「そうしたら 頂いておけば」
「うん そうしよう ただなんであんな行為をしたかを聞いてみる」
「そうね そこが肝心だもんね」
「わかった しかしなぜ女性にあんな態度を取ったか訳を
聞かないと許せないし 許せなかったら もう一回投げる いいか」
「分った もう投げないで下さい 私は怖い 貴方は強い」
聞くと 先日会社のプレゼンで日本の会社に負け
更に情報収集でその会社に負け 大損害を出したと
グランドマネージャーに大変怒られた
自分は今までの仕事を認められなく気分が落ち込んでいた
グランドマネージャーは日本の仕事を見に来ていて
このままでは君達は首になる可能性があるとそこまで言われ
自分としては気分転換で遊びに行った そんな時
彼女達が現れ17番ホールで美味しい事を言って来たので
ついつい賭けゴルフをしてしまった そこで彼女達から6万円を
借りたのをへたくそだから負けたんだ 返せと言われ頭に来た
自分はシングルプレイヤーの自覚があるので言われると余計頭に来た
「うん わかった その会社とはアレックスグループか」
外人が驚いて 何故知っているんだというので
ただ似たような話を先日聞いたからさというと
「日本の会社はアルタって会社で 大変優秀な社員を迎えると言っていた
そうなるとアレックスジャパンは 潰れてしまうかもしれない」
「どうして」
「アレックスジャパンの仕事がなくなるからだ」
「わかった 多分大丈夫だよ アルタは悪い会社じゃない 信用していい」
「了解 柔道の強い人は嘘をつかない 信用する」
「うん 僕は神山です 名前を教えてほしい」
二人の外人は自己紹介した
一人はアレックスグループのアレックス氏の息子アレックスJr
アレックスジャパンの社長をしている
もう一人はボーン シュナイダーといい副社長をしていた
「分りました それでは今後女性には優しくな」
神山は言い終わると20万円を受け取った
Jrとボーンは仲直りと言ってカクテルをご馳走してくれた
「あなた 凄い Jrを投げ飛ばしたなんて 信じられない」
洋子はそう言ってJrにどうやって投げられたか教えてと尋ねた
するとパンチを出したが当らず次の瞬間 投げられていた わからない
そこへボーンが
「あれは柔道ゲームで見たことがある 一本背負いだった すばやかった」
洋子は凄いと言って
「ねぇ 見たい お願い見せて」
Jrは痛いから嫌だと言い拒んでいたがボーンが
「よし 僕がかたきを取ってやる どうだ神山?」
「いいよ どうぞ」
そう言って 二人はフロアのセンターで向かい合った
周りはけんかと思ったのかざわざわしてきたので神山が
「これは ショーです 柔道のショーです」
そうすると周りが静かになった
ボーンと神山は向かい合ったまま動かなかった
1分が過ぎ2分が過ぎようとした時
ボーンが神山のボディーに向かってパンチを出してきた
神山は瞬間ボーンの目の前から消えた
ボーンは体勢を崩し前のめりになった所を神山の片足がボーンの腹に
添えられ そのまま一回転して神山の後ろに投げられた
Jrは両手で顔を覆い
「神山さん もう勘弁してください この事もお詫びします」
Jrはボーンが神山にけんかを仕掛けた事のお詫びだと言って
30万円を渡した
神山は少ない その財布の中身を全部よこせと言ったが
「これだけしかない 申し訳ない」
そこにボーンが戻ってきて神山に謝った 神山は許せないと言うと
床に土下座をした
「わかったから 立ち上がれ ボーンも財布の中 全部出せ」
仕方なくボーンも40万円を出し神山に渡した
ボーンは何故パンチを交わすことが出来たと聞いてきたから
神山はここの問題だ わからないか
「先日 Jrは顔を狙って打ち損じ負けた
ではボディーならあの技はつかえないはずだと思ったから巴投げをした」
アレックスJrが
「神山は頭がいいしきれる こんな人物は初めてだ 一緒に仕事をしたいね」
「うん その時はお手柔らかに」
外人たちと神山が握手をすると 周りで見守っていた客から歓声が沸いた
二人の外人たちは少しの間神山と話していたが店をでた
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