「はい 畏まりました お待ちしております」
若女将が出て行くと由紀枝は抱き付いて来て
「ふぁ~神山さんと二人だけになれた ねえお風呂に入りましょ」
「うん さっぱりしよう」
由紀枝は神山が脱いだ物をハンガーに丁寧に掛けて自分も脱いでいた
神山は浴衣を着ないでそのまま露天風呂に入った
由紀枝に冷蔵庫のビールを頼んだ
「はい どうぞ」
由紀枝は裸で缶ビールを持って来て一緒に湯船に入り
もうすぐ夕日が沈む景色を堪能した
「綺麗ね 幸せだわ 神山さんありがとうございます」
「うん 由紀枝が可愛くて美しいからだよ」
神山はビールを呑みながらこれ以上言うと由紀枝も辛いし
自分も辛くなるので控えた
「何ともいえない風景だ そうだ由紀枝 写真を撮ってやる」
神山はバッグからデジカメを出して構図を決めてシャッターを切った
何枚か撮影して湯船に戻ると
「良かったよ 綺麗に撮れたよ 後で見せるね」
「嬉しいわー そうだ宝くじのお金で私もデジカメを買おう」
「そうだね デジカメってフィルム代が掛からないからお得だね
最初の記録カードが高いけどすぐに元が取れよ」
「そうしたら 明日家電量販店で買います」
「由紀枝 明日さ由紀枝のところに泊まっていいかな」
「えっ どうして 嬉しいけど お仕事は大丈夫ですか?」
「うん 火曜日の朝10時から入っているだけだ
だから次の日も泊まれる予定だよ」
「ふぁ~ほんとですか」
「うん 月曜日午前中に連絡が無ければ泊まれるよ」
由紀枝は神山の胸に寄りかかった
暫くして神山が
「さあ出よう 今夜は美味しいと良いね」
「ええ そう願っています」
神山と由紀枝は互いの体を拭いて由紀枝は最後におちんちんを拭いた
浴衣を着て丹前を羽織り お食事処に行った
受付でカードキー見せると受付嬢が席まで案内をしてくれた
神山はビールを注文するとすぐに冷えたビールを持って来てくれた
由紀枝とビールを呑んでいると料理が運ばれてきた
ここは一品づつではなく3,4品づつ運んできた
早速二人は箸を動かした由紀枝が
「美味しい すごく美味しい」
先付けと前菜にあたる料理を誉めていた
神山も食べてみると冷えているけど美味しかった
出された料理を食べ終わると次の料理が運ばれた
由紀枝が驚いた
生湯葉の器が紫陽花をモチーフにしたモダンなお皿だった
神山はもうアジサイの季節になったのかと考えた
それから運ばれる料理は時々紫陽花をモチーフにした器が出てきた
先ほど注文したワインが美味しくてもう一本注文した
出てくる料理が斬新な事と美味しいので話すより箸が動いた
神山が由紀枝に語りかけても箸が優先していた
知らない間に全部食べるとようやくお腹が満たされた
「由紀枝 またこようね」
「ええ 絶対に来ましょうね 美味しいもん」
二人は最後に出てきたフルーツを食べたがこれも美味しかった
神山と由紀枝は食べ終わり受付でサインをするとワインが
1本2000円と安かった 配送を聞くと行っていると言う事なので
明日出る前に送ろうと思った
部屋に戻ると持ち帰ったワインを湯のみ茶碗で呑んだ
由紀枝に露天風呂で呑む事を提案すると すぐに脱いで湯船に浸かった
神山も由紀枝も幸せだった
露天風呂を出て座卓で休むと神山がデジカメで撮影した由紀枝を見せた
「わぁ~ 素敵よ 私も綺麗だしバックの夕日も綺麗」
写真は全身から顔写真まで数カットあった
なにも着けていない由紀枝の写真は特に美しかった
二人はワインを呑むと神山が
「明日は早く起きて忙しなくなるよ ごめんね」
「いいわよ 私の事だから 何時に起きるの」
「うん 朝食が7時でしょ だから6時には起きよう
それで 食べ終わったら熱海でレンタカーを借りて由紀枝の部屋に行く
そんなプランですね」
「分ったわ ありがとうございます ところで貴方の靴下履き替えは有るの」
「う~ん 無いな うん無いや」
「そうしたら 一足だけでも良いわ 今お洗濯します貸して Tバックもね」
神山はバッグから靴下と赤いTバックショーツを由紀枝に渡すと
露天風呂に行ってボディーソープで洗濯をした
暫くすると部屋に戻ってバスタオルに挟んで絞った
「ねえ 手伝って」
バスタオルの反対側を神山が持って由紀枝と反対に回して絞った
「はい ありがとうございます これで乾きが違うわよ」
そう言いスカートハンガーのクリップに靴下を挟んで鴨居にかけた
神山は由紀枝を抱いて布団に行くと戯れ
由紀枝も嬉しいのか神山をきつく抱きしめ熱いキスをした
.