2013年6月23日日曜日

Vol.1079 百日紅 -3-64



あまり変わりませんから 大丈夫ですよ」
「そういわれても 風は厄介ですね」
「まあ 富士山に風はつき物です この風は少し強いかな でもいいスコアが
出ますよ 頑張ってください」

10番 380yパー4 230yで軽く右ドッグレッグしている
ティーからグリーン方向は東にあるので右の崖は気にせず打てそうだった
フォローの風が右斜め後ろから吹いていることになる
1組 洋子は崖に向って 思い切り打つと がけ下から吹き上げる風に乗り
飛距離がどんどん伸びたが14番グリーンまで飛んでしまいラフに入った
香織は洋子より更に右に打つと風にもどされぎりぎりフェアウェイ右の
ラフで止まった
祐子がキャディーに
「この崖下に落とすと打てるのかしら」
「うーん 難しいわね」
祐子は香織と同じ方向を向いて打つと 球がよく伸び風に流されると
フェアウェイ真ん中に落ち 飛距離も出ていた
香織のセカンド 残りは少なかったが 崖を意識したのか グリーン左の
バンカーにいれ 3打目で乗らず4打目でのせ3パットした
洋子は流される事を計算し 距離を合わせ方向をフェアウェイの方にし
ピッチングを振りぬくと 高く上がり流され グリーン奥に落とした
3打目で乗せて10mを2パットで沈めた
祐子はフォローを計算し方向を定めると グリーン左のラフに運ばれ
3オン3パットであがった
2組 亜矢子は前の組を見ているので 崖に向い打つと綺麗な弧を描き
左に運ばれ フェアウェイ右のラフに入った
「へぇー あれだけ打っても左に運ばれるのね」
「うん 弾道が高いから 影響を受けやすいんだよ」
カトリアーナはスプーンで少しロフトを立てて打つと 崖に向ったが
風に戻され フェアウェイ右のラフに入ってしまった
由貴と真由美は 香織と同じように崖に向かい打つが風に戻され 
フェアウェイ右のラフにつかまり 由貴はセカンドを乗せることが出来ず
4打目で乗せ2パットした 真由美のセカンドは崖を意識しすぎて
グリーンを直接狙ったが グリーン左のバンカーに入り4オン3パットの7
カトリアーナはやはりセカンドで乗せることが出来ないで3オン3パットし
ダボであがった 亜矢子はラフから打つとやはり風でグリーン左のラフで
3オン2パットのボギーであがった
「しかし キャディーさん みんなてこずっているね」
「うーん 風は安定していますけれどね ちょっと難しいのかな」
「僕はどう攻めればいいかな ははは」
「そうね お兄さんはストレートで一時半の位置を狙えば 大丈夫よ」
3組 神山は言われたとおり 崖に向って打つと会心の当たりで 真っ直ぐ
低く出たボールは最高点にあがると少しずつ左に起動を変え グリーンに
オンしてしまった
前の組の亜矢子がパッティングをする時に神山のボールが転がってきた
「だぁれ もう 14番からきたのかしら」
カトリアーナが気が付いて亜矢子に
「ほら 神山さんが謝っているわよ えっ って言うと1オン」
「えっ 1オン へぇー 飛ばすわね 夜元気がないのにねぇー」
「ほんと 目をつぶって待っていたのに もう 嫌ねぇー」
2組の女性たちは一応1オンに対し褒めたものの 元気ありすぎには
少しばかり非難をした
3組の女性たちも2組の女性を同じで 直ぐに褒めるのやめた
ただキャディーだけは よくオンさせたと手放しで褒め称えた
泰子は神山と同じコースを選んだが飛距離が足らない分オンしなかった
それでもフェアウェイど真ん中に落とした
由紀枝と桃子は神山と同じコースに打つが弾道が高く風の影響を受け左に
流されラフに入ってしまった
桃子は4オン3パットし由紀枝は4オン2パットであがった
泰子はセカンドをピッチアンドランで攻めるとピン1mに寄せバーディー
神山は4mを1パットで入れイーグルとした

11番 500yパー5 打ち上げ300yで軽く左ドッグレッグ420y
で更に軽く左ドッグレッグ 300y付近から右側は崖で落とすと
あげるのが難しい 300y手前から左側林がせり出している
1組 洋子は思い切りドライバーを振り切ると会心の当たりで 風にも乗り
飛距離は出たが 僅かに右のラフに入った
祐子は左の林をめがけ打つが風に流され右ラフに入った
香織は祐子より更に左を向いて打ったが 引っ掛けた事もあり 左のラフ
セカンドは林越えになるため 低いボールでフェアウェイに出したが3打目
も届かず 結局5オン3パットにした
祐子は4オン3パット 洋子は右の崖が怖く左に打つが左の林に入り
4オン2パットにした
「1組でーす 11番ドラコン権利ありませーん」