暫く計算しハンデが決まると
「洋子 発表しまーす 洋子7 亜矢子7 カトリアーナ10 由紀枝10
祐子10 由貴13 桃子12 香織17 真由美17 でーす どう」
「わぁー そうね 妥当じゃないかしら でも香織さんと真由美さんの17
ですが 89出すとパーになるわよ 大丈夫?」
「うん 多分90は出ないと思うよ そんな練習をしていないし」
「ふーん 分かりました そうしたらこれで行きましょうよ」
「うん そうしよう しかし僕はびり あーあびりだよもう」
「そうすると 優勝ラインは73か74って処かしら」
「うん そのくらいでしょ そうすると泰子が有利になるね なにしろ
アンダーで廻りたいって そう言っていたから」
「へぇー 凄いわね そうしたら 私は戻して」
「えっ そうすると8だよ いいの」
「ええ だって亜矢子さんのように練習していないし」
「はい では洋子のハンデは8でーす しかし今夜発表してココから引くと
大変な罰金が発生するからね まあ 仕方ありませんが」
「そうね そうしたら 私 10がいいわ」
「だーめ もう 8掛けなんだから いくら洋子でもだーめ」
「はーい 分かりました」
神山が仕事に集中しているとニーナ・ニーナの祥子から電話が入った
「はい 神山です」
「こんにちわ 久保です 実はメンズファッションの打ち合わせでお時間を
頂きたいんです パリからデザイナーが着まして お願いできますか」
「ああ 大丈夫ですよ」
「あのぉー 1時間か2時間くらいで終わります 最初なので神山さんの
ファッションをまず見てみたいと そう話しているんです」
「ええ こちらの次長室に来てください お待ちしています」
「はーい 分かりました そうそうそれとドレスのお話 ありがとう」
「ああ 早いね」
「ええ 浜野から聞きました それでそのデザインもこちらに来ている
デザイナーが採寸して立体裁断の方法で綺麗に作らせてもらいます」
「あのぉー 予算はどの位かな」
「ええ 1着大体ですが 生地別で100万円位かしら あと飾りが付くと
割り増しになります」
「生地代って高いのかな」
「シルクサテンの最高級を使えば200万から300万しますよ」
「へぇー 分かりました ではお待ちしています」
電話を切ると洋子に
「ドレスだけどさ 生地代の方が高いよ 驚きー」
「へぇー そうなの いくら位なの」
「うん デザインと裁断縫製で100万位 生地別だって 生地が200から
300万円位だって」
「へぇー じゃ安く作ってくれるんじゃない 国内だともっとするわ
デザインから仕上げまで 大体200から300万円よ」
「へぇー それに生地代か っていうと安いね」
「ほら由貴さんが言っていたじゃない パリでは日常茶飯事なのでって」
「そうか 日本じゃまだまだだものね いいね そうそうあの夜ね
大変だったんだ」
神山は祐子とカトリアーナがドレスをデザインした事を話すと
「へぇー 祐子さんにそんな才能があるんだ たいしたものね」
「うん 2階から階段を下りてきたカトリアーナはほんと綺麗だった うん」
「へぇー それって捨ててないでしょ」
「うーん 多分大丈夫だと思うけれどね」
「もう それをたたき台にすれば もっといいドレスが作れるのに」
神山は直ぐに祐子に電話をすると ちゃんと保管してある事を言われた
「よかったね 保管してあるって」
「当たり前でしょ もう ご自分が提案されたんだからしっかりしてね」
「はーい 分かりました」
神山は雰囲気が悪いので洋子に何も言わずに次長室を出てゴルフ売場にいき
アレックスの派遣店員と話した
「そうですねー 良く飛ぶボールは、、、お勧めはこのボールです
ただし 今人気のボールはこちらの会社 このボールです」
「へぇー アレックスさん 負けちゃうの」
「ええ 実はプロシャップでもこのボールはコントロールするのに 少し
難しいと言われています」
神山は売場の電話を借りARXJPのJrに電話をした
「ええ その販売員が言っている通りです 勿論プロには良く飛ぶと評判は
いいのですが 神山さんクラスでも手こずります」
神山は試しにこのボールと 相性がいいボールを1ダースずつ買い求め
店内を歩いていると携帯電話が鳴った
「洋子ですが NNさんがお待ちですよ」
神山は急いで次長室に戻ると パリから来たデザイナー2人と祥子に