差し上げてください」
神山は頷き由貴に渡した
みなに渡した後 神山は真由美に何も行かない事を考え 急遽ブービー賞を
作り封筒に50万円分のギフトカードを入れた
「えー 最後になりました それではブービー賞とブービーメーカー賞です」
神山は真由美にブービー賞を渡し桃子 由貴 香織にはモテリコのセーター
を渡し すべての授与が終わると 席について食事をした
暫くすると1打1000円の勝ち負け表をホワイトボードに張った
優勝 神山 222000
2位 泰子 211000
3位 亜矢子 24000
3位 洋子 24000
5位 カトリアーナ -20000
5位 由紀枝 -20000
7位 祐子 -64000
8位 真由美 -86000
9位 桃子 -97000
9位 由貴 -97000
9位 香織 -97000
「え~ ここに書かれているマイナスの方 金額を徴収します
こちらにお願いします ねえ 集めておいてくれる 僕は清算して来るよ」
「ねえ ギフトカードでもいいの?」
「うーん 現金が封筒に入っているんだから 現金だね お願い」
神山はそう洋子に指示をすると フロントへいった
フロント係員は少し躊躇したが 神山が清算を希望するというと 計算をし
「神山様 プレー費 昼食代 パーティー費 全てで36万円です」
神山はギフトカードを渡しカウンターで数えると
「確かに36万円 ございます ありがとうございます」
部屋に戻ると洋子が
「はい これは貴方の分です」
長方形の封筒を受け取ると中を確認しないままバッグにしまった
「さあ それではお料理を少し頂こうよ 今までで最高に贅沢しているから」
神山達が食べていると由紀枝がやってきて
「ねえ 神山さん タクシーを頼みたいんだけど」
「うん さっき頼んできたよ あと15分位したら1台お願いしますって
そうそう 亜矢子と二人で行くでしょ」
神山は3万円を出し
「これで帰ってください」
「はーい ありがとうございます」
由紀枝が席に戻ると洋子が
「しかし すごいスコアね 驚いたわ」
「まあ 本人も驚いているよ 17番で数えなければよかったスコアを
数えていると 緊張と興奮で 体が動かないんだよ あれには参った」
「ふふふ それで泰子さんの蹴りがあったわけね」
「うん 目を瞑っていたら 股間にガァーンと来てね ほんと痛いより
重たいものがぶつかった感じさ その後に痛くなってきたんだ
まあ 女性には分からない痛さだよ」
「しかし 泰子さんも思い切ったことをしたわね」
「うん あれしかなかったんだろうね しかしなぜ股間なんだろう」
「ほら 野球選手でボールが股間を直撃すると 火花が出るって言うでしょ
多分そのことを とっさに思いついたんじゃないかしら」
「ははは しかしそのお陰で いいスコアだからよしとしよう」
「でも 今日の風って難しかったわ」
「そうだね 2番手から3番手も違うもの 風が吹くと落とし所の計算も
しないといけないし そうするとフェアウェイが狭かったり 大変だったよ」
「そうね 9番と18番は本当に辛いわね」
「うん ティーグランドから水郷までが下りで その先がフラットでしょ
上から見るとどこ見ても池だもんな ほんと怖いホールだね」
暫くすると料理も食べつくされお皿が綺麗になると神山は
「えー 宴たけなわですが ここで中締めをします よぉー ポン」
真由美や香織 亜矢子や由紀枝などは神山にお辞儀をして部屋を出ると
神山や洋子の車に同乗するメンバーは片づけをしたり備品を運んだりした
タクシーを待っている亜矢子が神山のところに駆け寄り
「本当にありがとう」
「うん 気を付けて帰ってね」
「ええ それからモデルが出来上がったら 連絡しますね」
「うん お願いします」
亜矢子の挨拶が終わるとタクシーが来て二人を見送った
「神山さん 楽しかったわ ありがとうございます」
「やあ 香織 運転だね 気を付けてね」
「はーい 又 呼んで下さいね」
「うん 了解 じゃ」