2012年2月9日木曜日

Vol.579 ゆり -5-38



5月17日 日曜日 晴れ
目覚ましを6時にセットし神山と由紀枝が起きた
昨夜は早めに寝ようとしたが結局2回交わった
由紀枝は起きるとすぐに神山にキスをして戯れたかった
「由紀枝 我慢してね 今朝は時間が欲しい ごめんね」
そう言って由紀枝を宥めた
そのかわり露天風呂で由紀枝を抱きしめて愛撫をした
クリトリスを触るとお湯が波を打つくらい激しく体を動かして昇天した
「あ~ さっぱりした でもおちんちんが欲しかったな ふふふ」
にこやかだがどこか艶っぽい顔で言われると神山は辛かった
露天風呂からあがると由紀枝はおちんちんに軽くキスをして
「今夜まで我慢してね」
そう言い神山の体を拭いてくれた 神山もそのバスタオルで由紀枝の
体を隅々まで拭くと由紀枝はキスをした
神山が出かける格好で食事に行く事を伝えると昨夜洗濯した靴下や
赤いTバックショーツをハンガーから取って神山に渡した
二人は食事から戻ったらすぐに出られるよう仕度をした
「さあ由紀枝 少し早いけどお食事処にいこうよ」
「ええ そうね 行きましょうか」
お食事処に着くと少し早かったが席を案内してくれて
すぐに料理が運ばれてきた
神山はさすがにビールを控えて由紀枝と一緒に食べた
「では 頂きます」
「いただきま~す」
料理はどれも美味しくて朝から豚ロース肉のしょうが焼きや
車えびや干物など海産物を焼いたものが多くて二人ともご飯をお代わりした
綺麗に食べ終わると神山は受付で伝票にサインをして部屋に戻った
二人はもう一度部屋から海を眺めて熱いキスをして部屋を出た
フロントでワインの配送をお願いして由紀枝に聞くと
「うん 欲しいわ 美味しいし」
神山は届け先を由紀枝のマンション 上原 次長室と3箇所に送った
各6本づつで送料は1200円掛かった 合計で39600円を払い
伝票の控えを各自受け取った
神山と由紀枝は玄関で若女将を始めスタッフに見送られた

フェアレディーZに乗ると熱海のレンタカー営業所に向った
朝が早いので車はまだ込んでいないのですぐに着いた
神山がダンボールを積んでも充分スペースが余るバンを選び
「ねえ これ運転できる?」
「ええ 大丈夫ですよ ご安心下さい でも何処まで?」
「うん Zをホテルの駐車場に持っていくからそこまでだよ
その後は僕が運転するよ」
由紀枝が頷きZから荷物をバンに移し運転席に座った
神山のZが先導してホテルに着くとホテルの地下駐車場において
駐車手続きを行った
バンに戻って席を替わると
「さあ 赤沢まで行くよ」
由紀枝は右側に見える海が御殿場へ行くと毎日見る事が出来ないので
目に焼き付けていた
神山は国道を飛ばして赤沢ホテルの女子寮に着いた
「ねえ 由紀枝 そこの玄関で記念写真を撮影するよ」
そう言いデジカメで由紀枝を撮影していると寮にいる仲間が気がついて
皆を入れた集合写真も撮った
「ねえ 神山さんあそこの海をバックに撮影してくれますか」
神山は言われた海を見るとそこは由紀枝の部屋から見える処だったので 
由紀枝の入っている写真と海だけの写真を撮影した
早速デジカメのモニターで確認をすると綺麗に写っていたので
「ふぁ~きれい ありがとうございます」
二人は由紀枝の部屋からダンボールを運んでバンに積み込んだ

終ると由紀枝が
「ねえ ホテルに挨拶に行きませんか」
「えっ僕も行っていいのかな」
「ええ だって運転手さんでしょ」
由紀枝はニコニコして仲間に手を振って別れホテルの従業員入り口から
入り皆に引越しの挨拶をした
総支配人の山本に会う為に部屋を訪れ引越しの挨拶をすると
「今まで ありがとうございます これからも頑張ってください
それから 新しい住所が分ればフロントで記入をしてくださいね
退職に関係する書類を送りますから 桜川さんに負けないようにね」
「はい ありがとうございます 頑張ります」
由紀枝は流れる涙を押さえることが出来ずにそのまま部屋を出て
フロントで新しい住所を便箋に書いた
昨日の友人は理由を知っているのでなにも言えず
「由紀枝さあ どこか遠い所に行くんじゃないから めそめそすんなよ」





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