「杉田君 男の人は緊張すると誰でもあるわよ気にしない方がいいわよ」
聞いていたアレックスJrも
「僕も奥さんが始めての女性だったんだ 大変だったよ
コンドームが上手に付けられなくてそのうちにおちんちんが小さくなって
今でも笑い話さ 大丈夫だよ次は おちついてね」
Jrのなぐさめが効いたのか杉田は少し元気になった 涼子が
「杉田さん私が教えて差し上げましょうか」
それを聞いた美佳が
「涼子先輩 まだバージンでしょ だってその時は結婚式にとっておくって
昔から言っていたでしょ 私先輩の言葉を信じていたのに、、、」
「、、、美佳ね バージンでも出来る事はあるわよ
自慢じゃないけど、、、まだそうよ だってそんな男出てこないもんね」
美佳が明るい顔になって
「そうでしょ だから私も杉田さんだったらOKかなって ふふふ」
「もう いいわよ あ~あ どこかに白馬の王子さま いないかしら」
アレックスJrが
「ここにいるよ 僕が」
「駄目です 不倫は絶対」
「そんなに言わなくても 神山さん 彼女はこの様に冗談が通じない
いつも注意されてばっかりだよ」
「まあまあ 仲良くしてよ 涼子さん 気分をリラックスさせるのも
秘書として大切な仕事だよ」
洋子が英語で美佳と涼子に
「男を成功させる事が秘書の勤めだがその報酬は男の笑顔で充分だ」
美佳と涼子は頷いてJrは
「神山さん すると僕は涼子のまえで
いつもニコニコしていなければ彼女が悲しむね こうしてニコニコ」
この言葉でみんな大笑いをした
杉田が神山に
「先輩 そろそろ戻ります 時間だし」
「大丈夫だよ 何かあったら携帯に来るだろう」
「ええ」
「そうしたら美佳さんと散歩して戻ればいい」
杉田は急に明るくなって
「美佳さん 行くよ でよう」
「はい 分りました」
二人は4人に挨拶をして階段を降りていった
涼子が
「いいな~ 先を越されたわ Jr」
「うん でもこれから僕と一緒に色々な所に行くからいい男はいるよ」
「そうよ涼子さん 灯台下暗しらしもあるしね 人事は辛いわよね
嫌な事ばかり見えるから ある部分人間不信になるわね」
「ええ そうなんですよ いい人がいても分る事が多いですね」
「だけどね涼子さん 神山さんもそうだったの 人事の評価では
いまの活躍は誰も予測できなかったわ ごく普通の人よ
それが何がきっかけか分らないけど 本社の次長よ 私だって
信じられなかったもの」
Jrが
「神山さんは 強くて優しい そして嘘をつかない
柔道は強い 大丈夫だよ涼子 いいひとは僕も探すよ」
Jrが涼子のほほに軽くキスをした 涼子が顔を赤くして
「お願いしますね 一緒に探してね」
神山が涼子に
「涼子さん はっきりしていないので内定として聞いて欲しい
御殿場アウトレットが出来たら チーフで働いてもらう事に
なるかもしれない まだ決定ではないけど いいね 内緒だよ」
「そうすると 秘書は」
「うん 決定じゃないから今は心配しなくていいよ あくまで
僕の個人的な判断です 涼子さんの才能を
最大限引き出したいと思っているんだ 今は秘書を頑張ってね」
「はい 分りました」
神山達は美味しい鮮魚を食べて最後にお茶ずけでしめくくった
「さあ そろそろ9時を廻ったから帰ろうか」
涼子が
「そうですね 時間も丁度良いですね ご馳走様でした」
洋子が清算をして店を出た Jrが
「神山さん 今夜は楽しかった ありがとうございます」
そう言い涼子とJrはタクシーで有楽町駅まで行った
神山と洋子は銀座方面に歩き洋子が
「ねぇ もう一日泊まろうかな」
「えっ 大丈夫なのかな お母さんは」
「ええ 電話で話してあるの 貴方次第よ」
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