2013年6月6日木曜日

Vol.1062 百日紅 -2-63



挨拶をした
「お待たせしました 神山です」
神山はフランス語で挨拶するとデザイナーはにこやかな顔で挨拶をした
祥子がデザイナーに神山のファッションを説明するとデザイナーは神山の
服を触り始め お互い顔を見合わせ頷いていた
パンツも裾を触り 親指と人差し指で生地を確かめていた
二人は話し合って祥子に
「なるほど いい生地で落ち着いた雰囲気に纏めている それと
カラーコーディネイトがしっかりしているから 大人の雰囲気が伝わる」
神山も褒められ にこやかな顔で二人のデザイナーに頷いていた
「そうすると 神山さん 基本は今着ているジャケットやパンツの型で
そこからNNらしさを出せるように頑張ります」
「ええ ありがとうございます 嬉しいですね」
「それで 採寸しますが 協力してください」
神山は立ち上がると デザイナーの前に立った
一人がメジャーで神山の体を採寸し もう一人が細かく分かれた記入欄に
数字を書き入れていった
上半身が終わると ウエストや腰周りなどに移り 股下採寸の時には
袋の脇に強引に親指と人差し指で挟んだメジャーを入れたので 顔を赤くし
我慢していると 採寸が丁度股廻りになるとおちんちんに触れ 少し
感じてしまい ちょっとだけ元気になった
更に 足の付け根廻りの採寸時にもおちんちんに触れ 益々感じてしまった
採寸が終わると神山は照れ隠しで直ぐにソファーに座ったが デザイナーが
スケッチをするので もう一度たって欲しいといわれ ソファーを立つと
おちんちんが半分肉棒化していて デザイナーはニコニコしながら
スケッチを仕上げた
OKを貰いソファーに座るとデザイナーがスケッチを見せてくれた
覗いてみると別にこれと言った変化は無かったが Tシャツの裾を出して
着るタイプなので裾の左側にNのロゴを入れたり GパンのボタンにNの
ロゴを入れたりしてあった ジャケットは全体にスリムにして書かれて
いたので 神山は動きやすい方が良いと注文をつけた
サイドポケットのところにちょこんとNのロゴを入れたりしてあった
「神山さん これはあくまでも最初の段階のイメージです それで1週間後
くらいにもう一度打ち合わせをさせて頂きます その時に方向性を探り
それから本格的なデザインに入ります こんなスケジュールです」
「そうすると 出来上がりはいつですか」
「ええ 来年の1月には出来ていないと販売が出来ません 結構タイトです」
「はい 頭に入れておきます」
神山は時計を見ると12時半だったので食事を誘うとデザイナーが
御寿司を食べたいと言い出したので洋子に
「洋子 いせ丸さんに予約を入れてください 5名でね」
洋子は頷き予約を入れるとタクシーを拾いに先に部屋を出た

銀座築地いせ丸の暖簾をくぐると女将が奥の座敷に案内した
外人がいるのでどうするか神山に聞いてきたので 生ビールと鮮魚の盛り
合わせと照り焼きなどをおつまみで頼んだ
生ビールと鮮魚の盛り合わせが運ばれると神山は乾杯をした
デザイナー達は神山の体型が素晴らしく魅力的で日本で販売するには
勿体無いと話した
胸の筋肉は発達していて素晴らしいと言われ 下半身も腰 特にお尻が
出っ張っているのは素晴らしいと話した
「なので 神山の服をそのままの寸法で作ると今の日本人男性に合わない
だから もう少しルーズにするとかする必要がでてくる」
「いやぁー ありがとうございます そうかぁー でもそうするとNNの
ラインって維持できるのかな そこが心配ですね」
「大丈夫 そのようにデザインします」
そう言うと2人のデザイナーは箸を上手に使い鮮魚を口に運んだ
神山や洋子 祥子も生ビールを呑んだり おつまみを食べた
デザイナーが
「ジャケットに関して言えば 生地や縫製でもっといいものが作れるし
パンツのGパンは ストレッチ生地を使えばもっとスリムで素敵なものが
できます 期待してください」
「はい お願いします」
神山が祥子に世界で3着しかないスーツの事は知っているのか聞くと
「ええ あのスーツを作ったデザイナーさんです」
「ああ なるほど 了解です」
「だから神山さんの体型は大体イメージしてきていましたが 実際の感じと
彼女達のイメージが違うと前に進まないので 今日来ました」
「そうですよね 分かります そうするとスーツとかシャツも
分かっているんですね うん なるほどそれがあるから褒めてくれたんだ」
神山は独り言を言いながら食べていると 生ビールがなくなったので
冷酒を注文した
暫くすると冷酒が運ばれ お銚子のデザインが涼しげで可愛らしいので
「素敵なグラスです パリにはありません」