2013年6月21日金曜日

Vol.1077 百日紅 -3-64



「香織さん 多分9番に打ち込んだ人よ 私たちとお仲間よ ふふふ」
香織は周りを見ると 後ろで香織が打つのを待っているプレイヤーがいた
「あのぉー 先に打ってください 済みません」
「いや 僕達は水郷を渡るので どうぞ打ってください」
香織は気を取り戻し素振りをすると 18番のグリーンを狙ったが
風が弱く 18番と9番のグリーンの間に落とした
後ろから拍手が沸き 香織はお辞儀をして洋子のところに行った
「すみませーん お嬢さん 打ちますよー」
香織と洋子は18番のプレイヤーがまだ水郷手前だったのを忘れていた
男性が打つと 左に打ちすぎグリーン左にこぼれた
洋子は風を読むと余り強くなかったので グリーン左を狙ったが
そのまま真っ直ぐに飛んでいくと フォローの風でグリーンオーバーした
祐子は水郷手前から グリーン左を狙ったが 風でグリーン右にこぼれた
5打目はグリーンにオンしたが17mもあり3パットしてしまった
香織の3打目はピンを通り越しグリーンの向こう側にいき 返しでオンした
パットが難しく3パットで7とした
洋子はグリーン奥から乗せたが2パットしてボギーで上がった
「わぁー 難しいわ もう」
「ほんと 凄いスコアですよ もう 大変 池に入るなんて もう 嫌っ」
2組 亜矢子は手堅く3番アイアンでティーショットをするとフェアウェイ
水郷前に落とした
カトリアーナはスプーンで18番フェアウェイを狙うと18番の水郷に
落とし 打ち直し3打はアイアンでフェアウェイ水郷手前におとした
「あーあ 最初からアイアンにすればよかったかな」
「そうね ちょっと勿体無かったわね」
由貴は前二人を見ているのでアイアンで打ったが風に流され右の池に入り
打ち直し3打目は水郷手前に落とした
真由美はスプーンで思い切り左を狙ったが 風が弱く18番フェアウェイを
越して左の池に入れてしまった
打ち直し3打はアイアンで水郷前に打った
4打目はフェアウェイ右の池に入る手前で止まり 結局6オン3パットの9
由貴は真由美のコースを見ていたが それでも風に流され 右の
フェアウェイを越えてラフにつかまり 5オン3パットであがった
カトリアーナは二人を参考にして左を狙ったが 風が弱くグリーン左ラフで
5オン2パットであがった
亜矢子はロフトを立てて 左方向を狙い打つと そのままグリーン左の
ラフに入った 3オンさせ2パットで上がった
「ほんと 風があると難しいわね」
「でも亜矢子さん 凄いですよ 45ですもん 私は54ですよ」
「たまたまよ でも普段より5つ位悪いでしょ 午後から風がやめばね」
「そうですよ しかし参りました」
3組 神山はキャディーと相談していた
「どうだろう あのバンカー狙いかな それとももう少し左ですか」
「そうしたらドローが打てるんだから ドローでバンカー少し右は
どうかしら そうしたら風が弱ければバンカーか18番フェアウェイ
強ければバンカー横の9番フェアウェイってどうかしら」
神山はドローのスイングをし ドライバーで思い切り振ると真っ直ぐに
右の池を越えていき 少しずつ左に向いてきたが風も強くなり ボールは
少しだけ左に戻り9番フェアウェイ バンカー横まで飛ばした
キャディーが喜んで
「よかったわね 狙い通りで」
「ありがとう 助かりました」
「それにこの風でよく飛んだわ お兄さん上手よ」
みんなで拍手をし次は泰子だが ドライバーで神山と同じコースに飛ばすと
風が弱くなり 巨大なバンカーにつかまってしまった
「よく飛ばしたね すごいよ」
「ううん 神山さんの方が全然先ですよ バンカーの先ですもの」
由紀枝はストレートボールで18番の水郷を目指して打ったが 風に流され
水郷に落ちてしまい 打ち直し3打目は アイアンで打つとフェアウェイ
水郷前に落とした
「あーあ 最初から アイアンだよ もう おばかさん」
桃子は神山と泰子のコースを参考にしたが ドローが掛からずに 右の池に
落ちてしまった 打ち直し3打はアイアンでフェアウェイ水郷前に落とした
由紀枝と桃子は5オンさせ2パットであがった
泰子はバンカーから上手に出したが僅かに乗らないで 3オン1パットの
パーで上がった
神山はここまで飛ばすと余裕で 2オンさせ難しい8mのスライスラインを
1パットのバーディーで上がった
神山たちはキャディーにお礼を言うとレストランに向った
キャディーマスター室でインスタートを聞くと12時45分といわれた
「ちょうど1時間あるね ゆっくる出来るな」

レストランに入ると先に上がっていた洋子や亜矢子が近寄ってきてスコアを
覗くと驚いた