洋子が慌てた様子で
「ねぇ あなた ダイニングセットが抜けているわ」
「うん でも必要かな だって食事をしたければ外で充分だと思うし
それで今は不要と思って買わなかった」
「そうね あの部屋で24時間生活しないからそれで良いかしら
必要になったらその時に買えば良いわよ」
「うん だから 28日は午後から必要な家電小物をチェックして
購入すれば良いでしょ 例えば冷蔵庫とか 湯沸しとか」
「そうね 冷蔵庫も大きさがあるし 今日急がなくても良いわね」
神山と洋子は27日に届けられる商品を待ちどうしかった
注文した単品が時間を空けて食べるのに都合よく運ばれてきた
神山と洋子はよく食べた
ウエイトレスが近寄ってきて
「そろそろラストオーダーになりますが、、、」
神山は洋子に
「久しぶりにラーメンでも食べるかな?」
「ええ 頂くわ」
ウエイトレスにシンプルなラーメンを1つ注文し
分けるので小さい器を2つ貰った
運ばれると 久しぶりなので美味しかった
屋台のラーメン屋と違って具が一杯入っていた
神山と洋子はスープまできれいにした
「あ~ 美味しかった 満腹です」
「ええ わたしも 美味しかったわ あなたと一緒だからよけい」
二人はおなかと幸せが一杯になり店を出た
少し歩いて
「洋子 明日は13時に上原のマンションだけど 気をつけて来なさい
いいね それで例え5分でも遅れるようだったら僕の携帯に
必ず電話をしてください」
「ええ わかったわ 一応 家を出る時にします」
「うん 頼みます」
「はい 分りました」
「うん ではお休みなさい」
「は~い お休みなさい」
神山と洋子は別々のタクシーで家に帰った
マンションに着いた神山は入り口で祥子の部屋を押した
在宅であればドアホンが鳴りこちらのインターホンに声が
聞こえてくるはずだが 3回鳴らしても出てこなかった
神山は部屋に戻ると祥子の携帯を鳴らしたが応答しなかった
今日は久しぶりに早く寝ようとシャワーを浴び
冷蔵庫からビールを出して呑んでいると携帯が鳴った出てみると
「亜矢子です こんばんわ 夜遅くにごめんなさい」
「いえ今帰った所で シャワーを浴びて地ビールを呑んでるよ」
「ねっぇ聞いて驚かないでね」
「うん 又当った?」
「ええ当ったわ」
「へー それで幾らなの?」
「1等の1億円よ」
「えっ、、、いちおくえん?」
「ええ その前後賞が1枚当って5000万円」
「えっ、、、5000まんえん、、、」
「ええ今言ったのは私のボディーサイズのほうね
実は貴方のボディーサイズも当ったわ」
「えっ、、、」
「2等賞で3000万円 こちらは前後賞が2つ当って
1500万円の2枚で3000万円よ 合計で2億1千万円」
「えっ、、、におくいっせんまんえん へぇ~、、、なにほんと」
「ええ 本当よ ありがとうございます あなた それでね
貴方のボディーサイズの分6000万円は貴方のだから
明日来た時にお渡しするわね」
「えっ、、、そんな ねぇホント」
「ええ私も新聞を何十回も確認して 宝くじセンターにも確認したわ」
「えっ、、、う~ん そうしたら 僕が貰うお金は1000万円で良いよ
またいつなんどき必要になるか分らないだろ ねっそうしよう
で 無かったら 亜矢子と分かれる いいね」
「嫌よ 別れるなんて 言わないで」
亜矢子が電話口で泣いているのが分った
「ごめん 言いすぎた ごめんね」
「もう絶対に言わないで 嫌よ その言葉は、、、」
「うん ごめんなさい 絶対に言わないよ 信じてくれ
しかし 僕はこれからお金が入ってくる しかし亜矢子の場合は
いつもと一緒だ だったらお母さんの事もあるし
気持ちよく受け取ってくれ お願いします」
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