ブロックは大体 50人分位の大きさなんです」
「良いですよ お金の事を言われるんでしたら 一番高い牛肉の
ブロックを大至急仕入れてください お金はこちらにこられた時に
お支払いします いいですね」
「はい 分りました それでは手配をします」
神山は副社長の時田にこの事を報告すると黒江の対応を凄く怒ったが
「社長 それで3時からその腕の立つコックを検証します
それで場所が決定しましたら秘書室までご連絡いたします」
「うん わかった そうすると 美味しいステーキが食べられる訳だな」
「ええ 多分 ですからお昼は軽めにお願いします」
「うん わかった しかし黒江も山ちゃんにそんなこと言ったか
我社を思って動いてくれているのにな 酷いなまったく
だから業績が上がらないんだ まったくな すまんすまん」
「では お願いします 秘書の方も2,3人OKですよ
お肉の量からいくと充分余裕ですから それから
池上店長も検証に立ち会って頂こうと思っていますが
私から 直接お電話しても宜しいでしょうか」
「ああ ワシから言っておく 3時だな 場所を教えてくれ」
「はい 了解しました」
「それと山ちゃん、、、」
「はい」
「どうだ その後」
「えっ 何がですか?」
「洋子とうまく行っているかって事 この頃二人ともこの部屋に来ないから
寂しいんじゃ」
「ええ 上手く行き過ぎていますよ 大丈夫ですよ ご安心下さい」
「そうか わかった では連絡を待っているぞ」
神山は電話を切ると直ぐに催事課の奥村課長に同様の内容を伝えると
「わかった なるべく全員で行くよ ありがとう」
神山は洋子に主旨を話して本社人事課で参加してくれる女子社員の
参加を募るよう指示をした
「何人ですか」
「うん 業務に支障が出ない程度でいいよ」
神山は人数が多すぎると焼き立てを食べられなくなるので20人位を
想定した
一応午後の牛肉試食会の件が終ってタバコを吸っていると黒江から
「神山様 先程は大変失礼致しました 只今社長からおしかりを
受けました 申し訳ございませんでした そこで私どもで
牛肉の負担をさせて頂きます」
「そうですか 良いですよ 私が出しますよ しっかりといい肉を
注文してください」
「はい でも、、、」
「貴方も分らない方ですね 私は最高級の牛肉が欲しいと頼んでいるんです」
「はい 分りました ではそのように致します
それから やはり従業員食堂の厨房が大きいのでそこを確保しました
あと 牛肉料理の上手な人間も確保しました 2時に伺います」
「お願いしますね」
神山は催事課と本社秘書室 人事課へ場所の決定を連絡した
「さあ そろそろお昼だけど どこにするか」
「3時のおやつにステーキでしょ そしたらパスタかな」
「あそこか うん いこう」
神山と洋子はまだ12時になっていないが次長室を出て
イタリア料理店に入った
ランチの時間はどこのお店も込み合うが少し前に来ると空きが目立った
「こうやって 外が見える場所も良いわね」
「うん 雨が降っていてもそれなりの情緒があるね銀座は」
二人はパスタとピザパイを一人前ずつ頼み
サラダを2人前注文しビールも注文した
テーブルにサラダとビールが来ると乾杯して呑んだ
「洋子 今日は面白い事になるよ」
「なに?」
「内緒だよ 僕もステーキを焼く」
「えっ なんで プロでしょ 来る人は」
「うん プロでも何でも良いさ 僕が今まで調べたデーターで
どこまで出来るか挑戦したいんだ」
「ふぁ~凄い事するわね まあそこが貴方のいいところね
負けても勝っても関係なく実力を試すわけね
だけど 無いと思うけど向こうが負けたら大変じゃないの」
「そうしたら 勉強さ それしかないでしょ」
「ええ そうね」
「だって 実力が無いのに駄目でしょ やはり美味しいく
調理をしてもらって 幾らの世界でしょ」
「そうね しかし貴方と戦う相手は大変ね ボーンにしても
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