暫くすると亜矢子が部屋をノックし洋子がドアを開けた
亜矢子が洋子の浴衣姿を見て
「まあ 素敵 和風も良くお似合いですよ」
「ありがとう 桜川さんもきっとお似合いだと思うわ」
二人はまんざら社交辞令でもなさそうな雰囲気だった
洋子が伝票の説明をし終ると亜矢子が先ほどの手紙を見せてくれた
それは筆で書かれた達筆な文字で神山は
「ふぁ~ 綺麗な字ですね うん ありがとうございます」
洋子も
「素晴らしいわ ありがとうございます 桜川さんがお書きになられたの?」
「ええ 何とか書かせて頂きました 良かったですお気に召して頂きまして」
「それで 合計はお幾らかしら」
「はい 少々お待ちくださいませ」
亜矢子は電卓で計算して
「286300円です」
「はい 分りました」
洋子は財布から 29万円出して お釣りを貰った 神山が
「済まないけど 日本酒 一升瓶2本と地ビール3ケースを明日
車に積み込む事は出来ますか?」
「ええ 直ぐに積み込めるよう手配いたします」
「そうしたらその分を今お支払いします」
「ハイ 52000円です」
洋子は財布からお金を出して亜矢子に渡した
「ありがとうございます 領収書は明日商品につけて置きます」
「どうもありがとう 助かります それで届くのは 28日でいいのかな」
「ええ 28日に届きます」
「ありがとう」
「では失礼致します」
亜矢子は丁寧にお辞儀をして出て行った
洋子が神山に
「桜川さんって 素敵な女性ね いつ見てもさっきも言ったけど」
「うん 素敵な女性だね」
「ねぇ 追加した分はどうするの?」
「うん あれは悪いけど代々木だ リラックスの為に買った
もちろんリラックスするのは僕だけじゃないけどね」
「やだ 変な言い方して 嫌い もう」
部屋の時計を見てみると7時20分を差していた
神山は少し気になり 7200番を廻した
直ぐに亜矢子がでて
「神山様 どうされましたか」
「うん ここの宿泊代とか ワインなんかはどうなっていますか
って言うのもワインを呑むと思うんです あまり椿さんに甘えてばかり
いられないからお聴きしたんですが」
「ええ 大丈夫ですよ ご安心下さい」
「いいのかな でもご好意だから分りました ありがとうございます」
「はい 失礼致します」
神山は電話を切って洋子に
「ここの素泊まりで2万円だよ それプラス食事だもんな」
「大丈夫でしょ ここ大きいし 経営がしっかりしているわ」
「えっ どうして」
「うん 色々と調べるのが好きだから Webで会社内容を調べたわ
そしたら堅実経営ね リゾートでしっかり会員を抱えているし」
「ほう 凄いね よく調べた よしではいこう」
神山と洋子は部屋を出て山側3階のステーキに行った
入って見ると高橋と内野が先に来てビールを呑んでいた
「ごめんごめん 遅くなりまして済みません」
「ええ 遅いです もう3本目です 美味しいですね」
今夜はカウンターではなくテーブル席だった
神山と洋子が座ると地ビールが出てきてまずは皆で乾杯した
「山ちゃん 僕は幸せだよ 上原はさっき何も無いってね それで
ここの現場は早く終るし 山ちゃんと仕事していると幸せだよ」
「そうですよ だって8時に終って食事より全然違いますからね
まあ 一杯 ぐっと空けて」
神山は地ビールを呑んだが 直ぐに
「誠二君 僕はここのワインを呑みたいからこれが最後ね ありがとう」
「そうか 地ビールだとおなか一杯になりますよね 分りました」
そんな話しをしていると魚介類の鉄板焼きが出てきた
神山はワインを注文しチェイサーも洋子の分と一緒に頼んだ
「出来れば クーラーBOXにアイスを入れてもらうとありがたい」
ウエイトレスは早速ワインクーラー準備してくれた
神山はワインをグラスに注ぎ改めて味を吟味した
やはりミディアムボディーのワインだった
隣りの洋子に言うと
.
この小説は フィクションとノンフィクションの真ん中、マデゥフィクションです。
(Moderate Fiction)
恋愛やサクセス、官能や社会構造、色々と楽しんで頂けると思います。
長くなりますが、どうぞ最後まで応援をお願いします。

2011年7月31日日曜日
2011年7月30日土曜日
Vol.385 薔薇 -2-27
マッサージしにきた
神山はクリトリスを舐めたり優しく噛んでいると洋子の腰が前後に
動き始め喘ぎ声も大きくなってきた
神山は 手を使って乳首をつねったりするとねばねばした洋子の
体液が一気に溢れてきた 神山の口の周りはべとべとになった
瞬くすると洋子は立ち上がり
「さあ 今度は流しますよ 目を瞑っててね」
神山は頷くシャワーでシャンプーを流した
綺麗になると洋子がタオルで顔を拭いてくれた
「気持ちよかった?」
「うん 上も下も はじめてだよ」
「ほんと うれしいわ」
神山と洋子はタオルで躰を良く拭いて浴衣を着てソファーに座った
部屋の時計を見ると19時を廻っていた
「ねぇ洋子 先ほどの伝票をつくろう」
「ええ ちょっとまって」
洋子は手帳を持ってきて
「私が書きます 貴方は見ていて」
「はい了解です」
と 言って神山は冷蔵庫から地ビールを出して洋子に渡した
「ありがとう なんで判るの あと少し遅かったら
私が冷蔵庫から地ビールを出していたわ ふしぎ それから
デジカメの写真を見てください 色々教えてね」
神山はテーブルに置いてあるデジカメのスイッチをONにして再生した
「なんだ~ これ~」
洋子は
「あっ 消すの忘れた 見ないで」
「だめだ 見たから 説明がないと削除できない」
「じゃあ 当てて」
「だから なんだか 生き物かな 水が付いて光っているようだし
なんだろう 牛肉のたたきの色なんだよな 美味しそうな
ピンクだけど この周りが黒ずんでいる わかった」
「わかった? ほんと?」
「うん これは牛肉のたたきを接写で撮影したカットだ ここがそうだ」
「ば~か 知らないもう」
「だってこのピンクは牛肉そのものだよ そしてまわりの黒ずみも」
「、、、」
「なっ そうでしょ 当ったから悔しいんでしょ」
「あそこを撮ったの」
「何 あそこって、、、えっ あそこ、、、ほんと」
「ば~か 知らない さっき見たでしょ ば~か」
「、、、しかしなんでまた」
「だって接写が5cmと書いてあったから 撮ったの」
「だから なんで あそこなの」
「、、、初めてだったから どうなっているか判らないでしょ
誰かに聞くわけ出来ないし だって あそこにあれからまだずーっと
貴方が入っているの 可笑しいでしょ だから自分で撮ったの」
「そうか ごめんなさい しかし大丈夫だろ 今は」
「ええ ぜんぜん まだ残っているけど 感度良好よ」
洋子は笑顔で話し伝票を作っていった
神山は又 見たが笑ってしまい 次の写真を見ていった
小田原工場の昼食風景 高橋と内野の拡大写真
次長室建具や什器の写真 ゴテンバ グランド インの写真と
極め細やかに撮影していた
一通り見終わった時に洋子が
「ねぇ この分は私が持っている分で支払いましょう」
「うん 大体だけど 25万円かな」
「はい 分りました」
「それで 今 残高は」
「ええ 470万で今回100万持って来ています」
「分った そしたら そこから出しておいて お願いします」
「はい 分りました 全部記入終了 やったー早いでしょ」
「えっ 早いや 凄いね ありがとう ところでね 今日 内藤社長から
代々木の支度金500万貰った覚えおいて」
「内藤社長から 凄いわね だけどまだ買うのが有るし
そうすると 1千万は有る訳ですね」
「うん 今後の事を考えると分らないけど 有効活用をしよう
すぐに洋子にニーナ・ニーナの事務服関係が出て行くし
まあ がつがつしないで 有効活用しましょう」
洋子は無いよりあった方が言いといって神山にキスをした
「そうしたら桜川さんに頼もう 内線7200でお願いして」
洋子はお届け伝票が書き上がったのでお願いしますといった
.
神山はクリトリスを舐めたり優しく噛んでいると洋子の腰が前後に
動き始め喘ぎ声も大きくなってきた
神山は 手を使って乳首をつねったりするとねばねばした洋子の
体液が一気に溢れてきた 神山の口の周りはべとべとになった
瞬くすると洋子は立ち上がり
「さあ 今度は流しますよ 目を瞑っててね」
神山は頷くシャワーでシャンプーを流した
綺麗になると洋子がタオルで顔を拭いてくれた
「気持ちよかった?」
「うん 上も下も はじめてだよ」
「ほんと うれしいわ」
神山と洋子はタオルで躰を良く拭いて浴衣を着てソファーに座った
部屋の時計を見ると19時を廻っていた
「ねぇ洋子 先ほどの伝票をつくろう」
「ええ ちょっとまって」
洋子は手帳を持ってきて
「私が書きます 貴方は見ていて」
「はい了解です」
と 言って神山は冷蔵庫から地ビールを出して洋子に渡した
「ありがとう なんで判るの あと少し遅かったら
私が冷蔵庫から地ビールを出していたわ ふしぎ それから
デジカメの写真を見てください 色々教えてね」
神山はテーブルに置いてあるデジカメのスイッチをONにして再生した
「なんだ~ これ~」
洋子は
「あっ 消すの忘れた 見ないで」
「だめだ 見たから 説明がないと削除できない」
「じゃあ 当てて」
「だから なんだか 生き物かな 水が付いて光っているようだし
なんだろう 牛肉のたたきの色なんだよな 美味しそうな
ピンクだけど この周りが黒ずんでいる わかった」
「わかった? ほんと?」
「うん これは牛肉のたたきを接写で撮影したカットだ ここがそうだ」
「ば~か 知らないもう」
「だってこのピンクは牛肉そのものだよ そしてまわりの黒ずみも」
「、、、」
「なっ そうでしょ 当ったから悔しいんでしょ」
「あそこを撮ったの」
「何 あそこって、、、えっ あそこ、、、ほんと」
「ば~か 知らない さっき見たでしょ ば~か」
「、、、しかしなんでまた」
「だって接写が5cmと書いてあったから 撮ったの」
「だから なんで あそこなの」
「、、、初めてだったから どうなっているか判らないでしょ
誰かに聞くわけ出来ないし だって あそこにあれからまだずーっと
貴方が入っているの 可笑しいでしょ だから自分で撮ったの」
「そうか ごめんなさい しかし大丈夫だろ 今は」
「ええ ぜんぜん まだ残っているけど 感度良好よ」
洋子は笑顔で話し伝票を作っていった
神山は又 見たが笑ってしまい 次の写真を見ていった
小田原工場の昼食風景 高橋と内野の拡大写真
次長室建具や什器の写真 ゴテンバ グランド インの写真と
極め細やかに撮影していた
一通り見終わった時に洋子が
「ねぇ この分は私が持っている分で支払いましょう」
「うん 大体だけど 25万円かな」
「はい 分りました」
「それで 今 残高は」
「ええ 470万で今回100万持って来ています」
「分った そしたら そこから出しておいて お願いします」
「はい 分りました 全部記入終了 やったー早いでしょ」
「えっ 早いや 凄いね ありがとう ところでね 今日 内藤社長から
代々木の支度金500万貰った覚えおいて」
「内藤社長から 凄いわね だけどまだ買うのが有るし
そうすると 1千万は有る訳ですね」
「うん 今後の事を考えると分らないけど 有効活用をしよう
すぐに洋子にニーナ・ニーナの事務服関係が出て行くし
まあ がつがつしないで 有効活用しましょう」
洋子は無いよりあった方が言いといって神山にキスをした
「そうしたら桜川さんに頼もう 内線7200でお願いして」
洋子はお届け伝票が書き上がったのでお願いしますといった
.
2011年7月29日金曜日
Vol.384 薔薇 -2-27
色々と変化をつけ攻撃してきた
神山は我慢できずに
「洋子 頼むから辞めてくれ 出る」
「いいわよ 出して」
そう言いながら洋子は手の動きを早くした
神山は堪えきれずに発射してしまった
洋子が
「どうだった 気持ちよかった?」
「うん だけどなんでまた」
「色々と研究したのよ よかったわ貴方に喜んでもらえて」
「よし では今度は僕の番だ」
そう言って洋子の体をボディーシャンプーで優しくなでていると
少し喘いできたので 乳首を優しく触ったりつねったりした
神山の硬くなっている肉棒で 洋子のお尻に押し付けた
「ああ あ 気持ちいわ 素敵」
洋子は上ずった声で神山に言ってきた
秘所をまさぐると躰を動かし始め そのうちに腰を振ってきた
神山は更にクリトリスを責めると躰を前かがみにしながら
「あっ だめっ いきそうよ ねえったら 」
相当感じているのだろう ぬめりのある体液が溢れ出てきた
「ねえ~ 本当にだめ~ 欲しくなるでしょ」
「さっき僕がこんな状態だった」
「あっ あっあ うっ うっ~」
「気持ちいいんだ そうでしょ」
「そ・う い い うっ う」
「欲しかったら ほらそうしたら元気君に手を添えて」
そう聞いて洋子の手が神山の肉棒を掴み動かし始めた
神山はすぐに硬く逞しくなり そのまま洋子の中に入った
洋子は縁に手をついて腰を前後に激しく振った
「どうしたの洋子 そんなに早くては直ぐにいってしまうよ」
「いいわよ あなた 早くちょうだい きて」
喘ぎながら洋子は昇天したが直ぐに又 腰を振ってきた
神山も洋子の動きに負けない力強さでピストン運動をした
根本まで入ると洋子はときどき頭をそらせて喘いでいた
「ねえ 今日は凄く感じるの もっと奥までいれて」
神山は根元の更に根元まで突き入れると
洋子は躰全体で絞り出すような声をだし昇天してしまった
神山も洋子に合わせ発射した
「ねぇ 来ているわ あ・な・た・が、、、あっ うっ」
結びついたまま 体を入れ替え神山が下になりそのまま余韻を楽しんだ
一息つくと神山と洋子は浴槽につかった
「ここのって 広くて大きいわね 嬉しいわ」
「こんなに大きいと本当にお風呂に入った感じだね」
「ええ 代々木の部屋も大きかったけど負けるわね」
二人はわらった
「このお部屋スイートでしょ なのに何故ツインなのかしら
あっ そうか私たちだけね知っているのは そうよね」
「うん 逆にダブルなんて事になると怒られる場合があるし」
「うん 女性は男性と同じ部屋で泊まる時はそれなりの覚悟は
出来ているはずよ だからお部屋に入って揉める事は無いと思うわ」
「そうなんだ まあ考えてみればそうだよね」
洋子は一回昇天したので今は落ち着いていた
「さあ 今度は髪を洗ってあげる」
そう言って洋子を洗い場に呼び座らせるとシャワーで髪をぬらし
シャンプーを付け洗っていると洋子が神山のおちんちんを
触り始めてきた
神山はわざと触りやすい位置にかえると 顔を少し上に目を瞑って
おちんちんをおしゃぶりし始めた
「うぐぅ うぐぅ ねぇ 硬くなってきたわ 貴方の頂戴」
そう言って口と手で肉棒をしごいた 神山はまだ充分でないので
我慢していた
「さあ 流すから離して」
「は~い 分りました つまんないの でないよ」
「水道と違って 捻れば出るもんじゃないよ ほらいいかい」
「ええ 瞑ったわ」
神山はお湯が耳の中に入らないように手のひらでカバーしながら洗った
洋子は気持ち良かったのかさっぱりとして
「さあ 次は貴方の番よ ここに首を置いて寝てね」
洋子は浴槽の縁に神山の首を凭れ掛かるようにしてシャワーで髪を濡らし
シャンプーを付けた
洋子は神山の口に自分の秘所をあてがい髪の毛を洗っていった
時々喘ぎ声が聞こえたが目は開けなかった
洋子の髪の毛を洗う手が一本になったと思うと もう一本は肉棒を
.
神山は我慢できずに
「洋子 頼むから辞めてくれ 出る」
「いいわよ 出して」
そう言いながら洋子は手の動きを早くした
神山は堪えきれずに発射してしまった
洋子が
「どうだった 気持ちよかった?」
「うん だけどなんでまた」
「色々と研究したのよ よかったわ貴方に喜んでもらえて」
「よし では今度は僕の番だ」
そう言って洋子の体をボディーシャンプーで優しくなでていると
少し喘いできたので 乳首を優しく触ったりつねったりした
神山の硬くなっている肉棒で 洋子のお尻に押し付けた
「ああ あ 気持ちいわ 素敵」
洋子は上ずった声で神山に言ってきた
秘所をまさぐると躰を動かし始め そのうちに腰を振ってきた
神山は更にクリトリスを責めると躰を前かがみにしながら
「あっ だめっ いきそうよ ねえったら 」
相当感じているのだろう ぬめりのある体液が溢れ出てきた
「ねえ~ 本当にだめ~ 欲しくなるでしょ」
「さっき僕がこんな状態だった」
「あっ あっあ うっ うっ~」
「気持ちいいんだ そうでしょ」
「そ・う い い うっ う」
「欲しかったら ほらそうしたら元気君に手を添えて」
そう聞いて洋子の手が神山の肉棒を掴み動かし始めた
神山はすぐに硬く逞しくなり そのまま洋子の中に入った
洋子は縁に手をついて腰を前後に激しく振った
「どうしたの洋子 そんなに早くては直ぐにいってしまうよ」
「いいわよ あなた 早くちょうだい きて」
喘ぎながら洋子は昇天したが直ぐに又 腰を振ってきた
神山も洋子の動きに負けない力強さでピストン運動をした
根本まで入ると洋子はときどき頭をそらせて喘いでいた
「ねえ 今日は凄く感じるの もっと奥までいれて」
神山は根元の更に根元まで突き入れると
洋子は躰全体で絞り出すような声をだし昇天してしまった
神山も洋子に合わせ発射した
「ねぇ 来ているわ あ・な・た・が、、、あっ うっ」
結びついたまま 体を入れ替え神山が下になりそのまま余韻を楽しんだ
一息つくと神山と洋子は浴槽につかった
「ここのって 広くて大きいわね 嬉しいわ」
「こんなに大きいと本当にお風呂に入った感じだね」
「ええ 代々木の部屋も大きかったけど負けるわね」
二人はわらった
「このお部屋スイートでしょ なのに何故ツインなのかしら
あっ そうか私たちだけね知っているのは そうよね」
「うん 逆にダブルなんて事になると怒られる場合があるし」
「うん 女性は男性と同じ部屋で泊まる時はそれなりの覚悟は
出来ているはずよ だからお部屋に入って揉める事は無いと思うわ」
「そうなんだ まあ考えてみればそうだよね」
洋子は一回昇天したので今は落ち着いていた
「さあ 今度は髪を洗ってあげる」
そう言って洋子を洗い場に呼び座らせるとシャワーで髪をぬらし
シャンプーを付け洗っていると洋子が神山のおちんちんを
触り始めてきた
神山はわざと触りやすい位置にかえると 顔を少し上に目を瞑って
おちんちんをおしゃぶりし始めた
「うぐぅ うぐぅ ねぇ 硬くなってきたわ 貴方の頂戴」
そう言って口と手で肉棒をしごいた 神山はまだ充分でないので
我慢していた
「さあ 流すから離して」
「は~い 分りました つまんないの でないよ」
「水道と違って 捻れば出るもんじゃないよ ほらいいかい」
「ええ 瞑ったわ」
神山はお湯が耳の中に入らないように手のひらでカバーしながら洗った
洋子は気持ち良かったのかさっぱりとして
「さあ 次は貴方の番よ ここに首を置いて寝てね」
洋子は浴槽の縁に神山の首を凭れ掛かるようにしてシャワーで髪を濡らし
シャンプーを付けた
洋子は神山の口に自分の秘所をあてがい髪の毛を洗っていった
時々喘ぎ声が聞こえたが目は開けなかった
洋子の髪の毛を洗う手が一本になったと思うと もう一本は肉棒を
.
2011年7月28日木曜日
Vol.383 薔薇 -2-27
「決まりですね」
「うん 大丈夫ですね」
そう言い 神山はプレートを弄ったが全然びくとも動かなかった
「そうしたら 次は高いから気を付けてね 洋子さん この階段周りで
お客さんの安全確保をお願いね」
「は~い 分りました」
洋子はペンダントを付けた嬉しさかうきうきしていた
神山が脚立を支え高橋が脚立に昇り内野がサインプレートを持ち上げた
高橋が上で受けとると 壁に仮止めをして降りてきた
内野が水平レベルを出す為にプレートへ印をつけたところに
水平器をあてて高橋がレベル調整をした
神山がプレートを押さえて高橋と内野は固定していった
また高橋が脚立に昇りプレート上部を固定した
すべて終ると神山が先ほどと同じ様に下から押し上げたり動かしたが
動かなかった
次のサインプレートも同じ工程で取り付けられた
全てが終ったところで高橋が椿に
「取り付けが完了しました 点検をお願いします」
椿はプレートを自分で触ったり 叩いたりと色々と安全面を
考えていたがすべてOKだった
「はい 大丈夫です」
「はい ありがとうございます それで表示内容の変更とか
発生しましたら遠慮なく内藤なり私どもへご連絡ください」
「はい 分りました ありがとうございます」
全員でお辞儀をして挨拶をした
洋子は全体の写真と各プレートを撮影していた
神山は時計を見ると18時30分になっていた
高橋と内野は道具を片付け車に運んでいたので神山も一緒に手伝った
戻ってみると洋子と亜矢子がモップで床を綺麗にしていた
二人を見ていると同じプロポーションでよく観察すると
顔の作りも似ていた 高橋と内野が神山に
「双子みたいですね そっくりじゃないですか」
神山が
「しかし 似ているね びっくりした 二人とも美人だしうん」
「山ちゃん 大丈夫 さあいきましょう」
神山がみんなをティーサロン前に集め
「ありがとうございました 桜川さんに掃除まで手伝って頂いて
ありがとうございます で 19時30分に 山側3Fのステーキで
落ち合いましょう 桜川さん4名で予約できますか」
「はい 出来ます 今確認しますね」
亜矢子はインカムを利用して連絡をとり
「大丈夫です 予約を入れさせて頂きました」
「と 言う事ですから 時間厳守です ありがとうございました」
神山たちは4人でエレベーターに乗り部屋に向かった
最上階の7階に着くと二手に分かれ
「山ちゃん では現地で」
「了解です」
各自部屋に戻った
洋子がドアを閉めると直ぐに抱きついて来た
「あ~ 気持ちいいわ こうしているだけでも」
「わかったから 苦しいよ 先に頭を洗いたいな」
「ええ 私もシャンプーしようっと」
神山は先に脱ぎ始めジャケットをクローゼットにしまい
Gパンを脱ぎ捨てていると洋子が後ろから大事なところを触ってきた
「洋子今はだめだよ」
「いいの こやっていると ほら大きくなってきたでしょ」
洋子が言うように大きく硬くなってきて肉棒は上を向いていた
神山はわざと洋子に向き パンツを下げると肉棒がぶるんを上を向いた
「さあ 入ろう」
神山は先にシャワーを簡単に浴びていると洋子が入ってきた
「あら もう洗ったの 私楽しみにしていたのに」
「うん お願い洗ってくれる」
洋子はニコニコしながら神山に近づき後ろに廻って
「じゃあ 背中から洗うわね」
洋子はボディーソープを良く薄めて神山の背中に塗って
自分の乳房を押し付けてきた
「ふぁ~きもちがいいな 弾力があって ぷりぷりして」
洋子の手は神山の肉棒を握っていた
神山は気持ちよくなり
「ねぇ だめだよ 出ちゃうよ」
「って事は気持ちいいんだ ふぅ ふぅ」
洋子は どんどんと大きく硬くなる肉棒をさらにしごいた
まだ2回目なのに回転させたり根本をきつく握ったり
.
「うん 大丈夫ですね」
そう言い 神山はプレートを弄ったが全然びくとも動かなかった
「そうしたら 次は高いから気を付けてね 洋子さん この階段周りで
お客さんの安全確保をお願いね」
「は~い 分りました」
洋子はペンダントを付けた嬉しさかうきうきしていた
神山が脚立を支え高橋が脚立に昇り内野がサインプレートを持ち上げた
高橋が上で受けとると 壁に仮止めをして降りてきた
内野が水平レベルを出す為にプレートへ印をつけたところに
水平器をあてて高橋がレベル調整をした
神山がプレートを押さえて高橋と内野は固定していった
また高橋が脚立に昇りプレート上部を固定した
すべて終ると神山が先ほどと同じ様に下から押し上げたり動かしたが
動かなかった
次のサインプレートも同じ工程で取り付けられた
全てが終ったところで高橋が椿に
「取り付けが完了しました 点検をお願いします」
椿はプレートを自分で触ったり 叩いたりと色々と安全面を
考えていたがすべてOKだった
「はい 大丈夫です」
「はい ありがとうございます それで表示内容の変更とか
発生しましたら遠慮なく内藤なり私どもへご連絡ください」
「はい 分りました ありがとうございます」
全員でお辞儀をして挨拶をした
洋子は全体の写真と各プレートを撮影していた
神山は時計を見ると18時30分になっていた
高橋と内野は道具を片付け車に運んでいたので神山も一緒に手伝った
戻ってみると洋子と亜矢子がモップで床を綺麗にしていた
二人を見ていると同じプロポーションでよく観察すると
顔の作りも似ていた 高橋と内野が神山に
「双子みたいですね そっくりじゃないですか」
神山が
「しかし 似ているね びっくりした 二人とも美人だしうん」
「山ちゃん 大丈夫 さあいきましょう」
神山がみんなをティーサロン前に集め
「ありがとうございました 桜川さんに掃除まで手伝って頂いて
ありがとうございます で 19時30分に 山側3Fのステーキで
落ち合いましょう 桜川さん4名で予約できますか」
「はい 出来ます 今確認しますね」
亜矢子はインカムを利用して連絡をとり
「大丈夫です 予約を入れさせて頂きました」
「と 言う事ですから 時間厳守です ありがとうございました」
神山たちは4人でエレベーターに乗り部屋に向かった
最上階の7階に着くと二手に分かれ
「山ちゃん では現地で」
「了解です」
各自部屋に戻った
洋子がドアを閉めると直ぐに抱きついて来た
「あ~ 気持ちいいわ こうしているだけでも」
「わかったから 苦しいよ 先に頭を洗いたいな」
「ええ 私もシャンプーしようっと」
神山は先に脱ぎ始めジャケットをクローゼットにしまい
Gパンを脱ぎ捨てていると洋子が後ろから大事なところを触ってきた
「洋子今はだめだよ」
「いいの こやっていると ほら大きくなってきたでしょ」
洋子が言うように大きく硬くなってきて肉棒は上を向いていた
神山はわざと洋子に向き パンツを下げると肉棒がぶるんを上を向いた
「さあ 入ろう」
神山は先にシャワーを簡単に浴びていると洋子が入ってきた
「あら もう洗ったの 私楽しみにしていたのに」
「うん お願い洗ってくれる」
洋子はニコニコしながら神山に近づき後ろに廻って
「じゃあ 背中から洗うわね」
洋子はボディーソープを良く薄めて神山の背中に塗って
自分の乳房を押し付けてきた
「ふぁ~きもちがいいな 弾力があって ぷりぷりして」
洋子の手は神山の肉棒を握っていた
神山は気持ちよくなり
「ねぇ だめだよ 出ちゃうよ」
「って事は気持ちいいんだ ふぅ ふぅ」
洋子は どんどんと大きく硬くなる肉棒をさらにしごいた
まだ2回目なのに回転させたり根本をきつく握ったり
.
2011年7月27日水曜日
Vol.382 薔薇 -2-27
4月26日 日曜日 ゴテンバ グランド イン 夜
神山と洋子がグランドフロアに行くと高橋と内野はまだ来ていなかった
今日する仕事内容を洋子に説明をしていると
高橋と内野がエレベータから降りてきて高橋が
「済みません 遅くなりまして これから準備に取り掛かります」
「分りました それまでちょっと失礼する」
内野がきょとんとしていると高橋が
「な 早いんだよ 山ちゃんは わかった?」
「はい 今後気を付けます」
高橋と内野は車に向かって材料などを取りに行った
一方神山と洋子は3Fショッピングモール
ブティック「モテリコ」へ入った
神山が
「何か ほしいのある?」
「えっ なんで」
「お仕事さ」
「うん わかったわ そうしたらこれがいいな」
洋子が選んだのは 小さいダイヤが入ったペンダントトップだった
値段が160万円したがいいだろうと思い
「このレベルで大丈夫かな」
「ええ 余り大きすぎないし かといって小さくも無いわ
ダイヤの大きさは戦略構想に一番だと思うわ」
「そうしたら チェーンは持っている」
「そうね でも一緒に買うわね」
洋子は普通より少し大きい目なチェーンを手にとり
「これだったら 合うと思うわ」
神山は店員にここのカードを見せ2点の金額を聞いた
「いつもご利用ありがとうございます」
暫く計算をして
「神山様 ペンダントは40%OFFにさせて頂きまして 96万円
チェーンが半額で丁度100万円で如何でしょうか」
「うん ありがとうございます」
そう言い神山が清算し 商品は今使うのでそのまま受け取った
早速洋子は付け鏡を見ると喜んだ
「うん 素敵だ 顔が映える よかったよ」
「ありがとうございます こういうの欲しかったの でもね」
「よし 下の二人が気がつくか楽しみだね」
「しかし安くなるわね 驚いたわ」
神山は隣りのランファンショップに連れて行った
「さあ 今度は僕の為に どきどきするのを買おう」
「まあ いやらしい でもいいわ 貴方が喜ぶなら」
洋子は店内を色々と見まわしてシルクでレースの付いたショーツと
それに合うキャミソールを買った
神山がその他に シルクレースのショーツを3枚買って渡した
「こんなにいいの?」
「うん ショーツは何枚有ってもいいだろうしゴミにはならないさ」
「そうね うれしいわ だけど母がみたら驚いて失神するわ」
二人は顔をみて笑った
グランドフロアにつくと準備が出来ていた
「遅くなりました」
高橋と内野は
「今 出来たとこです では始めましょうか」
高橋と内野はサインプレートを慎重に運び 柱には取り付け金物が
付いていて固定するだけだった サインが付くと支配人の
椿が寄って来て神山に
「素晴らしく 綺麗でいいですね ここにぴったりですね」
「そうですね 色が素敵でこのホテルとバランスが取れていていいです」
洋子は取り付けている時の模様をデジカメで撮影し終ると
神山が呼んで椿に紹介した
「椿さん 遅くなって済みません こんど私の秘書になってもらった
田所さんです」
「始めまして 田所と申します 宜しくお願いします」
「ありがとうございます 私はここの総支配人 椿です
神山さんには何時もお世話になっています
こちらこそ宜しくお願いします」
サイン工事をしている高橋から
「山ちゃん ここを押さえて貰いたいんだ お願い」
「はい 了解」
1枚目のサインプレートは3人がかりで取り付けられた
取り付けたあと 高橋と内野は少しさがって見て
「うん 高さも充分に有るしOKだね」
「ええ 入り口からも良く見えますよ」
高橋と内野は神山に
.
神山と洋子がグランドフロアに行くと高橋と内野はまだ来ていなかった
今日する仕事内容を洋子に説明をしていると
高橋と内野がエレベータから降りてきて高橋が
「済みません 遅くなりまして これから準備に取り掛かります」
「分りました それまでちょっと失礼する」
内野がきょとんとしていると高橋が
「な 早いんだよ 山ちゃんは わかった?」
「はい 今後気を付けます」
高橋と内野は車に向かって材料などを取りに行った
一方神山と洋子は3Fショッピングモール
ブティック「モテリコ」へ入った
神山が
「何か ほしいのある?」
「えっ なんで」
「お仕事さ」
「うん わかったわ そうしたらこれがいいな」
洋子が選んだのは 小さいダイヤが入ったペンダントトップだった
値段が160万円したがいいだろうと思い
「このレベルで大丈夫かな」
「ええ 余り大きすぎないし かといって小さくも無いわ
ダイヤの大きさは戦略構想に一番だと思うわ」
「そうしたら チェーンは持っている」
「そうね でも一緒に買うわね」
洋子は普通より少し大きい目なチェーンを手にとり
「これだったら 合うと思うわ」
神山は店員にここのカードを見せ2点の金額を聞いた
「いつもご利用ありがとうございます」
暫く計算をして
「神山様 ペンダントは40%OFFにさせて頂きまして 96万円
チェーンが半額で丁度100万円で如何でしょうか」
「うん ありがとうございます」
そう言い神山が清算し 商品は今使うのでそのまま受け取った
早速洋子は付け鏡を見ると喜んだ
「うん 素敵だ 顔が映える よかったよ」
「ありがとうございます こういうの欲しかったの でもね」
「よし 下の二人が気がつくか楽しみだね」
「しかし安くなるわね 驚いたわ」
神山は隣りのランファンショップに連れて行った
「さあ 今度は僕の為に どきどきするのを買おう」
「まあ いやらしい でもいいわ 貴方が喜ぶなら」
洋子は店内を色々と見まわしてシルクでレースの付いたショーツと
それに合うキャミソールを買った
神山がその他に シルクレースのショーツを3枚買って渡した
「こんなにいいの?」
「うん ショーツは何枚有ってもいいだろうしゴミにはならないさ」
「そうね うれしいわ だけど母がみたら驚いて失神するわ」
二人は顔をみて笑った
グランドフロアにつくと準備が出来ていた
「遅くなりました」
高橋と内野は
「今 出来たとこです では始めましょうか」
高橋と内野はサインプレートを慎重に運び 柱には取り付け金物が
付いていて固定するだけだった サインが付くと支配人の
椿が寄って来て神山に
「素晴らしく 綺麗でいいですね ここにぴったりですね」
「そうですね 色が素敵でこのホテルとバランスが取れていていいです」
洋子は取り付けている時の模様をデジカメで撮影し終ると
神山が呼んで椿に紹介した
「椿さん 遅くなって済みません こんど私の秘書になってもらった
田所さんです」
「始めまして 田所と申します 宜しくお願いします」
「ありがとうございます 私はここの総支配人 椿です
神山さんには何時もお世話になっています
こちらこそ宜しくお願いします」
サイン工事をしている高橋から
「山ちゃん ここを押さえて貰いたいんだ お願い」
「はい 了解」
1枚目のサインプレートは3人がかりで取り付けられた
取り付けたあと 高橋と内野は少しさがって見て
「うん 高さも充分に有るしOKだね」
「ええ 入り口からも良く見えますよ」
高橋と内野は神山に
.
2011年7月26日火曜日
Vol.381 薔薇 -1-26
そのとき亜矢子が伝票を持ってきた
以前も使った事のあるお届け伝票だった
「ねぇ桜川さん 手紙を一箇所だけど入れたいんだが出来るかな」
「ええ 出来ますよ 宜しかったらワープロで制作しましょうか」
「うん お願いします」
神山は先ほどのメモを渡し頼んだ 亜矢子は目を通し笑顔になった
何か言いたそうだったが洋子の手前頷くだけだった
「畏まりました 白い封筒で 神山様のお名前を入れて宜しいですね」
「ええ 宛名は伝票の部長名でお願いします」
「はい 畏まりました
伝票にお手紙つきと記しておきます」
「ありがとうございます 助かります」
「では失礼致します」
亜矢子は深々とお辞儀をして部屋から出て行った
「次長全部判りました」
「なんだよ 次長って いいよ普段通りで」
洋子は両手を上げて神山に抱きつきキスをしながら
「私が初めてでしょ こうやって呼ばれたの」
「うん そう言えばそうだね」
「これで互角よ」
「なにが」
「だって 貴方が最初」
「えっ 最初、、、ああ 最初ね」
「もう ばか 知らない 私にとってとっても大切なもんだからね」
「わかった では伝票の件は後回しにして」
神山は冷蔵庫からビールを出して洋子と呑んだ
一方 高橋と内野の部屋では
「高橋さん田所さんて 見かけによらぬドライバーですね」
「うん こっちも怖かったよ」
「しかしあんなに綺麗でおしとやかで あんな運転をするなんて
女って判らないですね ほんとうに」
「女だけじゃないよ 山ちゃんだって 人間じゃないよ
彼は現代のスーパーマンです」
高橋と内野は地ビールを呑み終わると
「さて準備しよう 車から降ろし準備しないと山ちゃんの雷が落ちるぞ」
「えっ 山ちゃんが雷をですか」
高橋は今朝上原で起こった事を内野に説明した
内野の顔から笑顔が消え真剣な口調で
「よほど見かねて 怒ったんでしょうね」
「うん ぼくも初めて見たよ あんなに怒っている所」
「やっぱ 人間じゃないですか」
「だね さあいくぞ」
「はい 早くすませて美味しいもの食べましょう」
高橋と内野はまだ時間に充分間に合ったが部屋を出て準備に取り掛かった
「さて洋子 時間は充分だけど下に行って下見をしよう」
「ええ 化粧室に行きます ちょっと待って」
洋子が浴室に消えたので椿から貰った封筒を開けると
達筆な毛筆の手紙と現金100万円が入っていた
【この度は大変嬉しいご提案を頂き家内ともども喜んでいる
次第でございます 今後もご提案ご指導を承りたいと存じ上げます
同封致しましたのは気持ちでございます お納めください
ゴテンバ グランド イン 総支配人 椿 秀介】
神山はこれからも地ビールを拡張しようと考えた
洋子が
「お待たせしました さあ行きましょうか」
.
以前も使った事のあるお届け伝票だった
「ねぇ桜川さん 手紙を一箇所だけど入れたいんだが出来るかな」
「ええ 出来ますよ 宜しかったらワープロで制作しましょうか」
「うん お願いします」
神山は先ほどのメモを渡し頼んだ 亜矢子は目を通し笑顔になった
何か言いたそうだったが洋子の手前頷くだけだった
「畏まりました 白い封筒で 神山様のお名前を入れて宜しいですね」
「ええ 宛名は伝票の部長名でお願いします」
「はい 畏まりました
伝票にお手紙つきと記しておきます」
「ありがとうございます 助かります」
「では失礼致します」
亜矢子は深々とお辞儀をして部屋から出て行った
「次長全部判りました」
「なんだよ 次長って いいよ普段通りで」
洋子は両手を上げて神山に抱きつきキスをしながら
「私が初めてでしょ こうやって呼ばれたの」
「うん そう言えばそうだね」
「これで互角よ」
「なにが」
「だって 貴方が最初」
「えっ 最初、、、ああ 最初ね」
「もう ばか 知らない 私にとってとっても大切なもんだからね」
「わかった では伝票の件は後回しにして」
神山は冷蔵庫からビールを出して洋子と呑んだ
一方 高橋と内野の部屋では
「高橋さん田所さんて 見かけによらぬドライバーですね」
「うん こっちも怖かったよ」
「しかしあんなに綺麗でおしとやかで あんな運転をするなんて
女って判らないですね ほんとうに」
「女だけじゃないよ 山ちゃんだって 人間じゃないよ
彼は現代のスーパーマンです」
高橋と内野は地ビールを呑み終わると
「さて準備しよう 車から降ろし準備しないと山ちゃんの雷が落ちるぞ」
「えっ 山ちゃんが雷をですか」
高橋は今朝上原で起こった事を内野に説明した
内野の顔から笑顔が消え真剣な口調で
「よほど見かねて 怒ったんでしょうね」
「うん ぼくも初めて見たよ あんなに怒っている所」
「やっぱ 人間じゃないですか」
「だね さあいくぞ」
「はい 早くすませて美味しいもの食べましょう」
高橋と内野はまだ時間に充分間に合ったが部屋を出て準備に取り掛かった
「さて洋子 時間は充分だけど下に行って下見をしよう」
「ええ 化粧室に行きます ちょっと待って」
洋子が浴室に消えたので椿から貰った封筒を開けると
達筆な毛筆の手紙と現金100万円が入っていた
【この度は大変嬉しいご提案を頂き家内ともども喜んでいる
次第でございます 今後もご提案ご指導を承りたいと存じ上げます
同封致しましたのは気持ちでございます お納めください
ゴテンバ グランド イン 総支配人 椿 秀介】
神山はこれからも地ビールを拡張しようと考えた
洋子が
「お待たせしました さあ行きましょうか」
.
2011年7月25日月曜日
Vol.380 薔薇 -1-26
ゴテンバ グランド インには16時過ぎに着いた
車から降りると亜矢子と椿が駆け寄ってきて椿が神山に
「よく来て下さいました ありがとうございます
では ラウンジにお茶をご用意しておりますのでどうぞ」
4人がグランドフロアにあるティーサロンに向かう時に椿が神山に
「神山様 今回地ビールの件 ありがとうございます
この事で拡張が順調に進みます これは少ないですが御礼です
お納めください 今後も色々とご指導をお願いします」
神山は頷き椿から封筒を貰いみんなが待っているサロンに行った
洋子が
「私 美味しい地ビールが欲しいわ」
亜矢子が
「はい 只今ご用意いたします」
お辞儀をしてサロンの厨房に入っていった 神山が椿に
「椿さん 簡単な工事なので出来れば早めに行いたいのですが
早めるのは難しいですか?」
「ええ 今日のチェックインの状況を見ておりますと
これから作業をして頂いて結構です お願いします」
そうと決まり 4人は手順を確認し神山が
「そうしたら 今16時15分だから 16時30分に
最初に取り付けるあの柱で待ち合わせしよう どう孝ちゃん」
「うん準備があるから 16時45分でどう?」
「うん ではお願いします」
洋子が地ビールを全部呑んだところで亜矢子と若い女性の案内で
エレベーターに乗り最上階に着いた
神山と洋子の部屋は事務室の隣りで亜矢子が案内した
高橋と内野は反対側の角部屋を案内された
亜矢子は神山と洋子を部屋に案内すると
「神山様 申し訳ございません お部屋が埋まってしまい
大変ご不便お掛けします 高橋様と内野様にもご協力お願いしています」
亜矢子が丁寧にお辞儀をしながら謝った
「ありがとうございます いいよね一緒でも」
「ええ 大丈夫ですありがとうございます」
「それでは何かご不明な点がございましたら内線の7200番に
お掛けください お願いします」
「ありがとう 早速で申し訳ないですが お届け伝票を下さい」
「はい 早速お持ちいたします」
亜矢子は丁寧にお辞儀をして部屋を出て行った
洋子は
「綺麗な方ね ちょっと暗さがあって素敵」
「うん あとでここの日本酒を皆に届けます ちょっとメモいい」
「はい」
神山は亜矢子の事について 今は余り触れたくなかった
「まず日本酒は副社長 西野理事 池上店長 催事課の倉元さん
奥村課長 由香里姫 翔 市川 ニーナ・ニーナ筒井さん かな
地ビールは銀座店催事課宛 秘書課宛 販促部長席宛
東京本社秘書室宛 秘書課宛 人事課宛 かな どこか漏れているかな?」
「はい 大丈夫だと思います」
「あとね ニーナ・ニーナの本社筒井さん宛 それと銀座店の
食品部長席宛でここには宣伝の意味があるので2ケース そして
手紙を添えて貰いたいな
【この地ビールは私 神山が惚れたビールです
私だけでなくこの美味しさを皆様で吟味をしてください なんて
硬いこと言わずに がんがん呑んで中元戦を頑張りましょう】
で どうだろう?」
洋子は笑いながら
「貴方らしくて はっきりしていていいわ 大丈夫よ
ただ それだけだと そうかで終るかもしれないので
【部長 大きな仕事になります お時間の空いた時に
ご相談させてください】
を付け加えるとどうかしら?」
洋子はニコニコとしながら 神山の顔を覗いた
「さすが 僕の心を読んでいますね そうなんだ鈴やでも販売する
足がかりにしたいんだ 関東では販売されていないし アルタの
販売権も御殿場アウトレットだし そうすると多少高くても
口コミで広がれば嬉しい話しさ 兎に角 女性に受けているでしょ
このままでは勿体無いしね 良い商材だと思うよ」
「ええ そうね 凄いわね あなたには いつも感心させられるわ」
「そうしたら住所など調べてくれる」
「はい 分りました」
.
車から降りると亜矢子と椿が駆け寄ってきて椿が神山に
「よく来て下さいました ありがとうございます
では ラウンジにお茶をご用意しておりますのでどうぞ」
4人がグランドフロアにあるティーサロンに向かう時に椿が神山に
「神山様 今回地ビールの件 ありがとうございます
この事で拡張が順調に進みます これは少ないですが御礼です
お納めください 今後も色々とご指導をお願いします」
神山は頷き椿から封筒を貰いみんなが待っているサロンに行った
洋子が
「私 美味しい地ビールが欲しいわ」
亜矢子が
「はい 只今ご用意いたします」
お辞儀をしてサロンの厨房に入っていった 神山が椿に
「椿さん 簡単な工事なので出来れば早めに行いたいのですが
早めるのは難しいですか?」
「ええ 今日のチェックインの状況を見ておりますと
これから作業をして頂いて結構です お願いします」
そうと決まり 4人は手順を確認し神山が
「そうしたら 今16時15分だから 16時30分に
最初に取り付けるあの柱で待ち合わせしよう どう孝ちゃん」
「うん準備があるから 16時45分でどう?」
「うん ではお願いします」
洋子が地ビールを全部呑んだところで亜矢子と若い女性の案内で
エレベーターに乗り最上階に着いた
神山と洋子の部屋は事務室の隣りで亜矢子が案内した
高橋と内野は反対側の角部屋を案内された
亜矢子は神山と洋子を部屋に案内すると
「神山様 申し訳ございません お部屋が埋まってしまい
大変ご不便お掛けします 高橋様と内野様にもご協力お願いしています」
亜矢子が丁寧にお辞儀をしながら謝った
「ありがとうございます いいよね一緒でも」
「ええ 大丈夫ですありがとうございます」
「それでは何かご不明な点がございましたら内線の7200番に
お掛けください お願いします」
「ありがとう 早速で申し訳ないですが お届け伝票を下さい」
「はい 早速お持ちいたします」
亜矢子は丁寧にお辞儀をして部屋を出て行った
洋子は
「綺麗な方ね ちょっと暗さがあって素敵」
「うん あとでここの日本酒を皆に届けます ちょっとメモいい」
「はい」
神山は亜矢子の事について 今は余り触れたくなかった
「まず日本酒は副社長 西野理事 池上店長 催事課の倉元さん
奥村課長 由香里姫 翔 市川 ニーナ・ニーナ筒井さん かな
地ビールは銀座店催事課宛 秘書課宛 販促部長席宛
東京本社秘書室宛 秘書課宛 人事課宛 かな どこか漏れているかな?」
「はい 大丈夫だと思います」
「あとね ニーナ・ニーナの本社筒井さん宛 それと銀座店の
食品部長席宛でここには宣伝の意味があるので2ケース そして
手紙を添えて貰いたいな
【この地ビールは私 神山が惚れたビールです
私だけでなくこの美味しさを皆様で吟味をしてください なんて
硬いこと言わずに がんがん呑んで中元戦を頑張りましょう】
で どうだろう?」
洋子は笑いながら
「貴方らしくて はっきりしていていいわ 大丈夫よ
ただ それだけだと そうかで終るかもしれないので
【部長 大きな仕事になります お時間の空いた時に
ご相談させてください】
を付け加えるとどうかしら?」
洋子はニコニコとしながら 神山の顔を覗いた
「さすが 僕の心を読んでいますね そうなんだ鈴やでも販売する
足がかりにしたいんだ 関東では販売されていないし アルタの
販売権も御殿場アウトレットだし そうすると多少高くても
口コミで広がれば嬉しい話しさ 兎に角 女性に受けているでしょ
このままでは勿体無いしね 良い商材だと思うよ」
「ええ そうね 凄いわね あなたには いつも感心させられるわ」
「そうしたら住所など調べてくれる」
「はい 分りました」
.
2011年7月24日日曜日
Vol.379 薔薇 -1-26
安泰だろう そこでどちらの傘下にするかだね
お互い利益が絡むし」
「そうね でもアルタが握って 鈴やが独占販売だったら
問題ないでしょ」
「うん やはり販売については鈴やルートだね なにか段々と
考えが纏まってきた」
「たのもしわ」
内野の運転で1時間しないうちに小田原工場についた
工場長の赤坂が出迎え
「いらっしゃい 神山さん」
「先日はありがとうございます それと第二貨物の常務からも
お礼の言葉を頂きました お昼が大変良かったと」
「ありがとうございます 早速ですが 荷物は」
高橋と内野が
「先にお昼にしましょう まだなんです」
「はい それでは」
高橋と内野が先に歩き社員食堂のフロアに着いた
赤坂が
「済みません 今日の営業はいつもの半分くらいです 何処にされますか」
高橋が神山に
「お寿司にする?」
「うん 洋子さんは」
「ええ お寿司でお願いします」
赤坂がカードをスキャンさせ暗証番号を打って入店した
今日は忙しい部署だけ出勤という事だが結構繁盛していた
5人は景色が見える席につき洋子が
「ふぁ~景色がいい所ですね 羨ましいですね」
「ありがとうございます 唯一の自慢です
高橋さん ビールは」
「うん 内野君を除いてください」
洋子が
「私が運転するわ だから皆さんで呑んで」
神山が
「では お言葉に甘え 仕事に支障が無い程度に 頂きましょう」
赤坂がテーブルのボタンでビールと鮮魚の盛り合わせを注文した
ビールが運ばれ鮮魚も運ばれ乾杯した
神山はここ数日美味しい鮮魚ばかり口にしているが
ここの鮮魚も甲乙つけがたく美味しかった
神山は赤坂に
「上原の什器 ありがとうございます 大変よく出来ていて驚いています」
「神山さんに誉めて頂くと嬉しいです こちらこそありがとうございます」
神山は簡単に挨拶を済ませ又食べた
話題はもっぱら上原の爆発的なオープンで賑わった事で盛り上がった
全員が食べ終わると洋子の希望で工場を案内してもらった
鈴やに入る次長室の建具を制作している部屋に入った
洋子はパースを見ているのでイメージは出来ていたが
「ふぁ~素敵 この家具が来るんですね」
「ええ これから運び出します どうぞ触ってください」
神山と洋子 高橋と内野たちは口々に
よく出来ていると褒め称えた
神山は今度 田中幸三にあったら誉めてあげようと思った
受け付けカウンターや椅子があったのでそこに座り
「この高さはすごく使い易く疲れませんね 気に入ったわ」
神山も次長テーブルに座ったが高さがぴたりと決まり気に入った
洋子が納得するまで見学し ゴテンバ グランド インの
サインを運び出し赤坂に御礼を言って工場を後にした
運転は洋子がして横に神山 高橋と内野は後ろに座った
一行の車は有料道路から高速に入りゴテンバ グランド インへ向かった
洋子の運転は決して危なくは無いがスピードが出ていた
内野が
「田所さん 早いですね 僕なんか少し怖いですよ」
「大丈夫よ もっと出しましょうか」
そう言って スピードを上げた
限界と思われる160キロまで出すと
「この車 これが限界ね 踏み込んでいるけど 出ないわ」
ウインカーを頻繁に出して追い抜く様は男かおまけだった
神山が
「パトカー大丈夫かな」
「ええ ここらはカーブが多くて追い駆けられないから居ないわ」
神山が驚いていると 高橋と内野は洋子の運転に圧倒されていた
洋子が出したスピードだけではないが早く着きそうだった
.
お互い利益が絡むし」
「そうね でもアルタが握って 鈴やが独占販売だったら
問題ないでしょ」
「うん やはり販売については鈴やルートだね なにか段々と
考えが纏まってきた」
「たのもしわ」
内野の運転で1時間しないうちに小田原工場についた
工場長の赤坂が出迎え
「いらっしゃい 神山さん」
「先日はありがとうございます それと第二貨物の常務からも
お礼の言葉を頂きました お昼が大変良かったと」
「ありがとうございます 早速ですが 荷物は」
高橋と内野が
「先にお昼にしましょう まだなんです」
「はい それでは」
高橋と内野が先に歩き社員食堂のフロアに着いた
赤坂が
「済みません 今日の営業はいつもの半分くらいです 何処にされますか」
高橋が神山に
「お寿司にする?」
「うん 洋子さんは」
「ええ お寿司でお願いします」
赤坂がカードをスキャンさせ暗証番号を打って入店した
今日は忙しい部署だけ出勤という事だが結構繁盛していた
5人は景色が見える席につき洋子が
「ふぁ~景色がいい所ですね 羨ましいですね」
「ありがとうございます 唯一の自慢です
高橋さん ビールは」
「うん 内野君を除いてください」
洋子が
「私が運転するわ だから皆さんで呑んで」
神山が
「では お言葉に甘え 仕事に支障が無い程度に 頂きましょう」
赤坂がテーブルのボタンでビールと鮮魚の盛り合わせを注文した
ビールが運ばれ鮮魚も運ばれ乾杯した
神山はここ数日美味しい鮮魚ばかり口にしているが
ここの鮮魚も甲乙つけがたく美味しかった
神山は赤坂に
「上原の什器 ありがとうございます 大変よく出来ていて驚いています」
「神山さんに誉めて頂くと嬉しいです こちらこそありがとうございます」
神山は簡単に挨拶を済ませ又食べた
話題はもっぱら上原の爆発的なオープンで賑わった事で盛り上がった
全員が食べ終わると洋子の希望で工場を案内してもらった
鈴やに入る次長室の建具を制作している部屋に入った
洋子はパースを見ているのでイメージは出来ていたが
「ふぁ~素敵 この家具が来るんですね」
「ええ これから運び出します どうぞ触ってください」
神山と洋子 高橋と内野たちは口々に
よく出来ていると褒め称えた
神山は今度 田中幸三にあったら誉めてあげようと思った
受け付けカウンターや椅子があったのでそこに座り
「この高さはすごく使い易く疲れませんね 気に入ったわ」
神山も次長テーブルに座ったが高さがぴたりと決まり気に入った
洋子が納得するまで見学し ゴテンバ グランド インの
サインを運び出し赤坂に御礼を言って工場を後にした
運転は洋子がして横に神山 高橋と内野は後ろに座った
一行の車は有料道路から高速に入りゴテンバ グランド インへ向かった
洋子の運転は決して危なくは無いがスピードが出ていた
内野が
「田所さん 早いですね 僕なんか少し怖いですよ」
「大丈夫よ もっと出しましょうか」
そう言って スピードを上げた
限界と思われる160キロまで出すと
「この車 これが限界ね 踏み込んでいるけど 出ないわ」
ウインカーを頻繁に出して追い抜く様は男かおまけだった
神山が
「パトカー大丈夫かな」
「ええ ここらはカーブが多くて追い駆けられないから居ないわ」
神山が驚いていると 高橋と内野は洋子の運転に圧倒されていた
洋子が出したスピードだけではないが早く着きそうだった
.
2011年7月23日土曜日
Vol.378 薔薇 -1-26
マイクロバスが来て12時30分の総入れ替えが始まったが
筒井は 銀座店にいかれるお客様にマイクロバスを用意した旨の
アナウンスをすると店舗から出てきた客は列の後ろに行かないで
マイクロバスに乗車した マイクロバスは満員で発車していった
その光景を見ていた池上店長が神山に
「山ちゃん これ少ないが ワシの気持ちです 納めてくれ」
「そんな いいですよ店長 その分を今夜催事課で寿司の方が
よろこびますよ そうしてください お願いします」
「うん 分ったわ 山ちゃんも参加するだろ」
「済みません 次の現場がありまして もう直ぐ離れます
筒井さんにも話してあります」
「そうか 分った」
「出来れば ニーナ・ニーナのお嬢様たちにどうですか」
「そうだな そうしよう」
「いつもお気に掛けてくださいましてありがとうございます」
「うん ではがんばってな」
「はい ありがとうございます」
しばらくすると洋子から電話があった
「今出ました お願いします」
「はい了解」
「あなた 又 凄い事されましたね 銀座店では大騒ぎよ」
「ありがとうございます では待っています」
神山はアルタの高橋に車の件を伝えると筒井に挨拶をしてでた
まだある列の後ろで翔が頑張っているので
「頼んだよ そしてここが終っても 筒井副社長の所に行って
きちんとお手伝いをするんだ 判ったね」
「はい 分りました 神山部長」
神山はポケットに手を入れると鍵が出てきて思い出した
店舗内のバックヤードに行き茶封筒を取り出し鍵を祥子に返した
「よかったね 来ないよりは」
「ほんとありがとうございます 何から何まで 助かったわ」
「僕は明日帰ってくるが遅くなる」
「えっ どこに行くの」
「ゴテンバ グランド インの仕事 前に話をしたよ」
「ごめんなさい 忘れていました 済みませんでした
気を付けてね」
「うん アルタも居なくなる 筒井さんに話はしてある 頑張って」
神山はお待たせと言ってマンションへ向かった
マンションに着く洋子と内野誠二はすでに来ていた
神山は洋子からバッグを受け取り 部屋に戻り 今朝用意した
バッグの中身を全部入れ替えた
内藤社長から貰った茶封筒を開けてみると500万円入っていた
一応 カメラバッグに入れ 所持金を100万円にしてバッグを担いで
駐車場についた
「ごめん 遅くなりました」
内野が運転する事になり高橋が前で 後ろに神山と洋子が座った
駐車場を出た車は高速に入るまで幾つかの信号があるが
今日は全然止らずに進みスムースに高速に入った
内野が
「田所さん 運転しにくいですね この車」
「ええ 変な癖がついていて 2速から3速が一番酷いわね」
「えっ 済みません 僕はそこまでわかりません」
車の中は大笑いだった
神山は洋子に
「ねぇ ガスはどうでした」
「ええ 満タンでした」
「よかった ありがとうございます」
神山は高橋と内野に聞こえないよう小声で
「内藤社長にアレックス氏の来日を聞いたのね 30日だって
辞令交付のあと会う予定です
ところが なんでアレックス氏の来日を知っているんだと
不思議がっていた だから色々と情報は集めています
そうしたら これは社内でも最高機密なので内緒ですって」
「そうすると Jrも知らない可能性があるわけね」
「うん そうだ」
「ねぇ 30日にJrも来ると面白いわね ひょとすると
アレックスジャパンが面白くなるわね」
「うん」
神山はPCで調べプリントアウトしたものを洋子に見せた
洋子は
「わぁ~ 凄い ここまで調べたんですね」
「うん Jrは不味いんだ こんな風に書かれて」
「ねぇ アレックスジャパンの買収?考えている?」
「いや そこまでは 買収ではなく 傘下に出来ればアルタと鈴やは
.
筒井は 銀座店にいかれるお客様にマイクロバスを用意した旨の
アナウンスをすると店舗から出てきた客は列の後ろに行かないで
マイクロバスに乗車した マイクロバスは満員で発車していった
その光景を見ていた池上店長が神山に
「山ちゃん これ少ないが ワシの気持ちです 納めてくれ」
「そんな いいですよ店長 その分を今夜催事課で寿司の方が
よろこびますよ そうしてください お願いします」
「うん 分ったわ 山ちゃんも参加するだろ」
「済みません 次の現場がありまして もう直ぐ離れます
筒井さんにも話してあります」
「そうか 分った」
「出来れば ニーナ・ニーナのお嬢様たちにどうですか」
「そうだな そうしよう」
「いつもお気に掛けてくださいましてありがとうございます」
「うん ではがんばってな」
「はい ありがとうございます」
しばらくすると洋子から電話があった
「今出ました お願いします」
「はい了解」
「あなた 又 凄い事されましたね 銀座店では大騒ぎよ」
「ありがとうございます では待っています」
神山はアルタの高橋に車の件を伝えると筒井に挨拶をしてでた
まだある列の後ろで翔が頑張っているので
「頼んだよ そしてここが終っても 筒井副社長の所に行って
きちんとお手伝いをするんだ 判ったね」
「はい 分りました 神山部長」
神山はポケットに手を入れると鍵が出てきて思い出した
店舗内のバックヤードに行き茶封筒を取り出し鍵を祥子に返した
「よかったね 来ないよりは」
「ほんとありがとうございます 何から何まで 助かったわ」
「僕は明日帰ってくるが遅くなる」
「えっ どこに行くの」
「ゴテンバ グランド インの仕事 前に話をしたよ」
「ごめんなさい 忘れていました 済みませんでした
気を付けてね」
「うん アルタも居なくなる 筒井さんに話はしてある 頑張って」
神山はお待たせと言ってマンションへ向かった
マンションに着く洋子と内野誠二はすでに来ていた
神山は洋子からバッグを受け取り 部屋に戻り 今朝用意した
バッグの中身を全部入れ替えた
内藤社長から貰った茶封筒を開けてみると500万円入っていた
一応 カメラバッグに入れ 所持金を100万円にしてバッグを担いで
駐車場についた
「ごめん 遅くなりました」
内野が運転する事になり高橋が前で 後ろに神山と洋子が座った
駐車場を出た車は高速に入るまで幾つかの信号があるが
今日は全然止らずに進みスムースに高速に入った
内野が
「田所さん 運転しにくいですね この車」
「ええ 変な癖がついていて 2速から3速が一番酷いわね」
「えっ 済みません 僕はそこまでわかりません」
車の中は大笑いだった
神山は洋子に
「ねぇ ガスはどうでした」
「ええ 満タンでした」
「よかった ありがとうございます」
神山は高橋と内野に聞こえないよう小声で
「内藤社長にアレックス氏の来日を聞いたのね 30日だって
辞令交付のあと会う予定です
ところが なんでアレックス氏の来日を知っているんだと
不思議がっていた だから色々と情報は集めています
そうしたら これは社内でも最高機密なので内緒ですって」
「そうすると Jrも知らない可能性があるわけね」
「うん そうだ」
「ねぇ 30日にJrも来ると面白いわね ひょとすると
アレックスジャパンが面白くなるわね」
「うん」
神山はPCで調べプリントアウトしたものを洋子に見せた
洋子は
「わぁ~ 凄い ここまで調べたんですね」
「うん Jrは不味いんだ こんな風に書かれて」
「ねぇ アレックスジャパンの買収?考えている?」
「いや そこまでは 買収ではなく 傘下に出来ればアルタと鈴やは
.
2011年7月22日金曜日
Vol.377 薔薇 -1-26
神山は少し余裕が出来なにが出ているか観察すると
平均して売れているように見えた
池上店長が
「山ちゃん凄いな しかし的確な判断だったな」
「あっ 店長ありがとうございます 済みません私のミスです
考えていませんでした 申し訳ございません」
「うん どうだね 回転は」
「ええ 今観察しましたが平均に出ています」
「う~ん わかんないな 安い訳じゃないだろ なのに分んない」
「ええ 世界七不思議が一つ増えました しかしこの購買力だと
あと1時間持つかどうかです バックヤードはありません
かといって この混雑に商品を搬入する事は不可能です
そうだ 銀座店に廻す方法があれば なんとかなるかな
どうでしょうか ここで完売になった後銀座店に廻す事は」
「うん 筒井君に聞いてみよう しかし車はどうする」
「ハイ 今当ります」
「うん頼んだよ」
神山は上野店流通センターに電話をした
「神山です ご無沙汰しています」
「おお山ちゃん元気か まだ早いがおめでとうございます すごいな
おれを追い抜いて ところで何か」
「ええ マイクロ2台3時間位でいいんですが貸してもらえませんか」
「どうしたの」
神山は上原の現状を説明し池上店長もご存知ですと伝えると
「分ったわ 高いぞ」
「ええ ニーナ・ニーナの筒井さんに廻してください」
「そうすると 多少のピストンだね」
「ええ 2,3回で済むと思います」
話をしているところへ池上店長がOKサインを出した
「今 池上店長と筒井副社長の話が纏まりました お願いします」
「うん分った 場所は代々木上原駅だね」
「ハイ 国道から入るとすぐです 駅に入る道が2本ありますが
国道に駅名が出たら曲がって直ぐです」
「ありがとうございます わかりやすい 30分位掛かるが いいかな」
「ええ それより12時30分に来て頂くと良いですね お願いします」
「はい 山ちゃんのお願いじゃ断れないよ では」
神山は池上店長に上野の流通センターからマイクロバス25人乗り
2台を3時間借りた事を報告した
「わかった 筒井君に話してくれ」
神山は筒井を探し マイクロバスの件を話した
「山ちゃん 本当に何から何までありがとうございます」
「しかし 請求書は来ると思いますよ」
「うん ありがとうございます」
そろそろ12時になったのか 筒井がマイクを持って総入れ替えの事を
アナウンスし始めた
神山は一息つく為に皆に見えない路地に入ると高橋がいて
「すごいね バーゲンじゃないのに それにしてもさすがだね山ちゃん
改めて ほれなおした」
神山はタバコを吸いながら
「だってあのまま営業していたらゴルフどころじゃないでしょ
棚板ガラスが割れたとか人が転んで什器を壊すとかねえ」
「ん まあ そこまで考えたの 客の事だけではなく」
「はっきり言って 客は後です 什器が先です 仕事終ろうよって」
「まいった 池上店長さんは客だと言っていたよ よくやったって」
「ははは それでしたら そうしましょうね」
神山はタバコが美味しかった
朝 むしゃくしゃしたのが晴れた気がした
「ところで内藤社長は」
「うん この人ごみでは選べないと言って帰りました」
「そうだね 後日来て頂くしかないか これじゃあ出来の良し悪しも
判らないしね」
「うん そうそう」
神山はタバコを吸ったので路地を出ようとすると倉元が入ってきた
「山ちゃん 素早い判断で皆を救ったな おめでとう 感服した」
「ありがとうございます 嬉しいです では戻ります」
神山は店舗の前に行くと列の後ろが伸びていないので
ピストンは一回で済むかなと思った
中の商品はどんどん無くなって行った
しかしこんな売上だとアンテナショップとしての資料が出来ないと思った
神山は筒井に次の現場があるので13時少し前にアルタの
高橋とここを離れる事を伝えた
筒井は何回もありがとうございますと繰り返していた
.
平均して売れているように見えた
池上店長が
「山ちゃん凄いな しかし的確な判断だったな」
「あっ 店長ありがとうございます 済みません私のミスです
考えていませんでした 申し訳ございません」
「うん どうだね 回転は」
「ええ 今観察しましたが平均に出ています」
「う~ん わかんないな 安い訳じゃないだろ なのに分んない」
「ええ 世界七不思議が一つ増えました しかしこの購買力だと
あと1時間持つかどうかです バックヤードはありません
かといって この混雑に商品を搬入する事は不可能です
そうだ 銀座店に廻す方法があれば なんとかなるかな
どうでしょうか ここで完売になった後銀座店に廻す事は」
「うん 筒井君に聞いてみよう しかし車はどうする」
「ハイ 今当ります」
「うん頼んだよ」
神山は上野店流通センターに電話をした
「神山です ご無沙汰しています」
「おお山ちゃん元気か まだ早いがおめでとうございます すごいな
おれを追い抜いて ところで何か」
「ええ マイクロ2台3時間位でいいんですが貸してもらえませんか」
「どうしたの」
神山は上原の現状を説明し池上店長もご存知ですと伝えると
「分ったわ 高いぞ」
「ええ ニーナ・ニーナの筒井さんに廻してください」
「そうすると 多少のピストンだね」
「ええ 2,3回で済むと思います」
話をしているところへ池上店長がOKサインを出した
「今 池上店長と筒井副社長の話が纏まりました お願いします」
「うん分った 場所は代々木上原駅だね」
「ハイ 国道から入るとすぐです 駅に入る道が2本ありますが
国道に駅名が出たら曲がって直ぐです」
「ありがとうございます わかりやすい 30分位掛かるが いいかな」
「ええ それより12時30分に来て頂くと良いですね お願いします」
「はい 山ちゃんのお願いじゃ断れないよ では」
神山は池上店長に上野の流通センターからマイクロバス25人乗り
2台を3時間借りた事を報告した
「わかった 筒井君に話してくれ」
神山は筒井を探し マイクロバスの件を話した
「山ちゃん 本当に何から何までありがとうございます」
「しかし 請求書は来ると思いますよ」
「うん ありがとうございます」
そろそろ12時になったのか 筒井がマイクを持って総入れ替えの事を
アナウンスし始めた
神山は一息つく為に皆に見えない路地に入ると高橋がいて
「すごいね バーゲンじゃないのに それにしてもさすがだね山ちゃん
改めて ほれなおした」
神山はタバコを吸いながら
「だってあのまま営業していたらゴルフどころじゃないでしょ
棚板ガラスが割れたとか人が転んで什器を壊すとかねえ」
「ん まあ そこまで考えたの 客の事だけではなく」
「はっきり言って 客は後です 什器が先です 仕事終ろうよって」
「まいった 池上店長さんは客だと言っていたよ よくやったって」
「ははは それでしたら そうしましょうね」
神山はタバコが美味しかった
朝 むしゃくしゃしたのが晴れた気がした
「ところで内藤社長は」
「うん この人ごみでは選べないと言って帰りました」
「そうだね 後日来て頂くしかないか これじゃあ出来の良し悪しも
判らないしね」
「うん そうそう」
神山はタバコを吸ったので路地を出ようとすると倉元が入ってきた
「山ちゃん 素早い判断で皆を救ったな おめでとう 感服した」
「ありがとうございます 嬉しいです では戻ります」
神山は店舗の前に行くと列の後ろが伸びていないので
ピストンは一回で済むかなと思った
中の商品はどんどん無くなって行った
しかしこんな売上だとアンテナショップとしての資料が出来ないと思った
神山は筒井に次の現場があるので13時少し前にアルタの
高橋とここを離れる事を伝えた
筒井は何回もありがとうございますと繰り返していた
.
2011年7月21日木曜日
Vol.376 薔薇 -1-26
「はい キーカード 暗証番号は山ちゃんの社員番号6桁です
それと これ支度金 使って」
そう言って 茶封筒を渡された神山は
「ありがとうございます 大事に使わせて頂きます」
「はい それでマンションは会社名義で借りますが
郵送物関係で xxx号 神山でOKと言われました」
「何から何までありがとうございます
アレックスグループの時に頑張ります」
「ええ お願いします」
「アレックス氏と会うのはいつですか」
「えっ なんで極秘事項を知っているの?」
「ええ 今はちょっと」
「内緒です 30日の辞令交付後です」
「分りました ありがとうございます」
「この話は最高機密です お願いします」
「大丈夫です 僕にとっても、、、、まあ 明日頑張ります」
「どう クラブ 大丈夫?」
「ええ バランスが僕にピッタリです ただ調子良すぎると
スコアが悪くなるみたいなので気を付けます」
「うん あそこはピンポイントで責めれば大丈夫だよ」
「はい ありがとうございます」
神山はお辞儀をすると 内藤真奈美に挨拶をした
「本当は一緒に行きたかったの 残念ね 今度ご一緒させて」
「はいありがとうございます 教えてください お願いします」
「はい 色々とね」
内藤真奈美と挨拶を終ると次々偉い人がきた
神山は祥子のところに行き
「ねえ 鍵が閉まる引出しはある」
「ええ あるけど なにか?」
「うん 少しの間預かってもらいたい」
わかったと言って事務所の机に鍵が掛かる引出しがありそこに預けた
「鍵は祥子だけ 持っているのは?」
「ええ そうよ 滅多に空けないからお貸ししましょうか」
「うん ありがたい」
そろそろ11時か皆集まってきた
神山は写真を撮ってあげれば喜ぶと思って 駅に駆け足で買いに行った
コンパクトカメラだが ないよりましだった
そろそろ11時になった 何処から用意したのかマイクとスピーカーが
入り口前にセットされた
周りを見ると池上店長や倉元も来ていた
11時になると マイクの前に筒井が立って 女性社員は筒井の後ろに
整列していた
筒井の挨拶が始まった 神山はみんなで並んでいるカットを3枚
筒井の写真など撮影した
挨拶が終ると道路に溢れている関係者や招待客から拍手が沸いた
客が店舗内に入ると入りきれなかった 神山が筒井に
「入場制限しないと危険です 私も手伝います 大至急しましょう」
「うん わかった やろう」
筒井が 後から入ろうとしている招待客を駅と反対方向へ3列で
並べた それでも他のお店まで行ってしまい 神山は迷惑の
掛かっている店主に謝って廻った 知らない間に倉元や池上店長も
人員整理をはじめていた 神山は催事課の奥村課長に電話をして
事情を説明し杉田を大至急応援に来て欲しい事を伝えると
直ぐに行かせると返事を貰った その事を筒井に話をした
神山はここまで招待客が来るとは思わなかった
最後尾を確認すると少しづつだが伸びていた
神山は筒井に一回のお買い物時間は30分で客を総入れ替えに
しないと後ろが伸びているので苦情になると進言した
筒井は直ぐにここのお客様は11時30分で一回出て頂きます
お店の外にまだ並ばれています 再度お買い物される方は
列にお並びくださいと アナウンスした
神山は客がどんどん伸び迷惑のかかる他のお店の店主に 謝って廻った
あとは商品が持つか この調子だとすぐになくなりそうだった
神山はバックヤードに行くと祥子がダンボールの開梱作業をしていたので
手伝い 商品を店に出すよう指示した
筒井がマイクを持って11時30分になったから入れ替えですと言って
招待客の総入れ替えをした 店舗から出た客は半分位が列の後ろに並んだ
そこへ翔が応援で駆けつけてくれた
「先輩 なんですか バーゲンじゃないですよね」
「うん そうだよ それと翔 これお駄賃だ」
神山は翔に5千円あげた
「今後ろで池上店長が整理されているから 挨拶をして替わってくれ」
「はい 分りました」
.
それと これ支度金 使って」
そう言って 茶封筒を渡された神山は
「ありがとうございます 大事に使わせて頂きます」
「はい それでマンションは会社名義で借りますが
郵送物関係で xxx号 神山でOKと言われました」
「何から何までありがとうございます
アレックスグループの時に頑張ります」
「ええ お願いします」
「アレックス氏と会うのはいつですか」
「えっ なんで極秘事項を知っているの?」
「ええ 今はちょっと」
「内緒です 30日の辞令交付後です」
「分りました ありがとうございます」
「この話は最高機密です お願いします」
「大丈夫です 僕にとっても、、、、まあ 明日頑張ります」
「どう クラブ 大丈夫?」
「ええ バランスが僕にピッタリです ただ調子良すぎると
スコアが悪くなるみたいなので気を付けます」
「うん あそこはピンポイントで責めれば大丈夫だよ」
「はい ありがとうございます」
神山はお辞儀をすると 内藤真奈美に挨拶をした
「本当は一緒に行きたかったの 残念ね 今度ご一緒させて」
「はいありがとうございます 教えてください お願いします」
「はい 色々とね」
内藤真奈美と挨拶を終ると次々偉い人がきた
神山は祥子のところに行き
「ねえ 鍵が閉まる引出しはある」
「ええ あるけど なにか?」
「うん 少しの間預かってもらいたい」
わかったと言って事務所の机に鍵が掛かる引出しがありそこに預けた
「鍵は祥子だけ 持っているのは?」
「ええ そうよ 滅多に空けないからお貸ししましょうか」
「うん ありがたい」
そろそろ11時か皆集まってきた
神山は写真を撮ってあげれば喜ぶと思って 駅に駆け足で買いに行った
コンパクトカメラだが ないよりましだった
そろそろ11時になった 何処から用意したのかマイクとスピーカーが
入り口前にセットされた
周りを見ると池上店長や倉元も来ていた
11時になると マイクの前に筒井が立って 女性社員は筒井の後ろに
整列していた
筒井の挨拶が始まった 神山はみんなで並んでいるカットを3枚
筒井の写真など撮影した
挨拶が終ると道路に溢れている関係者や招待客から拍手が沸いた
客が店舗内に入ると入りきれなかった 神山が筒井に
「入場制限しないと危険です 私も手伝います 大至急しましょう」
「うん わかった やろう」
筒井が 後から入ろうとしている招待客を駅と反対方向へ3列で
並べた それでも他のお店まで行ってしまい 神山は迷惑の
掛かっている店主に謝って廻った 知らない間に倉元や池上店長も
人員整理をはじめていた 神山は催事課の奥村課長に電話をして
事情を説明し杉田を大至急応援に来て欲しい事を伝えると
直ぐに行かせると返事を貰った その事を筒井に話をした
神山はここまで招待客が来るとは思わなかった
最後尾を確認すると少しづつだが伸びていた
神山は筒井に一回のお買い物時間は30分で客を総入れ替えに
しないと後ろが伸びているので苦情になると進言した
筒井は直ぐにここのお客様は11時30分で一回出て頂きます
お店の外にまだ並ばれています 再度お買い物される方は
列にお並びくださいと アナウンスした
神山は客がどんどん伸び迷惑のかかる他のお店の店主に 謝って廻った
あとは商品が持つか この調子だとすぐになくなりそうだった
神山はバックヤードに行くと祥子がダンボールの開梱作業をしていたので
手伝い 商品を店に出すよう指示した
筒井がマイクを持って11時30分になったから入れ替えですと言って
招待客の総入れ替えをした 店舗から出た客は半分位が列の後ろに並んだ
そこへ翔が応援で駆けつけてくれた
「先輩 なんですか バーゲンじゃないですよね」
「うん そうだよ それと翔 これお駄賃だ」
神山は翔に5千円あげた
「今後ろで池上店長が整理されているから 挨拶をして替わってくれ」
「はい 分りました」
.
2011年7月20日水曜日
Vol.375 薔薇 -1-26
心構えが違ってきたのかな」
「そんな事無いよ 今まで通りさ」
神山は外に居る筒井に今朝の祥子の状況と自分がしかった事
祥子が筒井に何かを相談するという事を簡単に説明した
「多分 これで 一件落着だと思うけど 来たら聞きます
どうも 本当にありがとうございます」
時間は10時になっていた 神山の携帯がなった
「はい 神山ですが」
「内藤です おはようございます」
「おはようございます 昨夜は遅くに失礼しました」
「いえ とんでもないです ところで代々木ですがOKです」
「ありがとうございます よかったです」
「それで 今日上原に行きます そのときに自動ドアのカードを渡します」
「ありがとうございます 助かります」
「それで足りました?」
「ええ ぎりぎりでした 配達は27日の18時でお願いしてます」
「わかりました そうですね11時のオープンには間に合うよう行きます」
「はい お待ちしています」
神山が高橋に
「内藤社長が11時に来られると連絡があったよ」
「よかったですね オープンに間に合って」
「うん」
神山は鈴やの秘書課に電話した
「神山ですが お疲れ様です」
「あら神山さん お元気ですか みんな寂しがっているわよ」
「はい 落ち着いたら店長のお顔を拝見しに伺いますが
店長は上原に何時頃お見えになられるんでしょうか」
「ええ 11時でしょ 間に合うように伺いますよ
そうそう お土産ありがとうごさいます 美味しかったわ」
「ええ 少し休んでいなかったので温泉に行きました」
「まあ でも元気そうね がんばってね」
「ハイありがとうございます」
神山は電話を切ると催事課に電話した
「神山です」
「あっ 先輩 こんにちわ どうですか上原は」
「うん何事も無く順調だよ 課長は」
「ハイ 替わりますね 課長 神山部長からです」
「うん やあ山ちゃん どう上原は」
「ええ何も無しです ところで11時のオープンには
何方が来られますか」
「うん 倉さんが行ってくれる」
「分りました 筒井さんが居るから大丈夫ですね
それと祝賀会大変ですね」
「うん 一応出来たよ それで山ちゃんの3社も来て頂くことでOKです」
「ありがとうございます また何かあったら電話ください
済みません 翔をお願いします」
「翔 山ちゃんだ」
「違うでしょ 課長 神山部長でしょ 悪い悪いそうだな」
「はい翔です」
「うん ぼくの机の後ろに荷物があるだろう」
「ええ 山積みになってますが」
「その中に ビトロのボストンは分る?」
「ええ すぐに分りますよ こんなに高いの買って良いですね」
「仕事だよ わかった そうしたらそのバッグだけ除いて
あとは紐でくくっておいてほしいんだ お願い 頼みます」
「ええ 紐で縛っておけば良いですね」
「うん 頼みます」
「はい 了解です」
神山は電話を切ると 洋子に電話をした
「神山です こんにちわ」
「洋子です お疲れ様です」
「ねェ 洋子はバッグはビトロにするの」
「ええ折角だから そうしますが」
「そうしたら 催事課へ行ってもらって 僕の机の後ろにバッグが
あります それをもってきてほしいんだ」
「はい 分りました 上原はどうですか」
「うん ありがとう 何事も無く進んでいます」
「よかったわ では自宅を出るときに電話をします」
「うん それと ガソリンを満タンにしておいて
一応満タンで来ているはずだけど お願いします」
「はい 分りました」
神山が電話を切ると内藤社長夫妻が来ていた
気がつき挨拶をすると 内藤が呼んで
.
「そんな事無いよ 今まで通りさ」
神山は外に居る筒井に今朝の祥子の状況と自分がしかった事
祥子が筒井に何かを相談するという事を簡単に説明した
「多分 これで 一件落着だと思うけど 来たら聞きます
どうも 本当にありがとうございます」
時間は10時になっていた 神山の携帯がなった
「はい 神山ですが」
「内藤です おはようございます」
「おはようございます 昨夜は遅くに失礼しました」
「いえ とんでもないです ところで代々木ですがOKです」
「ありがとうございます よかったです」
「それで 今日上原に行きます そのときに自動ドアのカードを渡します」
「ありがとうございます 助かります」
「それで足りました?」
「ええ ぎりぎりでした 配達は27日の18時でお願いしてます」
「わかりました そうですね11時のオープンには間に合うよう行きます」
「はい お待ちしています」
神山が高橋に
「内藤社長が11時に来られると連絡があったよ」
「よかったですね オープンに間に合って」
「うん」
神山は鈴やの秘書課に電話した
「神山ですが お疲れ様です」
「あら神山さん お元気ですか みんな寂しがっているわよ」
「はい 落ち着いたら店長のお顔を拝見しに伺いますが
店長は上原に何時頃お見えになられるんでしょうか」
「ええ 11時でしょ 間に合うように伺いますよ
そうそう お土産ありがとうごさいます 美味しかったわ」
「ええ 少し休んでいなかったので温泉に行きました」
「まあ でも元気そうね がんばってね」
「ハイありがとうございます」
神山は電話を切ると催事課に電話した
「神山です」
「あっ 先輩 こんにちわ どうですか上原は」
「うん何事も無く順調だよ 課長は」
「ハイ 替わりますね 課長 神山部長からです」
「うん やあ山ちゃん どう上原は」
「ええ何も無しです ところで11時のオープンには
何方が来られますか」
「うん 倉さんが行ってくれる」
「分りました 筒井さんが居るから大丈夫ですね
それと祝賀会大変ですね」
「うん 一応出来たよ それで山ちゃんの3社も来て頂くことでOKです」
「ありがとうございます また何かあったら電話ください
済みません 翔をお願いします」
「翔 山ちゃんだ」
「違うでしょ 課長 神山部長でしょ 悪い悪いそうだな」
「はい翔です」
「うん ぼくの机の後ろに荷物があるだろう」
「ええ 山積みになってますが」
「その中に ビトロのボストンは分る?」
「ええ すぐに分りますよ こんなに高いの買って良いですね」
「仕事だよ わかった そうしたらそのバッグだけ除いて
あとは紐でくくっておいてほしいんだ お願い 頼みます」
「ええ 紐で縛っておけば良いですね」
「うん 頼みます」
「はい 了解です」
神山は電話を切ると 洋子に電話をした
「神山です こんにちわ」
「洋子です お疲れ様です」
「ねェ 洋子はバッグはビトロにするの」
「ええ折角だから そうしますが」
「そうしたら 催事課へ行ってもらって 僕の机の後ろにバッグが
あります それをもってきてほしいんだ」
「はい 分りました 上原はどうですか」
「うん ありがとう 何事も無く進んでいます」
「よかったわ では自宅を出るときに電話をします」
「うん それと ガソリンを満タンにしておいて
一応満タンで来ているはずだけど お願いします」
「はい 分りました」
神山が電話を切ると内藤社長夫妻が来ていた
気がつき挨拶をすると 内藤が呼んで
.
2011年7月19日火曜日
Vol.374 薔薇 -1-26
それだったら 例え応援でも 自分が何とか力になれないか
そうやって考える事が大切だと思う 昨夜どれだけ準備出来たかなんて
それは自己満足だ 仕事は探せば転がっている
君のような腐った考えの人間はこのニーナ・ニーナでは必要と
していないだろう だからと言って 他で働いても
今の考えを直さなければ 同じ事の繰り返しで
仲間に迷惑をかけるだけだ 僕は人間としてあたりまえのことを
言っている この事は筒井さんにもきちんと話をする
そして君の言動が影響してニーナ・ニーナが可笑しくなったら
僕達の仕事が無くなる そしたら君は皆にどうやって
償いをしてくれる」
浜野は俯いて泣いていた
「済みませんでした 私が悪かったです 済みません」
「だめだ そんな事では 僕に謝るんじゃない 君が引き連れてきた
仲間にちゃんと謝って仕事をするのが本筋だろう 違うか」
「はい 分りました」
浜野は 遅く来た仲間全員に頭を深々と下げ
「みなさん ごめんなさい 私が間違っていました
このお店は私たちが造ったお店です 力を合わせましょう
神山さん 先ほどは大変失礼申し上げました」
「あとは」
浜野はきょとんとしているので
「チーフに何故謝罪しない 君の上司だろ ふざけるな」
また浜野は泣いた
「僕に謝るより チーフ 君の上司に謝るのが先だ
そうやって上下関係をばらばらに考えているような人間も
ニーナ・ニーナでは必要としていない ふざけるな 上司は僕じゃない」
浜野はもう涙で化粧が落ちて顔がぐしゃぐしゃになっていた
「いいか 上司を上司として敬う事が出来ない人間は
どんな仕事をしても同じさ この言葉を聞いて悔しかったら
上司から 浜野は凄く上司思いの子ですって言わせてごらん
そうしたら僕は君をニーナ・ニーナの一員として認める 分るか」
浜野はもう声が出ないで頷くだけだったそして祥子のところへ行って
「先輩 ごめんなさい もう二度とあんな事はしません
どうか許してください 済みませんでした」
祥子が一枚上手だった
「私は 何も知りません ここを造ってくれた人に
売上ナンバーワンと言う恩返しをしたいだけです
貴方もその仲間に入りたかったら お化粧を直して
仕事を探し オープンに間に合わせなさい わかった」
浜野は今度は声を出して泣きじゃくった
そこに筒井が来ていて
「浜野君 今出ている涙が本物か偽者かは君の努力次第だよ
わかったら チーフに言われた事をしなさい」
浜野は筒井の声を聞いて また大声でないた
筒井が他の女の子に事務所にいくよう指示した
「山ちゃん ありがとうございます 助かりました
実際 私が甘やかせたのがいけなかったのです そのために久保君を
追い込ませたのかもしれない 本当にありがとうございます」
筒井は頭を深々と下げたので
「筒井さん 頭を上げてください 僕は当たり前の事を言っただけです
それが彼女にとって新鮮だったら今まで可笑しかったんですね
まあ 荒治療でしたがここまで言わないと分ってもらえないと
思いまして 言わせて頂きました
こちらこそ お忙しい所済みませんでした」
「いや 私も聞いていて 胸に何かくるものがありました
これで 一枚岩になるでしょう」
筒井の話しが終ると祥子が神山に
「ありがとうございます 私は彼女を甘やかしたかも知れません
しかし 神山さんの話で組織が少し分りかけてきました
今後は躊躇する事無く指導をしていきます」
「うん 久保君そうだよ 私の代弁だと言っていい
部下にはズバズバと言えばいい これからそうしてくれ」
「はい 分りました ありがとうございます」
祥子はそう言って 仕事に戻った 暫くすると浜野を除き
みんなが祥子に向かって
「チーフ 済みませんでした 私もここのお店の仲間に入ります
不注意がありましたらどんどんと指摘をしてください お願いします」
「分ったわ 自分で仕事を見つけ 笑顔で仕事をしてね 笑顔よ」
神山は祥子がようやく普段に戻ったと思った
そとで見ていた高橋が
「またやったですね 山ちゃん あなたは なにほんと」
「何にもしていないさ ごくごく普通の話しさ そうだろ」
「うん まあ しかし迫力が違うな なんか 次長になるから
.
そうやって考える事が大切だと思う 昨夜どれだけ準備出来たかなんて
それは自己満足だ 仕事は探せば転がっている
君のような腐った考えの人間はこのニーナ・ニーナでは必要と
していないだろう だからと言って 他で働いても
今の考えを直さなければ 同じ事の繰り返しで
仲間に迷惑をかけるだけだ 僕は人間としてあたりまえのことを
言っている この事は筒井さんにもきちんと話をする
そして君の言動が影響してニーナ・ニーナが可笑しくなったら
僕達の仕事が無くなる そしたら君は皆にどうやって
償いをしてくれる」
浜野は俯いて泣いていた
「済みませんでした 私が悪かったです 済みません」
「だめだ そんな事では 僕に謝るんじゃない 君が引き連れてきた
仲間にちゃんと謝って仕事をするのが本筋だろう 違うか」
「はい 分りました」
浜野は 遅く来た仲間全員に頭を深々と下げ
「みなさん ごめんなさい 私が間違っていました
このお店は私たちが造ったお店です 力を合わせましょう
神山さん 先ほどは大変失礼申し上げました」
「あとは」
浜野はきょとんとしているので
「チーフに何故謝罪しない 君の上司だろ ふざけるな」
また浜野は泣いた
「僕に謝るより チーフ 君の上司に謝るのが先だ
そうやって上下関係をばらばらに考えているような人間も
ニーナ・ニーナでは必要としていない ふざけるな 上司は僕じゃない」
浜野はもう涙で化粧が落ちて顔がぐしゃぐしゃになっていた
「いいか 上司を上司として敬う事が出来ない人間は
どんな仕事をしても同じさ この言葉を聞いて悔しかったら
上司から 浜野は凄く上司思いの子ですって言わせてごらん
そうしたら僕は君をニーナ・ニーナの一員として認める 分るか」
浜野はもう声が出ないで頷くだけだったそして祥子のところへ行って
「先輩 ごめんなさい もう二度とあんな事はしません
どうか許してください 済みませんでした」
祥子が一枚上手だった
「私は 何も知りません ここを造ってくれた人に
売上ナンバーワンと言う恩返しをしたいだけです
貴方もその仲間に入りたかったら お化粧を直して
仕事を探し オープンに間に合わせなさい わかった」
浜野は今度は声を出して泣きじゃくった
そこに筒井が来ていて
「浜野君 今出ている涙が本物か偽者かは君の努力次第だよ
わかったら チーフに言われた事をしなさい」
浜野は筒井の声を聞いて また大声でないた
筒井が他の女の子に事務所にいくよう指示した
「山ちゃん ありがとうございます 助かりました
実際 私が甘やかせたのがいけなかったのです そのために久保君を
追い込ませたのかもしれない 本当にありがとうございます」
筒井は頭を深々と下げたので
「筒井さん 頭を上げてください 僕は当たり前の事を言っただけです
それが彼女にとって新鮮だったら今まで可笑しかったんですね
まあ 荒治療でしたがここまで言わないと分ってもらえないと
思いまして 言わせて頂きました
こちらこそ お忙しい所済みませんでした」
「いや 私も聞いていて 胸に何かくるものがありました
これで 一枚岩になるでしょう」
筒井の話しが終ると祥子が神山に
「ありがとうございます 私は彼女を甘やかしたかも知れません
しかし 神山さんの話で組織が少し分りかけてきました
今後は躊躇する事無く指導をしていきます」
「うん 久保君そうだよ 私の代弁だと言っていい
部下にはズバズバと言えばいい これからそうしてくれ」
「はい 分りました ありがとうございます」
祥子はそう言って 仕事に戻った 暫くすると浜野を除き
みんなが祥子に向かって
「チーフ 済みませんでした 私もここのお店の仲間に入ります
不注意がありましたらどんどんと指摘をしてください お願いします」
「分ったわ 自分で仕事を見つけ 笑顔で仕事をしてね 笑顔よ」
神山は祥子がようやく普段に戻ったと思った
そとで見ていた高橋が
「またやったですね 山ちゃん あなたは なにほんと」
「何にもしていないさ ごくごく普通の話しさ そうだろ」
「うん まあ しかし迫力が違うな なんか 次長になるから
.
2011年7月18日月曜日
Vol.373 薔薇 -1-26
神山は照明をつけ外に出てみると陳列された商品が
先ほどより更に見栄えした 神山は高橋を呼んで
「思った通りに効果が出ているね」
「そうですね 商品が映えて見えますよ うん良く出来ました」
「僕はこのような仕事で外は初めてなんですよ
しかしこれで少し勉強できましたね 床もいいし 自分で
誉めるのは余り好きではないけど 100点でも良いでしょう」
「うん 山ちゃんがコーディネートしてくれなかったらアウトでしょ
ぼくはそう思っていますよ ほんと」
「ありがとう やはり現場だね 現場を把握しないと出来ないね」
「うん そうですね ここのように主役が商品で脇役が造作や什器
しかし造作や什器もしっかり主張していますからね 凄いですね」
神山と高橋が話しているところへ祥子が俯いてきた
「済みませんでした 遅くなりました」
神山と高橋は顔見合わせ高橋が 店から出て行った
「なあ祥子 もう二度と言わないよ 自分で抱え込んで良い格好するの
辞めなさい でないと我々が振り回され 仕事が出来なくなる
先日の浜野君のように打ち明けてもらえば何とか考える
抱え込んで何でも自分で解決しようとする事は絶対に辞めなさい
筒井さんも居る ぼくも付いている そんなに自分で
格好つけるんだったら 今後祥子と仕事が出来ない 良いかな」
「はい 今朝の電話の通りで 何とかしようと思っていたの だけど
蓋を開けたら大違いで大変だったんです」
「うん その話は昨夜ではなくもっと早めに解決をしておかなければ
いけないことだろ だから何か小さい事でも抱え込んで 解決すると
言う事を辞めないと 同じ事の繰り返しになるし
祥子の進退問題に発展する いいね分った」
「はい 分りました どうも済みません 今日筒井と相談します」
「うん でないと祥子の居場所がなくなるよ ほんと
筒井さんが自分で決めなさい そんな事は と言われ迷ったら
僕が居るだろ そこだよ 見極めをきちんとしないとだめだ いいね」
「はい 分りました ほんとごめんなさい」
神山と祥子は話しが終わり祥子は元気なさそうに仕事をはじめた
今まで見た事が無い暗い表情だった
しかし ここで立ち直らせるにはああ言う事を言わなければ
駄目になると思った
神山は祥子に近づき
「ほら 笑顔だよ笑顔 お客さん見ているよ それも仕事 ねっ」
神山に励まされた祥子は作り笑いで
「は~い 分りました 頑張るわ ありがとう やっぱりあなたね」
「さあ 笑顔 ねっ 笑顔」
そう言って 外に出たら高橋が
「山ちゃんらしいや 久保さん やる気出したもん いいなもてる男は」
「さあ お仕事ですね」
高橋と話し終わるとニーナ・ニーナの面々がにこにこやってきた
時計は9時30分になっていた 神山はカチンと来ていた
ニーナ・ニーナの女性軍が神山におはようございますと言ったので
「おはようございます では無い
何時だと思っている 遅い しっかり準備をしなければ
いけない時だろ それをこんな時間に来て なにを考えている」
その剣幕でみなビックリしたが浜野が
「昨夜 話したんです チーフと それでこの時間に来たんですが
どこか間違っていますか」
「わかった 君はそれをどう思う」
「ええ チーフの指示だったので別になんとも思っていません」
「この中に早く来て仕事をしようと思ったのは誰もいないのか」
みんなシーンとしていた
「いいかい 分っていると思うが 君たちの給料がこのショップに
掛かっているんだ 大切なショップって分っているのか
会社のお金を使って アルタさんだって頑張って造ってくれただろう
そんな自分のお店をなぜ大切にしない 浜野君」
「ええ 早く来る予定だったんですが 昨夜あれだけ準備をして
あと仕事は事務所の整理だけだったんでゆっくりしよって事ですが
悪いですか」
「掃除は」
「ええ チーフが私がやるって言うので任せてます」
「君はそれでいいと思うか」
「神山さん 部長さんだからと言って そこまで言われるんですか」
「うん これは役職抜き にんげんとして言っている
ぼくは工事を一杯見てきた その中で チーフが言ったから
遅く出てきました という話は今まで聞いた事がないし初めてだ
この店舗が非常に大切なところに位置している事はわかっていると思う
.
先ほどより更に見栄えした 神山は高橋を呼んで
「思った通りに効果が出ているね」
「そうですね 商品が映えて見えますよ うん良く出来ました」
「僕はこのような仕事で外は初めてなんですよ
しかしこれで少し勉強できましたね 床もいいし 自分で
誉めるのは余り好きではないけど 100点でも良いでしょう」
「うん 山ちゃんがコーディネートしてくれなかったらアウトでしょ
ぼくはそう思っていますよ ほんと」
「ありがとう やはり現場だね 現場を把握しないと出来ないね」
「うん そうですね ここのように主役が商品で脇役が造作や什器
しかし造作や什器もしっかり主張していますからね 凄いですね」
神山と高橋が話しているところへ祥子が俯いてきた
「済みませんでした 遅くなりました」
神山と高橋は顔見合わせ高橋が 店から出て行った
「なあ祥子 もう二度と言わないよ 自分で抱え込んで良い格好するの
辞めなさい でないと我々が振り回され 仕事が出来なくなる
先日の浜野君のように打ち明けてもらえば何とか考える
抱え込んで何でも自分で解決しようとする事は絶対に辞めなさい
筒井さんも居る ぼくも付いている そんなに自分で
格好つけるんだったら 今後祥子と仕事が出来ない 良いかな」
「はい 今朝の電話の通りで 何とかしようと思っていたの だけど
蓋を開けたら大違いで大変だったんです」
「うん その話は昨夜ではなくもっと早めに解決をしておかなければ
いけないことだろ だから何か小さい事でも抱え込んで 解決すると
言う事を辞めないと 同じ事の繰り返しになるし
祥子の進退問題に発展する いいね分った」
「はい 分りました どうも済みません 今日筒井と相談します」
「うん でないと祥子の居場所がなくなるよ ほんと
筒井さんが自分で決めなさい そんな事は と言われ迷ったら
僕が居るだろ そこだよ 見極めをきちんとしないとだめだ いいね」
「はい 分りました ほんとごめんなさい」
神山と祥子は話しが終わり祥子は元気なさそうに仕事をはじめた
今まで見た事が無い暗い表情だった
しかし ここで立ち直らせるにはああ言う事を言わなければ
駄目になると思った
神山は祥子に近づき
「ほら 笑顔だよ笑顔 お客さん見ているよ それも仕事 ねっ」
神山に励まされた祥子は作り笑いで
「は~い 分りました 頑張るわ ありがとう やっぱりあなたね」
「さあ 笑顔 ねっ 笑顔」
そう言って 外に出たら高橋が
「山ちゃんらしいや 久保さん やる気出したもん いいなもてる男は」
「さあ お仕事ですね」
高橋と話し終わるとニーナ・ニーナの面々がにこにこやってきた
時計は9時30分になっていた 神山はカチンと来ていた
ニーナ・ニーナの女性軍が神山におはようございますと言ったので
「おはようございます では無い
何時だと思っている 遅い しっかり準備をしなければ
いけない時だろ それをこんな時間に来て なにを考えている」
その剣幕でみなビックリしたが浜野が
「昨夜 話したんです チーフと それでこの時間に来たんですが
どこか間違っていますか」
「わかった 君はそれをどう思う」
「ええ チーフの指示だったので別になんとも思っていません」
「この中に早く来て仕事をしようと思ったのは誰もいないのか」
みんなシーンとしていた
「いいかい 分っていると思うが 君たちの給料がこのショップに
掛かっているんだ 大切なショップって分っているのか
会社のお金を使って アルタさんだって頑張って造ってくれただろう
そんな自分のお店をなぜ大切にしない 浜野君」
「ええ 早く来る予定だったんですが 昨夜あれだけ準備をして
あと仕事は事務所の整理だけだったんでゆっくりしよって事ですが
悪いですか」
「掃除は」
「ええ チーフが私がやるって言うので任せてます」
「君はそれでいいと思うか」
「神山さん 部長さんだからと言って そこまで言われるんですか」
「うん これは役職抜き にんげんとして言っている
ぼくは工事を一杯見てきた その中で チーフが言ったから
遅く出てきました という話は今まで聞いた事がないし初めてだ
この店舗が非常に大切なところに位置している事はわかっていると思う
.
2011年7月17日日曜日
Vol.372 薔薇 -1-26
「昨夜の話だと11時オープンなのでその前にはくるそうです」
「うん 分りました そのとき聞いて見ます」
「山ちゃんが造るの?」
「いやいや 知人ですよ」
「はい 分りました では僕は出来るだけ早く大工と行きます
それと ゴルフの件は順調です」
「了解です では現場で」
神山は高橋に言われゴルフの準備をはじめた
ボストンバッグを催事課に届けてもらってそのままにしてしまった
今日は横浜から持ってきたバッグを使う事にした
色々と調べていくとゴルフボールが全然無く後は万全だった
内藤社長から貰ったゴルフセットでクラブを握るのは
初めてだが 少し振ったところバランスが良くて打ちやすそうだった
パターも高額品でこれもバランスが良く打ち易そうだった
13時に戻ってあれこれ慌てないように一箇所に纏め
後は準備する物は無いと見回し確認をした
ゴルフの準備で時間を忘れ時計を見ると8時を廻っていた
神山は祥子に電話をした まだ寝ているのか出なかった
今日 上原の仕事は11時のオープンに顔を揃える人達との
挨拶をするだけだった
一応ディスプレーを見るが基本は昨日出来ていたので
今日は少しの手直しで充分いけると考えていた
なんとしても13時少し前に出て 小田原に行きたかった
高橋が9時に現場に来ると言っていたのでその時間に
合わせてここを出ようと考えたが 軽くサンドイッチを食べたくなり
まだ8時30分だが出る用意をした
部屋を出る時祥子から電話があったので出ると
「ごめんなさい 遅くなって 今起きたところです」
「うん 僕は駅でサンドイッチを食べるからこれから出る」
「ごめんなさい約束破って 怒っている?」
「あきれているよ 何があったか分らないけど 今日の事を
考えるなら 皆を早く返して爽やかな顔でオープンを迎えるのが
普通だろう 多分今日の事で揉めたと思うが それは昨夜
話す事ではなく昨夜までに決めておく事ではないのかな?
このオープンにみんなの努力があるんだ それを忘れるな」
「はい そうです ごめんなさい」
「忙しいのは分るが そう言った事をきちんと決めていくのが
祥子の立場だろうと思う 忙しそうだからお先に」
神山はそう言って 部屋を出て どうしたものか考えた
この間も浜野の一件で悩んでいたし 自分で抱え込みし過ぎて
どうにも解決出来なくなったと考えられる
祥子は良い子に成ろうとしてはいないが 多分に
そいった所も見え隠れした
祥子がこのような生活を続けるならば 代々木で寝起き
する事が多くなりそうだと思った
やはり一人で歩くのは寂しい物があった
今まで一生懸命に現場に行っていた祥子と違う祥子が居るようだった
今朝は現場を通る道ではなく別の道で駅まで行った
売店で新聞を久しぶりに買いカフェスタンドに入った
コービーとサンドイッチを注文し新聞を読んでいると アルタの高橋が
「山ちゃん どうしたの ここで さては外泊?」
「ちがうよ さっきの電話も部屋からですよ」
「久保さんは」
「うん 携帯掛けたら 起きたばかりと言っていた」
「うん まああの人も大変だね 昨日も一人で頑張っていたよ」
「そこなんだよ 前にも相談されたんだけど 自分で溜め込む
性格かなって 相談する人間がいない訳さ 自分の弱い所を
人に見せたくないから 抱え込んだらお終いだよ」
「うん そうだね 山ちゃんに甘えているけど
どう切り出すか分らないんだと思うよ」
「そうかな まあ 仕方ないですね ところでゴルフバッグは?」
「うん もう誠二君に渡してあるよ どう内藤社長から貰ったクラブ」
「うん さっきちょこと振ったんだけど振りぬけがいいし
あのバランスは僕にピッタリだよ」
「アレレ そうすると明日は山ちゃんかな なんか山ちゃん オーラーが
出ているよ ほんと」
「まさか 禿げていないよ そんな」
神山とアルタの高橋はおおわらいした
軽食を済ませた二人は現場に着いたが誰も来ていなくて神山が
シャッターをあけ中を一通り見渡した
外からの光線が綺麗に入って商品もはえて見えた
.
「うん 分りました そのとき聞いて見ます」
「山ちゃんが造るの?」
「いやいや 知人ですよ」
「はい 分りました では僕は出来るだけ早く大工と行きます
それと ゴルフの件は順調です」
「了解です では現場で」
神山は高橋に言われゴルフの準備をはじめた
ボストンバッグを催事課に届けてもらってそのままにしてしまった
今日は横浜から持ってきたバッグを使う事にした
色々と調べていくとゴルフボールが全然無く後は万全だった
内藤社長から貰ったゴルフセットでクラブを握るのは
初めてだが 少し振ったところバランスが良くて打ちやすそうだった
パターも高額品でこれもバランスが良く打ち易そうだった
13時に戻ってあれこれ慌てないように一箇所に纏め
後は準備する物は無いと見回し確認をした
ゴルフの準備で時間を忘れ時計を見ると8時を廻っていた
神山は祥子に電話をした まだ寝ているのか出なかった
今日 上原の仕事は11時のオープンに顔を揃える人達との
挨拶をするだけだった
一応ディスプレーを見るが基本は昨日出来ていたので
今日は少しの手直しで充分いけると考えていた
なんとしても13時少し前に出て 小田原に行きたかった
高橋が9時に現場に来ると言っていたのでその時間に
合わせてここを出ようと考えたが 軽くサンドイッチを食べたくなり
まだ8時30分だが出る用意をした
部屋を出る時祥子から電話があったので出ると
「ごめんなさい 遅くなって 今起きたところです」
「うん 僕は駅でサンドイッチを食べるからこれから出る」
「ごめんなさい約束破って 怒っている?」
「あきれているよ 何があったか分らないけど 今日の事を
考えるなら 皆を早く返して爽やかな顔でオープンを迎えるのが
普通だろう 多分今日の事で揉めたと思うが それは昨夜
話す事ではなく昨夜までに決めておく事ではないのかな?
このオープンにみんなの努力があるんだ それを忘れるな」
「はい そうです ごめんなさい」
「忙しいのは分るが そう言った事をきちんと決めていくのが
祥子の立場だろうと思う 忙しそうだからお先に」
神山はそう言って 部屋を出て どうしたものか考えた
この間も浜野の一件で悩んでいたし 自分で抱え込みし過ぎて
どうにも解決出来なくなったと考えられる
祥子は良い子に成ろうとしてはいないが 多分に
そいった所も見え隠れした
祥子がこのような生活を続けるならば 代々木で寝起き
する事が多くなりそうだと思った
やはり一人で歩くのは寂しい物があった
今まで一生懸命に現場に行っていた祥子と違う祥子が居るようだった
今朝は現場を通る道ではなく別の道で駅まで行った
売店で新聞を久しぶりに買いカフェスタンドに入った
コービーとサンドイッチを注文し新聞を読んでいると アルタの高橋が
「山ちゃん どうしたの ここで さては外泊?」
「ちがうよ さっきの電話も部屋からですよ」
「久保さんは」
「うん 携帯掛けたら 起きたばかりと言っていた」
「うん まああの人も大変だね 昨日も一人で頑張っていたよ」
「そこなんだよ 前にも相談されたんだけど 自分で溜め込む
性格かなって 相談する人間がいない訳さ 自分の弱い所を
人に見せたくないから 抱え込んだらお終いだよ」
「うん そうだね 山ちゃんに甘えているけど
どう切り出すか分らないんだと思うよ」
「そうかな まあ 仕方ないですね ところでゴルフバッグは?」
「うん もう誠二君に渡してあるよ どう内藤社長から貰ったクラブ」
「うん さっきちょこと振ったんだけど振りぬけがいいし
あのバランスは僕にピッタリだよ」
「アレレ そうすると明日は山ちゃんかな なんか山ちゃん オーラーが
出ているよ ほんと」
「まさか 禿げていないよ そんな」
神山とアルタの高橋はおおわらいした
軽食を済ませた二人は現場に着いたが誰も来ていなくて神山が
シャッターをあけ中を一通り見渡した
外からの光線が綺麗に入って商品もはえて見えた
.
2011年7月16日土曜日
Vol.371 薔薇 -1-26
「ありがとう 分ったわ では明日は用意出来ないから
次に逢う時か 銀行に振り込むわ」
「うん 1000万だと持ち歩くのに物騒だから振込みがいいな
じゃあ 言うよ xxxx銀行 普通口座 xxxxxxx
名義はカミヤマタツミ です」
「復唱するわね 、、、、、、、、、、、、で間違っていない?」
「うん 大丈夫だよ お願いします しかしどうしたんだろうね
亜矢子さ この事 分っていると思うけど人に言ったら
絶対だめだよ いい」
「ええ」
「お金の使い方も普段通りにしていないと いいね」
「はい 分りました」
「うん 言ったらお終い 亜矢子が不幸になるだけだよ いいね」
「はい 分りました ありがとう 実はね このお金で 富士の方に
引越しを考えているの 母は抗がん剤を使わなくて良かったの
しかし先生がいい病院を紹介して下さるって仰られるの
この話は前から出ていたんだけど ほら お金が無いから
今の先生の所に行ってたの だから空気のいいそして
いい病院の近くを探そうと考えていたの だけど相談できる人が
居ないでしょ だからあなたにお願いしようと思ったの」
「うん いい事だよ それで新築するわけだ」
「ええ そうすれば自宅で診る事が出来るし なにしろ
今は病院で可哀相だから せめて一緒に生活して
昔の恩返しが出来れば良いと思ったの 駄目ですか」
「いや そんな事は無い う~ん しかし来週は分らないが
出来るだけ三島に行くよう時間を作る」
「ええ 信じているわ」
「うん さっきは言いすぎた 本当にごめんなさい」
「うん あなたの事分っているから 気持ちは凄く嬉しいの
ただね 別れるって言わないで おねがい 亜矢子どうしたら
いいか分らなくなっちゃうから もう言わないで」
「うん 言わない ごめんね 折角の嬉しい報告で 楽しかった
時間を壊してしまって」
「うん いいわ 元気が出てきたから」
「うん 勤務のスケジュールを教えてくれる」
「ええ 29日水 5月2土 5火 8金です その前の日は
12時で上がれる日よ」
「分ったわ 最悪休日前になるかもしれないけどなるだけ早く行く」
「ええ 待っているわ ごめんなさい 我侭言って」
「恩返しのいい我侭じゃないか わかった 今日はまだ仕事?」
「ええ これから仮眠よ それではお待ちしています 明日は
早いの 来るのは」
「うん 出来るだけ早く行く でも5時を過ぎますね 6時から
直ぐ仕事が出来るよう準備しないといけないからね」
「わかったわ 気をつけてきてね」
「うん では亜矢子も気を付けてね お休み」
「ええ お休みなさい」
神山は電話を切ると果たして誰に相談するか悩んだ
しかし浮かんで来なかった
ロレックスを見ると24時を廻っているのでもう一度祥子に電話をしたら
繋がり
「ごめんなさい 今帰るととこなの ごめんなさい」
「うん では先に寝るよ」
「怒っている」
「勿論さ ではお休み」
電話を切って 祥子は一体何を考えているのか判らなくなった
スタッフの話し合いなど日にちを変えれば済む事で
今そんな時期か考えて欲しかった
上手く行っていないのなら それは今日までの指導が間違っていた
神山はそれしか考えられなかった
冷蔵庫からビールを出しタバコをふかして暫くして眠った
4月26日 日曜日 快晴 朝
神山は目覚まし時計より早く起きた
カーテンを開けると目に入る家の屋根が眩しく光っていた
神山は冷蔵庫からビールを出してテラスの椅子で呑んだ
昨夜の亜矢子の話しが頭から離れなかった
時間は早かったが アルタの高橋に電話をした
「神山です 朝早くからごめんなさい」
「いえ いいですよ 何かありました?」
「うん アルタさんって 一般家屋って扱っている 新築だけど」
「う~ん あまりないですね しかし社長に話せば判りませんよ」
「うん ありがとう 今日 社長は何時頃来るかな」
.
次に逢う時か 銀行に振り込むわ」
「うん 1000万だと持ち歩くのに物騒だから振込みがいいな
じゃあ 言うよ xxxx銀行 普通口座 xxxxxxx
名義はカミヤマタツミ です」
「復唱するわね 、、、、、、、、、、、、で間違っていない?」
「うん 大丈夫だよ お願いします しかしどうしたんだろうね
亜矢子さ この事 分っていると思うけど人に言ったら
絶対だめだよ いい」
「ええ」
「お金の使い方も普段通りにしていないと いいね」
「はい 分りました」
「うん 言ったらお終い 亜矢子が不幸になるだけだよ いいね」
「はい 分りました ありがとう 実はね このお金で 富士の方に
引越しを考えているの 母は抗がん剤を使わなくて良かったの
しかし先生がいい病院を紹介して下さるって仰られるの
この話は前から出ていたんだけど ほら お金が無いから
今の先生の所に行ってたの だから空気のいいそして
いい病院の近くを探そうと考えていたの だけど相談できる人が
居ないでしょ だからあなたにお願いしようと思ったの」
「うん いい事だよ それで新築するわけだ」
「ええ そうすれば自宅で診る事が出来るし なにしろ
今は病院で可哀相だから せめて一緒に生活して
昔の恩返しが出来れば良いと思ったの 駄目ですか」
「いや そんな事は無い う~ん しかし来週は分らないが
出来るだけ三島に行くよう時間を作る」
「ええ 信じているわ」
「うん さっきは言いすぎた 本当にごめんなさい」
「うん あなたの事分っているから 気持ちは凄く嬉しいの
ただね 別れるって言わないで おねがい 亜矢子どうしたら
いいか分らなくなっちゃうから もう言わないで」
「うん 言わない ごめんね 折角の嬉しい報告で 楽しかった
時間を壊してしまって」
「うん いいわ 元気が出てきたから」
「うん 勤務のスケジュールを教えてくれる」
「ええ 29日水 5月2土 5火 8金です その前の日は
12時で上がれる日よ」
「分ったわ 最悪休日前になるかもしれないけどなるだけ早く行く」
「ええ 待っているわ ごめんなさい 我侭言って」
「恩返しのいい我侭じゃないか わかった 今日はまだ仕事?」
「ええ これから仮眠よ それではお待ちしています 明日は
早いの 来るのは」
「うん 出来るだけ早く行く でも5時を過ぎますね 6時から
直ぐ仕事が出来るよう準備しないといけないからね」
「わかったわ 気をつけてきてね」
「うん では亜矢子も気を付けてね お休み」
「ええ お休みなさい」
神山は電話を切ると果たして誰に相談するか悩んだ
しかし浮かんで来なかった
ロレックスを見ると24時を廻っているのでもう一度祥子に電話をしたら
繋がり
「ごめんなさい 今帰るととこなの ごめんなさい」
「うん では先に寝るよ」
「怒っている」
「勿論さ ではお休み」
電話を切って 祥子は一体何を考えているのか判らなくなった
スタッフの話し合いなど日にちを変えれば済む事で
今そんな時期か考えて欲しかった
上手く行っていないのなら それは今日までの指導が間違っていた
神山はそれしか考えられなかった
冷蔵庫からビールを出しタバコをふかして暫くして眠った
4月26日 日曜日 快晴 朝
神山は目覚まし時計より早く起きた
カーテンを開けると目に入る家の屋根が眩しく光っていた
神山は冷蔵庫からビールを出してテラスの椅子で呑んだ
昨夜の亜矢子の話しが頭から離れなかった
時間は早かったが アルタの高橋に電話をした
「神山です 朝早くからごめんなさい」
「いえ いいですよ 何かありました?」
「うん アルタさんって 一般家屋って扱っている 新築だけど」
「う~ん あまりないですね しかし社長に話せば判りませんよ」
「うん ありがとう 今日 社長は何時頃来るかな」
.
2011年7月15日金曜日
Vol.370 薔薇 -1-26
洋子が慌てた様子で
「ねぇ あなた ダイニングセットが抜けているわ」
「うん でも必要かな だって食事をしたければ外で充分だと思うし
それで今は不要と思って買わなかった」
「そうね あの部屋で24時間生活しないからそれで良いかしら
必要になったらその時に買えば良いわよ」
「うん だから 28日は午後から必要な家電小物をチェックして
購入すれば良いでしょ 例えば冷蔵庫とか 湯沸しとか」
「そうね 冷蔵庫も大きさがあるし 今日急がなくても良いわね」
神山と洋子は27日に届けられる商品を待ちどうしかった
注文した単品が時間を空けて食べるのに都合よく運ばれてきた
神山と洋子はよく食べた
ウエイトレスが近寄ってきて
「そろそろラストオーダーになりますが、、、」
神山は洋子に
「久しぶりにラーメンでも食べるかな?」
「ええ 頂くわ」
ウエイトレスにシンプルなラーメンを1つ注文し
分けるので小さい器を2つ貰った
運ばれると 久しぶりなので美味しかった
屋台のラーメン屋と違って具が一杯入っていた
神山と洋子はスープまできれいにした
「あ~ 美味しかった 満腹です」
「ええ わたしも 美味しかったわ あなたと一緒だからよけい」
二人はおなかと幸せが一杯になり店を出た
少し歩いて
「洋子 明日は13時に上原のマンションだけど 気をつけて来なさい
いいね それで例え5分でも遅れるようだったら僕の携帯に
必ず電話をしてください」
「ええ わかったわ 一応 家を出る時にします」
「うん 頼みます」
「はい 分りました」
「うん ではお休みなさい」
「は~い お休みなさい」
神山と洋子は別々のタクシーで家に帰った
マンションに着いた神山は入り口で祥子の部屋を押した
在宅であればドアホンが鳴りこちらのインターホンに声が
聞こえてくるはずだが 3回鳴らしても出てこなかった
神山は部屋に戻ると祥子の携帯を鳴らしたが応答しなかった
今日は久しぶりに早く寝ようとシャワーを浴び
冷蔵庫からビールを出して呑んでいると携帯が鳴った出てみると
「亜矢子です こんばんわ 夜遅くにごめんなさい」
「いえ今帰った所で シャワーを浴びて地ビールを呑んでるよ」
「ねっぇ聞いて驚かないでね」
「うん 又当った?」
「ええ当ったわ」
「へー それで幾らなの?」
「1等の1億円よ」
「えっ、、、いちおくえん?」
「ええ その前後賞が1枚当って5000万円」
「えっ、、、5000まんえん、、、」
「ええ今言ったのは私のボディーサイズのほうね
実は貴方のボディーサイズも当ったわ」
「えっ、、、」
「2等賞で3000万円 こちらは前後賞が2つ当って
1500万円の2枚で3000万円よ 合計で2億1千万円」
「えっ、、、におくいっせんまんえん へぇ~、、、なにほんと」
「ええ 本当よ ありがとうございます あなた それでね
貴方のボディーサイズの分6000万円は貴方のだから
明日来た時にお渡しするわね」
「えっ、、、そんな ねぇホント」
「ええ私も新聞を何十回も確認して 宝くじセンターにも確認したわ」
「えっ、、、う~ん そうしたら 僕が貰うお金は1000万円で良いよ
またいつなんどき必要になるか分らないだろ ねっそうしよう
で 無かったら 亜矢子と分かれる いいね」
「嫌よ 別れるなんて 言わないで」
亜矢子が電話口で泣いているのが分った
「ごめん 言いすぎた ごめんね」
「もう絶対に言わないで 嫌よ その言葉は、、、」
「うん ごめんなさい 絶対に言わないよ 信じてくれ
しかし 僕はこれからお金が入ってくる しかし亜矢子の場合は
いつもと一緒だ だったらお母さんの事もあるし
気持ちよく受け取ってくれ お願いします」
.
「ねぇ あなた ダイニングセットが抜けているわ」
「うん でも必要かな だって食事をしたければ外で充分だと思うし
それで今は不要と思って買わなかった」
「そうね あの部屋で24時間生活しないからそれで良いかしら
必要になったらその時に買えば良いわよ」
「うん だから 28日は午後から必要な家電小物をチェックして
購入すれば良いでしょ 例えば冷蔵庫とか 湯沸しとか」
「そうね 冷蔵庫も大きさがあるし 今日急がなくても良いわね」
神山と洋子は27日に届けられる商品を待ちどうしかった
注文した単品が時間を空けて食べるのに都合よく運ばれてきた
神山と洋子はよく食べた
ウエイトレスが近寄ってきて
「そろそろラストオーダーになりますが、、、」
神山は洋子に
「久しぶりにラーメンでも食べるかな?」
「ええ 頂くわ」
ウエイトレスにシンプルなラーメンを1つ注文し
分けるので小さい器を2つ貰った
運ばれると 久しぶりなので美味しかった
屋台のラーメン屋と違って具が一杯入っていた
神山と洋子はスープまできれいにした
「あ~ 美味しかった 満腹です」
「ええ わたしも 美味しかったわ あなたと一緒だからよけい」
二人はおなかと幸せが一杯になり店を出た
少し歩いて
「洋子 明日は13時に上原のマンションだけど 気をつけて来なさい
いいね それで例え5分でも遅れるようだったら僕の携帯に
必ず電話をしてください」
「ええ わかったわ 一応 家を出る時にします」
「うん 頼みます」
「はい 分りました」
「うん ではお休みなさい」
「は~い お休みなさい」
神山と洋子は別々のタクシーで家に帰った
マンションに着いた神山は入り口で祥子の部屋を押した
在宅であればドアホンが鳴りこちらのインターホンに声が
聞こえてくるはずだが 3回鳴らしても出てこなかった
神山は部屋に戻ると祥子の携帯を鳴らしたが応答しなかった
今日は久しぶりに早く寝ようとシャワーを浴び
冷蔵庫からビールを出して呑んでいると携帯が鳴った出てみると
「亜矢子です こんばんわ 夜遅くにごめんなさい」
「いえ今帰った所で シャワーを浴びて地ビールを呑んでるよ」
「ねっぇ聞いて驚かないでね」
「うん 又当った?」
「ええ当ったわ」
「へー それで幾らなの?」
「1等の1億円よ」
「えっ、、、いちおくえん?」
「ええ その前後賞が1枚当って5000万円」
「えっ、、、5000まんえん、、、」
「ええ今言ったのは私のボディーサイズのほうね
実は貴方のボディーサイズも当ったわ」
「えっ、、、」
「2等賞で3000万円 こちらは前後賞が2つ当って
1500万円の2枚で3000万円よ 合計で2億1千万円」
「えっ、、、におくいっせんまんえん へぇ~、、、なにほんと」
「ええ 本当よ ありがとうございます あなた それでね
貴方のボディーサイズの分6000万円は貴方のだから
明日来た時にお渡しするわね」
「えっ、、、そんな ねぇホント」
「ええ私も新聞を何十回も確認して 宝くじセンターにも確認したわ」
「えっ、、、う~ん そうしたら 僕が貰うお金は1000万円で良いよ
またいつなんどき必要になるか分らないだろ ねっそうしよう
で 無かったら 亜矢子と分かれる いいね」
「嫌よ 別れるなんて 言わないで」
亜矢子が電話口で泣いているのが分った
「ごめん 言いすぎた ごめんね」
「もう絶対に言わないで 嫌よ その言葉は、、、」
「うん ごめんなさい 絶対に言わないよ 信じてくれ
しかし 僕はこれからお金が入ってくる しかし亜矢子の場合は
いつもと一緒だ だったらお母さんの事もあるし
気持ちよく受け取ってくれ お願いします」
.
2011年7月14日木曜日
Vol.369 薔薇 -1-26
照明器具を見るとシンプルな物を選び2台合計10万円
ここで神山が内藤社長に電話をした
「神山です いま渋谷で家具類を揃えています
ところで PCやTVはこちらで揃えて構いませんか?」
「ええ お願いします 足りなくなったら 言ってください」
「はい ありがとうございます」
電話を切った神山は店員にPCとTVの取扱を聞いたが
扱っていなかったので 後日揃え様と洋子に言った
店員が
「全ての商品が明日以降の配達や取り付け工事OKです」
と言ってくれたので
「では 27日月曜日の18時でお願いします」
「はい 畏まりました そのように手配させて頂きます」
神山は洋子に
「何か足りない物あるかな?」
「ええ大丈夫よ これだけ揃えば充分だわ」
神山は店員に
「では お待ちしてますので お願いします」
「はい 本日はご来店ありがとうございます」
洋子が計算をしてくれていて
「このお店で 合計415万円よ 凄いわね」
「うん そのくらいなると思う しかし良い物だから長く使っても
決して飽きが来ないさ そこがいいと思うよ」
神山は時計を見るとまだ21時だったので昼 デジカメを買った
家電量販店へ向かった
PCコーナーに行くと種類が豊富で迷ったが洋子が
「あそこのお部屋で本格的なPCは不要でしょ
だからノートPCで良いと思うけどどう?」
「そうだね 大きいデスクトップで場所取られたくないしね」
神山はそう言ってノート型PCと簡単なプリンター それと
インターネットで必要なプロバイダー契約をした
店員に配達をして貰えるか聞いたところ明日以降のお届けでOKと
言われ配達手続きをした
神山はTVも購入するが一緒に届けて貰えるか聞いたら
「私が TVコーナーに一緒に行くます 大丈夫です」
TVコーナーに行き 48インチ薄型モニターとTVチューナーを
購入した 神山は洋子に
「あと何かあるかな?」
「ええ 小さいラジオがあると便利かなと思います」
「うん そうだね」
神山と洋子はラジオコーナーで邪魔にならない大きさのラジオを買った
このお店では PC20万円 プリンター10万円 モニター40万円
TVチューナー6万円 ラジオ2万円 と合計78万円だった
神山は店員に
「これで全てです 配達の手続きをお願いします」
店員が全ての商品を神山に確認して伝票を作った
お届け伝票に必要事項を記入して配達日は4月27日月曜日の
18時に指定した
店員が伝票類の控えを神山に渡して完了した
神山は洋子に
「なんか忙しかったね」
「ええ あの短時間にこれだけの商品をセレクトするなんて
並みの人間ができる事ではないわ 改めて貴方の凄さに感心したわ」
「うん まあ 興味あると調べるでしょ それが頭の中に入っていて
必要な時にスムーズに出てくる その判断を素早くしているだけさ
だから洋子と一緒だよ」
「どこか回路が違うのね 私 貴方のスピードについて行けなかったわ」
「うん ありがとうございます さて慌てて食べたからおなかすいたな」
「ええ 私も 何処かで食べなおししましょうか」
「そうしたら 昼の中華は あそこの餃子美味しかったよ」
「ええ そうしましょう 確か23時オーダーストップよ」
神山は時計を見るとまだ22時になっていなかった
歩いて直ぐのホテルに行き中華料理店に入った
ここもまだ客が多かった ウエイトレスの案内でテーブルに着くと
ビールと餃子を頼み
「あとは これからメニューをみてオーダーします」
ウエイトレスはお辞儀をして厨房へ行った
神山は洋子に
「先ほどの間取図を見せてほしい」
「はい ちょっと待ってね」
洋子はバッグから間取図をだし テーブルに広げて
家具類の配置を楽しく検討した
.
ここで神山が内藤社長に電話をした
「神山です いま渋谷で家具類を揃えています
ところで PCやTVはこちらで揃えて構いませんか?」
「ええ お願いします 足りなくなったら 言ってください」
「はい ありがとうございます」
電話を切った神山は店員にPCとTVの取扱を聞いたが
扱っていなかったので 後日揃え様と洋子に言った
店員が
「全ての商品が明日以降の配達や取り付け工事OKです」
と言ってくれたので
「では 27日月曜日の18時でお願いします」
「はい 畏まりました そのように手配させて頂きます」
神山は洋子に
「何か足りない物あるかな?」
「ええ大丈夫よ これだけ揃えば充分だわ」
神山は店員に
「では お待ちしてますので お願いします」
「はい 本日はご来店ありがとうございます」
洋子が計算をしてくれていて
「このお店で 合計415万円よ 凄いわね」
「うん そのくらいなると思う しかし良い物だから長く使っても
決して飽きが来ないさ そこがいいと思うよ」
神山は時計を見るとまだ21時だったので昼 デジカメを買った
家電量販店へ向かった
PCコーナーに行くと種類が豊富で迷ったが洋子が
「あそこのお部屋で本格的なPCは不要でしょ
だからノートPCで良いと思うけどどう?」
「そうだね 大きいデスクトップで場所取られたくないしね」
神山はそう言ってノート型PCと簡単なプリンター それと
インターネットで必要なプロバイダー契約をした
店員に配達をして貰えるか聞いたところ明日以降のお届けでOKと
言われ配達手続きをした
神山はTVも購入するが一緒に届けて貰えるか聞いたら
「私が TVコーナーに一緒に行くます 大丈夫です」
TVコーナーに行き 48インチ薄型モニターとTVチューナーを
購入した 神山は洋子に
「あと何かあるかな?」
「ええ 小さいラジオがあると便利かなと思います」
「うん そうだね」
神山と洋子はラジオコーナーで邪魔にならない大きさのラジオを買った
このお店では PC20万円 プリンター10万円 モニター40万円
TVチューナー6万円 ラジオ2万円 と合計78万円だった
神山は店員に
「これで全てです 配達の手続きをお願いします」
店員が全ての商品を神山に確認して伝票を作った
お届け伝票に必要事項を記入して配達日は4月27日月曜日の
18時に指定した
店員が伝票類の控えを神山に渡して完了した
神山は洋子に
「なんか忙しかったね」
「ええ あの短時間にこれだけの商品をセレクトするなんて
並みの人間ができる事ではないわ 改めて貴方の凄さに感心したわ」
「うん まあ 興味あると調べるでしょ それが頭の中に入っていて
必要な時にスムーズに出てくる その判断を素早くしているだけさ
だから洋子と一緒だよ」
「どこか回路が違うのね 私 貴方のスピードについて行けなかったわ」
「うん ありがとうございます さて慌てて食べたからおなかすいたな」
「ええ 私も 何処かで食べなおししましょうか」
「そうしたら 昼の中華は あそこの餃子美味しかったよ」
「ええ そうしましょう 確か23時オーダーストップよ」
神山は時計を見るとまだ22時になっていなかった
歩いて直ぐのホテルに行き中華料理店に入った
ここもまだ客が多かった ウエイトレスの案内でテーブルに着くと
ビールと餃子を頼み
「あとは これからメニューをみてオーダーします」
ウエイトレスはお辞儀をして厨房へ行った
神山は洋子に
「先ほどの間取図を見せてほしい」
「はい ちょっと待ってね」
洋子はバッグから間取図をだし テーブルに広げて
家具類の配置を楽しく検討した
.
2011年7月13日水曜日
Vol.368 薔薇 -1-26
「今ね さっき撮影した写真を見ていたの」
「うん 見せて」
洋子は神山にデジカメを渡して
「ねっ 2件目が断然いいわ それとタクシーの運転手さんが
言っていた事が本当ならば 絶対に2件目ね」
「決まったよ」
「えっ なにが?」
「だから2件目が」
「えっ どう言う訳」
「うん さっき内藤社長と話したんだ そうしたら決まったのさ」
「ねぇ 解るように話して」
「うん 早い話洋子があの部屋を頻繁に出入りすると
有らぬ疑いが発生して 鈴ややアルタにとって非常に
不利益になってくるので 関係者がしらないプライベートな時間を
作れる場所が必要になってくるだろうと内藤社長が気にしていた訳
あの部屋は鈴ややアルタやニーナ・ニーナの皆が知っている
作業場兼住居さ 部屋から洋子の出入りが頻繁にするのを見た人間は
面白おかしく風潮されるわけさ そこが心配の種になるって事です
そこでアルタは住宅手当があるのでそれを充当すると言ってたよ
だから決まりです」
「ふぁ~ ほんと 嬉しいわ」
「うん それで支度金を頂いた 700万」
「ふぁ~ ほんと しかしねぇ」
「うん 僕はゆっくり出来るところだから いい家具買うつもりだよ
そうなると この位必要になってくる」
「そうなると 28日の挨拶周りの時にお礼を言わないといけないわね」
「うん 僕が言うから傍でお辞儀するだけで良いよ」
「はい 分りました 家具を選ぶのに時間がかかるわね」
「うん 明日内藤社長から返事が来るから 27日のゴルフの後は
渋谷に高級家具が揃っているお店が在るからそこで選ぼう
カーテン等もそこで揃えればいいし」
「そうね たしか22時までやっているでしょ そうしたらこれから
行きましょうか」
「うんそうだね 膳は急げだ」
神山と洋子は少し食べたが巻物を頼んでこれから買う品物を
リストアップした 簡単な食器棚 チェスト 引き出しチェストなど
上原では造り付けでついていたが こんどは自分で探さなければ
いけなかった
全てを食べ終わると清算しタクシーで渋谷に向かった
高級家具を扱っている家具センターに入ると神山はイタリアの
有名ブランド アルフレッタのコーナーに行った
広さが8mx10mの陳列スペースにリビングルームを想定した
コーナーがあった 神山は洋子に
「このままで 入るでしょ」
洋子は不動産屋に貰った資料を取り出し 寸法を確認した所
充分収まった 神山は店員にほしい家具を順番に伝えた
チェスト2台40万円 引き出しハイチェスト1台25万円
引き出しミドルチェスト1台20万円 食器棚1台30万円
クローゼット1台40万円 ガラステーブル1台25万円
ソファー2台60万円 PCなどが置けるテーブル 25万円
椅子2脚 10万円 合計275万円
店員に確認すると全て在庫があり明日以降の配達可能という事で
早速支払いを済ませ住所と携帯電話をお届け伝票に記入した
「あとシモンズのベッド等一緒に届けてもらいたいが出来ますか」
「はい 出来ます それでは私が一緒に付いていき 商品を
ひとまとめします」
神山は次にベッドでは有名で高級ホテルで使われている
シモノズのベッドを見たが 一番大きいキングサイズの
ベッドを選んだ 業務用と違いスプリングが2段になっているベッド
これはお買い得で30万円
次にこのベッドサイズに合う大きさの羊毛敷きパッドやシーツ
羽毛布団 これから必要になる薄い羽毛布団など在庫を確認したところ
OKサインが出たこちらの合計が40万円 合計70万円
次にタオル売場で上質コットン使用の大判バスタオル5枚や
台所で使うタオル 化粧室で使うタオルなど合計10万円
神山は洋子に
「どうだろう これだけ揃っていれば まずは大丈夫なのかな」
「そうね あと家庭用品は後からちょこちょこ揃えられるし大丈夫です」
「そうすると クーラーだね」
「ええ そうね 取り扱っていますか」
洋子が店員に聞くと
「種類は多いほうではありませんが扱っています」
次に クーラーを見に行って20畳タイプを2台購入した 合計50万円
.
「うん 見せて」
洋子は神山にデジカメを渡して
「ねっ 2件目が断然いいわ それとタクシーの運転手さんが
言っていた事が本当ならば 絶対に2件目ね」
「決まったよ」
「えっ なにが?」
「だから2件目が」
「えっ どう言う訳」
「うん さっき内藤社長と話したんだ そうしたら決まったのさ」
「ねぇ 解るように話して」
「うん 早い話洋子があの部屋を頻繁に出入りすると
有らぬ疑いが発生して 鈴ややアルタにとって非常に
不利益になってくるので 関係者がしらないプライベートな時間を
作れる場所が必要になってくるだろうと内藤社長が気にしていた訳
あの部屋は鈴ややアルタやニーナ・ニーナの皆が知っている
作業場兼住居さ 部屋から洋子の出入りが頻繁にするのを見た人間は
面白おかしく風潮されるわけさ そこが心配の種になるって事です
そこでアルタは住宅手当があるのでそれを充当すると言ってたよ
だから決まりです」
「ふぁ~ ほんと 嬉しいわ」
「うん それで支度金を頂いた 700万」
「ふぁ~ ほんと しかしねぇ」
「うん 僕はゆっくり出来るところだから いい家具買うつもりだよ
そうなると この位必要になってくる」
「そうなると 28日の挨拶周りの時にお礼を言わないといけないわね」
「うん 僕が言うから傍でお辞儀するだけで良いよ」
「はい 分りました 家具を選ぶのに時間がかかるわね」
「うん 明日内藤社長から返事が来るから 27日のゴルフの後は
渋谷に高級家具が揃っているお店が在るからそこで選ぼう
カーテン等もそこで揃えればいいし」
「そうね たしか22時までやっているでしょ そうしたらこれから
行きましょうか」
「うんそうだね 膳は急げだ」
神山と洋子は少し食べたが巻物を頼んでこれから買う品物を
リストアップした 簡単な食器棚 チェスト 引き出しチェストなど
上原では造り付けでついていたが こんどは自分で探さなければ
いけなかった
全てを食べ終わると清算しタクシーで渋谷に向かった
高級家具を扱っている家具センターに入ると神山はイタリアの
有名ブランド アルフレッタのコーナーに行った
広さが8mx10mの陳列スペースにリビングルームを想定した
コーナーがあった 神山は洋子に
「このままで 入るでしょ」
洋子は不動産屋に貰った資料を取り出し 寸法を確認した所
充分収まった 神山は店員にほしい家具を順番に伝えた
チェスト2台40万円 引き出しハイチェスト1台25万円
引き出しミドルチェスト1台20万円 食器棚1台30万円
クローゼット1台40万円 ガラステーブル1台25万円
ソファー2台60万円 PCなどが置けるテーブル 25万円
椅子2脚 10万円 合計275万円
店員に確認すると全て在庫があり明日以降の配達可能という事で
早速支払いを済ませ住所と携帯電話をお届け伝票に記入した
「あとシモンズのベッド等一緒に届けてもらいたいが出来ますか」
「はい 出来ます それでは私が一緒に付いていき 商品を
ひとまとめします」
神山は次にベッドでは有名で高級ホテルで使われている
シモノズのベッドを見たが 一番大きいキングサイズの
ベッドを選んだ 業務用と違いスプリングが2段になっているベッド
これはお買い得で30万円
次にこのベッドサイズに合う大きさの羊毛敷きパッドやシーツ
羽毛布団 これから必要になる薄い羽毛布団など在庫を確認したところ
OKサインが出たこちらの合計が40万円 合計70万円
次にタオル売場で上質コットン使用の大判バスタオル5枚や
台所で使うタオル 化粧室で使うタオルなど合計10万円
神山は洋子に
「どうだろう これだけ揃っていれば まずは大丈夫なのかな」
「そうね あと家庭用品は後からちょこちょこ揃えられるし大丈夫です」
「そうすると クーラーだね」
「ええ そうね 取り扱っていますか」
洋子が店員に聞くと
「種類は多いほうではありませんが扱っています」
次に クーラーを見に行って20畳タイプを2台購入した 合計50万円
.
2011年7月12日火曜日
Vol.367 薔薇 -1-26
場所はここと彼女の家と中間くらいで環境も良かったですよ」
「山ちゃんは素晴らしいや もうそこまで気が付いて
手を打っていたなんて 分りました良かったです
すると久保さんも田所さんもまだ何も知らない訳ですね」
「ええ 僕の仕事場兼住居があそこにあると言う事実だけです」
「うん 素晴らしいね 分りました それで住民票など色々と
手続きが大変になってくるので アルタで借ります それと
家具類は山ちゃんが購入してください スタンスとしては
秘密の部屋 ですね」
内藤社長と神山は大笑いした 神山は今日 不動産屋で手続きした
書類一式を内藤社長に渡した
「山ちゃん 最悪法人契約を不動産屋と結べなかった時は山ちゃんの
個人になるけど 大丈夫?」
「ええ 別に構いませんよ」
「分りました 早速明日手配します 午前中には連絡します」
「ありがとうございます 何から何まで」
「鈴やさんにとっても至宝ならうちでも同じ事です
それで 家具類はこれで買ってください お願いします
それと 日産フェアレディーを鈴やさんで買われたと
お聴きしました 済みませんうちでご用意できなくて
本当に申し訳ないと思っています」
「早いですね 西野理事ですか?」
「ええ そうなんです 内緒ですよ 怒られますから」
「はい 分りました」
「では 私は先に帰ります あと筒井さんには私から電話しますから
それと26,27日楽しんできてください あっ26日は仕事でしたね」
内藤社長はそう言って先に出て行った
神山は先ほど置かれた事務袋を開けてみると700万円入っていた
信じられないが バッグに入れ神山も清算して店を出た
現場にもどると筒井が寄って来て
「山ちゃん よかった 今聞いた このことは3人の秘密だ」
「ええ」
そう言ってお辞儀をして店舗内に入るとニーナ・ニーナは
帰り仕度をしていた 祥子が
「ねぇ こうやってディスプレーしたけど大丈夫なのかな」
「うん」
神山は全体を見渡しOKサインを出した
「細かい所は明日僕が直接直してあげるよ」
「ふぁ~ ありがとうございます 助かるわ」
横にいた田所が
「神山さんてそうやって何時も親切だから男女 関係無くもてるのね」
「そんな事無いって さあニーナ・ニーナさんお帰りだからね 孝ちゃん」
神山は高橋の傍に行って小声で
「二人の女性の前で必要以外のことは内緒だよ」
「うん了解です 今 内藤からも釘を刺されました刺激するなって」
そうしている内に ニーナ・ニーナの面々が店舗から出て行った
「お疲れ様」
見送ったあと高橋は大工を返し神山と洋子に
「昨夜食べ残した物を食べたいんだけど また本社応援です
済みません それで明日は昨夜の予定通り行動しますのでお願いします
朝は 9時には来ます それでは失礼します」
「うん残念だけど 明日お願いしますね」
高橋と別れた神山と洋子は
「さあ どこへ食べに行きますか」
神山は時計を見ると18時を少し廻っていた
「私は 駅前寿司で充分よ 美味しいし」
「よし 行こう」
神山は先ほどの件をどこまで洋子に伝えるか迷ったので
内藤社長に電話した
「神山です 先ほどはありがとうございます」
「いえ こちらこそ ありがとうございます」
「ところで 先ほどの物件ですが田所さんには アルタさんの
福利厚生の一環で用意して頂いたと説明していいですか」
「そうですね キーは隣りにニーナ・ニーナさんの事を表現しなければ
良いと思いますが」
「ええ しかし 今後アルタさんで仕事をする上で そのように
しておいた方が 例えば転勤になっても通りが良いと思いますが」
「そうですね 凄い 山ちゃん そこまで考えるとは そうしましょう
実際の支払いは 住宅手当で経費計上しますから妥当でしょ 了解です」
「はい では失礼します」
話が終って中に入ると洋子は奥の座敷に座っていた
「ごめん 遅くなりまして」
.
「山ちゃんは素晴らしいや もうそこまで気が付いて
手を打っていたなんて 分りました良かったです
すると久保さんも田所さんもまだ何も知らない訳ですね」
「ええ 僕の仕事場兼住居があそこにあると言う事実だけです」
「うん 素晴らしいね 分りました それで住民票など色々と
手続きが大変になってくるので アルタで借ります それと
家具類は山ちゃんが購入してください スタンスとしては
秘密の部屋 ですね」
内藤社長と神山は大笑いした 神山は今日 不動産屋で手続きした
書類一式を内藤社長に渡した
「山ちゃん 最悪法人契約を不動産屋と結べなかった時は山ちゃんの
個人になるけど 大丈夫?」
「ええ 別に構いませんよ」
「分りました 早速明日手配します 午前中には連絡します」
「ありがとうございます 何から何まで」
「鈴やさんにとっても至宝ならうちでも同じ事です
それで 家具類はこれで買ってください お願いします
それと 日産フェアレディーを鈴やさんで買われたと
お聴きしました 済みませんうちでご用意できなくて
本当に申し訳ないと思っています」
「早いですね 西野理事ですか?」
「ええ そうなんです 内緒ですよ 怒られますから」
「はい 分りました」
「では 私は先に帰ります あと筒井さんには私から電話しますから
それと26,27日楽しんできてください あっ26日は仕事でしたね」
内藤社長はそう言って先に出て行った
神山は先ほど置かれた事務袋を開けてみると700万円入っていた
信じられないが バッグに入れ神山も清算して店を出た
現場にもどると筒井が寄って来て
「山ちゃん よかった 今聞いた このことは3人の秘密だ」
「ええ」
そう言ってお辞儀をして店舗内に入るとニーナ・ニーナは
帰り仕度をしていた 祥子が
「ねぇ こうやってディスプレーしたけど大丈夫なのかな」
「うん」
神山は全体を見渡しOKサインを出した
「細かい所は明日僕が直接直してあげるよ」
「ふぁ~ ありがとうございます 助かるわ」
横にいた田所が
「神山さんてそうやって何時も親切だから男女 関係無くもてるのね」
「そんな事無いって さあニーナ・ニーナさんお帰りだからね 孝ちゃん」
神山は高橋の傍に行って小声で
「二人の女性の前で必要以外のことは内緒だよ」
「うん了解です 今 内藤からも釘を刺されました刺激するなって」
そうしている内に ニーナ・ニーナの面々が店舗から出て行った
「お疲れ様」
見送ったあと高橋は大工を返し神山と洋子に
「昨夜食べ残した物を食べたいんだけど また本社応援です
済みません それで明日は昨夜の予定通り行動しますのでお願いします
朝は 9時には来ます それでは失礼します」
「うん残念だけど 明日お願いしますね」
高橋と別れた神山と洋子は
「さあ どこへ食べに行きますか」
神山は時計を見ると18時を少し廻っていた
「私は 駅前寿司で充分よ 美味しいし」
「よし 行こう」
神山は先ほどの件をどこまで洋子に伝えるか迷ったので
内藤社長に電話した
「神山です 先ほどはありがとうございます」
「いえ こちらこそ ありがとうございます」
「ところで 先ほどの物件ですが田所さんには アルタさんの
福利厚生の一環で用意して頂いたと説明していいですか」
「そうですね キーは隣りにニーナ・ニーナさんの事を表現しなければ
良いと思いますが」
「ええ しかし 今後アルタさんで仕事をする上で そのように
しておいた方が 例えば転勤になっても通りが良いと思いますが」
「そうですね 凄い 山ちゃん そこまで考えるとは そうしましょう
実際の支払いは 住宅手当で経費計上しますから妥当でしょ 了解です」
「はい では失礼します」
話が終って中に入ると洋子は奥の座敷に座っていた
「ごめん 遅くなりまして」
.
2011年7月11日月曜日
Vol.366 薔薇 -1-26
「うん まあ 参った 大工も帰りたいって言うけどね
なんかあった時は一人で出来ないし これは山ちゃんが悪いんだ」
「そう 早く進めば山ちゃん 退屈すれば山ちゃん ですよ」
また皆で大笑いしているところへニーナ・ニーナの部隊が
休憩から戻ってきた 筒井が
「山ちゃん ありがとうございます 凄くいいのを造ってくれて
感謝している ありがとうございます それにアルタさんも
一所懸命作ってくれたので感謝しているよ」
「僕は大した事していないですよ 久保さんや現場のアルタの高橋に
御礼を言ってくださいよ ほんと」
「おかげで 仕事が早く進み今 みんなで休憩作戦会議をしていたんだ」
「もう 終わりですか?」
「うん あと飾付けの手直し 商品のバランスチェックかな」
「良かったですね」
「商品が当初予定していたより一割位多く入る事が分ったので
嬉しい悲鳴ですよ あっ 遅くなったけど アルタさんでは常務に
なられると聞いたよ 凄いね それからこちらの方が秘書さん?」
「はい 私は鈴や東京本社神山次長 アルタ担当常務神山さんの
専属秘書の田所洋子です これからもお力になれるよう
努力致しますのでお願いします」
「申し遅れました ニーナ・ニーナの筒井です
確か 本社人事ですよね」
「ええ そうです」
「これから 山ちゃんを支えて下さいね」
「はい ありがとうございます それでニーナ・ニーナさんには改めて
28日の14時にご挨拶にうかがわせて頂きます お願いします」
「はい 分りました お待ちしています」
挨拶が終ったので現場を見てみると祥子が珊瑚の砂を出してきて
棚などのポイントになる場所に置いていった
神山が祥子に
「珊瑚の砂は最初は少なめに薄く広げて それからグラスとか置くと
綺麗に見えるよ それと考え方だけど ドーナツのように
真中を開けて構成しても面白いかもしれない 色々と試した方が良いよ
ただし 全部が同じ構成でないとばらばらで訴求力が無くなる わかった」
「はい 分りました あとで見てください」
「うん か 明日早くが良いでしょう」
神山と祥子がディスプレーの事で話している間に内藤社長が来ていて
筒井と二人きりで相談していたが終ると神山を呼んで
「お疲れ様です 山ちゃん あとで時間を作ってください
直ぐに終ります」
「はい 分りました 僕一人が良いですか」
「ええ では お願いしますね そうですね そうしたら今大丈夫ですか」
「ええ」
内藤社長は高橋に30分位寿司屋に行くといい筒井にも30分ほど
山ちゃんをお借りしますと言って出た
寿司屋に入ると女将が奥の座敷を案内した
「いや 山ちゃんのおかげで我社は安泰です」
「えっ」
「ほら 地ビールさ 御殿場アウトレットがある限り 絶対安泰
いや 本当にありがとうございます 感謝ですよ」
「そんな 何もしていないですよ」
「まあまあ 権利を取得する事が凄く難しいんです
それが まだ誰も手を付けていない地ビールだったんで助かりました」
「良かったですね」
女将がビールと鮮魚の盛り合わせを持ってきた
神山が慌てて
「ごめんなさい 今回はこれだけにして お願いします」
女将が頷きカウンターへ戻っていった
内藤社長が二人のグラスにビールを注いだ
「では 乾杯」
二人でビールを呑むと内藤社長が
「実はここに来て貰ったのは 今のマンションの他に 何処か
住処を作らないとお互いぎすぎすして仕事が捗らないだろうと
考えたわけさ 結局 田所さんと次長室以外で話となると
横浜しかないけど あそこにわざわざいかれない
となると ここら近辺でプライベートな部屋を持つ必要が出てくる
分ってもらえれかな このことはさっき筒井さんにも話をしてある
田所さんが久保さんと鉢合わせしないうちに手を打たないと
仕事が出来なくなる そうするとアルタにとっても痛手なんだよ
だから大至急 探してそこで田所さんと話をして貰いたいんだ」
「ありがとうございます 実は久保さんが居ない日に呼んで
仕事場を見て貰ったんですが あの部屋の出入りは危険が伴うと
思いまして 今日探して 手付金を払ってきました
.
なんかあった時は一人で出来ないし これは山ちゃんが悪いんだ」
「そう 早く進めば山ちゃん 退屈すれば山ちゃん ですよ」
また皆で大笑いしているところへニーナ・ニーナの部隊が
休憩から戻ってきた 筒井が
「山ちゃん ありがとうございます 凄くいいのを造ってくれて
感謝している ありがとうございます それにアルタさんも
一所懸命作ってくれたので感謝しているよ」
「僕は大した事していないですよ 久保さんや現場のアルタの高橋に
御礼を言ってくださいよ ほんと」
「おかげで 仕事が早く進み今 みんなで休憩作戦会議をしていたんだ」
「もう 終わりですか?」
「うん あと飾付けの手直し 商品のバランスチェックかな」
「良かったですね」
「商品が当初予定していたより一割位多く入る事が分ったので
嬉しい悲鳴ですよ あっ 遅くなったけど アルタさんでは常務に
なられると聞いたよ 凄いね それからこちらの方が秘書さん?」
「はい 私は鈴や東京本社神山次長 アルタ担当常務神山さんの
専属秘書の田所洋子です これからもお力になれるよう
努力致しますのでお願いします」
「申し遅れました ニーナ・ニーナの筒井です
確か 本社人事ですよね」
「ええ そうです」
「これから 山ちゃんを支えて下さいね」
「はい ありがとうございます それでニーナ・ニーナさんには改めて
28日の14時にご挨拶にうかがわせて頂きます お願いします」
「はい 分りました お待ちしています」
挨拶が終ったので現場を見てみると祥子が珊瑚の砂を出してきて
棚などのポイントになる場所に置いていった
神山が祥子に
「珊瑚の砂は最初は少なめに薄く広げて それからグラスとか置くと
綺麗に見えるよ それと考え方だけど ドーナツのように
真中を開けて構成しても面白いかもしれない 色々と試した方が良いよ
ただし 全部が同じ構成でないとばらばらで訴求力が無くなる わかった」
「はい 分りました あとで見てください」
「うん か 明日早くが良いでしょう」
神山と祥子がディスプレーの事で話している間に内藤社長が来ていて
筒井と二人きりで相談していたが終ると神山を呼んで
「お疲れ様です 山ちゃん あとで時間を作ってください
直ぐに終ります」
「はい 分りました 僕一人が良いですか」
「ええ では お願いしますね そうですね そうしたら今大丈夫ですか」
「ええ」
内藤社長は高橋に30分位寿司屋に行くといい筒井にも30分ほど
山ちゃんをお借りしますと言って出た
寿司屋に入ると女将が奥の座敷を案内した
「いや 山ちゃんのおかげで我社は安泰です」
「えっ」
「ほら 地ビールさ 御殿場アウトレットがある限り 絶対安泰
いや 本当にありがとうございます 感謝ですよ」
「そんな 何もしていないですよ」
「まあまあ 権利を取得する事が凄く難しいんです
それが まだ誰も手を付けていない地ビールだったんで助かりました」
「良かったですね」
女将がビールと鮮魚の盛り合わせを持ってきた
神山が慌てて
「ごめんなさい 今回はこれだけにして お願いします」
女将が頷きカウンターへ戻っていった
内藤社長が二人のグラスにビールを注いだ
「では 乾杯」
二人でビールを呑むと内藤社長が
「実はここに来て貰ったのは 今のマンションの他に 何処か
住処を作らないとお互いぎすぎすして仕事が捗らないだろうと
考えたわけさ 結局 田所さんと次長室以外で話となると
横浜しかないけど あそこにわざわざいかれない
となると ここら近辺でプライベートな部屋を持つ必要が出てくる
分ってもらえれかな このことはさっき筒井さんにも話をしてある
田所さんが久保さんと鉢合わせしないうちに手を打たないと
仕事が出来なくなる そうするとアルタにとっても痛手なんだよ
だから大至急 探してそこで田所さんと話をして貰いたいんだ」
「ありがとうございます 実は久保さんが居ない日に呼んで
仕事場を見て貰ったんですが あの部屋の出入りは危険が伴うと
思いまして 今日探して 手付金を払ってきました
.
2011年7月10日日曜日
Vol.365 薔薇 -1-26
思い神山と洋子は写真を撮った
部屋のコンセントの位置など写真に撮っておいた
全ての説明が終ったのでこの部屋をでて次の物件に移った
3件目から5件目までは同じ様な感じで資料の間取図通りで
新しい発見は無かった
不動産屋に戻ったのが16時になっていた
テーブルに座るとどうするか神山と洋子は相談していた
営業の女性が言うには 手付金として家賃の半額6万円を
払って頂けるようなら 2週間は抑えるといわれた
手付金は2週間を超えると戻らないが以内なら日割りで戻ると言われた
これは契約をしてもしなくても同じ様に支払われると言った
神山は2件目の部屋が気に入りどうかと洋子に聞いたらOKだったので
2件目の部屋に手付金を6万円洋子が支払った
「自動ドアで 駐車場も広いし 管理人さん居るし 申し分ないと
思うわ 契約する?」
「うん 分るけど一応初心で行こうよ ねぇ」
「そうね 2週間あるしね」
「うん あと周りも調べたいし 酒屋とか寿司屋とか」
「美容室もね」
「そうそう だから 一応手付にしておこう」
神山と洋子はそう決めて 改めて営業の名刺や領収書を貰った
営業の説明を聞き終わると5時近くになっていた
神山と洋子は御礼を言って不動産屋を出ると
雨が小ぶりになってきたので明日は晴れる事を祈った
すぐにタクシーが来たので乗り込み上原に向かった
車の中で洋子が撮影した写真をバックモニターで見ていた
「2件目は本当に素敵ね 周りは静かだし 今の上原に似ているわね」
「うん 浴室兼化粧室兼乾燥室 一緒だよ ただ前面ガラスには驚いたね」
運転手が話を聞いていたのか
「お客さん達は お部屋探しをされたのですか」
「ええ」
「それでしたら 評判が良い物件をお教えしましょうか」
「何処かあるんですか」
「ええ 実はそこに住んでいた方の まあ専属ドライバーだったんですが
その方が ご実家に戻られたんで 今空家に成っている筈です」
「どこですか それは」
「ええ お客さんたちが乗られた処から車で5分程度の
小高い山の上にある とても静かなマンションです 確かまだ
建てられて2年位だったと思いますよ 廻りはきちんとされた
会社の重役さんの家だったり とにかく静かですね」
「マンションの名前は?」
「ええ xxxxxxマンションです そこの最上階とその方は
仰られてました」
神山と洋子は顔を見合わせた
「その方とは男性ですか」
「いえ 女性で 表参道でファッションのお店を出されていましたがね
何時も決まった時間にお迎えに行ってました 綺麗な方でした
つい先日でした 実家に帰る事になりましたありがとうございますって
少し張り合いが無くなって寂しい思いをしています
あっ すみません 愚痴を言って」
「いえ ありがとうございます 探します」
話を聞き終わった時に上原の現場についた
二人は運転手にお礼を言って別れた 少し歩いて現場に入った
神山と洋子は内緒のサインを出し互いに頷いた
「孝ちゃん 遅くなりまし済みません」
「やあ 山ちゃんと田所さん いらっしゃい 遅くないですよ
もう終わりですよ」
「えっ そんな」
「うそうそ 今ね 筒井さんが来て皆にコーヒーをご馳走している
だけど 陳列は終ったと言っていたよ」
「そうだね あと飾付けだけど それもほぼ終っているね」
「うん だからさ 筒井さんうれしいんだよ きっと
それで昨夜の領収書は」
「いいよ たまには」
「わかった ありがとうございます でも済みませんでした」
「人気もんは辛いね」
3人で笑った
「それで 何か追加とか変更はあった?」
「うん それがぜんぜんなにもな~し 退屈しています
商品陳列の時 壊したとか はずれたとか なんにもな~し
ほんと 久しぶりじゃないかな こんな退屈しているの」
「そう 大変だね それで 御殿場コース攻略法を考えていたんでしょ」
.
部屋のコンセントの位置など写真に撮っておいた
全ての説明が終ったのでこの部屋をでて次の物件に移った
3件目から5件目までは同じ様な感じで資料の間取図通りで
新しい発見は無かった
不動産屋に戻ったのが16時になっていた
テーブルに座るとどうするか神山と洋子は相談していた
営業の女性が言うには 手付金として家賃の半額6万円を
払って頂けるようなら 2週間は抑えるといわれた
手付金は2週間を超えると戻らないが以内なら日割りで戻ると言われた
これは契約をしてもしなくても同じ様に支払われると言った
神山は2件目の部屋が気に入りどうかと洋子に聞いたらOKだったので
2件目の部屋に手付金を6万円洋子が支払った
「自動ドアで 駐車場も広いし 管理人さん居るし 申し分ないと
思うわ 契約する?」
「うん 分るけど一応初心で行こうよ ねぇ」
「そうね 2週間あるしね」
「うん あと周りも調べたいし 酒屋とか寿司屋とか」
「美容室もね」
「そうそう だから 一応手付にしておこう」
神山と洋子はそう決めて 改めて営業の名刺や領収書を貰った
営業の説明を聞き終わると5時近くになっていた
神山と洋子は御礼を言って不動産屋を出ると
雨が小ぶりになってきたので明日は晴れる事を祈った
すぐにタクシーが来たので乗り込み上原に向かった
車の中で洋子が撮影した写真をバックモニターで見ていた
「2件目は本当に素敵ね 周りは静かだし 今の上原に似ているわね」
「うん 浴室兼化粧室兼乾燥室 一緒だよ ただ前面ガラスには驚いたね」
運転手が話を聞いていたのか
「お客さん達は お部屋探しをされたのですか」
「ええ」
「それでしたら 評判が良い物件をお教えしましょうか」
「何処かあるんですか」
「ええ 実はそこに住んでいた方の まあ専属ドライバーだったんですが
その方が ご実家に戻られたんで 今空家に成っている筈です」
「どこですか それは」
「ええ お客さんたちが乗られた処から車で5分程度の
小高い山の上にある とても静かなマンションです 確かまだ
建てられて2年位だったと思いますよ 廻りはきちんとされた
会社の重役さんの家だったり とにかく静かですね」
「マンションの名前は?」
「ええ xxxxxxマンションです そこの最上階とその方は
仰られてました」
神山と洋子は顔を見合わせた
「その方とは男性ですか」
「いえ 女性で 表参道でファッションのお店を出されていましたがね
何時も決まった時間にお迎えに行ってました 綺麗な方でした
つい先日でした 実家に帰る事になりましたありがとうございますって
少し張り合いが無くなって寂しい思いをしています
あっ すみません 愚痴を言って」
「いえ ありがとうございます 探します」
話を聞き終わった時に上原の現場についた
二人は運転手にお礼を言って別れた 少し歩いて現場に入った
神山と洋子は内緒のサインを出し互いに頷いた
「孝ちゃん 遅くなりまし済みません」
「やあ 山ちゃんと田所さん いらっしゃい 遅くないですよ
もう終わりですよ」
「えっ そんな」
「うそうそ 今ね 筒井さんが来て皆にコーヒーをご馳走している
だけど 陳列は終ったと言っていたよ」
「そうだね あと飾付けだけど それもほぼ終っているね」
「うん だからさ 筒井さんうれしいんだよ きっと
それで昨夜の領収書は」
「いいよ たまには」
「わかった ありがとうございます でも済みませんでした」
「人気もんは辛いね」
3人で笑った
「それで 何か追加とか変更はあった?」
「うん それがぜんぜんなにもな~し 退屈しています
商品陳列の時 壊したとか はずれたとか なんにもな~し
ほんと 久しぶりじゃないかな こんな退屈しているの」
「そう 大変だね それで 御殿場コース攻略法を考えていたんでしょ」
.
2011年7月9日土曜日
Vol.364 薔薇 -1-26
「うん 筒井さんと内藤社長が来るでしょ それで筒井さんは
ニーナ・ニーナの連中とご飯だけど 内藤社長が読めないんだ」
「そうなんだ アルタの高橋さんを誘って何処かに行くとかは」
「うん それだったら僕を誘うだろう 読めないなほんと」
話が終ってしまった洋子は仕方ないかと思った
普段なら 理由を聞いてくるのに今は余裕が無いのかなと思った
しかし神山がデジカメを覚えようとしているのを邪魔は出来なかった
突然神山が洋子の目を見て
「ごめんな 喋らないから気を使ってくれて ごめん」
洋子は胸が熱くなって目が潤んでしまった
暫くすると神山は全部食べ終わりビールを注文した
「やはり普段のペースで無いから 呑まないと元気が出ないよ」
洋子は神山が笑顔で話し出したので安心して
「私も食べ終わったら教えてね」
「うん 急がなくていいよ 消化不良を起こすよ 焦ると」
「は~い 分りました」
神山は取扱説明書の操作するページや設定を読んで早速撮影した
最初に日時設定をしてズーム機能やその他の機能をいじっていた
次にフラッシュをたいたりして納得していた
「洋子 貸してごらん 日時設定をするから」
洋子は箸を置いてバッグからデジカメを取り出し渡した
神山は受け取るとバッテリーを入れ 簡単に日時設定をして
その他の設定も取り説を見ないで行ってしまった
洋子のデジカメを設定し終わるとフラッシュをたいたが
光らなかったので色々と見たが判らなかった
「これ 初期不良かもしれないな 困ったな」
そう言って取り説をもう一度見直したら フラッシュのボタンを
押していない事に気がつきもう一度フラッシュをたいて見たら成功した
「ハハハ 僕の間違いでした お騒がせしました」
普段の神山に戻ったので洋子は笑ってしまった
洋子も食べ終わり ビールを呑みながら操作方法を聞いて自分で
シャッターボタンを押した
神山の顔写真が大きく写っていた洋子は神山に
「ねぇ みて こんなに大きく撮れたわ」
神山は自分の顔をみて
「こんなに大きいと幾ら自分でも気持ち悪いや 早く削除して」
「削除は 確かここのボタンを押して あれ、、、出来ないわ」
「貸してごらん」
洋子が手渡し 操作を教えてもらった
「わかったわ ここのボタンを間違えたんだ ありがとうございます」
食事を終った二人はデジカメをいじりまわし短時間だが操作を覚えた
「意外と簡単だったね このデジカメ」
「ええ そうね 操作を2、3回失敗すれば覚えるもん 嬉しいわ」
「早いね もうこんな時間だよ 出よう」
慌てて会計を済ませ時計を見ると12時45分になっていた
急いでタクシーに乗り込み行く先を告げた
神山が思っていたより早く不動産屋に着いた
店内に行くと受付嬢に神山ですと伝えると 座りカウンターを案内された
暫く待つと営業らしき女性が近寄ってきて自己紹介をして椅子に座った
カウンターには神山が指示した資料が並べられた
各物件の状況や特徴を一通り説明されると 今度は実際に部屋を
見て廻る事になり その営業が車で案内してくれた
最初の部屋は 神山が一番候補に上げた部屋だった
「ここはとても見晴らしがよく 南向きなので陽射しもあります」
神山と洋子は所々写真を撮った
「ねぇ 思っていた以上にいい所ね」
「うん ぼくもそう思うよ」
神山と洋子がいいと思った部屋はワンルームで飾付けがなく
シンプルでモダンな感じだった
神山と洋子は週刊誌に感想を書いた
風呂場と化粧室を見たが記事に記載されている寸法より小さく感じた
ここも写真を撮っておいた
部屋を見終わると 次の物件に移動した
この部屋は寝室とDLKと二部屋に分かれていて 寝室用の部屋も
10畳ほどあり大きかった この部屋も南向きで陽射しが入ってきた
玄関を入るとLDで右側に浴室が南側にありキッチンが浴室の後ろ側に
あってLDの左側に寝室がある ここは東南角になる
神山が気に入ったのはテラスが上原と同じ様に広い事が気に入った
洋子も資料の間取図より大きく感じられると言って写真を撮っていた
風呂場が素敵だった テラスに面していて上原より広く前面ガラスで
覆われ浴槽もジャグジーが付いていた
丁度南西角に位置していた
キッチンはカウンターで仕切られていて これはこれでいいかなと
.
ニーナ・ニーナの連中とご飯だけど 内藤社長が読めないんだ」
「そうなんだ アルタの高橋さんを誘って何処かに行くとかは」
「うん それだったら僕を誘うだろう 読めないなほんと」
話が終ってしまった洋子は仕方ないかと思った
普段なら 理由を聞いてくるのに今は余裕が無いのかなと思った
しかし神山がデジカメを覚えようとしているのを邪魔は出来なかった
突然神山が洋子の目を見て
「ごめんな 喋らないから気を使ってくれて ごめん」
洋子は胸が熱くなって目が潤んでしまった
暫くすると神山は全部食べ終わりビールを注文した
「やはり普段のペースで無いから 呑まないと元気が出ないよ」
洋子は神山が笑顔で話し出したので安心して
「私も食べ終わったら教えてね」
「うん 急がなくていいよ 消化不良を起こすよ 焦ると」
「は~い 分りました」
神山は取扱説明書の操作するページや設定を読んで早速撮影した
最初に日時設定をしてズーム機能やその他の機能をいじっていた
次にフラッシュをたいたりして納得していた
「洋子 貸してごらん 日時設定をするから」
洋子は箸を置いてバッグからデジカメを取り出し渡した
神山は受け取るとバッテリーを入れ 簡単に日時設定をして
その他の設定も取り説を見ないで行ってしまった
洋子のデジカメを設定し終わるとフラッシュをたいたが
光らなかったので色々と見たが判らなかった
「これ 初期不良かもしれないな 困ったな」
そう言って取り説をもう一度見直したら フラッシュのボタンを
押していない事に気がつきもう一度フラッシュをたいて見たら成功した
「ハハハ 僕の間違いでした お騒がせしました」
普段の神山に戻ったので洋子は笑ってしまった
洋子も食べ終わり ビールを呑みながら操作方法を聞いて自分で
シャッターボタンを押した
神山の顔写真が大きく写っていた洋子は神山に
「ねぇ みて こんなに大きく撮れたわ」
神山は自分の顔をみて
「こんなに大きいと幾ら自分でも気持ち悪いや 早く削除して」
「削除は 確かここのボタンを押して あれ、、、出来ないわ」
「貸してごらん」
洋子が手渡し 操作を教えてもらった
「わかったわ ここのボタンを間違えたんだ ありがとうございます」
食事を終った二人はデジカメをいじりまわし短時間だが操作を覚えた
「意外と簡単だったね このデジカメ」
「ええ そうね 操作を2、3回失敗すれば覚えるもん 嬉しいわ」
「早いね もうこんな時間だよ 出よう」
慌てて会計を済ませ時計を見ると12時45分になっていた
急いでタクシーに乗り込み行く先を告げた
神山が思っていたより早く不動産屋に着いた
店内に行くと受付嬢に神山ですと伝えると 座りカウンターを案内された
暫く待つと営業らしき女性が近寄ってきて自己紹介をして椅子に座った
カウンターには神山が指示した資料が並べられた
各物件の状況や特徴を一通り説明されると 今度は実際に部屋を
見て廻る事になり その営業が車で案内してくれた
最初の部屋は 神山が一番候補に上げた部屋だった
「ここはとても見晴らしがよく 南向きなので陽射しもあります」
神山と洋子は所々写真を撮った
「ねぇ 思っていた以上にいい所ね」
「うん ぼくもそう思うよ」
神山と洋子がいいと思った部屋はワンルームで飾付けがなく
シンプルでモダンな感じだった
神山と洋子は週刊誌に感想を書いた
風呂場と化粧室を見たが記事に記載されている寸法より小さく感じた
ここも写真を撮っておいた
部屋を見終わると 次の物件に移動した
この部屋は寝室とDLKと二部屋に分かれていて 寝室用の部屋も
10畳ほどあり大きかった この部屋も南向きで陽射しが入ってきた
玄関を入るとLDで右側に浴室が南側にありキッチンが浴室の後ろ側に
あってLDの左側に寝室がある ここは東南角になる
神山が気に入ったのはテラスが上原と同じ様に広い事が気に入った
洋子も資料の間取図より大きく感じられると言って写真を撮っていた
風呂場が素敵だった テラスに面していて上原より広く前面ガラスで
覆われ浴槽もジャグジーが付いていた
丁度南西角に位置していた
キッチンはカウンターで仕切られていて これはこれでいいかなと
.
2011年7月8日金曜日
Vol.363 薔薇 -1-26
「この赤く丸をつけた所が良いかなって 候補さ」
洋子は神山が印をつけた物件を見てみると驚いた
「ふぁ~ 私と同じよ そうなの広くてワンルームで最上階で
探して 駐車場とか色々と条件を当てはめたの
まったく一緒よ 凄いわね」
神山と洋子はさらに書かれている情報を確認しながら
他に見落としが無いか調べたら一つ一戸建てが出てきた
神山は運ばれてきたサンドイッチを食べながら
「しかし 一戸建てだと ちょっとメンテナンスが大変だね」
「そうね 当然タタミ敷きだから ちょっと大変ね
これから飛び回るとゆっくりとお掃除だけで大変よ」
「そうしたらここはパスしよう そうすると二人の候補で行くと
最初に出てきた この5つの物件だね」
「そうね どこも12万だったら同じじゃないかしら
貴方のマンションも出ていたわ」
「うん 3階ででしょ 12万円 しかし 自分の部屋と
行ったり着たりでなんか落ち着かないしな」
「ええ 私もそう思ったわ それに3階だったらせめて南向きでないと
出ていたのは北向きで貴方のしたでしょ やっぱり
日が差し込んだほうが気分がほぐれると思うわ」
「うん 僕もそう思うよ あそこの部屋で丸一日過ごした事が無いから
判らない所が有るけど 南向きがいいでしょう」
「そうね」
「そうしたら電話をしてみようか」
「ええ」
神山は記載されている不動産屋に電話をしてみると受付が出て
今の時間は営業が全員出ていて対応できないので 13時に営業を
待機させますからご来店くださいといわれ
「では必ず伺いますので 資料など準備をお願いします」
神山は物件ナンバーを伝え 受付は復唱してくれた
「それでは お願いします」
「はい お待ちしております」
神山は用件を伝えた事がOKだった事を洋子に言った
「そうすると時間が余ったわね」
「うん 家電量販店でデジカメを買って早めのお昼にしよう」
「ええ そうしましょう デジカメを買う気になったの?」
「うん 今回の物件めぐりで使えるしね」
「いい考えだわ 私も買おうかしら」
「うん 僕が忘れた時に役に立つね しかし洋子が忘れたら大笑いだ」
ふたりは顔を見詰め合って笑った
神山と洋子はレストランを出てすぐ傍にある家電量販店に向かい
デジカメコーナーに行った
いろいろ種類がある中で洋子が
「これだけあると迷うわね ねぇ」
「大丈夫だよ ちゃんとリストアップしてきた」
神山は朝調べたメモを洋子に見せた
「へぇ~ 準備が出来ているのね 凄い」
神山と洋子はリストアップした機種を見ていると店員が近寄ってきた
「もうお決まりですか」
神山は性能や機能や使いやすさや 価格などで
2機種にしぼった事を告げると
店員は良く調べてきた事とこの2機種は人気が有るとも付け加えた
神山は大きさが違うので小さい方を洋子に大きい方を自分が使うが
洋子に聞いたら 同じ方が言いといわれ 小さい方を色違いを2台買い
記憶カードなども予備を含め購入した
バッテリーは単3乾電池なので少し余分に買った 合計で15万円だった
神山財布から15万円出し会計をしようとすると
洋子がこれは会社で買いましょうと言い清算した
二人は箱など余分な物はお店で処分してもらい
カメラにストラップをつけて首から下げた
洋子はなれないのかバッグの中にしまって歩いた
再びホテルに戻った二人は中華料理店に入った
時間は充分にあったが定食に単品を少し追加して頼んだ
不動産屋にはここから車で10分ほどだったが
デジカメの取扱説明書など見たり操作など覚えていると
直ぐに時間が過ぎてしまうのを心配したからだった
ビールとシュウマイや餃子が先に運ばれてきた
洋子が楽しそうに
「では デジカメさんに乾杯」
普段は冗談や洋子と逢うまでの出来事など喋る神山だったが
今日だけ余り言葉が無く食べる事に集中した
洋子もそんな神山の気持ちを判ってか口数は少なかったが
「ねぇ あなた今夜はどうなっているの?」
.
洋子は神山が印をつけた物件を見てみると驚いた
「ふぁ~ 私と同じよ そうなの広くてワンルームで最上階で
探して 駐車場とか色々と条件を当てはめたの
まったく一緒よ 凄いわね」
神山と洋子はさらに書かれている情報を確認しながら
他に見落としが無いか調べたら一つ一戸建てが出てきた
神山は運ばれてきたサンドイッチを食べながら
「しかし 一戸建てだと ちょっとメンテナンスが大変だね」
「そうね 当然タタミ敷きだから ちょっと大変ね
これから飛び回るとゆっくりとお掃除だけで大変よ」
「そうしたらここはパスしよう そうすると二人の候補で行くと
最初に出てきた この5つの物件だね」
「そうね どこも12万だったら同じじゃないかしら
貴方のマンションも出ていたわ」
「うん 3階ででしょ 12万円 しかし 自分の部屋と
行ったり着たりでなんか落ち着かないしな」
「ええ 私もそう思ったわ それに3階だったらせめて南向きでないと
出ていたのは北向きで貴方のしたでしょ やっぱり
日が差し込んだほうが気分がほぐれると思うわ」
「うん 僕もそう思うよ あそこの部屋で丸一日過ごした事が無いから
判らない所が有るけど 南向きがいいでしょう」
「そうね」
「そうしたら電話をしてみようか」
「ええ」
神山は記載されている不動産屋に電話をしてみると受付が出て
今の時間は営業が全員出ていて対応できないので 13時に営業を
待機させますからご来店くださいといわれ
「では必ず伺いますので 資料など準備をお願いします」
神山は物件ナンバーを伝え 受付は復唱してくれた
「それでは お願いします」
「はい お待ちしております」
神山は用件を伝えた事がOKだった事を洋子に言った
「そうすると時間が余ったわね」
「うん 家電量販店でデジカメを買って早めのお昼にしよう」
「ええ そうしましょう デジカメを買う気になったの?」
「うん 今回の物件めぐりで使えるしね」
「いい考えだわ 私も買おうかしら」
「うん 僕が忘れた時に役に立つね しかし洋子が忘れたら大笑いだ」
ふたりは顔を見詰め合って笑った
神山と洋子はレストランを出てすぐ傍にある家電量販店に向かい
デジカメコーナーに行った
いろいろ種類がある中で洋子が
「これだけあると迷うわね ねぇ」
「大丈夫だよ ちゃんとリストアップしてきた」
神山は朝調べたメモを洋子に見せた
「へぇ~ 準備が出来ているのね 凄い」
神山と洋子はリストアップした機種を見ていると店員が近寄ってきた
「もうお決まりですか」
神山は性能や機能や使いやすさや 価格などで
2機種にしぼった事を告げると
店員は良く調べてきた事とこの2機種は人気が有るとも付け加えた
神山は大きさが違うので小さい方を洋子に大きい方を自分が使うが
洋子に聞いたら 同じ方が言いといわれ 小さい方を色違いを2台買い
記憶カードなども予備を含め購入した
バッテリーは単3乾電池なので少し余分に買った 合計で15万円だった
神山財布から15万円出し会計をしようとすると
洋子がこれは会社で買いましょうと言い清算した
二人は箱など余分な物はお店で処分してもらい
カメラにストラップをつけて首から下げた
洋子はなれないのかバッグの中にしまって歩いた
再びホテルに戻った二人は中華料理店に入った
時間は充分にあったが定食に単品を少し追加して頼んだ
不動産屋にはここから車で10分ほどだったが
デジカメの取扱説明書など見たり操作など覚えていると
直ぐに時間が過ぎてしまうのを心配したからだった
ビールとシュウマイや餃子が先に運ばれてきた
洋子が楽しそうに
「では デジカメさんに乾杯」
普段は冗談や洋子と逢うまでの出来事など喋る神山だったが
今日だけ余り言葉が無く食べる事に集中した
洋子もそんな神山の気持ちを判ってか口数は少なかったが
「ねぇ あなた今夜はどうなっているの?」
.
2011年7月7日木曜日
Vol.362 薔薇 -1-26
昨夜着たジャケットから90万円出てきて一瞬思い出せなかったが
アレックスJr達から貰ったお金と思い出した
これだけお金が入ってくるとどこにしまうか考えてしまったが
一応カメラバッグにしまった
金庫はいかにもお金がありますと見られるので簡単な登山バッグでも
買って 非常食と現金を入れておけば いざという時にもOKと思った
神山は50万円ほど持ってカメラバッグの中を調べると
アルタの100万円を除いても250万円はあったので
そのうちの100万円を持って銀行に入れておこうと考えた
通帳を見てみるとこの2週間で250万円も入金していた
神山は洋子が言ったデジタルカメラをインターネットで
性能や機能や使いやすさや 価格を調べ
2つ位に候補をしぼってメモった
神山は賃貸物件を実際に見て回る時に使えると思い
レストランを出てから大きい家電量販店があるのでそこで買おうと決めた
ぼんやりとWebを見ているとドアホンがなったのでモニターを
見ると祥子だったので戸を開けた
「さっきはありがとうございます 寝坊していたわ これから行って
応援隊を待つわ 貴方が夕方に来るまで陳列を終えて飾付けが
出来たらしておきます」
「うん 分りました それで遅くなるのかな?」
「多分 筒井が来てくれるし わからないわ」
「そうだね しかし今夜はアルコール控えないと
明日臭くて仕事にならないよ 分った まあ筒井さんの事だから
そんな遅くまで呑まないと思うがね」
「はい 分りました」
「それと あと一つ 26日のオープンが済んだら僕とアルタの高橋君は
ゴテンバ グランド インの仕事で居なくなります 27日は現地で
骨休みです 分った」
「はい 分りました けどアルタの人も27日は骨休みするの?」
「そう 作業メンバー慰労会さ 26日は小田原工場に立ち寄って
それからゴテンバ グランド インの現場さ 運がよければ
今夜会えるかもだね」
「そうね 昨夜はほんとごめんなさい 今夜は早めに帰れるようします
だって 寂しいもん」
「わかった では行ってらっしゃい」
「は~い 行ってきます」
神山は1階のロビーまで見送って部屋に戻ると
まだ9時前で時間が中途半端に余ったのでベッドに横になり
洋子との逢瀬を考えた しかし夕方筒井さんと内藤社長が来ると
二人だけ抜け出す事が出来ないと思い どうしたものかと考えた
神山は冷蔵庫からビールを出してタバコを吹かしたが いいアイデアは
見つからなかった 今日はがんじがらめだった
普通何処かに抜け穴があるがそれが見つからなかった
洗濯機の洗濯終了ブザーが鳴り 洗濯ものを浴室に干し自動乾燥の
スイッチをONにして部屋に戻った
再びベッドで横になっていると時間がすぐに過ぎ9時30分になった
神山は熱いシャワーを浴びて出かける仕度をしてからタクシーを
マンションまで呼んでロビーで待つ事にした
少しの間タバコを吸っているとタクシーの運転手がマンションの
自動ドア入り口へ小雨の中 小走りで駆け寄ってきた
神山は傘を差し運転手と一緒に車に乗った
行き先を告げると
「この雨は 今夜あがるって言ってましたよ」
「そうですか 上がりますか 今夜」
「ええ 今 天気予報で言っていましたよ 明日は快晴ですって」
「ありがとうございます 助かるね」
運転手と天気予報の会話をしていると渋谷のホテルについた
車を降りるとすぐの所にATMがあったので入金をした
ホテルの12階レストランに行くと洋子が先に来ていて
手を振ってくれた
「お待たせ さっきはごめんね」
「いいの ほら年寄りだから朝は早いでしょ あの時間帯は
丁度 元気はつらつの時間だわ」
「うん 気を付けます」
「何 頼む? 私はコーヒーを頼んだの」
「う~ん ビールとサンドイッチ」
「食べてこなかったの」
「うん 時間はあったけど 材料がアルコールばかりでは何も出来ないよ」
「もう だめじゃない 私がついていればちゃんと食べれるのに」
「うん そうだね」
神山はウエイトレスを呼んでビールとサンドイッチを注文した
.
アレックスJr達から貰ったお金と思い出した
これだけお金が入ってくるとどこにしまうか考えてしまったが
一応カメラバッグにしまった
金庫はいかにもお金がありますと見られるので簡単な登山バッグでも
買って 非常食と現金を入れておけば いざという時にもOKと思った
神山は50万円ほど持ってカメラバッグの中を調べると
アルタの100万円を除いても250万円はあったので
そのうちの100万円を持って銀行に入れておこうと考えた
通帳を見てみるとこの2週間で250万円も入金していた
神山は洋子が言ったデジタルカメラをインターネットで
性能や機能や使いやすさや 価格を調べ
2つ位に候補をしぼってメモった
神山は賃貸物件を実際に見て回る時に使えると思い
レストランを出てから大きい家電量販店があるのでそこで買おうと決めた
ぼんやりとWebを見ているとドアホンがなったのでモニターを
見ると祥子だったので戸を開けた
「さっきはありがとうございます 寝坊していたわ これから行って
応援隊を待つわ 貴方が夕方に来るまで陳列を終えて飾付けが
出来たらしておきます」
「うん 分りました それで遅くなるのかな?」
「多分 筒井が来てくれるし わからないわ」
「そうだね しかし今夜はアルコール控えないと
明日臭くて仕事にならないよ 分った まあ筒井さんの事だから
そんな遅くまで呑まないと思うがね」
「はい 分りました」
「それと あと一つ 26日のオープンが済んだら僕とアルタの高橋君は
ゴテンバ グランド インの仕事で居なくなります 27日は現地で
骨休みです 分った」
「はい 分りました けどアルタの人も27日は骨休みするの?」
「そう 作業メンバー慰労会さ 26日は小田原工場に立ち寄って
それからゴテンバ グランド インの現場さ 運がよければ
今夜会えるかもだね」
「そうね 昨夜はほんとごめんなさい 今夜は早めに帰れるようします
だって 寂しいもん」
「わかった では行ってらっしゃい」
「は~い 行ってきます」
神山は1階のロビーまで見送って部屋に戻ると
まだ9時前で時間が中途半端に余ったのでベッドに横になり
洋子との逢瀬を考えた しかし夕方筒井さんと内藤社長が来ると
二人だけ抜け出す事が出来ないと思い どうしたものかと考えた
神山は冷蔵庫からビールを出してタバコを吹かしたが いいアイデアは
見つからなかった 今日はがんじがらめだった
普通何処かに抜け穴があるがそれが見つからなかった
洗濯機の洗濯終了ブザーが鳴り 洗濯ものを浴室に干し自動乾燥の
スイッチをONにして部屋に戻った
再びベッドで横になっていると時間がすぐに過ぎ9時30分になった
神山は熱いシャワーを浴びて出かける仕度をしてからタクシーを
マンションまで呼んでロビーで待つ事にした
少しの間タバコを吸っているとタクシーの運転手がマンションの
自動ドア入り口へ小雨の中 小走りで駆け寄ってきた
神山は傘を差し運転手と一緒に車に乗った
行き先を告げると
「この雨は 今夜あがるって言ってましたよ」
「そうですか 上がりますか 今夜」
「ええ 今 天気予報で言っていましたよ 明日は快晴ですって」
「ありがとうございます 助かるね」
運転手と天気予報の会話をしていると渋谷のホテルについた
車を降りるとすぐの所にATMがあったので入金をした
ホテルの12階レストランに行くと洋子が先に来ていて
手を振ってくれた
「お待たせ さっきはごめんね」
「いいの ほら年寄りだから朝は早いでしょ あの時間帯は
丁度 元気はつらつの時間だわ」
「うん 気を付けます」
「何 頼む? 私はコーヒーを頼んだの」
「う~ん ビールとサンドイッチ」
「食べてこなかったの」
「うん 時間はあったけど 材料がアルコールばかりでは何も出来ないよ」
「もう だめじゃない 私がついていればちゃんと食べれるのに」
「うん そうだね」
神山はウエイトレスを呼んでビールとサンドイッチを注文した
.
2011年7月6日水曜日
Vol.361 薔薇 -1-26
4月25日 土曜日
神山はけたたましく鳴る目覚まし時計で目が覚めた
昨夜は23時過ぎに帰宅したが祥子は不在でそのまま寝てしまったようだ
携帯電話の着信記録を見たが祥子からの電話はなかった
神山は冷蔵庫からビールを出してテラスに出たが
あいにくの霧雨ですぐに部屋に入った
タバコを吹かし昨日渋谷で買った賃貸物件の週刊誌を開き覗いた
上原のINDXで見てみるとここの3階が空いていて12万円で出ていた
神山の部屋は最上階なのでもう少し高くなるのかと考えた
ここから代々木公園方面でここと同じ様にワンルームで広い部屋が有った
最上階で12万円した 築2年だから綺麗だと思い○印を付けた
あと何箇所かあり全て○印を付け第一候補から順番に番号を振って
わかり易くしておいた
幸いな事に候補5番までは全て同じ不動産屋で現地を回るのも
1社で済むので手間が省けたと思った
神山はマンション探しを終えるとPCで過去の記事を調べてみた
先日洋子がアレックス氏の来日だったと言う記事を探した
検索エンジンを利用してみると果たしてアレックス氏と婦人の
写真付き記事で出ていた
暫く関連記事を見ていると【アレックスジャパン撤退か】と書かれたた
記事が出ていたので早速コピーした
日付は4月21日18時になっていた
神山は時計を見ると7時30分になっていたので洋子に電話をした
「はい 田所です おはようございます」
「おはようございます 神山です 実は今 アレックス氏の関連記事を
色々と見ていたんだが 【アレックスジャパン撤退か】と日経が
4月21日18時で配信しているんだ そこで洋子の家で取っている
新聞でこの記事が出ているか調べてほしいんだ」
「はい 分りました PCの記事が新聞媒体になっているかですね」
「うん もし時間が有るようだったら アレックス氏の所から
xxxに行ってxxxの所から下に行ってxxxにいく
そうすると出てきたよ」
「はい 分りました しかし 神山さんはなんでも出来るんですね」
「あっ お母さんがそばに居るんだ」
「はい 分りました それではまたご連絡します」
神山は今度会話のサインを決めておくと良いかなと思ったが
実際に使うときに忘れていたらどうにもならないので辞めた
更にアレックスグループの関連記事を調べれとアレックスジャパンの
社内報を扱っている記事に当った
【社長アレックスJrの放漫経営】これはやはり日経の記事で
昨年9月1日付けだった
神山はこの記事もコピーした
アレックスJrは人間としてはいいものを持っているが父親が
偉大すぎて嫌気がさしているのかも知れない
少し短気だが果たしてあの性格で経営はどうか考えると?マークが付く
更に株式チャートを見てみるとやはり右下下がりだった
この情報もコピーした
改めて時計を確認すると8時になっていた
神山は祥子がどうしたのか心配になり携帯電話に電話したが出なかった
話が盛り上がり誰かの所にでも泊まっているのだろうと思った時
神山の携帯電話が鳴ったので出てみると祥子だった
「おはよう ごめんなさい 私今起きた」
「どこに居るの?」
「お部屋よ 来る?」
「ああ 顔をだすよ」
神山は起きたままの格好で祥子の部屋に行った
一目で呑みすぎと分る顔をしていた
「おはよう ごめんなさい 電話しなくて」
「うん 待っていたけど寝てしまったよ」
「昨日手伝った子は本社の女の子達で それで余り外で呑んだ事が
無いって言う事だったの それでカラオケ行ったりして
呑みすぎちゃったの わかる?」
「うん 昨夜一杯呑みましたって書いてある」
「ほんとうに ごめんなさい ふぁ~だめだわ」
「そうしたら 僕は今夜現場に行く 午前中は別件で出かけるから
ゆっくりしなさい 但し15分位前には行って応援隊を待っていないと」
「はい 分りました 怒っている?」
「うん 怒っているよ では しゃっきっとしないとだめだ」
「はい 分りました」
神山は祥子にきつく当ったが果たしてわかってもらえたか心配だった
すくわれるのは準備当日という事でこれがオープン当日だと
どうにも打つ手が無いだろうと感じた
神山は貯めておいた肌着類を洗濯機で洗った
.
神山はけたたましく鳴る目覚まし時計で目が覚めた
昨夜は23時過ぎに帰宅したが祥子は不在でそのまま寝てしまったようだ
携帯電話の着信記録を見たが祥子からの電話はなかった
神山は冷蔵庫からビールを出してテラスに出たが
あいにくの霧雨ですぐに部屋に入った
タバコを吹かし昨日渋谷で買った賃貸物件の週刊誌を開き覗いた
上原のINDXで見てみるとここの3階が空いていて12万円で出ていた
神山の部屋は最上階なのでもう少し高くなるのかと考えた
ここから代々木公園方面でここと同じ様にワンルームで広い部屋が有った
最上階で12万円した 築2年だから綺麗だと思い○印を付けた
あと何箇所かあり全て○印を付け第一候補から順番に番号を振って
わかり易くしておいた
幸いな事に候補5番までは全て同じ不動産屋で現地を回るのも
1社で済むので手間が省けたと思った
神山はマンション探しを終えるとPCで過去の記事を調べてみた
先日洋子がアレックス氏の来日だったと言う記事を探した
検索エンジンを利用してみると果たしてアレックス氏と婦人の
写真付き記事で出ていた
暫く関連記事を見ていると【アレックスジャパン撤退か】と書かれたた
記事が出ていたので早速コピーした
日付は4月21日18時になっていた
神山は時計を見ると7時30分になっていたので洋子に電話をした
「はい 田所です おはようございます」
「おはようございます 神山です 実は今 アレックス氏の関連記事を
色々と見ていたんだが 【アレックスジャパン撤退か】と日経が
4月21日18時で配信しているんだ そこで洋子の家で取っている
新聞でこの記事が出ているか調べてほしいんだ」
「はい 分りました PCの記事が新聞媒体になっているかですね」
「うん もし時間が有るようだったら アレックス氏の所から
xxxに行ってxxxの所から下に行ってxxxにいく
そうすると出てきたよ」
「はい 分りました しかし 神山さんはなんでも出来るんですね」
「あっ お母さんがそばに居るんだ」
「はい 分りました それではまたご連絡します」
神山は今度会話のサインを決めておくと良いかなと思ったが
実際に使うときに忘れていたらどうにもならないので辞めた
更にアレックスグループの関連記事を調べれとアレックスジャパンの
社内報を扱っている記事に当った
【社長アレックスJrの放漫経営】これはやはり日経の記事で
昨年9月1日付けだった
神山はこの記事もコピーした
アレックスJrは人間としてはいいものを持っているが父親が
偉大すぎて嫌気がさしているのかも知れない
少し短気だが果たしてあの性格で経営はどうか考えると?マークが付く
更に株式チャートを見てみるとやはり右下下がりだった
この情報もコピーした
改めて時計を確認すると8時になっていた
神山は祥子がどうしたのか心配になり携帯電話に電話したが出なかった
話が盛り上がり誰かの所にでも泊まっているのだろうと思った時
神山の携帯電話が鳴ったので出てみると祥子だった
「おはよう ごめんなさい 私今起きた」
「どこに居るの?」
「お部屋よ 来る?」
「ああ 顔をだすよ」
神山は起きたままの格好で祥子の部屋に行った
一目で呑みすぎと分る顔をしていた
「おはよう ごめんなさい 電話しなくて」
「うん 待っていたけど寝てしまったよ」
「昨日手伝った子は本社の女の子達で それで余り外で呑んだ事が
無いって言う事だったの それでカラオケ行ったりして
呑みすぎちゃったの わかる?」
「うん 昨夜一杯呑みましたって書いてある」
「ほんとうに ごめんなさい ふぁ~だめだわ」
「そうしたら 僕は今夜現場に行く 午前中は別件で出かけるから
ゆっくりしなさい 但し15分位前には行って応援隊を待っていないと」
「はい 分りました 怒っている?」
「うん 怒っているよ では しゃっきっとしないとだめだ」
「はい 分りました」
神山は祥子にきつく当ったが果たしてわかってもらえたか心配だった
すくわれるのは準備当日という事でこれがオープン当日だと
どうにも打つ手が無いだろうと感じた
神山は貯めておいた肌着類を洗濯機で洗った
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2011年7月5日火曜日
Vol.360 鈴蘭 -4-25
「あなた 凄いわ Jrが言っていたけどきれるわね ほんと」
「洋子 この話はここだけにしよう いいね」
「ええ 当然です 私 貴方に抱かれたいわ 今すぐ」
神山は洋子を智から強く抱きしめキスをした
暫く話をしたり踊ったりしていると
「ねぇ そろそろ帰りましょうか」
神山は時計を見るとまだ10時を過ぎたところだった
「まだ10時だよ」
「ええ こうしているとずーっと一緒に居たくなるから」
「うん そうだね 出ようか」
神山と洋子は『アメリカン ポップス』を後にして表参道を歩いた
この時間になると さすがに人通りは減っても
若い子や カップルは手を繋いだりして散歩を楽しんでいた
「ねえ」
洋子が神山の手を握ると神山は握り返してきた
暫く歩いていると 右手にオープンカフェがあったので
「洋子 アイスクリームでも食べないか?」
「えっ あなたがアイスクリーム? いいわよ食べましょ」
神山と洋子は道路を渡ってカフェに入りアイスクリームを頼んだ
ウエイトレスに
「グラスワインは置いている?」
「ええ ございますが」
「うん ひとつください」
「どうするの?ワインを頼んで」
「うん クリームの上にかけるんだ 美味しいよ」
「なんだ それをしたかった訳ですね 確かに美味しいわね
あなたにとっては大発見でしょ これで私と一緒に食べられるから」
「そう努力をしています」
「私も昔食べたこと有るけれど どうかな しかし貴方は初心者だからねっ」
「まあ初心者だから そうやって色々と試してみるよ」
笑っているとアイスクリームとワインが運ばれてきて
神山はクリームの上にワインをかけ一口食べた
「うん 美味しいや 洋子もかけたら」
「ええ そうするわ」
神山に言われ洋子もクリームの上にワインをかけた
「久しぶりね こうやって食べるのは 20代かな
会社に入って時に 先輩から教わって食べたことがあるわ」
「そうすうと ぼくの発見はそれ以来の大発見になるわけだ」
二人は互いの顔をみて笑った
「そうですね 大発見よ 甘い物食べられない人が努力して食べるのは」
洋子が甘い物でもさっぱりとした物は後味も美味しいけれど
粘っこい甘さは口の中に残って好きじゃないといった
「女の子も拘りがあるんだ 知らなかったよ」
「そうよ 男だったらだれでも良い訳じゃないから ちょっと外れたかな」
神山と洋子は最初は真面目な顔で見つめあったが噴出してしまった
「そうすると 明日はどこで待ち合わせをしようか」
神山は絶対に現場だけは避けたい思いで 待ち合わせ場所を考えた
「ええ そうね 現場だと出にくくなるし う~ん 何処かの
ホテルで待ち合わせをして、、、私 賃貸の物件を扱っている
週刊誌を見たこと有るからそれで探しましょうか」
「うん 不動産屋を回るよりその方が選択肢が増えるしね いいね
そうしたら 渋谷駅の新しく出来たホテルは知っている?」
「ええ そこの12階にレストランがあるわ そこで10時はどう?」
「うん 10時にしよう わからなくなったら携帯でね」
「わぁ~良かった これから気兼ねなく会えるとこが出来て」
「まだ決まっていないから そんなに喜ぶのは早いよ」
「だけど 明日決めるでしょ」
「うん 明日は下見さ 決めるのは後日でいいと思う そうしたら
渋谷の駅売店で買い求めよう」
「そうね 選択肢があるし慌てなくてもいいわね 行きましょう渋谷駅」
神山と洋子はタクシーで渋谷駅の売店で週刊誌があったので
2冊買い求めた
「今夜は少し調べてみるよ」
「ええ 私も探すわ」
ふたりは渋谷駅で別れた
洋子はタクシーで帰るというので見送った
神山も上原のマンションまでタクシーを利用した
.
2011年7月4日月曜日
Vol.359 鈴蘭 -4-25
「そうしたら 頂いておけば」
「うん そうしよう ただなんであんな行為をしたかを聞いてみる」
「そうね そこが肝心だもんね」
「わかった しかしなぜ女性にあんな態度を取ったか訳を
聞かないと許せないし 許せなかったら もう一回投げる いいか」
「分った もう投げないで下さい 私は怖い 貴方は強い」
聞くと 先日会社のプレゼンで日本の会社に負け
更に情報収集でその会社に負け 大損害を出したと
グランドマネージャーに大変怒られた
自分は今までの仕事を認められなく気分が落ち込んでいた
グランドマネージャーは日本の仕事を見に来ていて
このままでは君達は首になる可能性があるとそこまで言われ
自分としては気分転換で遊びに行った そんな時
彼女達が現れ17番ホールで美味しい事を言って来たので
ついつい賭けゴルフをしてしまった そこで彼女達から6万円を
借りたのをへたくそだから負けたんだ 返せと言われ頭に来た
自分はシングルプレイヤーの自覚があるので言われると余計頭に来た
「うん わかった その会社とはアレックスグループか」
外人が驚いて 何故知っているんだというので
ただ似たような話を先日聞いたからさというと
「日本の会社はアルタって会社で 大変優秀な社員を迎えると言っていた
そうなるとアレックスジャパンは 潰れてしまうかもしれない」
「どうして」
「アレックスジャパンの仕事がなくなるからだ」
「わかった 多分大丈夫だよ アルタは悪い会社じゃない 信用していい」
「了解 柔道の強い人は嘘をつかない 信用する」
「うん 僕は神山です 名前を教えてほしい」
二人の外人は自己紹介した
一人はアレックスグループのアレックス氏の息子アレックスJr
アレックスジャパンの社長をしている
もう一人はボーン シュナイダーといい副社長をしていた
「分りました それでは今後女性には優しくな」
神山は言い終わると20万円を受け取った
Jrとボーンは仲直りと言ってカクテルをご馳走してくれた
「あなた 凄い Jrを投げ飛ばしたなんて 信じられない」
洋子はそう言ってJrにどうやって投げられたか教えてと尋ねた
するとパンチを出したが当らず次の瞬間 投げられていた わからない
そこへボーンが
「あれは柔道ゲームで見たことがある 一本背負いだった すばやかった」
洋子は凄いと言って
「ねぇ 見たい お願い見せて」
Jrは痛いから嫌だと言い拒んでいたがボーンが
「よし 僕がかたきを取ってやる どうだ神山?」
「いいよ どうぞ」
そう言って 二人はフロアのセンターで向かい合った
周りはけんかと思ったのかざわざわしてきたので神山が
「これは ショーです 柔道のショーです」
そうすると周りが静かになった
ボーンと神山は向かい合ったまま動かなかった
1分が過ぎ2分が過ぎようとした時
ボーンが神山のボディーに向かってパンチを出してきた
神山は瞬間ボーンの目の前から消えた
ボーンは体勢を崩し前のめりになった所を神山の片足がボーンの腹に
添えられ そのまま一回転して神山の後ろに投げられた
Jrは両手で顔を覆い
「神山さん もう勘弁してください この事もお詫びします」
Jrはボーンが神山にけんかを仕掛けた事のお詫びだと言って
30万円を渡した
神山は少ない その財布の中身を全部よこせと言ったが
「これだけしかない 申し訳ない」
そこにボーンが戻ってきて神山に謝った 神山は許せないと言うと
床に土下座をした
「わかったから 立ち上がれ ボーンも財布の中 全部出せ」
仕方なくボーンも40万円を出し神山に渡した
ボーンは何故パンチを交わすことが出来たと聞いてきたから
神山はここの問題だ わからないか
「先日 Jrは顔を狙って打ち損じ負けた
ではボディーならあの技はつかえないはずだと思ったから巴投げをした」
アレックスJrが
「神山は頭がいいしきれる こんな人物は初めてだ 一緒に仕事をしたいね」
「うん その時はお手柔らかに」
外人たちと神山が握手をすると 周りで見守っていた客から歓声が沸いた
二人の外人たちは少しの間神山と話していたが店をでた
.
2011年7月3日日曜日
Vol.358 鈴蘭 -4-25
「ねぇ 踊りましょうよ」
そう言い 二人は真中で踊り始めた
洋子の踊りが上手で回りの男達は指笛を吹いていた
2曲を踊り終わると少し休みたいと言ってビールが置いてあるカウンターに
戻り飲み干すと 神山と洋子はカクテルを頼んだ
神山はドライマティニィーを舐めるように楽しみ 洋子はトマトジュースを
ベースにしたカクテルを呑んでいた
「洋子 気を悪くしないで聞いてほしい」
「なあに?」
「うん じつはあそこのマンション以外に部屋を借りようと
思っているんだよ」
「えっ」
「知っているように落ち着かないだろ プライベートも無いし
だからここいらに借りようと思っている」
「ええ いいけど 横浜はどうするの? 私はそれだったら
横浜に行っても大丈夫よ だって幾らお金が有るって言っても
少し勿体無いと思うわ だけどこの周辺だと
近所の目があるから少し離れたほうがいいわ」
「そうか 横浜は生活の場所だけど 狭いしどうかなと思って」
「うん 分るわ あなたは大丈夫?そんなに何ヶ所もあって」
「うん 洋子と二人の場所を確保したいのさ
そうすると 横浜より上原に近い場所で プライベートが保てる
部屋が欲しくなったわけさ」
「そうね あの部屋では落ち着かないもんね ねぇそうしたら
横浜からこっちに引越しをしたら それで一回荷物を整理すれば
結構広くなるし ねっ それで家財道具も新調できるでしょ
上原のマンションは貴方が払っているの?」
「うん現状 横浜はアルタ支払い 上原はニーナ・ニーナさ
ニーナ・ニーナの仕事は御殿場アウトレットの仕事が
終るまでとなっているけど 三重県にもアウトレットが出来
そこにも出店計画があるんだ だからあの場所は何時なくなるか
わからないし 逆にアルタの仕事が中心になってくると
家賃支払いはアルタになって そのままあそこに居るかと
非常に不安定なのさ だから当分横浜はそのままにしておこうと
思っているんだよ」
「そうね 仕事の流れでその都度引越しは大変よね
ねぇ そうしたら明日探しましょうよ ねっ」
「うん このままで行くと洋子は当分僕と一緒に行動する事になる
そして やはり動かなければいけなくなって来ると思う
そこは大丈夫だね」
「ええ 大丈夫よ アルタさんも付いているしおじ様もいるし」
「うん アルタは内藤社長で大丈夫だと思うけど 時田さんは
動かされないかな それが心配だよ」
「ええ 副社長と言ってもサラリーマンには変わりないしね
大丈夫よ ちゃんとついていくから だってどッかに行く時は
アルタさんだって一緒に動かさないと駄目でしょ 平気です」
「そうしたら 明日 探そう」
「ええ お部屋の数は少なくて良いけど 広いほうが良いわ
それと見晴らしが良くて 日が入るところ それと私の家から
10分以上離れていて 駐車場があるところ ねっ」
「そうだね その条件で一回当ってみよう」
「嬉しいわ 一緒に居られる時間が一杯増えるのね」
洋子は神山にキスをした 店内では曲がブルースに変った
「ねえ 踊りましょ」
洋子は神山の手をひいて真中に出て抱きつくように踊った
先日一回踊っている神山は直ぐにリズムに乗ることが出来て
足運びを上手に洋子をリードした
二人の踊りが上手で周りを圧倒しセンターでは二人だけになった
洋子は両手を神山の首に巻き神山は洋子の腰を支え見詰め合って
曲に乗ってダンスを楽しんでいた
ダンスも終盤に入りそろそろ終る頃 洋子の体によろけて
倒れかかってきた外人がいて神山と洋子に謝った
神山は一瞬気が付かなかったが 外人が気が付いて
「ごめんなさい 伊豆では大変失礼な事をした
出来れば 許してほしい」
そう言ってきた時に曲が終わり カウンターに戻ると外人達も一緒に来て
「本当に申し訳なかった 反省をしている」
そう言って財布から20万円を出し神山に
「これは先日渡せなかった分だ 受け取ってくれ」
二人の外人は神山にお辞儀をして許して欲しいと訴えた
洋子が
「どうしたの この外人さん それに20万円って」
神山は洋子に掻い摘んで 伊豆ぐらんぱる公園でゴルフの賭けの
話を説明した 洋子は
.
2011年7月2日土曜日
Vol.357 鈴蘭 -4-25
「そうです しかし準備万端ですね」
「何処か分らなかったから こんなにコピーをしました」
「孝ちゃんは何回くらい行っているの?」
「う~ん 10回くらいかな 内野君も確かその位ですよ」
「で スコアは?」
「ええ 90位で悪い時で95くらい行きますね ここは調子が良いと
飛ばすでしょ そこがネックですね きちんとボールを運べば
いいスコアが出ますよ」
「そうですね この解説にも落とし所がキーポイントになるって
それだから女性のお客さんも多いのではないかしら」
「そうですね 女性プレイヤーも結構多かったですね」
「わかった そうしたら みんな二日酔いでプレーすれば田所さんに
勝てるわけだ」
「それで勝っても面白くないから 私も二日酔いになるわ
そうしたら運転できないわね どうしましょ」
みんな大笑いだった 気が付かないうちにしめ鯖が来ていた
「洋子さん見せて」
「はい どうぞ」
神山と高橋はコースレイアウトを良く見た
「さっき孝ちゃんが言っていた 飛ばしすぎは確かにきついね
これにはラフが書かれていないから分らないけど 結構タイトですね」
「うん 見た感じはそうでもないけど ナイスショットで行ってみると
背丈のあるラフだったり バンカーだったりでスコアを落としたよ
しかし 池なんか造りが綺麗だったよ 設計が良いんだね」
「楽しみだな ねぇ洋子さん」
「ええ 今夜から寝られないわ」
ゴルフの話で盛り上がっている時に高橋の携帯がなった
高橋は頷いたり色々はなしていた 電話が終ると
「山ちゃん ごめんなさい 応援要請で会社に戻るね」
「ご飯は」
「うん何とかする ここ建て替えておいて 明日領収書ください」
「了解 明日 何かあったら電話を下さい」
「了解 田所さん失礼します」
「こちらこそ残念ですわ ありがとうございます」
高橋が会社に戻って行くと話は神山の昇進祝賀会になった
「大変だってね 昨夜 翔から電話があってリストもれ無いか確認だって」
「ええ 招待状が副社長になっているんです だからどんな人呼ぶかで
秘書室でも大騒ぎになっているわ」
「うん 催事課でも60名と言われたがオーバーしていますって
こちらに言われても困る部分だよな 何でも内藤社長と副社長で
話が決まったって行っていたけどそうなの?」
「ええ 最初は催事課は催事課で行うつもりで 副社長も行いたかったの
それで内藤社長から電話があったみたいなの で内藤社長の提案で
合同祝賀会になったと聞いているわ」
「しかし 内藤社長と副社長がそんな話をしていたなんて驚きだね」
「ええ でも考えてみれば合同のほうが合理面は除いてもメリットは
たくさん有るわよ ネックは会場費だけど内藤社長と副社長が
折半ですって」
「えっ 二人で折半?」
「ええ おじ様には直接聞いていないけど伝わってきたわ」
「へぇ~ 信じられないな」
「まだ有るの 貴方だけじゃなくて 私もなの」
「へぇ~ 一緒か、、、どうなっているんだ
結局副社長は今後の僕たちの仕事を考えて 副社長のところで
考えていたけど その話がどこからか、、、そうか西野理事から
もれて たまたまアルタも二人を紹介する意味で考えていた
しかし催事課も当然行うからそれだったら 合同でって事かな」
「そうね それしか考えられないわ」
二人はしめ鯖やネギトロ巻きをを食べた
「わぁ~ おなか一杯 よく食べました」
「僕もおなか一杯だ よく食べた」
「洋子 これからどうする」
「う~ん 時間が半端ね 貴方のマンションで一休みしたいな~」
「うん それもいけど 表参道に行こうか?」
「ええ 行きましょう 賛成」
神山はカウンターで会計を済ませ駅前寿司を出てタクシーを拾った
車は夜の渋谷を抜け表参道に入った
うなぎ屋おおたを過ぎたところで降りカクテルバー
『アメリカン ポップス』に向かった
店内に入ると先日着たようにポップアップな曲が流れていた
カウンターでビールを頼み洋子と乾杯して呑んだ
話をしているとプレスリーの曲が流れて来たので 洋子は神山を誘い
.
2011年7月1日金曜日
Vol.356 鈴蘭 -4-25
「良かったね 山ちゃん何も起きなくて」
「うん ずーっと心配はしていたんだよ 温泉に入りながら」
「どちらに行かれたんですか?」
「うん まあね 熱海の周り」
「秘書にちゃんと教えて頂かないと、、、」
「うん ちゃんと連れて行くよ」
「山ちゃんはそうすると美味しい魚ばかり食べていたんだ 羨ましいな」
「でも 牛肉も食べたし まあこんなもんだけどね」
「話を変えて悪いんだけど 第二貨物さん 安いね 一応見積もりを
取ったんですよ そうしたらうちの下請けより安かった」
「へぇ~ そうしたら今後下請けを考えないといけないね」
「うん 変える訳出来ないからそうするかだよね」
「脅かしたら 他者はこんなに安いって」
「そうだね それに礼儀正しくて驚いたよ」
「アルタだって礼儀正しいでしょ」
「うちより 上だね それに時間もぴったり正確 ほんと」
運送会社の話をしていると 鮮魚の盛り合わせが運ばれ
「今日も美味しいしめ鯖有るので持ってきますね」
高橋が
「お願いします」
神山が26日の予定を聞くと高橋が
「小田原工場へ16時ころだったら 18時にホテルに着いて準備して
19時頃から始めれば2時間くらいで終る予定なんです どうでしょう?」
「ホテル側から終了時間は何時と決められているの?」
「ええ 一応23時までに終えてくださいと言われています」
「始まりは6時?」
「ええ 6時ですね」
「そうしたらさ 6時作業開始で早く終ろうよ」
「ええ そうしたら 5時半頃着だと 小田原を4時ころ
出るようになりますが 大丈夫ですか」
「小田原に3時だとすると ここを1時かな?」
「少し回っても大丈夫ですけど スポーツカーじゃないから
そんなにスピード出せないでしょ」
「そうしたら ここを13時に出発 でも車は店にくるな う~ん」
洋子が
「そうしたら私がその車に乗ってここに13時に来ます どうでしょう」
「ここは不味いな オープンの時にゴルフバッグは
そうしたら 孝ちゃんと誠二君は 僕のマンションの1階で待っている
オープンの時 極端に言えば孝ちゃんと僕だけですむ訳だ 孝ちゃんの
バッグを明日持ってきて僕が預かるよ どう?」
「山ちゃんの提案で行こう 僕らは13時少し前にここを出て
山ちゃんのマンションまで行く 誠二君は1階に入れないから庭で
待っている 田所さんが車を13時にマンションの庭に寄せる
これでいいよね」
「そうですね そうしたら私も店を出て自宅に寄ってバッグを
のせる事出来ます 助かります」
高橋が内野誠二に連絡すると言って携帯で話をした
「そう 以前行ったから分るだろ 住所は 山ちゃん住所は」
「代々木上原 x-x-xx xxxxxマンションだよ」
高橋は聞いた住所を内野に伝えた
「それと そのマンション行くのに現場の前を歩くなよ 格好悪いから」
高橋が頷き話は終った
「OK ちゃんと分ったって」
「一件落着ね 楽しいな いまからわくわくするわ」
高橋が
「田所さんはどの位でラウンドされるんですか ねぇ山ちゃん」
「うん僕も聞いていないんだ」
「大体 90前後くらいです」
「へぇ~ お上手ですよ 僕とか誠二君は95位です 調子が良くて
90切るか切らないかですね 山ちゃんも確か90前後だよね」
「うん するとオールスクラッチだね しかしティーグランドの
関係で ロングが4つだから ハンデ4か 下手したら全員坊主だね」
「うん 申告90って事は 80台を出すって事でしょ
う~ん なんかきつそう」
みんで大笑いした
「ねぇ孝ちゃん ゴルフ場はどこが取れたの?」
「うん 社長が良く使う 御殿場カンツリーの御殿場コースだった
今確認しますね ちょっとまって」
高橋は再びアルタの内野に電話で確認した 高橋が頷いて電話を切った
「先ほどのコースで間違っていなかったです」
洋子がなにやらコピー用紙を10枚くらい出した
ゴルフ場のコースレイアウトや特徴が書かれていた 探すと
「有ったわ このコースでしょ」
高橋が
.
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