ございませんでした カードを貸して頂けますか」
神山が責任者にカードを渡すと機械にスキャンした
「神山さま どうぞこちらへ」
そう言い窓際の眺めがいい最高の席を案内され
「神山さま 店員が失礼を致しました 以後気を付けます」
そう言って先ほどの店員も神山に謝罪をした
二人は最高のメニューを注文して店員に
「出来れば このお肉を生で少し頂きたい しょうがとニンニクを
おろししょうゆたれで頂きたい それから最初は生ビールを下さい」
店員はメモをとって復唱をして厨房に行った
二人はビールが来ると洋子の箱根温泉の話を聞いた
「そうすると今 強羅公園の薔薇は美しいのか」
「ええ それは見事で綺麗でしたよ 母も喜んでいましたよ」
「そんなに綺麗か そうか」
神山は由紀枝の希望を叶えてあげたいと思った
生ビールと生の牛肉が出てきて
「洋子 美味しそうだ 頂こう」
洋子は一口食べて
「わぁ~ 凄い 他では食べられないわ 美味しい」
「美味しいね 味が濃厚だ うん そうするとこれは上級牛だね」
「ええ たたきでも美味しいわよきっと」
神山は店員を呼んでこのお肉でたたきを注文した
出された生肉はすぐに無くなってしまったので2人前頼んだ
そのうちにスープが出てきたので神山はステーキに合うワインを
注文した ワインクーラーも忘れずに付け加えた
スープもコーンの味が出て美味しく飲むと牛肉のたたきが出てきた
「ふぁ~美味しいそう」
洋子は食べてみると先ほどと違って口の中で柔らかくとろけるようだった
「美味しいわ ほんと」
神山も食べてみるとなるほど美味しかった
ワインがテーブルに用意されワイングラスに注がれると
牛肉と合っていて美味しかった
料理は少しずつ運ばれ野菜類もよく調理されて味もしっかりとしていた
伊勢えびは上にホワイトクリームとチーズが掛かっていてオーブンで





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