場所はここと彼女の家と中間くらいで環境も良かったですよ」
「山ちゃんは素晴らしいや もうそこまで気が付いて
手を打っていたなんて 分りました良かったです
すると久保さんも田所さんもまだ何も知らない訳ですね」
「ええ 僕の仕事場兼住居があそこにあると言う事実だけです」
「うん 素晴らしいね 分りました それで住民票など色々と
手続きが大変になってくるので アルタで借ります それと
家具類は山ちゃんが購入してください スタンスとしては
秘密の部屋 ですね」
内藤社長と神山は大笑いした 神山は今日 不動産屋で手続きした
書類一式を内藤社長に渡した
「山ちゃん 最悪法人契約を不動産屋と結べなかった時は山ちゃんの
個人になるけど 大丈夫?」
「ええ 別に構いませんよ」
「分りました 早速明日手配します 午前中には連絡します」
「ありがとうございます 何から何まで」
「鈴やさんにとっても至宝ならうちでも同じ事です
それで 家具類はこれで買ってください お願いします
それと 日産フェアレディーを鈴やさんで買われたと
お聴きしました 済みませんうちでご用意できなくて
本当に申し訳ないと思っています」
「早いですね 西野理事ですか?」
「ええ そうなんです 内緒ですよ 怒られますから」
「はい 分りました」
「では 私は先に帰ります あと筒井さんには私から電話しますから
それと26,27日楽しんできてください あっ26日は仕事でしたね」
内藤社長はそう言って先に出て行った
神山は先ほど置かれた事務袋を開けてみると700万円入っていた
信じられないが バッグに入れ神山も清算して店を出た
現場にもどると筒井が寄って来て
「山ちゃん よかった 今聞いた このことは3人の秘密だ」
「ええ」
そう言ってお辞儀をして店舗内に入るとニーナ・ニーナは
帰り仕度をしていた 祥子が
「ねぇ こうやってディスプレーしたけど大丈夫なのかな」
「うん」
神山は全体を見渡しOKサインを出した
「細かい所は明日僕が直接直してあげるよ」
「ふぁ~ ありがとうございます 助かるわ」
横にいた田所が
「神山さんてそうやって何時も親切だから男女 関係無くもてるのね」
「そんな事無いって さあニーナ・ニーナさんお帰りだからね 孝ちゃん」
神山は高橋の傍に行って小声で
「二人の女性の前で必要以外のことは内緒だよ」
「うん了解です 今 内藤からも釘を刺されました刺激するなって」
そうしている内に ニーナ・ニーナの面々が店舗から出て行った
「お疲れ様」
見送ったあと高橋は大工を返し神山と洋子に
「昨夜食べ残した物を食べたいんだけど また本社応援です
済みません それで明日は昨夜の予定通り行動しますのでお願いします
朝は 9時には来ます それでは失礼します」
「うん残念だけど 明日お願いしますね」
高橋と別れた神山と洋子は
「さあ どこへ食べに行きますか」
神山は時計を見ると18時を少し廻っていた
「私は 駅前寿司で充分よ 美味しいし」
「よし 行こう」
神山は先ほどの件をどこまで洋子に伝えるか迷ったので
内藤社長に電話した
「神山です 先ほどはありがとうございます」
「いえ こちらこそ ありがとうございます」
「ところで 先ほどの物件ですが田所さんには アルタさんの
福利厚生の一環で用意して頂いたと説明していいですか」
「そうですね キーは隣りにニーナ・ニーナさんの事を表現しなければ
良いと思いますが」
「ええ しかし 今後アルタさんで仕事をする上で そのように
しておいた方が 例えば転勤になっても通りが良いと思いますが」
「そうですね 凄い 山ちゃん そこまで考えるとは そうしましょう
実際の支払いは 住宅手当で経費計上しますから妥当でしょ 了解です」
「はい では失礼します」
話が終って中に入ると洋子は奥の座敷に座っていた
「ごめん 遅くなりまして」
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