2011年7月2日土曜日

Vol.357 鈴蘭 -4-25


「そうです しかし準備万端ですね」
「何処か分らなかったから こんなにコピーをしました」
「孝ちゃんは何回くらい行っているの?」
「う~ん 10回くらいかな 内野君も確かその位ですよ」
「で スコアは?」
「ええ 90位で悪い時で95くらい行きますね ここは調子が良いと
飛ばすでしょ そこがネックですね きちんとボールを運べば
いいスコアが出ますよ」
「そうですね この解説にも落とし所がキーポイントになるって
それだから女性のお客さんも多いのではないかしら」
「そうですね 女性プレイヤーも結構多かったですね」
「わかった そうしたら みんな二日酔いでプレーすれば田所さんに
勝てるわけだ」
「それで勝っても面白くないから 私も二日酔いになるわ 
そうしたら運転できないわね どうしましょ」
みんな大笑いだった 気が付かないうちにしめ鯖が来ていた
「洋子さん見せて」
「はい どうぞ」
神山と高橋はコースレイアウトを良く見た
「さっき孝ちゃんが言っていた 飛ばしすぎは確かにきついね
これにはラフが書かれていないから分らないけど 結構タイトですね」
「うん 見た感じはそうでもないけど ナイスショットで行ってみると
背丈のあるラフだったり バンカーだったりでスコアを落としたよ
しかし 池なんか造りが綺麗だったよ 設計が良いんだね」
「楽しみだな ねぇ洋子さん」
「ええ 今夜から寝られないわ」
ゴルフの話で盛り上がっている時に高橋の携帯がなった
高橋は頷いたり色々はなしていた 電話が終ると
「山ちゃん ごめんなさい 応援要請で会社に戻るね」
「ご飯は」
「うん何とかする ここ建て替えておいて 明日領収書ください」
「了解 明日 何かあったら電話を下さい」
「了解 田所さん失礼します」
「こちらこそ残念ですわ ありがとうございます」
高橋が会社に戻って行くと話は神山の昇進祝賀会になった

「大変だってね 昨夜 翔から電話があってリストもれ無いか確認だって」
「ええ 招待状が副社長になっているんです だからどんな人呼ぶかで
秘書室でも大騒ぎになっているわ」
「うん 催事課でも60名と言われたがオーバーしていますって
こちらに言われても困る部分だよな 何でも内藤社長と副社長で
話が決まったって行っていたけどそうなの?」
「ええ 最初は催事課は催事課で行うつもりで 副社長も行いたかったの
それで内藤社長から電話があったみたいなの で内藤社長の提案で
合同祝賀会になったと聞いているわ」
「しかし 内藤社長と副社長がそんな話をしていたなんて驚きだね」 
「ええ でも考えてみれば合同のほうが合理面は除いてもメリットは
たくさん有るわよ ネックは会場費だけど内藤社長と副社長が
折半ですって」
「えっ 二人で折半?」
「ええ おじ様には直接聞いていないけど伝わってきたわ」
「へぇ~ 信じられないな」
「まだ有るの 貴方だけじゃなくて 私もなの」
「へぇ~ 一緒か、、、どうなっているんだ
結局副社長は今後の僕たちの仕事を考えて 副社長のところで
考えていたけど その話がどこからか、、、そうか西野理事から
もれて たまたまアルタも二人を紹介する意味で考えていた
しかし催事課も当然行うからそれだったら 合同でって事かな」
「そうね それしか考えられないわ」
二人はしめ鯖やネギトロ巻きをを食べた
「わぁ~ おなか一杯 よく食べました」
「僕もおなか一杯だ よく食べた」
「洋子 これからどうする」
「う~ん 時間が半端ね 貴方のマンションで一休みしたいな~」 
「うん それもいけど 表参道に行こうか?」
「ええ 行きましょう 賛成」

神山はカウンターで会計を済ませ駅前寿司を出てタクシーを拾った
車は夜の渋谷を抜け表参道に入った
うなぎ屋おおたを過ぎたところで降りカクテルバー
『アメリカン ポップス』に向かった
店内に入ると先日着たようにポップアップな曲が流れていた
カウンターでビールを頼み洋子と乾杯して呑んだ
話をしているとプレスリーの曲が流れて来たので 洋子は神山を誘い





.