発見したんです 杉田さんごめんなさい 黙っていて嫌いになったでしょ」
「そんなこと無いよ いい話を聞かせて貰ったよ ありがとう
僕は僕なりに美佳を大切にする わかってください」
「ええ わたし杉田さんだったら 何処までも付いていくわ」
「うん 美佳を一杯幸せにするよ」
杉田と美佳は抱き合ってキスをした
神山と洋子は
「なるほどね そのような過去があったんだ 辛かっただろうな」
「でも杉田君が見つかって良かったわ」
店内ではバラードが流れていて神山と洋子はセンターに出て踊った
洋子は美佳に刺激されたのか神山の唇に熱いキスをした
二人は慣れたステップで軽快に踊りまわりの人を魅了した
曲の最後になると神山は約束通り洋子を少し放り投げ抱きかかえて
踊り終わった 周りからは最大級の拍手と指笛が鳴り止まなかった
二人が皆に手を振って席に戻ると美佳や杉田も興奮して
「やはり大人のダンスって 素敵ですね いいわね 杉田さん」
「うん 何回見ても惚れ惚れするって言うかいいです」
その時に近づいてくる外人がいて神山が
「ジョン 今日はありがとうございます」
「神山さん 何回見ても素敵な踊りだ また楽しませてくれ」
「ええ 時間を作ってお食事をしましょう」
「うん 夜は大体あいている」
「はい 分りました ではご連絡します ジョンさんはお寿司は好きですか」
「うん よく食べるよ」
「分りました ではアレックス氏も絶賛したお店にご招待します
今度の8日金曜日は如何ですか?」
「うん だめだな 6日の水曜は大丈夫だよ」
神山は18時に鈴やの1階案内所に来てもらうよう約束した
神山と洋子 ジョンが手を振って別れた
杉田が
「何もんですか あの外人」
「うん アメリカナ大使館の高官さ 今日も助けて貰った」
神山はアレックスジャパン社内で起きた事件を掻い摘んで説明すると
「へぇ~ 先輩がナイフを持った男を倒したんですか へぇ~」
「まあ この話は内緒にしておくれ 今後の事もあるのでいいね」
「そうよ この話が鈴やで噂になったら翔君は左遷よ」
「またぁー 絶対に言いませんよ」
「杉田さん お願いね 言わないでね 美佳また一人になる」
「うん わかった」
神山が時計を見ると22時を指していたので
「さあ そろそろ帰るぞ 二人はどうする」
「ええ もう少しどこかで呑んで帰ります」
洋子が美佳を呼んで
「はい これ」
「なんですか?」
「避妊具よ」
美佳は真っ赤な顔になって
「私 そんな事しません」
「だけど 自然の摂理よ 男が愛している女性を求める事は
そこで 結婚式前に赤ちゃんが出来たら大変じゃない だから」
美佳は分っているが迷っていると
「杉田君は もう貴方のお兄さんじゃないのよ 男よ」
そう言われ美佳は頷いて受け取った
4人は店を出ると洋子が先にタクシーを拾い杉田と美佳を乗せた
テールランプが見えなくなると洋子は神山のほほにキスをした
「しかし美佳さんて大胆だね 驚く事ばかりだよ」
「彼女 高校に入ってからアメリカンスクールに通っているわ
その時に身に付いたんでしょ 大学もハーバードだし」
「そこまで調べたの」
「だって 履歴書見れば分るわよ」
「まあそうだね ハーバード大学か」
「だから英語は抜群よ」
「そうしたら 洋子といい勝負かな」
「う~ん 向こうはまだ学校の英語で私はビジネスだから どうかしら」
神山がタクシーを拾って代々木のマンションを伝えた
代々木のマンションに着くと洋子は神山に抱き付いてきて
「ねぇ 今夜は優しくしてね」
「うん いつも優しいだろう」
「でも 時々早かったり、、、」
神山は何が早いのか聞けなかった 強烈な先制攻撃を受けた
洋子がビジネススーツを脱ぎ始めると神山は
「洋子 そのままでいいよ」
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