2011年11月20日日曜日

Vol.498 薔薇 -8-33



「なにが?」
祥子はニコニコして神山のおちんちんを触って
「ここです」
そう言うと顔を真っ赤にしてエレベーターに乗った

部屋に戻ると再びベッドに横たわり寝てしまった
神山は再び電話の音で目が覚めた
「洋子です どうされましたか」
「うん ごめん うたた寝をしてしまった」
神山は時計を見ると10時になっていた
「これから次長室に向います 何かあった?」
「緊急では有りませんが 内藤社長から小谷美佳さんの昇進の件は
了承したとFAXが入っているだけです」
「ありがとう これから出るよ」
神山は仕度をしてタクシーを拾い次長室に向った
まだ5月なのに夏を思い出させるような強い陽射しが眩しかった
渋谷でも青山でもみんな夏の格好をしていた
次長室に入ると神山は洋子に
「いやあ ごめんなさい ビール呑んでいて寝てしまった」 
「ええ 何時も連絡が有るのにないから心配しました」
「ありがとう」
神山は洋子がスーツを着ているので
「今日 何か有った?」
「ふふふ たまにはこの制服も着てあげないと可哀相でしょ だから」
「そうか いいね 朝から元気が出てくるよ」
洋子はニコニコしながら次長席に来て振り向いてお尻を向けた
神山は何も穿いていないお尻を見せられ
「おいおい 何をしているの もう ほんと あ~あ」
「ふふふ 脅かしただけよ さあお仕事 お仕事」
そう言い ポケットからショーツを出して神山の目の前で穿いた
ここまで大胆に行動を起こされると神山の調子も狂ってしまった
神山は気を取り直し鈴や食品の黒江亮二常務に電話をした
「黒江ですが」
「次長の神山です」
「神山様 この度はご昇進おめでとうございます 済みませんでした
オートモでお話が出来なくて」
「いえいえ こちらこそ遅くなって済みません」
「時田社長からも神山様に任せなさいと言われているものですから
こちらからご連絡を控えていました」
鈴や食品の社長は鈴やの副社長 時田清三郎が勤めている
鈴やが100%出資という事で人事の交流も行われている
「ところで 黒江さんに伺いたいのですが 味のわかるコック長を
どなたかご存知無いですかね」
「そうですね 例の東都食品に関係しますね」
「ええ 御殿場アウトレットで鈴や食品の傘下で
動いてもらうつもりなんですが いかんせん戦力不足で
作戦負けをしてしまいますからね こちらも揃えたいんです」
「えっ 東都食品をうちの傘下に ですか それは初耳です
ありがとうございます しかし どうでしょう
腕の立つコック長が多いですからね 調べてお電話をします」
「はい お願いします それと牛肉を焼かせたら一番と言われる人も
お願いしますね」
「はい 分りました 直ぐに調べます」
神山は鈴や食品に示す御殿場アウトレットのスケッチを何枚か用意して
デジカメで写真をとってPCに移し画像処理をした
洋子が気になって神山を見ても後ろ向きで作業をしているので
「ねえ 何しているの」
「仕事 もう少し待っていてね 出来上がったら見せるよ」
そう言い 画像処理に集中した
神山が洋子の脇のある60インチモニターのスイッチをオンにして
PCの場面を映し出すと綺麗に色がつけられたスケッチが映し出された
「ふぁ~綺麗 素敵ですね これは鈴や食品のブースですか」
「うん そのつもりだが まだたたき台でデザインは未定さ」
見ていると神山のデスクにある電話が鳴って
「はい 神山ですが」
「どうも済みません 遅くなりまして 分りましたが どうしましょうか」
「ええ そうしたら 2時になればコック長は空きますかね」
「ええ 大丈夫です あと牛肉を上手に調理する人間もわかりました」
「そうしたら 2時に一緒に次長室まで来て下さい 
それと その方の腕を見たいので3時からどこか厨房を
貸して頂く事と 牛肉を20人分位 美味しいブロックを用意してください」
「えっ 20人もですか、、、」
「それでしたら 私がお金を出します まあ10万も出せば充分でしょ」
「ええ 非常にありがたいお言葉なのですが





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