「やはりレミーかな」
「ええ でも私は高いのを買えないからお任せします
それに 今までも大きいボトルではなくてホテルで使うミニを
業者の人から安く分けて貰っていたの だから大きいボトルは憧れね」
「うん わかった 御殿場で情報を集めよう なにしろ東京でも
正規の五分の一とか十分の一の金額で販売されているよ」
「へぇ~ そんなに安いんだ~ そういう意味ではいいね東京も
私ね 鎌倉の紫陽花を見たくて 昔からそう思っていたの
今年はどうかしら」
「大丈夫だよ 入社して最初か次のお休みに連れて行ってあげるよ
車で向いに行けば電車より全然早いしね いいよ ただしね
鎌倉は歩かないといけないから疲れるかもしれないな
本当は泊りがけが良いけど難しいもんね」
「でも 来年があるし ゆっくり見るんだったら」
「うん それに箱根登山電車だと沿線に紫陽花が咲いている時期には
それは見事で綺麗だよ」
「うん 知っているよ それも見たいな~
後は今の時期だと薔薇が綺麗でしょ
鎌倉の薔薇や箱根の薔薇も見たいな~」
「一杯あるね 予定を作って少しづつ見ていこうよ」
「ええ お願いします 私の車でも行ける所があったらいいね」
「うん そうだね あの車だったら折り畳み式の自転車も乗せる事が
出来るからここならかえってあの車のほうがいいね」
「そうね 私 探しますね 色々と」
「うん 程ほどにね」
二人はよく話しよく食べステーキも美味しく食べて
最後にフルーツが出てきてそれも食べ終わると神山は受付で清算をした
由紀枝は神山の腕にしがみついて歩いていると遊覧船を見つけて
「ねえ 乗ろうよ」
神山は遊覧船乗り場まで車を走らせて乗船順番を待った
「久しぶりだね 遊覧船乗るのは」
「私は以前芦ノ湖で乗船したけど昔の話しね だから嬉しいわ」
神山は由紀枝が嬉しいと言ってくれると自身も嬉しくなってくる
船が戻ってきて乗船すると観覧席に出て風を受けながら
山中湖を一周した
船から降りた二人はアイスクリームを食べながら近くを散歩した
丁度芝生広場が有って寝転び遊んでいた
神山は由紀枝に
「15分でいいから寝かせてくれる?」
「どうぞ 私は起きていますよ この間みたいに寝ないから」
神山は由紀枝に甘えて強い陽射しの中で昼寝をした
暫くして時計を見ると40分ほど寝てしまって由紀枝を見ると
こっくりと寝ていた 膝には読みかけた文庫本が置かれていた
神山はどうしようかと思ったが下からキスをして見ると
「ぎゃあ~ もう なに 何しているの」
「おいおい どうした」
「あっ ごめんなさい 寝ちゃった」
ペッコとお辞儀をしてテレ笑いをした
神山も由紀枝に
「ごめんな 鼻水が垂れていたからさ 起こしたよ」
由紀枝は慌てて鼻を触ったけれどなにも出ていないので
「もう 嘘ばっか もう 信じない」
顔が怒っていないので神山が笑ううと由紀枝も笑い出した
「由紀枝 そろそろ御殿場に戻ろうよ 今夜のご飯も考えよう」
「ねえ 夕飯は鉄板焼きにしない バルコニーで」
「うん そうすると キャンプ用品を買わないといけないな」
「でも 簡単な物で良いでしょ だってフライパンがあるし」
「う~ん フライパンだとね うん そうしよう
それに今夜ガーデンセットが来るしね よしではいくか」
神山と由紀枝は山中湖を後にして御殿場のデパートに行き
スポーツ用品売場でコールマンのコーナーでLPガスを使用し
鉄板焼きやバーベキューが出来るグリルを見つけた
神山は鉄板とグリル 予備のLPボンベそれと収納ケースを
現金で支払い箱や余分なものを売場に渡して収納ケースに入れて
お店を出た
「風が強い日は無理だけど 普通に使えるところが良いね」
「ええ そうしたら 材料を買いましょうよ」
二人は車で近くのスーパーで食材を買った
洋酒コーナーで正価の半額と出ていたので神山はブランデーの価格が
四分の一になっている高いレミーを選びその他にウイスキーは
バーボンとスッコチを各1本づつ現金で買った
部屋に戻ると神山はコールマンを組み立て着火テストをすると
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