2011年11月12日土曜日

Vol.490 薔薇 -8-33



「うん これはいけるね 美味しいです」
みんなで呑んでいると直ぐ傍で
「涼子先輩 どうしたんですか」
「美佳こそ どうしたの 久しぶり元気?」
「ええ さっき田所部長から呼ばれたのよ」
「おい 翔 どうしたんだ」
「ええ さっき美佳さんから田所さんから呼ばれ一緒に来なさいって」
洋子が
「私が二人を呼んだの だって涼子さんもハーバードで美佳さんと
同じ学部でしょ だから多分お付き合いがあると思って」
「そうか でも翔は」
「だって 昨日の今日だから付録よ」
「また 田所部長 酷いですよ 付録なんて」
二人が来て賑やかになったが涼子がみんなのつながりが分らなかった
洋子が
「神山次長は鈴やの本社次長 美佳さんのアルタでは担当常務
そして涼子さんのアレックスジャパンでは最高責任者なの
だからここにはその繋がりの人がいるわけ
私でしょ 神山 杉田君が鈴や 美佳さんがアルタ
Jrと涼子さんがアレックスジャパンって訳」
涼子が
「神山さんて凄いですね 会社3つもあって」
杉田が自慢するように
「もう一つ有るんだよ ねぇ先輩」
「なんですか それは」
「うん 東都食品の最高責任者さ」
神山は紹介されて悪い事ではないが 今は関係ないので
「まあ 翔 ここでは関係ないから 程ほどに」
美佳と涼子はハーバードを卒業してから会っていなかったので
ハーバード時代の話をしていた
洋子が
「涼子さん これもお仕事よ 昔のお友達とのお話も良いけど
Jrのグラスの管理も貴方がするのよ」
涼子は頷いてJrのグラスにお酒を注いで
「Jr 気が付きませんでした ごめんなさい」
「うん いいよ昔の友達を大切にしなさい」
「うん ありがとう」
「涼子先輩 そうすると秘書?」
「ええ 本日 就任です」
「ふぁ~ いいな~ 私 受け付けよ いいな~」
神山が
「まあまあ 美佳さん受付は誰でもなれる訳じゃないから」
「ええ しかし 秘書ってお給料良いでしょ いいわね」
「だけど 美佳にはご両親がしっかりいるでしょ 私は母だけよ
だから秘書になっても父はお金では戻ってこないもの」
「そうね 先輩はお父様がいないもんね ごめんなさい」
神山は洋子と相談して
「わかった 美佳さん あすから係長だ いいね これから
内藤社長に連絡を取る 待っていなさい」
神山は内藤社長と電話連絡をして少し話して頷き終わった
「結論 OK だ がしかし美佳さんの年齢だと難しいので
社内で英語教師をしてもらうことが条件だ いいね」
「ふぁ~ 神山常務 ありがとうございます 涼子先輩聞きました
私 係長だって 杉田さん 良かった」
美佳は杉田に抱きついて みなにはばからずに熱いキスをした
これにはJrも拍手をして喜んだ 涼子が
「杉田さんとどうなの そんな見せ付けて もう」
「ええ いい仲よ とっても ねぇ杉田さん」
「いい仲って いい仲なの?」
杉田も美佳もなぜか顔を真っ赤にして黙ってしまった 涼子が
「なんだ そうだったら早く言ってよ もう いいな~」
「涼子先輩 それがですね、、、」
「いうな 美佳さん お願いします」
杉田の様子がすごく慌てだしたので神山が小声で
「どうした 成功したのか?」
杉田はますます赤い顔になり
「失敗です、、、先輩 自信なくしました」
美佳が聞いていて
「だって山ちゃん 聞いてください 酷いですよ
避妊具をつけて下さいって頼んだら わかった 自分でつけるって
そう言ってて、、、私 待っていたのに恥ずかしかったわ」
「もう 美佳さん ごめんなさい ほんとごめんなさい」
「もう もっと頑張って我慢してください 今度から 嫌です」
洋子が





.