2012年2月25日土曜日

Vol.595 ゆり -6-39



「由貴 早いけどそろそろご飯を食べようか」
「ふぁ~嬉しいわ」
「それでシブヤ ハイアット ホテルのラウンジで待っていてくれるかな」
「ええ いいですけど、、、」
「うん 一旦 部屋に戻ってみたいんだ」
「は~い 分りました」
神山は由貴をシブヤ ハイアット ホテルの近くで降ろすと上原に戻った
駐車場にZを置いてタクシーを待っていると由紀枝から電話が入った
「神山さ~ん 由紀枝です」
「うん」
「明日の納車ですけど昼過ぎの3時か4時になるんです 大丈夫ですか」
「うん いかれるけど そんな遅くなるんだ 大丈夫だよ 行くよそれまで」
「わぁ~嬉しいわ 待っていますね」
「うん それで泊まるよ 明日は」
「ふぁ~ 本当ですか 大丈夫ですか?」
「うん 心配は無いよ それと御殿場の不動産屋の電話番号を教えて欲しい」
「えっ何かあったの?」
「うん 僕が行くと車が1台がはみ出るだろう だからマンションの
駐車場を確保したいんだよ」
由紀枝はすぐに電話番号を神山に伝えて電話を切った
神山は御殿場の不動産屋に電話をし社長と駐車場の件で話した
「それでしたら 1台分空いていますので使ってください
それで1か月分が2千円です どうしますか」
「ええ あした1年分をお支払いしますのでお願いします それと
契約書はどうしますか」
「ええ 出来れば賃貸借契約書があると良いんですが」
「はい分りました 早急に手配します」
神山は電話を切ると由紀枝に事情を説明すると
「いいわよ 今日空いているから行って来るわ」
「うん お願いします では」

丁度タクシーが来てシブヤ ハイアット ホテルに行くと
由貴が手を振って合図をしてくれた
二人は地下の中華料理店に入って食事をした
「明日が楽しみだわ 私さっき考えたんだけど 車を買うわ」
「えっ どうしてまた」
「ええ 会社は電車でいいけれど何処か旅行とかの時に有ったほうが
便利でしょ だから」
「うん そうだね もう決めた車は」
「ええ 神山さんのスポーツカーもいいけど
私 可愛らしいマーチにしようかなと思っているの」
「そうか ちょとした買い物でも便利だよね」
「ええ 雨の日にお買い物は辛いですからね」
「そうしたら その分を出してあげよ」
「ふぁ~ うれしいけどバチが当りますよ そこまでしてもらうと
自分で買いますよ 宝くじにも当ったんだし そうさせて」
「わかった では待っているよ 新車を」
「ええ 今日にでも契約したいんですよ でも住民票がとかが
揃ってから行こうと思っています」
「そうしたら 区役所に行って転出転入手続きが先だね
そのあとに免許証の書き換え それから購入だね」
「そうですね 住所は今日中に移します あとは免許証ですね」
「うん そうした方がいいよ」
二人は出てきた定食を食べ終わると
「お腹が一杯 又太るわ」
「大丈夫だよ 終ったらまた痩せるよ」
由貴の顔が赤くなって
「もう いや そんな でも欲しいのよ今でも」
「うん 時間を作るよ」
「ええ でも気にしないで じっと待っています」

二人はタクシー乗り場で別れて神山はタクシーで次長室に向った
神山の携帯電話が鳴って出てみると由紀枝で
「神山さん 今 駐車場の件すませましたよ それと昨日の管理人の
不信な事を言ったの そうしたら不動産屋も可笑しいと言ってくれて
これから調査をしますって」
「ありがとう 良かった それと管理人の件はそこまでにしておきなさい
あとは 僕が由紀枝を守るから」
「ふぁ~ ほんと 嬉しいわありがとう」
神山は電話を切ると管理人はどうしたものか考えた
電話を切ると次長室の入っているビルに着きタクシーを降りた
久しぶりに部屋に入ると洋子が
「わぁ~ お久しぶり」
そう言うと抱きついて来た





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