キャディーも
「多分9番ティーです 先に行ってください」
神山はクラブ3本を持ち 駆け足で9番ティーに行くと 丁度パーティーが
きたところで怪我は無かった
「済みません 直ぐに打ちますから」
神山はキャディーに聞くとクスクス笑いながら距離を教えてくれた
グリーンは見えるが下りが速いことは承知しているので ピッチングで
何回も素振りをして打つと グリーン ピン上に落ち そのままカップに
入った 9番にいたパーティーも神山を褒め キャディーも褒めた
神山はみんなにお辞儀をして 6番グリーンに向かう時 由紀枝の打った
ボールが神山の足元に飛んできた
その前泰子はストレートボールで打つとバンカーに入れた
桃子は由紀枝のボールを参考にしたが 風が逆に吹きながされやはり
神山の方に飛んできた
由紀枝はグリーンに乗せたが下りのパットが怖くて打てなく4パットし6
桃子も同様にグリーンに乗せたがパットで苦しみ 5パットの7
泰子は綺麗にピン傍に寄せるとパーで上がった
7番 370yパー4 打ち上げ 280yで軽く右ドッグレッグ
このホールも今日の風向きだと もろにアゲンストになってくる
右側に林があり その向こうに8番ロングホールがある
1組 香織は素振りをすると 右の林に向って打ったが そのまま林に
つかまってしまった
洋子は右の林ぎりぎりを狙って打つが 風で戻され フェアウェイ真ん中に
落ちてきた
祐子も洋子同様 フェアウェイ真ん中に落ちてきた
香織はフェアウェイに出すだけだったが 枝が邪魔をし いいポジションに
持って行く事が出来なかった 結局4オン3パットの7にした
祐子は高く上げすぎてオンしなかった 3オン2パットのボギー
洋子も高く上がりすぎて グリーンエッジに行ったが3オン2パットの5
2組 真由美は思い切り振ったが風に流され左のラフに入ってしまった
飛距離も出ていなかった
カトリアーナは右の林を狙ったが風で戻され フェアウェイ真ん中に落ちた
由貴もカトリアーナと同じコースを狙ったが風が強くフェアウェイ左まで
持っていかれた
亜矢子の番の時には風が弱まり思い切りスイングしたが それでも左に
運ばれた
真由美はラフから出したが 風に運ばれ又 左のラフに入った
「わぁー もう 私のときだけ 風が強くなるぅー もう」
カトリアーナは3オンしたが3パットをし6であがった
由貴は3オンしたが3パットしてしまった
亜矢子は3オンがピン傍で1パットで入れてパーであがった
真由美は4オンして3パットをし7であがった
「こちら1組 8番ロングドラコンですが 誰もいません どうぞ」
「3組了解でーす」
3組 神山は昨日の泰子に教えてもらった 重心移動を思い出し数回
素振りをすると 真っ直ぐに飛び出し少しフェードしながらフェアウェイの
真ん中に落ちた 飛距離も出ていてキャディーも拍手した
泰子も同じように打つが 風に戻され フェアウェイ左に止まった
由紀枝は右の林を狙い打つが これも風に運ばれ 左のラフに入った
桃子はフェードボールで攻めたが 風に戻され 左のラフに入った
「なぜ運ばれるのかしら ねえ神山さん」
「うん 多分高く上がっているからだと思うよ ほら僕の場合は ジェット機
のように最初低いでしょ それで落ちる少し前に最高点を向かえる だけど
桃子の場合は その最高点がもっと早いから 風の影響をもろに受けると
そう思います」
「なるほど そうするとインパクトの ヘッドスピードを早くすればいいの」
「うん そうだね そうするとボールの初速が断然早くなるから 有利だよ」
「はーい 分かりました 練習だぁー」
桃子は低いボールでグリーンを狙うが届かなかった 3オン3パットの6
由紀枝も低いボールで打つが グリーンに届かないで3オン3パットの6
泰子は風に運ばれ3オン2パットのボギーだった
神山はロフトを立てハーフスイングでグリーンに転がしてオンさせ
2パットでパーであがった
「こちら2組 8番ドラコン権利者誰もいません」
「はーい 由紀枝です 了解しました 残念ですね」
「ええ 風が運んで難しいです どうぞ」
「了解でーす わぁー神山さん8番だれもフェアウェイをキープ
出来なかったって」
「おお 由紀枝チャンスじゃないか」
「ええ 頑張るわ ふふふ」
8番 500yパー5 ロング打ち下ろし このホールは200y付近で
右にドッグレッグし更に350y付近で左にドッグレッグしている逆S字で