そう言い洋子が市街地をゆっくり走り神山はシートを倒して眠った
東名静岡ICに近づくと洋子が神山を起こして近くのコンビニで
コーヒーを買って頭をすっきりさせた タバコを吸い終わると
「では 帰るよ」
神山は自分に言い聞かせながら貴婦人を発進させた
東京まで約160km銀座まで約1時間20分もあれば着いてしまう
神山は今朝と同じ様に飛ばしていると同じフェアレディーZが
後ろから追い駆けてきた
神山は左によってやり過ごしたが凄いスピードだった
暫く行くと先程のフェアレディーZがスピード違反で捕まっていた
「危なかったな 良かったよ」
「そうね あのままだったら2台とも捕まっていたわ」
「あの覆面 見たことが無い色だったね ここはブルーが多いのに」
「ええ 私が知っている時と時代が違うから分らないわ」
「そうか ごめんなさい」
洋子はしかし気にしていなかった 又 得意の鼻歌が出た
神山もリズムに合わせて鼻歌を歌った 御殿場ICを過ぎた時に
静岡ICから40分掛かった 先程の覆面が気になってスピードを
落として運転したので仕方なかった
結局次長室に戻ったのは16時になっていた
「お疲れ様でした」
「うん ありがとう しかし覆面を見ると気疲れするね」
「ええ スピード出していなければ関係ないけどね 貴方のスピードだと
やはり 前や後ろを気にするわね」
「うん 男の二人乗りは絶対に不味いね
以前ね結構スピードが出ていたんだ 前の車もね それでその前の
車が急にスピードを落としてわざと追い越しをさせた訳
その時に男二人組で不味いと思って追い越しをしなかったんだ
そうしたら僕の前を走っていたのがスピード違反で捕まった
まあ やられたと思ったのがその一回位かな でも助かった」
「ねえ ジョン ブラームスのお礼を買いに行かない
お疲れだと思いますが いかが」
「うん そうだねいこう」
二人は銀座 田中やへお礼のカランダッシュを買いに行った
「アレックス夫妻のと同じでいいでしょ」
「そうね 万年筆も格好いいし そうしましょうよ」
神山と洋子は先日買った240万円のカランダッシュを
プレゼント包装をしてもらうと洋子が
「ねぇ この間ここで買った時にポイント貰ったでしょ
あれが128000ポイント だから128000円あるわよ
それで今日の分が48000円あるわ」
ここ銀座 鈴木やは50円で1ポイント1円がついてくるお店だった
1000円買うと20円分のポイント券がもらえた
神山たちもポイントが溜まっているのでファイルとかこれから必要に
なるものをポイント券で買った
二人は買い物を済ませ次長室へ戻った
洋子が早速アレックスジャパンのジャック夫人に電話をすると
アレックス氏からボーン傷害事件解雇のお礼と給料の件について
FAXが来ているので次長室に送ると言った
洋子がFAXを待っていると4枚ほど来て
アレックス氏からボーンの傷害事件の解決 副社長解雇などCCAの
働きなど感謝している事 ジョン ブラームス氏からの報告
ボーンの車の処分など考慮して 神山さんに5000万円のボーナス
毎月の給料 神山が300万円 洋子が200万円 軍資金が
3ヵ月毎に2000万円 支払い月は1、4、7、10月 各1日現金で
今回は4月から6月分を支払うと書かれいた 給料は月末支払いで
振込み先の口座をアレックスジャパンに至急連絡するようにと書かれいた
軍資金とボーナスは現金払いなのでアレックスジャパンに受け取りに
来るようかいてあった
洋子は直ぐにアレックスジャパンのジャック夫人に確認をすると
用意をしてあるのでこれからでも来て欲しいといわれた
洋子は神山にFAXされた書類を見せると神山は
「えっ すごいな 軍資金が 特別ボーナスは怪我を考えれば
妥当な金額かも知れないな よし行こう バッグを持って」
神山と洋子は地下の駐車場から貴婦人を出すと
青山のアレックスジャパンへ向った
車を駐車場に止めると玄関の受付が神山の顔を見てお辞儀をした
「神山さま お待ちしていました」
受付嬢がエレベーターに一緒に乗って8階まで行った
部屋に入るとジャック夫人が迎えてくれた
社長室などの工事が終るまでは副社長室を会議室として
使うといい出て行った 暫くするとアレックスJrとジャックが来て
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