2013年6月30日日曜日

Vol.1086 百日紅 -3-64



差し上げてください」
神山は頷き由貴に渡した
みなに渡した後 神山は真由美に何も行かない事を考え 急遽ブービー賞を
作り封筒に50万円分のギフトカードを入れた
「えー 最後になりました それではブービー賞とブービーメーカー賞です」
神山は真由美にブービー賞を渡し桃子 由貴 香織にはモテリコのセーター
を渡し すべての授与が終わると 席について食事をした
暫くすると1打1000円の勝ち負け表をホワイトボードに張った
 
  優勝     神山  222000
  2位     泰子  211000
  3位    亜矢子   24000
  3位     洋子   24000
  5位 カトリアーナ  -20000
  5位    由紀枝  -20000
  7位     祐子  -64000
  8位    真由美  -86000
  9位     桃子  -97000
  9位     由貴  -97000
  9位     香織  -97000
 
「え~ ここに書かれているマイナスの方 金額を徴収します
こちらにお願いします ねえ 集めておいてくれる 僕は清算して来るよ」
「ねえ ギフトカードでもいいの?」
「うーん 現金が封筒に入っているんだから 現金だね お願い」
神山はそう洋子に指示をすると フロントへいった
フロント係員は少し躊躇したが 神山が清算を希望するというと 計算をし
「神山様 プレー費 昼食代 パーティー費 全てで36万円です」
神山はギフトカードを渡しカウンターで数えると
「確かに36万円 ございます ありがとうございます」
部屋に戻ると洋子が
「はい これは貴方の分です」
長方形の封筒を受け取ると中を確認しないままバッグにしまった
「さあ それではお料理を少し頂こうよ 今までで最高に贅沢しているから」
神山達が食べていると由紀枝がやってきて
「ねえ 神山さん タクシーを頼みたいんだけど」
「うん さっき頼んできたよ あと15分位したら1台お願いしますって
そうそう 亜矢子と二人で行くでしょ」
神山は3万円を出し
「これで帰ってください」
「はーい ありがとうございます」
由紀枝が席に戻ると洋子が
「しかし すごいスコアね 驚いたわ」
「まあ 本人も驚いているよ 17番で数えなければよかったスコアを
数えていると 緊張と興奮で 体が動かないんだよ あれには参った」
「ふふふ それで泰子さんの蹴りがあったわけね」
「うん 目を瞑っていたら 股間にガァーンと来てね ほんと痛いより
重たいものがぶつかった感じさ その後に痛くなってきたんだ
まあ 女性には分からない痛さだよ」
「しかし 泰子さんも思い切ったことをしたわね」
「うん あれしかなかったんだろうね しかしなぜ股間なんだろう」
「ほら 野球選手でボールが股間を直撃すると 火花が出るって言うでしょ
多分そのことを とっさに思いついたんじゃないかしら」
「ははは しかしそのお陰で いいスコアだからよしとしよう」
「でも 今日の風って難しかったわ」
「そうだね 2番手から3番手も違うもの 風が吹くと落とし所の計算も
しないといけないし そうするとフェアウェイが狭かったり 大変だったよ」
「そうね 9番と18番は本当に辛いわね」
「うん ティーグランドから水郷までが下りで その先がフラットでしょ
上から見るとどこ見ても池だもんな ほんと怖いホールだね」
暫くすると料理も食べつくされお皿が綺麗になると神山は
「えー 宴たけなわですが ここで中締めをします よぉー ポン」
真由美や香織 亜矢子や由紀枝などは神山にお辞儀をして部屋を出ると
神山や洋子の車に同乗するメンバーは片づけをしたり備品を運んだりした
タクシーを待っている亜矢子が神山のところに駆け寄り
「本当にありがとう」
「うん 気を付けて帰ってね」
「ええ それからモデルが出来上がったら 連絡しますね」
「うん お願いします」
亜矢子の挨拶が終わるとタクシーが来て二人を見送った
「神山さん 楽しかったわ ありがとうございます」
「やあ 香織 運転だね 気を付けてね」
「はーい 又 呼んで下さいね」
「うん 了解 じゃ」







2013年6月29日土曜日

Vol.1085 百日紅 -3-64



神山はみんなが一息つき雑談が始まったので
「それでは 優勝者に賞金を渡しますので こちらに来てください
と言っても私でした」
洋子が神山に賞金を渡すと みんなから拍手が沸いた
「はい 優勝しましたが 1位以下の賞品は順に繰り下げます
って言うのは婦人洋品をそろえた関係です 以上です」
神山が賞品を辞退し繰り下げと聞いた洋子は少し複雑だったが喜んだ
「えー 神山さん 優勝した今のご感想は」
「はい 大変痛い思いをしました 死ぬかと思うほどの痛さです」
この話を聞いた泰子や由紀枝 桃子は大笑いして盛り上がった
隣の席から理由を聞かれると 掻い摘んで話すがすぐに9名に情報が
行き渡り 会場が笑いで包まれた
神山が落ち着くのを待って 暫くすると
「えー では2位の発表です 泰子さんどうぞ」
泰子はニヤニヤしながら神山と洋子がいるテーブルにいくと神山が
「はい 2位 おめでとう 賞金800万円です 副賞賞品は700万円の
ダイヤ入りペンダントトップです 大きな拍手をお願いします」
泰子は賞金を神山から受け取り 賞品を洋子から受け取ると みなに
お辞儀をした 神山が
「ご感想を 一言お願いします」
「はい 今日は目標にしていたアンダーパーで廻る事ができて嬉しいです
勿論 パートナーに恵まれた事もありますし感謝しています」
泰子が再びお辞儀をしたときに洋子が
「ねえ 箱を開けて チェーンに付けましょうよ」
洋子はどこから用意したのか チェーンを箱から出すと泰子のペンダントを
チェーンに通した
「はい 神山さん 首に付けてあげて ふふふ」
神山は洋子から受け取ると泰子の首にチェーンを付けてあげた
「わぁー 素敵よ おめでとう ふふふ 良くお似合いよ」
みんなが 拍手しているなか 泰子が席に戻ると
「えー では3位の発表です 本来同スコアの場合ハンデで順位を決めますが
本日は特別措置で順位を決めました 3位が二人います 亜矢子さんと
洋子さん 賞金は600万円です どうぞ」
神山は亜矢子と洋子に賞金を渡すと 2位の賞品300万円のペンダント
トップを渡した
「えー 副賞賞品は2位のダイヤ入りペンダントトップです」
洋子はネックチェーンを箱からだしトップを付け神山に渡すと
亜矢子と洋子の胸元には素敵なペンダントトップが輝いていた
「わぁー 亜矢子さん お似合いよ 素敵」
「洋子さんも 良く似合っているわ ふふふ ありがとう」
亜矢子が席に戻ると神山は
「えー 今回はまたまた特別措置で5位のお二人にも 3位の副賞賞品を
お渡しします まずカトリアーナ そして由紀枝さんどうぞ」
神山は5位賞金200万円を渡すと 3位賞品ペンダントトップを二人に
渡した 洋子が先ほどと同じようにネックチェーンを箱からだしトップを
付けると神山が二人の首に付けてあげた
8位以下の真由美 桃子 由貴 香織には200万円の賞金を渡した

神山は一息つくと
「えー それではドラコンとニアピンの賞品授与ですが 私は3つも頂き
大変喜んでいます しかしながら婦人洋品なので辞退させて頂きます
それで 権利者の方にここでくじ引きをして頂き 当たりくじを引いた方に
賞品をお渡しします 宜しいですね では権利者のお名前を言いますので
こちらに来て準備してください」
神山が名前を呼び出すときに泰子が手を挙げて
「神山さん あのぉー 私のドラコンって辞退したいんです」
「えっ どうしてまた」
「ええ 生意気なようですが とれて当たり前です お願いします」
神山はうなずくと 当たりくじを1枚増やし はずれくじも1枚増やした
「えー では 洋子さんと由貴さん どうぞ」
二人が揃うと神山は
「では じゃんけんでこの封筒の中にあるくじを引いてください
どちらかが当りでもう一枚ははずれです」
二人はじゃんけんをすると由貴が勝ち 先にくじを引いたがはずれだった
洋子がくじを引き見ると当りでニアピン賞品をてにした
「おめでとうございます では4番ホール権利者 祐子さんと亜矢子さん」
二人は呼ばれると同じようにじゃんけんをし亜矢子がはずれ 祐子が当りで
次は15番ニアピンの権利者 香織と亜矢子が呼ばれると 香織が
「あのぉー 神山さん 私一つ頂いていますから よかったら亜矢子さんに
差し上げてください」
神山は頷くと 亜矢子に賞品を渡した
「えー 次は17番ドラコン権利者です 祐子さん 亜矢子さん どうぞ」
二人は顔を見合わせると亜矢子が
「あのぉー 私たちも一つ頂いています なのでよかったら由貴さんに







2013年6月28日金曜日

Vol.1084 百日紅 -3-64



神山は大げさではなく 玉が潰れていると思った
「わぁー 動けるじゃない もう 大丈夫よ」
「あーあ なにがぁー いたぁー あぁー」
そうしていると 由紀枝と桃子がやってきて 泰子に聞いた
泰子は神山が興奮と緊張で体が動かないと言っていたので たまたまに蹴りを
入れてあげたと話した
由紀枝と桃子はケタケタ笑いながら
「しかし 荒治療ね ふふふ 大丈夫かしら ねえ 大丈夫?」
「ったく 大丈夫じゃないよ いたぁー あぁー もぅー 泰子 こら」
3組 泰子は9番フェアウェイを狙い フェードボールで返すと水郷を越え
フェアウェイをキープした
神山は蹴りのおかげで 気を落ち着かせる事ができ 素振りをした
ストレートボールを左側池ぎりぎりに打つと 水郷を越えたあたりで
コースなりの曲がりでフェアウェイに落ちてきた 飛距離も出ていて残り
100yを切っていた
由紀枝と桃子はストレートボールで攻めた 由紀枝は3オンさせたが
難しいラインで3パットしてしまった 桃子は4オンさせ3パットの7
泰子は距離をあわせ方向を定めると 2オンに成功し2パットであがった
神山は2オンさせたが8mを3パットしてしまった

神山たちはキャディーにお礼をいい クラブを確認すると由紀枝たちに
「スコアの確認をさせて」
神山が読み上げるスコアをみんなが聞き
「大丈夫です 間違いありません」
「ありがとう ではお風呂から上がったら ほら あそこの部屋で
パーティーを行います 間違わないようにきてね」
女性軍をお風呂に行かせると神山は部屋に入った
「やあ お疲れ様 お風呂に入ってきて」
「ありがとうございます 貴方はいいの?」
「うん 大丈夫だよ」
洋子はノートパソコンでスコアを集計していた
「どう スコアは」
「ええ 私と亜矢子さんが同スコアだわ でもハンデで向こうね」
「そうか 兎に角お風呂に入ってきてください」
「着替えは」
「そうか じゃ先に着替えてくる お願いします」
神山はロッカーで着替えると フロントで貴重品を貰い部屋に戻り
「洋子 ありがとう じゃ 入ってきて お願い」
「はーい では失礼します」
神山は一人にななり スコアの集計を済ませると 暫くして祐子がきて
「お先に失礼しました」
「やあ お疲れ様 そうだ 車から賞品を運ぶので留守番してね」
祐子に部屋の留守番を頼むと 神山は賞金のジュラルミンケースや
モテリコの大きな袋をパーティー会場に運んだ
スコアを見てみると 神山が1位だが 賞品は辞退しようと考えた
2位の泰子に1位の賞品 3位亜矢子と洋子に2位の賞品 4位由紀枝と
カトリアーナに3位の賞品 それからドラコンとニアピンの3つの賞品も
ドラコンやニアピン権利者になった人にくじ引きにしようと考えた
ジュラルミンケースから現金とギフトカードを出し 封筒に各金額分を
入れていった 1位1千万円 2位800万円 3位600万円を2つ
4位がなく5位以下は一律200万円を封筒に入れた

会場の準備が終わるころに数人ずつ戻ってきた
風呂から出てきて自分の成績を確認し歓ぶ者がいたり がっかりする者が
何も言わず席についたりした
全員が揃うと神山は内線電話で飲みものを持って来るように指示をした
料理が運ばれシャンパンやワイン ビールが運ばれると神山が
「え~ それではみなさんお疲れ様でした
これから優勝並びに各賞の発表を行いますが食べて呑んでください
では 本日はお疲れ様でした かんぱ~い」
みんながシャンパンで乾杯すると幹事テーブルの隣りに座った洋子に
「ありがとう 助かりました」
「どういたしまして 事故が無くてよかったわ」
「うん シャンパンは3杯にしよう 後があるからね 食べよう」
「そうね 私も3杯にして 食べるわ ふふふ」
各人の成績は次の通りになった
          OUT IN  GS HC スコア
  優勝 神山    28 37  65  0  65 
  2位 泰子    34 32  66  0  66
  3位 亜矢子   45 45  90  7  83
  3位 洋子    46 45  91  8  83
  5位 カトリアーナ50 47  97 10  87
  5位 由紀枝   50 47  97 10  87
  7位 祐子    52 49 101 10  91
  8位 真由美   56 54 110 17  93
  9位 桃子    54 52 106 12  94
  9位 由貴    54 53 107 13  94
  9位 香織    53 58 111 17  94





2013年6月27日木曜日

Vol.1083 百日紅 -3-64



4オン2パットであがった
洋子は3オンに成功したが3パットしてしまった
祐子は3オンし2パットのパーであがった
2組 亜矢子はドライバーをかぶせ素振りをして 左の林ぎりぎりに打つと
低い弾道で真っ直ぐに飛んでいった フェアウェイをキープし ドラコンは
祐子より3mほど先に出て権利を獲得した 
カトリアーナもドライバーで打ちフェアウェイをキープしたが亜矢子には
届かなかった
真由美はドライバーで打つが弾道が高く 風に戻され 飛距離は出なかった
由貴も真由美同様 風に押し戻され フェアウェイはキープしたが
飛距離は出なかった
「こちら2組です ドラコン権利者更新でーす」
「はーい 了解です」
真由美は4オンしたが4パットしてしまった
由貴も4オンし3パットした
カトリアーナは3打が乗り3パットであがった
亜矢子も3打でオンし3パットした
3組 泰子は丘の上を狙いドローボールで攻めた
綺麗な弧を描きながら左に戻ってくると フェアウェイをキープし
ドラコンも10y位抜いていた
神山はドライバーを少しかぶせ素振りをし ドローボールの感覚を思い出し
丘の上を思い切り振りぬくと 丘をすれすれに超えると 少しずつ左へ
軌道修正し 右の崖壁すれすれに落ちてきて フェアウェイをキープ
飛距離も350yくらい出した
「すごい出したわね 崖に止まらなくてよかったわ」
「うん 軽くドローをかけて フェースをかぶせたんだよ」
「へぇー 丘の上でもぎりぎりって感じで飛んでいたもの 凄いわ」
由紀枝はストレートボールで丘の上を攻めたが 風に押し戻されたが
フェアウェイはキープした
桃子も真っ直ぐに打つが 由紀枝同様風に押し戻された
セカンドは勿論届かなくて 4オン2パットとした
由紀枝は3打を乗せたが3パットした
泰子は3オン2パットとした
神山は2オンしたが 最後の1mがはいらず3パットであがった

18番 420yパー4 打ち下ろし
このホールも名物ホールで 200y付近で左ドッグレッグしているが
その手前から左側は15番の池が入り込んでいて 200yのところには
アウトコース池の水郷が横に流れている
水郷のところはアウトコース9番と隣り合わせになっていて そこから
グリーンまで左側は池があり 右側はバンカーがあるといったホール
ティーグランドに立つと どこに打っても池に入るような錯覚に陥る
なにしろ9番の池も迫ってきているので 落としどころが非常に
難しいホールだ
今日の風だと 9番の池から吹き上げてくるアゲンストだった
1組 洋子は風に真っ直ぐ正対し振抜くと ボールは真っ直ぐ綺麗に上がり
ちょうど水郷付近に落ちるとき 水郷を渡る欄干に角度良く当たり 18番
フェアウェイに跳ねるとグリーン方向に転がった
「わぁー 危なかった」
「ほんと あれがなかったら 池ポチャですね」
祐子は洋子と同じように打ちフェアウェイキープしたが 水郷手前に落ちた
香織も同じ方向に打つが 祐子の手前に落ちた
セカンドで届かず 3オンさせるが10mを4パットした
祐子も3オンさえると3パットとした
洋子は2オンできたが ピンの位置が難しく3パットした
2組 亜矢子はフェードイメージし素振りをした 思い切り打つと
綺麗にフェアウェイ左の池を越えていたが 徐々に左に流され 池ポチャし
打ち直し3打目は ストレートボールで風に向かっていった
水郷手前でフェアウェイはキープした
カトリアーナは亜矢子のボールを見て風に真っ直ぐ向かうと亜矢子と同じ
ところに落ちた
由貴と真由美も同じように冒険はしなかったが 飛距離が出ていなかった
二人は共に4オンさせると2パットであがった
カトリアーナは3オンさせ2パットであがった
亜矢子は5オンさせ 難しい8mのラインを2パットであがった

神山はここまでくると自己との戦いだった
今まで出したことのないスコアで 自身驚いているし 興奮と緊張で体が
思うように動かなくなっていた
17番ホールが終わったとき数えなければよかったスコアを計算した
「泰子 体が思うように動かない ははは どうしよう」
「まぁー 大変 そうね 目をつぶって」
そう言われ目をつぶると ガツンとした感じでおちんちんが痛かった
「イタィー あーあ 潰れたぁー」







2013年6月26日水曜日

Vol.1082 百日紅 -3-64



4番アイアンで軽く打つと ピンに向かってまっすぐに飛び グリーン
手前のエッジで跳ねると ピンに向かって転がった
カトリアーナもアイアンで打つとピン方向だが少し右にいったがオンした
真由美と由貴もアンアンでグリーンに乗せた
亜矢子のボールは10m以上オーバーしたがニアピン権利者になった
亜矢子は3パット カトリアーナは4パット 真由美と由貴も4パットと
この組もスコアを崩した
3組 泰子はアイアンの5番で打つとピンに向かってまっすぐに飛び
1オンに成功し ピンまで5m手前で止めた ニアピン権利者になった
神山は6番アイアンで打つとピンまっすぐに飛び出し グリーンにオンした
由紀枝と桃子もアイアンで打ちグリーンにオンしたが15m以上ある距離で
桃子と由紀枝は共に3パットであがった
神山は難しい下り6m軽いフックラインを読んだが2パットしてパー
泰子は上りの軽いスライスラインで 思い切り打つとカップに沈んだ

16番 390yパー4 軽い打ち上げ 220y付近で30度
右ドッグレッグ 右側は13番との間にある小高い丘で崖の壁がある
このホール 今日の風では後ろ左斜めからのフォローで 右に行くと崖の
壁が待っている
1組 祐子はフェアウェイ左の曲がり角を狙い打つが 風に運ばれ 右の
ラフに入ってしまった それでも距離は240y出ていた
洋子はもう少し左を狙うと 綺麗に飛び出しホールなりに飛び
フェアウェイをキープした 距離は250yだした 
香織は洋子と同じ方向で打つが右に流され ラフにつかまった
セカンドは届かず 3オンし2パットでいれた
祐子も3オンしたが 3パットしてしまった
洋子は距離をあわせると グリーンにオンし2パットのパーであがった
2組 亜矢子はフェアウェイ左を狙い打つと 左側を綺麗に飛び
弾道最高点前から徐々に右に流れフェアウェイをキープした
飛距離は洋子と同じ付近だった
カトリアーナも同じ方向で思い切り打つと 綺麗な弧を描き右に流され
フェアウェイをキープした 亜矢子より少しだけ前にでた
由貴はもう少し左を向き振りぬくと 左の林方向に飛び出したが 少しずつ
右に戻ってきてフェアウェイをキープした
真由美も由貴と同じ方向を狙ったが トップしてしたがフェアウェイを
キープした
セカンドで狙えず 結局4オン2パットした
由貴は3オン3パットだった
カトリアーナと亜矢子はセカンドでオンさせると2パットであがった
3組 泰子は右の壁を狙い ドローボールで打つと 壁に向かって飛び出し
当たるか当たらないかのところで少しだけ左に軌道修正され フェアウェイ
ど真ん中に落とした 飛距離も290y出した
神山はフェアウェイ左を狙い ストレートボールを打つと 綺麗に飛び
起動の最高点から徐々に右に流されたがフェアウェイをキープできなかった
それでも泰子より20yは飛んでいた
由紀枝はまっすぐなボールで左を狙い打つが 風に乗りフェアウェイ右に
落ちた 桃子も同様だったが飛距離が出ていなかった
桃子のセカンドは届かず 3オンさせ2パットであがった
由紀枝は2オンに成功し2パットで決めた
泰子も2オンに成功すると 8mのバーディーパットを決めた
神山は3オンさせ1パットにパーであがった

前半を終わった時点で神山と泰子は6打差あったが 16番を終わった
時点で神山55 泰子57と2打差までつめられた
泰子は午後に入って唯一11番で2パットしたが その他は1パットで
決めている
この時点で1位は神山 2位泰子 3位は70の亜矢子 4位は72の洋子
となっていた

17番 530yパー5 打ち下ろし 220y付近で40度
右ドッグレッグし 350yで45度左ドッグレッグしている
220y付近からは隣8番ホールとの間にある小高い丘があり 220y
過ぎてからは右側は崖の壁になっている
今日の風だと ちょうど真下より少し右側から アゲンストの風で
上手に攻めないと スコアを崩す
1組 洋子は風に向かって スプーンで打つと下から吹き上げられる
感じでボールが高く舞い上がった フェアウェイキープしたが220y付近
祐子はドライバーを少しかぶせて打つと 低い弾道でフェアウェイをキープ
ランが出て270y付近まで転がった
香織はアイアンの3番でロフトを立てて真っ直ぐに打つと フェアウェイを
キープしたが飛距離は200yだった
「1組です ドラコン権利者は祐子さんでーす 飛んでいますよ」
「はーい 2組 了解です」
香織は再びアイアンで打つが 次の曲がり角まで運んだ 3打目で届かず







2013年6月25日火曜日

Vol.1081 百日紅 -3-64



祐子はフェアウェイをキープしながら3オンしたが3パットの6
洋子は3オンし2パットであがった
2組 亜矢子はアイアンの3番で左の木を狙い 風に少し戻されたが
フェアウェイをキープした 距離は220y付近だった
カトリアーナはドライバーで右の木を狙う打ったが 少しスライスが
かかっていて あまり左に戻されず フェアウェイの右端に落ちた
由貴も右の木を狙って打ったが 弾道が高いため 左に流され
フェアウェイをキープしたが 左端に落とした
真由美は由貴と同じ方向に打ったが スライスがかかり フェアウェイ右の
ラフにつかまった
由貴はセカンドで届かず3オン3パットの6とした
真由美は4オンして2パットの6であがった
カトリアーナは3オンし2パットの5であがった
亜矢子はアイアンで刻み3オンし 7mを2パットであがった
3組 泰子は低い弾道でストレートボールを打ち 右の木の方向に飛び
最高点手前から左に少しずつ運ばれ フェアウェイ250y付近に落ちた
由紀枝は泰子より右を狙い打つが 風に流され フェアウェイ左に落ちた
神山は左の木より左を狙いフェードボールで攻めた 綺麗に飛んでいき
フェアウェイ300y付近まで飛ばした
桃子は由紀枝と同じように右の木を狙うが 風に押し戻されフェアウェイ
左に落ちた セカンドでは当然オンできなくて 4オン3パットだった
由紀枝も4オンだが2パットであがった
泰子は3オンさせ 1パットで決めた
神山は2オンに成功し2パットで沈めた

14番 370yパー4 打ち下ろし 250yで45度左ドッグレッグ
180y付近から曲がり角奥まで15番ショートの池がせり出している
左は林になっている
1組 洋子はドライバーで池方向に打ち 風に戻されフェアウェイど真ん中
に落ちる 飛距離は260y出ていた
祐子は洋子の方向を参考にしてドライバーで打つと 綺麗に飛び飛距離も
でてフェアウェイに戻ってきた
香織も祐子と同じ方向に打つが 風に戻され フェアウェイをキープした
セカンドは乗らないで 3オン3パットにした
祐子は距離を少し大きめにとり 方向を合わせると見事に2オンに成功
2パットで久しぶりにパーであがる
洋子は2オンさせるが難しいラインで3パットした
2組 亜矢子は池の真ん中に向かって打つと 綺麗な弾道でフェアウェイに
戻ってきて 最高のポジションに落ちた
カトリアーナも亜矢子同様に打つと これも綺麗な弾道でフェアウェイに
戻り 亜矢子より前に落ちた 飛距離は290y出ていた
由貴も同じ方向に打つが弾道が高いので 風を受け フェアウェイを
キープしたが 飛距離は出なかった
真由美はスプーンでロフトを立てるようにし 打つと低い弾道で池方向へ
飛んでいったが 風の影響をあまり受けないで フェアウェイ真ん中に
落とし 亜矢子とほぼ同じところだった
由貴が3オン2パットであがり 亜矢子と真由美は2オン2パットのパー
カトリアーナは2オンさせたが4mを2パットした
3組 泰子は池の真ん中狙いで 軽くドローをかけると 池に向かって
飛び出すと 最高点前から左に軌道修正し フェアウェイに戻ってくると
フェアウェイをキープし 良く転がり 残り70yのところでとまった
神山は池とフェアウェイの間を狙い低い弾道で打つとまっすぐに飛び出し
最高点から少しずつ左に流されると フェアウェイをキープし泰子の
少し前まで転がり止った
由紀枝や桃子は神山の飛ばしには慣れたのか ナイスショットと言うが
それ以上は言わなかった
由紀枝と桃子は池の真ん中狙いでうち 風で戻されフェアウェイキープ
しかし 戻された分飛距離が出ていなかった 
由紀枝と桃子は3オンし2パットであがった
泰子は2オンさせると7mを1パットで沈めた
神山も2オンさせるが 9mを2パットしパーであがった

15番 185yパー3 軽い打ち上げ 池越え
このホールは18番と共用の池がありグリーン右側まで池だ その隣は14
番ホールの曲がり角 グリーン手前まで池で 左側にガードバンカーがある
このグリーンは 前後に40y以上あり乗せてもラインが悪ければ4パット
1組 祐子はアイアンの3番で打つとまっすぐピン方向に向かっていくと
グリーンにオンした
洋子も祐子同様アイアンで打つとまっすぐピンに向かっていきオンした
香織もオンしたが ニアピン権利者は僅かな差で香織が獲得した
しかし 祐子は4パット洋子も4パット香織は5パットした
今日のピンの位置は池から5mのところにあり 奥にオンするとこの様に
パットが多くなる
2組 亜矢子はキャディーにピンの位置を確認した







2013年6月24日月曜日

Vol.1080 百日紅 -3-64



「はーい 2組了解でーす」
2組 亜矢子は素振りをすると 左の林に打つが風に運ばれ 右のラフ
カトリアーナは亜矢子のコースより少し左に打つと綺麗に飛び出し 林の
方角に向かい徐々に戻されフェアウェイ真ん中に落とした
飛距離も出ていて 300y付近まで飛んできた
由貴はカトリアーナと同じ方向に打つが 弾道が高く流され右のラフ
真由美も同じように右のラフに入った
「こちら2組です ドラコン権利はカトリアーナでーす」
「はーい 3組了解でーす」
この組は亜矢子が4オン2パットのボギーであがり 他3人は4オン
3パットであがった
3組 神山はキャディーと相談したが 悩んでいた
キャディーは飛ぶとフェアウェイの一番狭い所に落ち 下手をすると右の
崖下まで行くので ココは刻んだ方が賢明と言われた
神山はそれでもドライバーで素振りをすると 左の林をめがけ打つと
低く飛び出たボールは林を越えたあたりで 風に持っていかれ 右に
移動してきた 崖とラフの間に止まったが飛距離は350y以上出ていた
泰子はスプーンで打ち フェアウェイをキープしたがカトリアーナに
届かなかった
由紀枝は泰子のコースより左に打つと綺麗に林に向ったが 途中から右に
流され 右のラフにはいった
桃子はスプーンで打つが弾道が高く右のラフに入った
由紀枝と桃子は共に5オン2パットのダボであがった
泰子はフェアウェイをキープしながら3オンし8mを2パットで入れた
神山は難しいライからフェアウェイに落とそうとしたが グリーン右のラフ
そこから3オンさせ3パットのボギーであがった

12番 150yパー3 打ち上げ 120y付近で左ドッグレッグ
左は崖の壁があり 右は50y付近から崖になっている
このホールは距離よりホールデザインが難しくしてあり1オンは殆どなし
1組 洋子は3番アイアンを手にすると ハーフスイングで低い弾道にし
100y付近で止めた
祐子も洋子と同じように打ち 100y付近フェアウェイに落とした
香織は悩んだが アイアンでハーフスイングすると2人と同じ処に止めた
「1組 ニアピン権利者は誰もいません」
「はーい 2組了解です」
香織は残り50yを高く上げたため 戻されてオンしなかった 
次に乗せるが長い距離で3オン3パットとした
祐子はセカンドをピッチアンドランで乗せ2パットであがった
洋子も同様に打ちグリーンに乗せると4mを2パットであがった
2組 この組も番手のあるアイアンをハーフスイングで打った
亜矢子のセカンドは乗らなかったが3オン1パットであがった
他の3人は3オン2パットのダボであがった
3組 泰子はドローを掛け崖の壁に向って打ったがかかり過ぎて 左のラフ
神山は崖の上を狙い綺麗に飛んだが見えなくなった
「神山さん 暫定球を打っておいて下さい」
神山はキャディーに言われたので 暫定球はアイアンをハーフスイングで
打つと130y転がった
「ははは あのボールのほうがいいね 参った」
由紀枝は崖の壁に向って打ったが 少しトップしそのまま壁の岩に当り
大きく跳ねるとグリーンに転がっていった
「ぎゃはー あれって1オンかな?」
「もちろんだよ ただし乗っていればね」
「もう 乗っているわよ ふふふ」
桃子は神山と同じようにアイアンでハーフスイングすると130yも転がり
フェアウェイをキープした セカンドを乗せると2パットであがった
泰子はラフからグリーンに乗せると5mを1パットで沈めた
由紀枝はグリーンにいくとオンしていたので 喜び2パットでパー
神山のボールはグリーン奥の林の下にあった
慎重に打つと見事に2オンに成功して2パットで沈めた

13番 440yパー4 打ち下ろし 270yで軽く右ドッグレッグ
ココは右側に小高い丘があり 50y付近から崖の壁がある 落とし処は
220y付近のフェアウェイ左側
1組 洋子はキャディーと相談していた
「普通は 丘の上にあるあの2本の木の間を抜けばグリーンです だけど
今日は風があるから 右の木を狙えば フェアウェイだと思います」
洋子は言われたとおり 右の木を狙い打つが 風に運ばれ左に軌道を変えると
フェアウェイの230y付近に落ちた
これを見ていた祐子も同じように打つが 弾道が高く戻されてしまい
フェアウェイに落ちたが左側215yのところだった
香織は二人を参考にし右の木を狙うが高くボールが上がり すぐに左に
流され始め フェアウェイ左のラフにつかまったセカンドも高く上げて
ラフにつかまり結局4オン3パッとの7であがった






2013年6月23日日曜日

Vol.1079 百日紅 -3-64



あまり変わりませんから 大丈夫ですよ」
「そういわれても 風は厄介ですね」
「まあ 富士山に風はつき物です この風は少し強いかな でもいいスコアが
出ますよ 頑張ってください」

10番 380yパー4 230yで軽く右ドッグレッグしている
ティーからグリーン方向は東にあるので右の崖は気にせず打てそうだった
フォローの風が右斜め後ろから吹いていることになる
1組 洋子は崖に向って 思い切り打つと がけ下から吹き上げる風に乗り
飛距離がどんどん伸びたが14番グリーンまで飛んでしまいラフに入った
香織は洋子より更に右に打つと風にもどされぎりぎりフェアウェイ右の
ラフで止まった
祐子がキャディーに
「この崖下に落とすと打てるのかしら」
「うーん 難しいわね」
祐子は香織と同じ方向を向いて打つと 球がよく伸び風に流されると
フェアウェイ真ん中に落ち 飛距離も出ていた
香織のセカンド 残りは少なかったが 崖を意識したのか グリーン左の
バンカーにいれ 3打目で乗らず4打目でのせ3パットした
洋子は流される事を計算し 距離を合わせ方向をフェアウェイの方にし
ピッチングを振りぬくと 高く上がり流され グリーン奥に落とした
3打目で乗せて10mを2パットで沈めた
祐子はフォローを計算し方向を定めると グリーン左のラフに運ばれ
3オン3パットであがった
2組 亜矢子は前の組を見ているので 崖に向い打つと綺麗な弧を描き
左に運ばれ フェアウェイ右のラフに入った
「へぇー あれだけ打っても左に運ばれるのね」
「うん 弾道が高いから 影響を受けやすいんだよ」
カトリアーナはスプーンで少しロフトを立てて打つと 崖に向ったが
風に戻され フェアウェイ右のラフに入ってしまった
由貴と真由美は 香織と同じように崖に向かい打つが風に戻され 
フェアウェイ右のラフにつかまり 由貴はセカンドを乗せることが出来ず
4打目で乗せ2パットした 真由美のセカンドは崖を意識しすぎて
グリーンを直接狙ったが グリーン左のバンカーに入り4オン3パットの7
カトリアーナはやはりセカンドで乗せることが出来ないで3オン3パットし
ダボであがった 亜矢子はラフから打つとやはり風でグリーン左のラフで
3オン2パットのボギーであがった
「しかし キャディーさん みんなてこずっているね」
「うーん 風は安定していますけれどね ちょっと難しいのかな」
「僕はどう攻めればいいかな ははは」
「そうね お兄さんはストレートで一時半の位置を狙えば 大丈夫よ」
3組 神山は言われたとおり 崖に向って打つと会心の当たりで 真っ直ぐ
低く出たボールは最高点にあがると少しずつ左に起動を変え グリーンに
オンしてしまった
前の組の亜矢子がパッティングをする時に神山のボールが転がってきた
「だぁれ もう 14番からきたのかしら」
カトリアーナが気が付いて亜矢子に
「ほら 神山さんが謝っているわよ えっ って言うと1オン」
「えっ 1オン へぇー 飛ばすわね 夜元気がないのにねぇー」
「ほんと 目をつぶって待っていたのに もう 嫌ねぇー」
2組の女性たちは一応1オンに対し褒めたものの 元気ありすぎには
少しばかり非難をした
3組の女性たちも2組の女性を同じで 直ぐに褒めるのやめた
ただキャディーだけは よくオンさせたと手放しで褒め称えた
泰子は神山と同じコースを選んだが飛距離が足らない分オンしなかった
それでもフェアウェイど真ん中に落とした
由紀枝と桃子は神山と同じコースに打つが弾道が高く風の影響を受け左に
流されラフに入ってしまった
桃子は4オン3パットし由紀枝は4オン2パットであがった
泰子はセカンドをピッチアンドランで攻めるとピン1mに寄せバーディー
神山は4mを1パットで入れイーグルとした

11番 500yパー5 打ち上げ300yで軽く左ドッグレッグ420y
で更に軽く左ドッグレッグ 300y付近から右側は崖で落とすと
あげるのが難しい 300y手前から左側林がせり出している
1組 洋子は思い切りドライバーを振り切ると会心の当たりで 風にも乗り
飛距離は出たが 僅かに右のラフに入った
祐子は左の林をめがけ打つが風に流され右ラフに入った
香織は祐子より更に左を向いて打ったが 引っ掛けた事もあり 左のラフ
セカンドは林越えになるため 低いボールでフェアウェイに出したが3打目
も届かず 結局5オン3パットにした
祐子は4オン3パット 洋子は右の崖が怖く左に打つが左の林に入り
4オン2パットにした
「1組でーす 11番ドラコン権利ありませーん」







2013年6月22日土曜日

Vol.1078 百日紅 -3-64



「えっ 28 へぇー 28 凄いわね」
それを聞いた全員が神山の周りに集まり キャーキャー言い出したので
「おいおい 他のお客さんの迷惑だよ ほら 席に戻って食べなさい」
由紀枝がウエイトレスを呼びなにやら話しているとウエイトレスが
ニコニコと頷くので
「ねえ テーブルを寄せてもOKでーす ただしスタートの時は戻してね」
その言葉を聞いた女性群はテーブルを寄せ 一つのテーブルにした
「えっ 泰子さんも34で廻ったの 凄い あーあ すごいなぁー」
「泰子 生ビールとおつまみ 食事は後注文でお願いします」
泰子は生ビールを注文し 食べてみたいおつまみを注文した
生ビールが運ばれると神山は
「まずは イーグルで賞かな 乾杯」
「しかし あの林を上を越すって冒険よ 凄く飛ばしたもの」
「そうそう 歩いていたら 後ろにボールが飛んできたのよ ふふふ」
「で 1組のスコアを見せて洋子」
洋子がスコアカードを渡すと神山は頷いていた
「亜矢子 スコアカードを見せて」
神山は同じように頷き
「やはり 風があると難しいね 普段と3つから7つくらい違うでしょ」
泰子が頷いていると真由美が
「もっと違うわ 嫌になっちゃう」
「ははは それは練習不足だよ 今日のピンの位置って前回より全然難しい」
「ええ そうね 私 前回の時を思い出したの そうしたら ピンの位置が
違うのよ ほら 6番のショート あれって前回は真ん中だったでしょ
今日は右上の方にあったもの 返しが難しいわよ」
「そうだね でも 午後からいいスコアが出るよう祈願だね」
洋子が神山のパットの欄でゼロを発見したので聞くと
「ああ それはね チップインしたんだよ 6番の時にね 打ちすぎて
9番のティーグランドまで飛んじゃってさ そしたらしたの状態がよくて
狙ったらはいちゃった」
「そうすると 5番でも あれ入った音だったの」
亜矢子は驚いていた まさかが本当になったからだった
「そう 入っちゃった」
「へぇー 凄いわね 運がいっぱい付いているのね」
「実感したのは9番だよ キャディーさんと相談したんだ そしたらドロー
打てるんだから 思い切り行きなさいって 後押しされた 結果OKだよ」
「そうね だってね洋子さん 右の池を真っ直ぐに飛んでいるのよ普通
考えると そのまま風で池ポチャでしょ」
「うん そうそう」
「でもね そこから少しずつ 左に曲がっていったの そしたらバンカーの
先まで飛んだのよ 勿論フェアウェイよ すごいでしょ」
「へぇー そんな芸当できないわ 羨ましいわ」
「ははは 重心だよ 昨日泰子に教えてもらった そしたら出来た」
「へぇー 先生もいいけれど生徒さんも素質がいいのね」
「まあまあ さあ 食べさせてよ お願い ははは」
泰子や由紀枝 桃子はくすくす笑いながら食べたり呑んだりした
「ねえ 洋子 ご飯は注文したの?」
「ええ 御殿場御膳で良いんでしょ 頼んであるわよ 2組の分も」
「うん ありがとう」
話がひと段落すると 食事に集中し笑い声も少なくなった
「そうそう 真由美と香織 車でしょ 上がりのパーティーで呑めないな」
「大丈夫よ スコアが悪い方が運転って決めているから」
「ははは そうか 僕は車の中で30分寝るよ 洋子いいでしょ」
「ええ そうしたら私も車で 酔い覚ましをするかな ふふふ」
「うーん ちょっと危ないね それだったらうちで呑みなよ 送るよ」
「ううん 冗談よ さあ今のうちに 呑もう ふふふ」

食事が終わると全員でテーブルを直し パター練習場にいくと転がし方を
修正したり感覚を掴んだりした
泰子はパターのスコアがいいが納得行く転がしが出来ていないのか
最後まで練習をしていた
神山は富士山を見ると雲ひとつ無い快晴だったが 風の向きが
変わったように思え 人差し指につばをつけて風向きを調べた
「泰子 風向きが変わったね 今度は南西からだ」
泰子も気が付いていたらしく頷いていた
「こんどは18番がまたまた厄介で11番のロングも下手をすると崖下に
持っていかれますね」
二人はスコアカード裏に印刷されているコースレイアウトを見ながら話した
「うーん 17番のロングも 打ち下ろしだけど飛ばなくなるね」
「ええ 難しいくなりますね ふふふ」
スタート時間になり10番ティーに行くとキャディーが
「さあ 午後からは易しくなりますよ 頑張ってくださいね」
「えっ さっきより難しいでしょ」
「先ほどよりは易しくなりますよ 風が安定するし これからは風の向きが






2013年6月21日金曜日

Vol.1077 百日紅 -3-64



「香織さん 多分9番に打ち込んだ人よ 私たちとお仲間よ ふふふ」
香織は周りを見ると 後ろで香織が打つのを待っているプレイヤーがいた
「あのぉー 先に打ってください 済みません」
「いや 僕達は水郷を渡るので どうぞ打ってください」
香織は気を取り戻し素振りをすると 18番のグリーンを狙ったが
風が弱く 18番と9番のグリーンの間に落とした
後ろから拍手が沸き 香織はお辞儀をして洋子のところに行った
「すみませーん お嬢さん 打ちますよー」
香織と洋子は18番のプレイヤーがまだ水郷手前だったのを忘れていた
男性が打つと 左に打ちすぎグリーン左にこぼれた
洋子は風を読むと余り強くなかったので グリーン左を狙ったが
そのまま真っ直ぐに飛んでいくと フォローの風でグリーンオーバーした
祐子は水郷手前から グリーン左を狙ったが 風でグリーン右にこぼれた
5打目はグリーンにオンしたが17mもあり3パットしてしまった
香織の3打目はピンを通り越しグリーンの向こう側にいき 返しでオンした
パットが難しく3パットで7とした
洋子はグリーン奥から乗せたが2パットしてボギーで上がった
「わぁー 難しいわ もう」
「ほんと 凄いスコアですよ もう 大変 池に入るなんて もう 嫌っ」
2組 亜矢子は手堅く3番アイアンでティーショットをするとフェアウェイ
水郷前に落とした
カトリアーナはスプーンで18番フェアウェイを狙うと18番の水郷に
落とし 打ち直し3打はアイアンでフェアウェイ水郷手前におとした
「あーあ 最初からアイアンにすればよかったかな」
「そうね ちょっと勿体無かったわね」
由貴は前二人を見ているのでアイアンで打ったが風に流され右の池に入り
打ち直し3打目は水郷手前に落とした
真由美はスプーンで思い切り左を狙ったが 風が弱く18番フェアウェイを
越して左の池に入れてしまった
打ち直し3打はアイアンで水郷前に打った
4打目はフェアウェイ右の池に入る手前で止まり 結局6オン3パットの9
由貴は真由美のコースを見ていたが それでも風に流され 右の
フェアウェイを越えてラフにつかまり 5オン3パットであがった
カトリアーナは二人を参考にして左を狙ったが 風が弱くグリーン左ラフで
5オン2パットであがった
亜矢子はロフトを立てて 左方向を狙い打つと そのままグリーン左の
ラフに入った 3オンさせ2パットで上がった
「ほんと 風があると難しいわね」
「でも亜矢子さん 凄いですよ 45ですもん 私は54ですよ」
「たまたまよ でも普段より5つ位悪いでしょ 午後から風がやめばね」
「そうですよ しかし参りました」
3組 神山はキャディーと相談していた
「どうだろう あのバンカー狙いかな それとももう少し左ですか」
「そうしたらドローが打てるんだから ドローでバンカー少し右は
どうかしら そうしたら風が弱ければバンカーか18番フェアウェイ
強ければバンカー横の9番フェアウェイってどうかしら」
神山はドローのスイングをし ドライバーで思い切り振ると真っ直ぐに
右の池を越えていき 少しずつ左に向いてきたが風も強くなり ボールは
少しだけ左に戻り9番フェアウェイ バンカー横まで飛ばした
キャディーが喜んで
「よかったわね 狙い通りで」
「ありがとう 助かりました」
「それにこの風でよく飛んだわ お兄さん上手よ」
みんなで拍手をし次は泰子だが ドライバーで神山と同じコースに飛ばすと
風が弱くなり 巨大なバンカーにつかまってしまった
「よく飛ばしたね すごいよ」
「ううん 神山さんの方が全然先ですよ バンカーの先ですもの」
由紀枝はストレートボールで18番の水郷を目指して打ったが 風に流され
水郷に落ちてしまい 打ち直し3打目は アイアンで打つとフェアウェイ
水郷前に落とした
「あーあ 最初から アイアンだよ もう おばかさん」
桃子は神山と泰子のコースを参考にしたが ドローが掛からずに 右の池に
落ちてしまった 打ち直し3打はアイアンでフェアウェイ水郷前に落とした
由紀枝と桃子は5オンさせ2パットであがった
泰子はバンカーから上手に出したが僅かに乗らないで 3オン1パットの
パーで上がった
神山はここまで飛ばすと余裕で 2オンさせ難しい8mのスライスラインを
1パットのバーディーで上がった
神山たちはキャディーにお礼を言うとレストランに向った
キャディーマスター室でインスタートを聞くと12時45分といわれた
「ちょうど1時間あるね ゆっくる出来るな」

レストランに入ると先に上がっていた洋子や亜矢子が近寄ってきてスコアを
覗くと驚いた







2013年6月20日木曜日

Vol.1076 百日紅 -3-64



200y付近からグリーンまでは左側に小高い丘がある
1組 洋子は風を考え左の小高い崖を狙い打つが左からの強い風を受け
右に流された フェアウェイぎりぎり残ったと思われたがラフだった
祐子も洋子の風を参考に左の崖のを狙ったが 風に運ばれ完全にラフに
入ってしまった
香織は距離は出なかったがそれでも右に流されラフに入ってしまった
香織のセカンドは高い弾道の為右に流されラフに入った 3打目は漸く
フェアウェイにだせたが4打目が乗らず5オン3パットで8であがった
祐子は2打目左に打ちすぎて小高い崖から第3打になりこれが乗らないで
4オン3パット7になった 洋子はラフから祐子と同じように左に打ったが
これが左ラフに入り3打目も乗らず4オン2パット6であがった
「わぁー 難しいわぁー」
「ほんと 洋子さんよくボギーで上がれたわ」
「風が吹いているとこうも違うのね 天気はいいのに もう」
2組 亜矢子は左の小高い崖めがけ打ったが 風に運ばれぎりぎりの処で
右のラフに入った 
カトリアーナは亜矢子より左に打つと風が弱く右に流されないで
小高い崖の途中で止まってしまった
由貴は右の林を思い切り狙い打つと 少しドローが掛かったが風に負けて
右のラフに入ってしまった
真由美は左の小高い崖に向って打ったが 風に流され 右のラフに入った
セカンドも風に流されラフにつかまり 結局5オン4パット9であがった
由貴もセカンドは左の崖に打ち込み 途中で止まったが前下がりで
ラフに出すのが精一杯だった 結局5オンしたが20mを4パットした
カトリアーナは崖からフェアウェイに向って打つと運良く風が無く
フェアウェイに出てきたが それでも4オン3パットした
亜矢子はラフから打ったボールがたまたま風が弱く フェアウェイに
出せたが3オンできないで4オン2パットであがった
3組 神山は素振りをしてドローを打つ感覚を思い出し 思い切り右の林の
上に打つと綺麗に越えていったが 風が弱く左のラフにつかまってしまった
しかし飛距離は350y以上出ていて2番目の曲がり角のラフだった 
泰子もドローボールで右の林を越えていったが 風が弱かったので左のラフ
まで行ってしまった
由紀枝は真っ直ぐなボールで左の小高い崖を狙ったが風に流され右のラフに
入ってしまった 神山が桃子に
「桃子ちゃん ドラコン誰もいないんだ ドライバーを使うのやめて
アイアンで ロフトを立てて打てばフェアウェイだよ そうしなさい」
桃子は4番アイアンで 少しロフトを立てて素振りをした
左の小高い崖に向って打ったボールは少し引っ掛け気味だったが それでも
風に流され フェアウェイど真ん中に落とした
「わぁー この風でドラコンて嬉しいわ きゃぁー」
由紀枝も自分の事のように喜びキャーキャーいいながら桃子のボールを
見ると由紀枝がフラッグを立て 桃子を座らせるとデジカメで写真を撮った
「わぁー ちゃんと写っているよ ふふふ」
桃子は3番アイアンで同じように打つと今度は左の小高い崖につかまって
フェアウェイに戻すだけだった 結局4オン4パットの8であがった
由紀枝はやはり左を狙ったがそれでも風に流され右のラフに入り4オンで
20mを3パットした
泰子はラフからスプーンで綺麗にドローを掛けフェアウェイに落としたが
距離が足らないで届かなかった 結局3オン2パットであがった
神山は残り150yだがラフから打ったボールはなかなか止まらないで
グリーンオーバーし 3オン2パットのパーで上がった

9番 390yパー4 打ち下ろし池越え 
このホールは6番の池と共有しているホールで 200y付近には イン
18番池との水郷がある
残り70y付近には 18番と共有の大きなサイドバンカーがある
1組 洋子はスプーンで思い切り18番フェアウェイを狙い打ち 綺麗に
真っ直ぐに飛び18番フェアウェイど真ん中に落とした
「もう 嫌ねぇー 18番でプレーだって」
「よかったですよ お嬢さん 池に入らなくて」
洋子はお嬢さんと呼ばれて少し嬉しくなった
祐子は洋子のボールを参考にし打つと風に流され 右の池に入ってしまった
第3打はアイアンで刻むと水郷手前のフェアウェイに落ちた
香織はスプーンで思い切り左に打つと 風が弱まり18番のフェアウェイ
水郷付近に落ちた
この時18番のティーショットが9番のフェアウェイに飛んできたりして
打つのに大変だった フェアウェイを歩いていると18番でプレーしている
人が一緒に歩くようになり 洋子や香織も18番フェアウェイを歩いた
キャディーさんも大変で 9番と18番のキャディーさんが 行ったり
来たりしながらクラブをプレイヤーに渡していた
香織は18番水郷手前から打つ準備をしていたが 9番フェアウェイから
打ったボールが香織の足元に来て驚いた
「わぁー どこから飛んできたの もう いやらしいわね」







2013年6月19日水曜日

Vol.1075 百日紅 -3-64



キャディーも
「多分9番ティーです 先に行ってください」
神山はクラブ3本を持ち 駆け足で9番ティーに行くと 丁度パーティーが
きたところで怪我は無かった
「済みません 直ぐに打ちますから」
神山はキャディーに聞くとクスクス笑いながら距離を教えてくれた
グリーンは見えるが下りが速いことは承知しているので ピッチングで
何回も素振りをして打つと グリーン ピン上に落ち そのままカップに
入った 9番にいたパーティーも神山を褒め キャディーも褒めた
神山はみんなにお辞儀をして 6番グリーンに向かう時 由紀枝の打った
ボールが神山の足元に飛んできた
その前泰子はストレートボールで打つとバンカーに入れた
桃子は由紀枝のボールを参考にしたが 風が逆に吹きながされやはり
神山の方に飛んできた
由紀枝はグリーンに乗せたが下りのパットが怖くて打てなく4パットし6
桃子も同様にグリーンに乗せたがパットで苦しみ 5パットの7
泰子は綺麗にピン傍に寄せるとパーで上がった

7番 370yパー4 打ち上げ 280yで軽く右ドッグレッグ
このホールも今日の風向きだと もろにアゲンストになってくる
右側に林があり その向こうに8番ロングホールがある
1組 香織は素振りをすると 右の林に向って打ったが そのまま林に
つかまってしまった
洋子は右の林ぎりぎりを狙って打つが 風で戻され フェアウェイ真ん中に
落ちてきた
祐子も洋子同様 フェアウェイ真ん中に落ちてきた
香織はフェアウェイに出すだけだったが 枝が邪魔をし いいポジションに
持って行く事が出来なかった 結局4オン3パットの7にした
祐子は高く上げすぎてオンしなかった 3オン2パットのボギー
洋子も高く上がりすぎて グリーンエッジに行ったが3オン2パットの5
2組 真由美は思い切り振ったが風に流され左のラフに入ってしまった
飛距離も出ていなかった
カトリアーナは右の林を狙ったが風で戻され フェアウェイ真ん中に落ちた
由貴もカトリアーナと同じコースを狙ったが風が強くフェアウェイ左まで
持っていかれた
亜矢子の番の時には風が弱まり思い切りスイングしたが それでも左に
運ばれた
真由美はラフから出したが 風に運ばれ又 左のラフに入った
「わぁー もう 私のときだけ 風が強くなるぅー もう」
カトリアーナは3オンしたが3パットをし6であがった
由貴は3オンしたが3パットしてしまった
亜矢子は3オンがピン傍で1パットで入れてパーであがった
真由美は4オンして3パットをし7であがった
「こちら1組 8番ロングドラコンですが 誰もいません どうぞ」
「3組了解でーす」
3組 神山は昨日の泰子に教えてもらった 重心移動を思い出し数回
素振りをすると 真っ直ぐに飛び出し少しフェードしながらフェアウェイの
真ん中に落ちた 飛距離も出ていてキャディーも拍手した
泰子も同じように打つが 風に戻され フェアウェイ左に止まった
由紀枝は右の林を狙い打つが これも風に運ばれ 左のラフに入った
桃子はフェードボールで攻めたが 風に戻され 左のラフに入った
「なぜ運ばれるのかしら ねえ神山さん」
「うん 多分高く上がっているからだと思うよ ほら僕の場合は ジェット機
のように最初低いでしょ それで落ちる少し前に最高点を向かえる だけど
桃子の場合は その最高点がもっと早いから 風の影響をもろに受けると
そう思います」
「なるほど そうするとインパクトの ヘッドスピードを早くすればいいの」
「うん そうだね そうするとボールの初速が断然早くなるから 有利だよ」
「はーい 分かりました 練習だぁー」
桃子は低いボールでグリーンを狙うが届かなかった 3オン3パットの6
由紀枝も低いボールで打つが グリーンに届かないで3オン3パットの6
泰子は風に運ばれ3オン2パットのボギーだった
神山はロフトを立てハーフスイングでグリーンに転がしてオンさせ
2パットでパーであがった
「こちら2組 8番ドラコン権利者誰もいません」
「はーい 由紀枝です 了解しました 残念ですね」
「ええ 風が運んで難しいです どうぞ」
「了解でーす わぁー神山さん8番だれもフェアウェイをキープ
出来なかったって」
「おお 由紀枝チャンスじゃないか」
「ええ 頑張るわ ふふふ」

8番 500yパー5 ロング打ち下ろし このホールは200y付近で
右にドッグレッグし更に350y付近で左にドッグレッグしている逆S字で







2013年6月18日火曜日

Vol.1074 百日紅 -3-64



3組 神山は6番のティーグランド方向を狙い打つと風がやみボールは
綺麗に真っ直ぐ飛び6番ティーグランドに落ちた この時亜矢子たちは
前の組を待っている所だったのボールに当ったプレイヤーはいなかった
しかし驚いたのは亜矢子たち2組のメンバーだった キャディーも滅多に
ない飛ばしやに驚いていた
2組は神山のボールがティーマークに当たり 丁度スタンスを取る所に
転がり動かせないでいた
「2組亜矢子です だあれ6番ティーに打ち込んできた人は」
「はーい 神山さんです」
「邪魔だから 先に打つよう 駆け足で来て下さーい」
「はーい 伝えます」
「って事で 前の組が打てないんですって 早く行ってください」
神山は左の崖を下りると丁度1組がパッテングをしているところで洋子が
「あら 神山さん どうしたの」
「うん 6番のティーグランドに打ち込んで苦情だよ 打てないんだって」
「はぁー」
神山は駆け足で6番のティーグランドに来ると亜矢子やカトリアーナに
「変な所に打ち込まないでくださいよ もう」
「はーい ごめんなさい」
神山はキャディーに方向を聞いて打つと金属音が聞こえた
「あれって もしかして入ったのかな」
「聞き間違いよ 前の組でしょ もう 夜元気が無くて今元気なんだ」
「おいおい カトリアーナ だって寝てたじゃないか もう」
「待っていたのよ 分からないの もう 知らない」
この時 真由美や由貴も神山を軽蔑した目で睨んだ
神山は自信をなくし 5番グリーンに向った
泰子は風が少しあるので右を向きドローボールで打つと計算どおり
フェアウェイ真ん中に落ちた
由紀枝は冒険をしないで 左崖を狙うと風に流されフェアウェイ真ん中
桃子も由紀枝同様崖を狙ったが風がやみ そのまま飛び崖のところで
止まったが スタンスが難しかった
セカンドで全然狙うことが出来ないので フェアウェイに出すだけにし
3オン3パットのダボにした
由紀枝はグリーン左を狙うが風が逆に吹いていて 左に大きくはずれ
神山のところまで転がってしまった 結局4オン2パットのダボだった
泰子はセカンドがオンするとグリーンでボールを捜している神山に
「もしかして 入っているわよ さっき下から飛んできたのが消えたもん」
神山はカップを覗いてみると見事に入っていた
由紀枝や泰子 桃子は驚き呆れた
泰子は気を取り直し 8mを狙ったが嫌われ2パットのパーであがった

6番 150yパー3 打ち上げ このホールは9番と共有している池で
距離は150yと短いが砲台で受けグリーンになっていて 非常に難しい
砲台の下左右にはガードバンカーがあり 砲台の直ぐ傍まで池が迫っている
この時間になると 丁度右斜めからのアゲンストの風が吹いていた
1組 洋子は風を計算したが全然届かなくて 砲台を駆け下り池に入り
第3打がバンカーにつかまり 4オンした
祐子も番手を上げて望んだが 押し戻されバンカーの一番打ちづらいあごに
目玉で入ってしまった 3回目で漸く出して4オンした
香織は思い切り9番ティーに向って打つとグリーンにわずかだが残った
洋子は3パットをしてしまい7であがった 祐子も洋子同様上につけると
下りが早く3パットをした
香織は 下りの速さを知らないで打つと砲台まで転がりそこから また乗せ
結局 6であがった ニアピンは香織が権利あり
2組 亜矢子は9番ティーを狙い打つが 風に戻され右のバンカーに入った
カトリアーナのときは風がやんだので真っ直ぐに打つとグリーン上に
ぎりぎりで止まったがニアピンには届かなかった
真由美の時 少し風が出てきたので キャディーの言うとおり9番ティーに
向って打つと距離が足らないのか 亜矢子と同じバンカーに入った
由貴は低いボールで打つが グリーンをオーバーしてしまった
セカンド亜矢子が先に打つが グリーンに届かないで またバンカーに
入ってしまった 3回目で出すとグリーンの上にオンした
真由美もバンカーにてこずり3回目で出したがこれはグリーン下にオンした
由貴は上から下りで柔らかく打つと加速して グリーンを出てしまった
グリーン下から打つがなかなかピンに寄らないで3オンしたが4パットで7
亜矢子は上からちょこっと触っただけだが加速し グリーンの下まで来て
4パットで入り8であがった
カトリアーナも亜矢子同様 触っただけでグリーン下まで転がり折角1オン
していても6パットして7
真由美は4オンで下から2パットで入れて 6であがった
3組 神山が素振りをしていると風が出てきたので3番手あげ4番アイアン
を手にし 振りぬくと綺麗にボールが飛び出し その時風がやむと
真っ直ぐに9番ティーに飛んでいった
「あれ 9番にいっちゃったかな」







2013年6月17日月曜日

Vol.1073 百日紅 -3-64



「2組亜矢子です ドラコン祐子さんを抜きました」
「1組 洋子です了解です 残念ね」
「ふふふ でも5mくらいかしら」
「はーい」
しかし亜矢子とカトリアーナは2オンできず3オン2パットのパー
3組 神山は素振りをすると左にある林の上を狙い思い通り飛ばすと
綺麗に風に乗り 林の上を越えていった
「わぁー 凄いわ ひょっとしてグリーンに届いているかもね」
神山が打つと直ぐに2組の亜矢子から無線が入った
「こちら2組 今打ったのだれ グリーンまで100y無いわよ」
「はーい 神山さんでーす」
「わぁー ドラコンよー 凄いわね 歩いていたら飛んできたぁー」
「はーい スピード違反気をつけまーす」
「神山さん 亜矢子さんが歩いていたら飛んできたって 残り100だって」
「へぇー そんなに運んでくれたんだ 凄いね」
泰子は神山と同じ方向を選らんだがリスクを考え 少しだけ右に打った
それでも林の上を越えていき見えなくなった
「おお 凄い弾道だね へぇー」
由紀枝はあそこまで出来ないと分かっているので 左の林ぎりぎりを狙い
思い切り打つと風に乗り林の上を飛び越していった
「あーあ みんな凄いや まいったなー」
桃子も由紀枝と同じラインを狙ったが少しだけ右に出てしまい 風に乗り
右のラフにつかまってしまった
桃子はセカンドで無理をしないで打つと又 風に運ばれグリーン手前の
右のラフにつかまった 結局4オン2パットのボギーにした
由紀枝のボールがフェアウェイど真ん中でセカンドを狙うが力みすぎて
グリーンオーバーし3オン2パットのパーであがった
泰子のボールはフェアウェイ左ぎりぎりで セカンドが楽に狙え2オン
2パットのバーディーであがった
みんなが驚いたのは神山のボールだった 残り80yのフェアウェイ
ど真ん中だった キャディーが風が左から吹いているので グリーン左を
狙えば真ん中に落ちるといわれた
神山は言われたとおりグリーン左を狙うと風で右に運ばれピンそばに落ちた
これを見ていた泰子や由紀枝 桃子が自分のように大喜びした
神山はキャディーにお礼を言うとキャディーはニコニコして頷いていた
グリーンにあがるとそれでもピンまで2mはあり慎重にラインを読み
打つとフックラインが綺麗に決まりイーグルを出した
「わぁー 凄いイーグルなんて凄い 鳥肌がたったわ」
「私もアマチュアでイーグルをこの目で見たの初めて おめでとう」
「ははは みなさんのお陰です ありがとう」

5番 380yパー4 軽いうち下ろし 200y付近軽く右ドッグレッグ
左側は崖になっていてティーグランドから6番ショートの池が見える
今日は丁度左真横からの風になり 方向性が難しかった
1組 洋子は左の池に向って打つと風に押されてフェアウェイ真ん中に
戻された 距離は260yくらい出た
祐子も洋子と同じように池に向って打ったが この時風が弱くなり
崖の所ぎりぎりでとまった
「わぁー よかったわ ほんと風って難しいわ」
「ほんと 戻ってこないんだもの 驚いたわ」
香織は二人のような打ち方が出来ないので崖に向って打ったが 風で運ばれ
右のラフに入ってしまった
「えっー 私のときに復活して いやねぇー もう」
「ほんと 吹くんならちゃんと吹いて欲しいわね 単純がいいわよ」
「そう 神山さんみたいに 優しいといいわ」
「えっ うーん」
「ほらほら お二人さん 行きましょう 神山さんくしゃみしているわよ」
香織はラフからグリーン左を狙うが風がやみそのまま左にこぼれてしまった
3オン2パットのボギーであがった
祐子は崖ふちからフェアウェイに出すだけになり3オン3パットを叩き
ダボにした
洋子は真ん中からピンを狙ったが風が強くなり2オンできず3オン2パット
ボギーであがった
2組 カトリアーナは風を読んでいると強かったり弱くなったりしていた
右方向のラフに向って立ち 軽くドローボールで打つとフェアウェイの
右端に落ちた この時は風が少し強かった
亜矢子の時には風がやみ 思い切り右ぎりぎりを狙うと飛距離も出て
フェアウェイ真ん中に落ちた
真由美は少し左側に打つが風に流され 右のラフにつかまった
由貴の時には風がやんだが 打ち終わったときに風が突然吹きだし
右に運ばれラフにつかまった
真由美と由貴は共に3オン2パットのボギーであがった
カトリアーナは3オンになったが1パットで決めた
亜矢子は2オンさせ5mを1パットで決めた






2013年6月16日日曜日

Vol.1072 百日紅 -3-64



「わぁー いいボールだったのに 残念ね」
「うーん 残念 でも練習しているからあのボールが打てたわ ふふふ」
由紀枝はセカンドでオンさせると2パットでボギーとし
桃子もいいところに乗せるが2mが入らないで2パットにした
泰子が神山のボールを見て
「わぁー 凄い あと1mでホールインワンよ」
神山や由紀枝 桃子も驚いた
泰子は4mを上手にスライスラインを読んで入れバーディーであがった
神山もなんなくバーディーであがった
「こちら3組 洋子さん残念ね 神山さんが1mでニアピン獲得でーす」
「えっ 1mですか 了解です」

3番 440yパー4 軽い打ち上げ 左ドッグレッグ
300y付近から左に曲がっていて左に林がある 今日は東北東の風なので
もろにアゲンストになっている
1組 洋子は思い切り振りぬくと真っ直ぐ飛んだが240yのフェアウェイ
真ん中に転がった
祐子も真ん中を狙いいいボールで飛んだがやはり240y付近で落ちた
香織はひっかけて左の林に入ってしまった
セカンドは狙えずフェアウェイに出すだけで 4オン2パットのダボにした
祐子はスプーンで打つがグリーンに乗らないで3オン3パットのダボにした
洋子はグリーンに落としたが こぼれてしまい3オン2パットであがった
2組由貴が思い切り打つが戻され 前の組と同じ様な所240y付近で
止まってしまった
カトリアーナは欲張らないで右のフェアウェイが広いところおとした 
大体200y付近でのこりを残した
真由美は左の林ぎりぎりを狙ったが 風で林につかまってしまった
亜矢子は真ん中を狙い真っ直ぐに飛んだが風で戻され240y付近
カトリアーナは3オンさせ2パットのボギー
真由美は林からだし4オンさせるが3パットしてトリプルにした
由貴と亜矢子は共に3オン2パットのボギーであがった
「こちら1組でーす 4番ロング 祐子さんが飛ばして候補でーす」
「3組了解です」
「フォローで打ち下ろしだから よく飛びましたー」
「はーい亜矢子ですが こちら3番で苦戦しています」
3組 神山は左の林の上を狙い思い切り振りぬいた ボールは綺麗に林の
上を越えていった
「わぁー ナイスショット」
キャディーが余り喜ばないので聞くと
「うーん ちょっとバンカーに行っている感じかな わからないけどね」
泰子は神山のボールを参考にして右バンカー方向へ打つと真っ直ぐに
飛び出し 落ちてくる時に少し左に巻いて落ちてきた
由紀枝と桃子はフェアウエイ真ん中を狙い打ったが 風に戻され240y
付近で止まってしまった
由紀枝は2オンできず3オン2パットのボギーとした
桃子は3オンしたが5mを3パットした
泰子は残り170yを4番アイアンで乗せると2パットであがった
神山はキャディーが言ったように 左バンカーにもう少しでつかまる所で
そこから綺麗に2オンさせ2パットのパーで上がった

4番 520yパー5 ロング打ち下ろし350yで左ドッグレッグ
今日の風だと飛ばすと2オン可能でバーディーが期待できる
1組洋子は風を利用しようと思い思い切り振る抜くと風に乗り右のラフに
わずかに入ってしまった
祐子は洋子のボールを参考に少し左に打つと綺麗に風に乗り フェアウェイ
ど真ん中 350yを越えてきた
香織はフェアウェイ真ん中を狙うと綺麗に飛んだが飛距離は余り出なかった
セカンドで狙わなかったのでグリーン手前で落とし3オンさせた
祐子はドラコンの旗を立てると気持ちよく振ったが グリーンオーバーし
3オンさせた
洋子も右の林から狙うがグリーンオーバーしてしまった 
香織は3パットしてボギーにした 祐子と洋子はパーであがった
2組 この頃になると風が少し強くなった
由貴は真ん中を狙い打つが風に流され右のラフにつかまった
カトリアーナは由貴のボールを見て 左の林を目標にして打つとドラコンの
祐子を抜いていった
亜矢子も由貴と同じ方向で打ち出すと綺麗に風に乗りカトリアーナと
同じような所に転がっていった
真由美は香織と同じように飛距離は出なかったが綺麗に風に乗せ
フェアウェイ真ん中におとした
真由美は3オンさせると7mを2パットでいれた
由貴はラフからセカンドで狙ったがグリーンオーバーし3オン3パットした
カトリアーナと亜矢子のドラコンだったがわずかに亜矢子が先に出ていて
ドラコン候補になった







2013年6月15日土曜日

Vol.1071 百日紅 -3-64



神山達は御殿場カンツリーに着くとそれぞれが受付で手続きをした
受付でロッカーキーを受け取った女性に昨日購入したゴルフボールを渡し
自分もロッカーで着替え 貴重品を受付に預けた
みんなが揃うと洋子にキャディーマスター室へいきゴルフクラブのマークを
お願いした スタートまでまだ20分近くあったので パター練習場で
ボールを転がしていると みんなが集まってきた 洋子が
「キャディーさんが 驚いていたわ 全員同じクラブだったから」
「そうだよな 僕だって驚くさ」
神山は泰子を捉まえると打ちっぱなしの練習場にいった
1箱分ボールを受付で貰うと泰子にスイングを見てもらった
何球か打つと昨日の感覚が戻ってきて少し力を入れて打っても真っ直ぐに
飛び 飛距離がものすごく出ていた
「そうよ その感触を忘れないでね ふふふ」
そういうと 神山のボールを少し貰い 泰子もスイングした
低い弾道で飛び出したボールは女子とはいえ さすがの軌道を描いた
神山も1球1球イメージしながら打っていると 段々とコツが分かってきた
時間が来たので アウトコース1番ティーに行くと洋子が亜矢子と由紀枝に
トランシーバーを渡していた
1組はステンレスの棒で打順を引くと洋子 祐子 香織の順になった

1番 420yパー4 軽い打ち上げ 左ドッグレッグ
1組洋子は素振りを数回した後振りぬくと狙った左の林を越えていった
祐子も同じように素振りをして振りぬくと洋子と同じ左の林ぎりぎりを
越えていった
香織はもう少し真ん中を狙い打つと真っ直ぐに飛びフェアウェイ真ん中
洋子と祐子は5m位祐子が飛んでいて 互いにフェアウェイをキープ
香織が最初に打ち グリーン前まで飛ばしてきた
洋子は少し引っ掛けたが距離はあっていて 3オン2パットのボギー
香織は上手にピンに寄せ 3オン1パットのパー
祐子はセカンドを上手にピン下に乗せたが 2パットのパーにした
2組 打順はカトリアーナ 由貴 亜矢子 真由美の順で
カトリアーナは真っ直ぐに打つとフェアウェイキープした
由貴もカトリアーナと同じ方向で少し手前に落とした
亜矢子は1組の洋子と同じ方向で左の林ぎりぎりを狙い 越えていった
真由美は真ん中を狙い フェアウェイをキープした
距離が出ていない真由美のセカンドは グリーン手前に落とした
カトリアーナはセカンドを狙うが飛びすぎてグリーンオーバー 3オン
2パットであがった
由貴は少し大きめのクラブをゆっくり振ると見事に2オン成功したが
難しいパットラインで3パットのボギーとした
亜矢子はセカンドを上手に打ちオンしたが3パットのボギーとした
真由美は3オンさせ 長いパットが入りパーであがった
3組は由紀枝 桃子 神山 泰子の順番になった
由紀枝は素振りをすると思い切りスイングし左の林を越えていった
桃子はフェアウェイ真ん中から軽いドローを打ち林を越えていった
泰子は真っ直ぐに狙い左の林より少し右を低い弾道で飛ばした
神山は数回素振りをすると左の林方向にうち真上を飛び越して行った
「わぁー ナイスショット 素晴らしいわ」
「ええ 凄いいいボールです ふふふ」
「いやぁー 泰子のお陰です ははは」
由紀枝と桃子は共にセカンドがオンし2パットのパーであがった
泰子はあと100yのところまで飛ばし2オンに成功し1パットの
バーディーであがり 神山はあと50yのところまで飛ばした
2オンさせ1パットのバーディーであがった

2番 170yパー3 軽い打ち上げの右ドッグレッグ
1組祐子がピンに向っていくが届かずに2オン2パットのボギー
香織はトップするが運良く転がり2オン2パットのボギー
洋子は1オンさせるが2パットのパーであがった
「こちら1組 ニアピン候補は私 洋子でーす」
「はーい 2組了解です」
2組は真由美が2オン2パットのボギー
カトリアーナが上手に乗せたが 3パットしてボギーにした
由貴は1オンに成功したがニアピンには届かず2パットのパー
亜矢子は2オンし2パットのボギーとした
3組 神山は泰子に
「泰子 東北東の風が吹いているね」
「ええ 少し影響があるわね」
神山は番手をあげ5番アイアンで思い切り右の林を狙うと見事にオンした
泰子は4番で低い弾道で打つとグリーンにオンさせた
「へぇー 二人ともオンさせたのね 凄いわね桃子ちゃん」
「由紀枝さんも頑張ってね」
由紀枝は3番アイアンで打ったがのぼりの分届かなかった
桃子は少しフェードで打ったが これものぼりの分届かなかった






2013年6月14日金曜日

Vol.1070 百日紅 -2-63



「ははは ごめんごめん はい お仕事はお終いです」
11名は生伴奏を聞きながら充実した時間を過ごしていると 祐子が
「神山さん もう10時半ですよ そろそろお部屋に戻りましょうよ」
神山は頷きウエイトレスに伝票を持って来てもらい サインをした
「由紀枝 ここでも間違いじゃないの 8万5千円だって」
「へぇー ここは何もしていないわよ でもそのくらいじゃないの
だって そんな高いものは注文していないし 大丈夫よ」
「へぇー 了解です さあ戻ろうね」
神山が席を立ちラウンジを出ようとしたとき村上が挨拶に来たので
「村上さん もう楽しんでくださいね 貴重な時間ですよ 失礼します」
村上夫妻は神山に深々とお辞儀をして見送った

部屋に戻ると女性群は積極的になり神山を裸にするとバスルームにいき
我先に肉棒を咥え 大きく硬くした
大きな浴室でも11名入ると満員状態で由紀枝と祐子 泰子と桃子は
浴室を出てソファーで戯れた
神山はまず亜矢子のヴァギナに肉棒を挿入すると 亜矢子は久しぶりと
いいながら 気持ちよくなると喘ぎ声をだした
洋子やカトリアーナたちが亜矢子の乳首やクリットを愛撫すると直ぐに
快楽の頂点を迎え果ててしまった
次に洋子のヴァギナに挿入すると 後ろ向きの腰をいつもより速く動かし
神山もピストン運動をはやくした
この時も由貴やカトリアーナたちが洋子の乳首やクリットを愛撫すると
洋子はたまらず果ててしまい ベッドに横になった
このように 次々にヴァギナに挿入すると空いている女性が愛撫をして
早く快楽を迎えさせ果てさせた
途中でソファーで楽しんでいた由紀枝と祐子 泰子と桃子が入ってくると
この4人も下地が出来ているので 簡単に果ててしまい 最後に由紀枝と
泰子がのこり 神山は泰子から挿入した
神山はもう3回くらい果てているので 少し感覚が麻痺していたが
膣圧にまけ発射してしまい 泰子も果てた
由紀枝との最後は 由紀枝も下地が出来ているので 簡単に果てると
「ねえ もう一度お願い」
そう言われ肉棒を抜かないで ピストン運動を続けた
由紀枝はよほど気持ちいいのか直ぐに果ててしまった
神山もきゅんと窄まる膣に勝てず発射をしてしまった
ベッドに戻ると 奥の部屋では亜矢子や洋子がもう既に寝ていて
カトリアーナや由貴 桃子なども目をつぶっていた
神山は由紀枝と泰子に地ビールを渡すと3人で乾杯した
暫くして由紀枝が寝ると言い出し 泰子もベッドに入った

7月15日 水曜日 快晴
昨夜は神山ほか女性群も24時前に就寝したせいか早い時間に目を覚ました
神山は約1時間以上腰を動かしていたので 少し重く感じたがこれが
ゴルフにどう響くか少し心配した
女性群は浴衣姿でキャーキャーと騒いでいるが神山が
「ほら 楽しいのは分かるけれど 天気予報だからちょっと静かにね」
NHKの天気予報では快晴だが今日は涼しくなると伝えていた
「よかったわね 涼しくなるって ふふふ」
神山は風を心配したが 予報では出なかったので一安心した
「さあ バイキングを食べに行こうよ」
神山が先導して 浴衣姿のままで レストランに入り席を案内されると
「ねえ 地ビール呑むひと何人かな」
「全員でーす」
神山は聞くのがやぼだったと思った ウエイトレスに11本注文した
好きなものを取り皿に盛り付け 席に戻ると 全員で乾杯した
今朝もレストランの配慮で 3つのテーブルを一つにしてくれた
神山だけおつまみの料理ばかり食べていて ビールも良く呑んだ
隣に座る由紀枝がビールを追加し 神山に注いでくれた
「ねえ ご飯食べないんですか」
「うん もう少ししたら食べるよ」
それを聞いた祐子は神山の為にご飯と焼き魚を持ってきて差し出した
「ははは ありがとう」
神山が焼き魚に箸を進めると今度は泰子が目玉焼きとバナナを持ってきた
「ははは ありがとう」
神山はニコニコして答えた
綺麗に食べ終わると みんなはコーヒーを飲み寛いだ
神山は30分寝る事を頭に入れ 7時30分に一人でレストランを出て
部屋に戻りベッドに横になった
丁度8時に女性群が戻ってきて神山は起こされ支度をした
「さあ それでは出発です」
「あのぉー 組み合わせって聞いていないんですが」
「あっ 話してなかったっけ ごめんごめん では発表します
1組は3人で 洋子 祐子 香織 2組 亜矢子 カトリアーナ 由貴
真由美 3組 由紀枝 桃子 泰子 神山です 以上です 洋子 ニアピン
やドラコンがあるので お願いします それからニアピンはエッジは
認めません そうそう前回は2オンも認めていましたが 今回は1オンです
ドラコンについてはフェアウェイのボールです 微妙な時にはキャディー
さんに確認してください お願いします それから使用するティーグランド
は全てレギュラーティーです 以上です 何かありますか」
全員が何も無いというので部屋を出た
グランドフロアに着くと神山は全員にエントランスのティーラウンジで
待つように話し 洋子には車の用意をお願いした
フロントで精算すると係員が
「神山様 ありがとうございました 合計で1283500円です
昨日お預かりした200万円から引かせて頂きまして 716500円の
お釣りでございます ご確認をお願いします」
神山は数えないで バッグにしまうと挨拶をしてフロントを後にした
玄関で総支配人の椿が
「神山様 ありがとうございます 今日も頑張ってくださいね」
「はい できる限り頑張ります」
「今日は3mの風力と聞いています 少し影響ある風です」
「はい 気をつけます」







2013年6月13日木曜日

Vol.1069 百日紅 -2-63



させていただくと コメントを頂いています 大丈夫ですよ」
「ありがとうございます 助かりました」
「でも あの土地はそんなにいい場所なんですか」
「ええ 港から直ぐですし引込み線が直ぐ傍にあるんです ですから
あそこに工場を建てると運搬経費だけではなく 新鮮な魚を扱う事ができ
それはもう 計り知れないメリットが充分あります」
「そうすると先行投資って感じですね」
「ええ あと2年くらいすると土地代金と工場建設費用がなんとかめどが
たち 4年後には稼動というプランでした」
「どのくらいの投資をされたんですか」
「ええ 東都さんが2億の手付金だったものですから 私どもは3億手付け
して その後に3億だして購入しました」
「そうすると 合計6億出資されたわけですね で赤字額は」
「ええ 大体ですが 1億5千万円です」
神山は暫く考え
「分かりました その1億5千万円 私が融資します それで返済は1年後
それで如何でしょうか」
村上は頷く白髪の紳士の顔を見て神山に
「神山理事 ではお願いします 実は私もここにいる夫と共に家を売る覚悟で
今回私財を投げ出すつもりでした しかしこれで売却しなくて済みます」
白髪の夫が神山に
「大した家ではないですが それでも7千万円になると言われ 売却を考え
貯金をはたき最後の旅行ときめ 思い出がある御殿場のホテルに
宿泊しました ありがとうございます」
「香織 大至急契約書を製作してください メモ用紙は何でも結構 それと
事情を話し 洋子にも伝えてください いいですね」
香織は頷くと急いでラウンジに戻り洋子のところへ向った
「失礼ですが お部屋番号は」
「ええ 980ですが どうしてですか」
「ははは いいえ 近いお部屋かなと思いまして では後ほどテーブルに
伺いますので 契約書をお待ちください 明日は振り込めません
明後日になります よろしいですね」
「はい 神山理事 そうそう神山顧問ですね 失礼しました」
「ははは 神山に違いはありませんよ 一人ですから」
3人は大笑いしながらラウンジに入りテーブルに戻った

「神山さん これでよろしいでしょうか」
香織と洋子が自筆で契約書を製作し神山が点検した
「うん 大丈夫です そうしたら由紀枝 申し訳ないがコピーを1部
お願いします それと980号室の支払いは僕がする そうフロントに
伝えてもらえませんか 前受け金があったら全額返却 お願いします」
由紀枝は直ぐにコピーを取りに行き 洋子が
「あなた又 凄い事をされましたね」
「うん 東都が絡んでいるからね そうしたら見逃せないでしょ 大体
北陸さんのところに何も相談しないなんて 非常識だよ」
「まあ でもよかったじゃない」
「うん 家を売却してまで会社を守るって凄い決断だよ たいした人だ」
「ふふふ あなただって大したものよ ねぇー香織さん」
「ええ 経緯を知っているので村上さんが可哀相になりました ほんと
村上さんもいい人ですよ だから会社が安定しているんでしょうね」
「うん そうだね あの人の爪の垢を飲ませたいよ」
「ふふふ まあまあ」
そんな話をしていると由紀枝が戻ってきて
「神山さん はいコピーです それとお代金の件ですが 預かり金があり
明日精算の時に返却しますと フロントと連絡取れました それで神山さん
が預けた200万円から引かせていただきますって事です」
「うん ありがとう で本人には内緒だよ 明日まで」
「ええ 大丈夫です」
「じゃ 香織 サインを貰いに行こう そうそう洋子も来てください」
3人が村上夫妻のテーブルに行き契約書にお互いサインをして 香織と
洋子が立会人でさいんをした 各人が1部ずつ受け取り保管したが
振込先口座を教えてもらい裏に書いてもらった
「神山顧問 本当にありがとうございます」
「いえいえ 非は東都ですから 大丈夫ですよ 私も東都を見ていますから」
「そうですね これからもお願いしますね そうそう もしよろしかったら
事業提携して 東都さんに流してもいいですよ 勿論OEMでいいですよ」
「へぇー そうですか ありがたい話です お話は伺いましたって処で
後日お返事を差し上げたいと思います ありがとうございます」
「ええ ありがとうございます 助かりました」
神山は席に戻ると契約書の裏に【事業提携OK OEM OK】と記入した
「神山さん 東都と北陸が事業提携すると 凄い事になりますね」
「うん 日本を真ん中でぶっつりと分けてしまうね へぇー 実現するかな」
神山と香織が仕事の話をしているので盛り上がらない女性群は
「はーい 神山さん もうお終いでーすよ」






2013年6月12日水曜日

Vol.1068 百日紅 -2-63



言われた祐子は少し考え みなさん 神山さんに聞くことがあったら
どんどんと質問してください ただし3分以内です と英語ではなした
由紀枝はなるほどと思った コンテストのスピーチで最後の試験で
3分以内に自分の思っている事を相手に伝えそれが理解されたかどうか
そんな試験の応用編だった
直ぐにカトリアーナが
「なぜ ゴルフがそんなに上手なんですか」
非常に短い時間だが会話を始めるにはいい質問だった
「非常にいい質問ですね 前職の時にゴルフをはじめたがへたくそで
辛い思いを沢山したので 練習に励みました」
「それはいつの事ですか」
「もう 15年も昔の事です カトリアーナはいつから始めたの?」
「私は16の時から遊びですがクラブを振っていました だから6年位かな」
「それで上手なんだ 分かりました」

こうして話をしていると神山もワインを呑む回数が減り楽しくなった
暫くするとステーキが運ばれみなが食べると 美味しいといいワインを
飲み始めた この時は会話をする必要が無くステーキに集中していた
最後のガーリックライスも綺麗に食べるとデザートのフルーツが出され
それも綺麗に食べた
神山はお店を出るときコック長に挨拶すると
「男は辛いですね」
神山はニコニコ頷き挨拶をした
カウンターで部屋の番号とサインをすると伝票をみてみた
生ビール 500円 11本 5500円
ステーキ コース 5千円 11名 5万5千円
ワイン 8千円 7本 5万6千円 合計 11万6500円
神山は由紀枝を呼ぶと
「これさ おつまみが入っていないし 5千円のコースじゃないでしょ」
「ふふふ いいのよ 私と亜矢子さんが少し出しているの」
「なんだ でもありがとう」
「だって 100万円のお客様っていないわよ 本当に初めてだって」
「そうか 11名だものね ありがとう さあ そうしたらさ
ラウンジに行って 好きなものを呑もうよ」
「そうね そうそう今日はね 生バンドが入っているのよ」
「おっ いいね さあいきましょう」

10名の美女がそれも浴衣姿でラウンジに入ると華が咲いたように
明るくなり 周りの客がじろじろと見ていた
特に男性同士で宿泊しているグループは神山を羨ましく見ていた
神山達は窓際にある席に案内され ソファーに5人が座り小さなテーブルに
3人ずつ座った
ウエイトレスが注文を聞きに着たので神山はドライマティニーを注文し
女性群もキャーキャー言いながら飲みたいものや勧められたカクテルを
注文していた
神山の隣に座っている洋子が
「こんなに大勢でラウンジって始めてね」
「うん しかし凄いな 男性客から非難の目で見られているよ」
「まあ 仕方ないでしょ ふふふ」
神山をじーっと見つめているのは男性客だけでなかった
熟年カップルの女性が神山がラウンジに入った時から見つめていた
向かいに座っている白髪の紳士となにやら相談すると立ち上がり神山の席に
近づくと
「あのぉー 神山理事様でしょうか 私 北陸食品工業の村上ですが」
先日食品協会の面談にきた村上妙子が立っていた
「ああ 村上さん こんばんは そうそう ちょっとよろしいですか」
神山は席を外すと香織を呼びラウンジを出ると白髪の紳士も付いてきた
「村上さん 合併の話はなくなりましたよ 安心してください」
それを聞いた村上は目に涙を浮べ神山にお辞儀をした 白髪の紳士も神山に
深く丁寧にお辞儀をした
「しかし 東都も困ったものですね ある方の独断で土地を購入し資金繰り
悪化というところになりましたからね」
「はい 私どもはあの土地を次の戦略基地と考えていたんですよ そこへ
東都さんが話が無く突然土地購入という話が直ぐに伝わりまして 私は
会社を守るべく阻止をしてきました そうしたら突然の合併問題の話しです
それで どうにも動けなくなり 神山理事にご相談に伺ったんです」
「そうですか 大変でしたね でも土地代金の回収はどうされたんですか」
「ええ もともと投資しなければいけない土地ですので 購入を考えてます
なので回収はしません」
「はぁー 大変ですね」
「ええ でも うちは堅実な営業ですから 少しの間赤字でも 直ぐに
黒字にもっていけます それより合併が無くなったほうが嬉しいですよ
これで社員一同 気を引き締めて作業できます ありがとうございます」
「月曜日に東都の田宮さんと話しました それで直ぐにでもお詫びの連絡を






2013年6月11日火曜日

Vol.1067 百日紅 -2-63



相手にしないから 余計にもてるのね」
「へぇー そうなの ほんと由紀枝さん成長したわね 良かったわね」
「ええ 目に狂いは無かったわ よかったと思っています ふふふ」

泰子と桃子は隣どおしになり 話が楽しいのかケタケタ笑いどおしだった
「それでね 桃子ちゃんから教えてもらったように ごしごししたのよ
そうしたら あーでるぞーで ぴぃぴぃって ふふふ」
「そうそう 男ってね あそこが凄く弱いんだ いいところ教えるね」
「うん」
「はら ちんぽの先 おしっこがでるところ あそこの下が結構敏感なの」
「へぇー 今度ためそう ふふふ」
「もう 直ぐ大きくなるわよ」

真由美と由貴 香織と祐子たちも男の操縦法で盛り上がっていた
神山だけが誰も話し相手がいなかった
そんな状況をカトリアーナがいち早く見つけ由紀枝に
「由紀枝 神山さん一人ぼっちだよ 何か話してあげなよ」
「ほんとうだ へぇー でも何を話そうかな、、、」
由紀枝が考えているとカトリアーナが神山にフランス語で
「どうですか 神山さん これだけ美人に囲まれたご気分は?」
神山はニコニコしながらフランス語で返した
「大変光栄です これだけ揃うとモデルクラブを作りたいね ははは」
この話を聞いていた女性群は大体フランス語が分かるので隣の真由美が
「そうしたら 多分私ばかりにご指名が来るわ 大丈夫かしら」
そうフランス語で話したので由紀枝が負けじと
「いいえ 一番の指名は 私よ 残念ね」
神山はニコニコして聞いていて みんなフランス語が出来るんだと思った
亜矢子がフランス語で
「そうしたら 私と洋子さんは みんなの営業をさせて貰うから 是非
仲間に入れて頂戴ね ふふふ」
それを聞いた女性群や神山は大笑いした
周りのお客は何を話しているか分からず きょとんとして聞いていたが
少し離れた所に座っていた 外人のカップルが神山にフランス語で
「楽しい仲間を持って幸せですね」
そういわれ 女性群もニコニコしてフランス語でありがとうと返した
神山は流石にカトリアーナはよく見ていると思った
これなら GOLでトップリーダーとして働いてくれると感心し涙した
隣に座っている洋子がすばやくお手拭を渡すといらないと言われたので
こっそりと目頭を拭いてあげた
カトリアーナは火付けとなったフランス語だったが それからも続き
ウエイトレスもきょとんとして注文を聞くタイミングが分からなかった
この時は由紀枝が気がつき神山にきいた
「うん もうビールはお終いでワインにしよう 美味しいお肉に合う
ワインをそうだな 5本 いや7本いただこう お願いします
それから そろそろ焼いていください」
「はーい 了解です お肉は全員ミディアムでいいですか」
「うん コック長に任せます ただレアが苦手の人が居ることを話してね」
「はーい 了解です」
由紀枝は神山とのやり取りをウエイトレス伝えると
「レア とミディアムは分かりましたが 後はちんぷんかんぷんです」
「ふふふ お願いします だからそうね ミディアムレアかな」
「はい 畏まりました それでは焼き始めます」

女性群がフランス語で話しているので喜んだ神山だったが
また話し相手がいなくなり 運ばれたワインを呑んでいるだけだった
仕方なくタバコをふかしながらワインを呑んでいると野菜が運ばれ
みんなの席にも運ばれると 美味しそうに食べ始め F語会話はやんだ
神山はココからは英語にしようと思い隣の真由美に英語で
「どう 美味しい?いつもうなぎばかりでごめんね」
「ええ 新鮮な野菜だから美味しいですよ 全然気にしていないから
又 うなぎに誘ってくださいね」
と 英語で返してきた
この会話で 女性群はひそひそ話も英語になり 神山はニヤニヤした
暫くすると魚介類が運ばれてきて会話も少なくなり食べる方に集中していた
ワインの減り方が早いので由紀枝に同じワインを3本追加するよう言うと
「大丈夫ですか まだ結構残っていますよ」
神山は各ボトルを見てみると由紀枝の言うように残っていた
呑んでいるのは神山だけだった
「ごめんごめん 中止です 隣から貰うよ」
神山は洋子のところからボトルを貰うと 自分で注ごうとしたが洋子が
グラスに注いでくれた
洋子がこの時 祐子に
「ほら 祐子さん神山さん一人にしているからワインをお友達にしているわ
幹事さん ほら盛り上げてね」







2013年6月10日月曜日

Vol.1066 百日紅 -2-63



由紀枝さん10 祐子さん10 桃子さん12 由貴さん13
香織さん17 真由美さん17 以上です そうそう 泰子さんと僕は
0です これは独断と偏見で決めました それで練習場で上達されたと
思われる方で このハンデで不満がある方はこの場でお伺いします
どなたか いらっしゃいますか あのぉーあげることは出来ませんよ」
神山の提案に誰も反対が無かったので
「えー ではこのハンデで明日はプレーをします お願いします」
聞き終えた由紀枝が
「神山さん 勝ち負けするんでしょ」
「うん しますよ」
「で 1打1000円ですか?」
「うん そうそう勝ち負けをします それで1打1000円です」
「高くないかなぁー って思うの どうかしら 祐子さんどう?」
「うーん でも スコアを考えると いいハンデだし 結構 スコアは
接近していて そんなに支払うような事はないと思うわ」
「えー 忘れていました 1位の賞金金額は1千万円 5位以下でも200
万円用意してあります なので 10万円払ったとしても充分余ります」
この話を聞いた女性群は ニコニコして由紀枝が
「だったら いいわ はーい 私はOKでーす」
「それで 但し書きです 賞金半分はギフトカードです ご容赦ね」
「はーい 分かりました」
「あと そうそう ニアピン ドラコンは各ショート 各ロングの4箇所
そのほかに 1位から3位まで素敵な賞品を用意しています」
みんなが何も無いみたいなので神山は
「それでは 何も無いようなので これからステーキハウスで夕食です」
女性群はキャーキャー言いながら バスローブを脱ぎ浴衣に着替えた
神山も浴衣に着替えると洋子と亜矢子が近寄ってきて
「ふふふ よかったわね ハンデ」
「うん でも先ほどフロントで聞いたら 今までのような無風ではなく
少し風があるようです だってさ 困ったものです ははは」
「まあ 風が吹くと難しいわよ 洋子さん困ったわね」
「まあ 参加するところに意義がある精神で行きましょう ふふふ」
「そうしたら いこうよ 準備しているようだし」
 
11人が3Fでエレベーターを降りると 泊り客が驚いて見ていた
ステーキハウスに入るとコック長が神山にお辞儀をしたが 女性を見て
驚いていた 回りの客も10名の美人に驚き見入っていた
ウエイトレスが神山に注文を聞きに着たので 生ビールと簡単なおつまみを
注文すると由紀枝と亜矢子を見つけ
「凄い 美人ばかりですね」
「ふふふ ありがとう 私も入っているのね」
「勿論ですよ でも 素敵な方ばかり それで神山様 お一人ですか」
「ええ そうよ」
「へぇー 凄いわ」
そういうと 厨房に戻りコック長にもおつまみを注文した
生ビールと簡単なおつまみが運ばれると神山が
「では 親族ゴルフ大会開催前夜祭 乾杯」
この親族が周りのお客に聞こえたらしく 驚きの顔で見ていた
隣に座った洋子が
「ねえ 親族って言ったから またじろじろ見られているわ 嫌ねぇー」
「どんな事いっても 駄目だよ 美人が10名もいるんだ じろじろ
見られても仕方が無いよ」
その隣の亜矢子と洋子が話していた
良く似ていると思い 親族でもいいかなと思った
神山は周りを見ると 普段話しているもの同士が隣り合わせに
なっているので 洋子に席を替わるように指示をした
洋子は祐子を呼び 席の入れ替えをした方がいい事を伝え協力して貰った
「了解です」
祐子はまず 由貴と桃子を離し 真由美と香織の間に由貴を入れた
由紀枝と亜矢子の間にカトリアーナを入れた
これで神山から右回りで 真由美 由貴 香織 祐子 桃子 泰子 由紀枝
カトリアーナ 亜矢子 洋子となった
生ビールを飲みながら暫く様子を見たが 直ぐに打ち解けケラケラと
笑い声も聞こえるようになった 次回からはくじ引きで席を決めようと
そう思った

亜矢子と洋子がみんなを見渡し
「しかし 凄い美人で可愛らしいわね」
「ねぇ ほんと 一同に集まるのは初めてでしょ モデルクラブよ」
「ふふふ 明日のゴルフも大変ね」
「そうね ゴルフどころじゃないわね でも神山さんて 凄いわね」
「ほんと 欲が無いのかしら だからもてるのよ きっと」
「そうね あの人って ガツガツしていないでしょ ホテルの男は
もう ガツガツよ 由紀枝さんなんて もう もてもて でも全然







2013年6月9日日曜日

Vol.1065 百日紅 -2-63



「分かった 催促をしてください 時間ですよーって」
カトリアーナと泰子はクスクス笑いながら祐子の部屋に行くと 直ぐに
でてきて
「やっぱり これにするわ ふふふ ごめんなさい 遅くなって」
「じゃ 時間だからいこうか 忘れ物はないよね」
女性群が一斉に
「はーい」
とニコニコ明るい顔で返事をしてきた
祐子が携帯電話で由貴と話しているらしく 神山にOKサインを出した
「ははは ありがとう では行きましょう 祐子戸締りの確認ね」
「はい 大丈夫です」
と言いながら ガスや水道 電気などすべて見てくれた

神山の車に泰子とカトリアーナが乗り 賞品等もそのまま積んでいた
洋子の真紅のポルシェに祐子が乗り出発した 途中上原駅前で由貴と桃子を
真紅のポルシェに乗せると2台の車は直ぐ傍のガソリンスタンドで給油し
渋谷ICから首都高に入り 東名で御殿場ICに向った
神山は洋子を先に行かせると 後ろについて走っていたが 急にスピードを
あげると神山もスピードをあげて後ろにピタリと付いた
「早いな 大丈夫かな」
「どうしたの 神山さん」
「うん ちょっと早いなと思ったんだ 洋子の運転さ」
洋子の運転する真紅のポルシェはどんどんスピードをあげると海老名
サービスエリアに入っていった
神山も一緒に入り隣に止めた
「ごめんなさい 由貴さんがおなかを痛くしたの」
「そうか 大丈夫かな」
「ええ 大丈夫だと思うわ」
神山は他の女性にもおトイレを勧めた
缶コーヒーを飲みながらタバコをふかしていると みんなが戻ってきた
「神山さん ごめんなさい」
「ははは 大丈夫だよ でも驚いたよ 尋常じゃないスピードだもの
260は軽くでていたよ」
「ふふふ 全然ぶれないから 大丈夫ね まだ余裕があったわよ」
「はーい 程ほどにね ははは」
神山はタバコをすい終わると
「じゃ 出ます いいですか」
みんなが頷くので車に乗るとやはり洋子の車を先に行かせた
御殿場ICを降りると神山が先行して走り ホテルに着いた
神山と洋子は車止めでみんなを降ろすと屋根つきの駐車場に止めた
みんなの所に行くと 由紀枝や亜矢子 真由美や香織の顔もあった
由紀枝が神山に
「フロントで 手続きをしてね お願い ふふふ」
神山は頷くとフロントで手続きをした
係員が何か言おうとしたので
「これが 200万円分あります お願いします」
「はい 少々お待ちください」
係員はカウンターで3回数えると 神山に
「神山様 確かに200万円お預かりいたしました ありがとうございます」
「それで夕食ですが」
「はい 庄司様から伺っています 大丈夫ですよ」
「じゃ 朝食も大丈夫ですね」
「はい 大丈夫です そうそう一応バイキングですが、、、」
「ええ それでOKです」
神山は手続きが終わると みんなの所へ行くと由紀枝が部屋を案内した

海側の最上階 流石に高く山側より眺めはよかった
全員が集合すると 流石に美人ばかりで神山も見とれてしまった
女性たちは思い思いに相手を見つけ話し込んでいた
神山は一人でシャワーを浴び バスローブ姿でも誰も声を掛けなかった
冷蔵庫から缶ビールを取り出し 呑みながらテラスでタバコを
ふかしていると ようやく由紀枝と祐子が気が付いてきた
「まあ 先にシャワーですか もう ねぇ由紀枝さん」
「ふふふ まあ いいじゃない ふふふ そうしたら私たちもシャワー
浴びましょうか」
「ええ そうしましょうね ふふふ」
二人が部屋に入ると又 神山は一人でタバコをふかした
神山が部屋の中を見ると ガラス張りの大きなバスルームに7人
入っていて 隣の部屋のバスルームに3人入っていた
神山はみんなが出てくるまで ソファーで地ビールを呑んでいると
3人組みが出てきて 7人組みも出てきた
神山がみんなを集めると 一斉に10名の目が神山を注視されドキとした
「えー それでは夕食の前に話があります ハンデを決めました
発表します 亜矢子さん7 洋子さん8 カトリアーナさん10






2013年6月8日土曜日

Vol.1064 百日紅 -2-63



「あっ ありがとうございます よかったです」
アレックスの販売員は苦情かと思っていた様子で一安心した顔に戻った
「それでしたら 社長が言われるには 神山様はこちらのボールの方が
ベストマッチングじゃないかと 言われてました」
販売員が教えてくれたボールは先ほどの人気のあるボールと違う種類で
メーカーは同じだったが少し高かった
「先ほどのボールは特に女性の方に人気がございます それで男性 特に
ヘッドスピードがある方はこちらがお勧めです」
神山は彼女の勧めで 1ダース買い 更に人気のボールを10ダース買った
「全部で 92400円になります」
神山はギフトカードで支払うと600円のお釣りを貰い 1ダースずつ
丁寧に包まれたたボールの紙袋を貰った
神山はドラコンのフラッグを買い求め紙袋に入れ次長室に戻った

「あら 何処のお出かけだったんですか」 
「うん ボールを買ってきたよ はい洋子の分だよ」
「ありがとうございます ふふふ 丁度買おうと思っていました」
「で どうでした?」
「そうそう それで杉田君は施錠が出来ると思っていて 軍資金を持って
部屋に来たのね 奈々子ちゃんも一緒よ それでまだですって聞いたら
奈々子ちゃんが杉田君に怒っているの」
「へぇー なんでまた」
「ええ 大金をそんなに持ち歩くって」
「へぇー まあ 言われてみればそうだけど 翔も確認しないとね」
「ええ そこも怒られていたわ ふふふ 楽しかった」
「おいおい もう」
「それで高橋さんが 今夜杉田君と奈々子ちゃんを誘ってお祝い会ですって」
「うん さっき渡しておいた」
「そうなの じゃ私余計な事を言ってしまったわ 会計はこちらでしなさい
って そう話してしまいました」
「ははは 大丈夫だよ 考ちゃんが山ちゃんから預かってますですよ」
「そうね ふふふ でもあの二人って 面白いわね 完全に奈々子ちゃんが
主導権を握っているし ふふふ」
「じゃ ここと一緒だ ははは」
「まぁー そんあぁー」
神山は新しいボールを洋子に見せながら販売員との話を伝えると
「へぇー Jr直々電話があったら驚くわよね」
「うん だから僕が行ったら 不安な顔付きだったよ 逆にこちらが驚いた」
「そうね へぇー そうなの あんなにいいクラブを販売していても
人気のボールは他社の方なのね へぇー」
「うん プロショップの話でもそうらしい ただしプロはコントロール
出来ると話していたよ」
「へぇー そうすると練習すればもっと飛ぶようになるのね」
「うん そういう事ですね そうすればARXのボールを打っても大丈夫さ」
「でも このボールは違うじゃない」
「うん 販売員お勧めのボールさ ARXの下かな ははは」
「へぇー でも池ポチャしたら勿体無いわね」
「うーん ボールも勿体無いが 罰金も勿体無いよ」
「ねえ 罰金は1打1000円でしょ」
「うーん 2000円くらいにしようか」
「えっ だって1000円でも高いと思っているのに」
「はい では1000円です でもね考えてごらん 賞金が最低でも200
万円だよ だったら2000円でも全然大丈夫でしょ」
「うーん そうね」
「それに 今回はスコアが接近すると思うんだ よほど大負けしなければ
10万円も支払いないと思うよ 仮に10万円支払っても 充分お釣りが
くるでしょ」
「うーん そうね でも払いたくないわ」
「うん だから1打が大切なんだよ 分かるかなぁー」
「もう あーあ 早く寝ようっと」
「そろそろ帰ろうよ スタジオでゆっくりした方が落ち着くよ」
「そうね ふふふ」
神山と洋子は忘れ物が無いか確認をして次長室をでた

赤坂のスタジオに戻ると 玄関にカトリアーナや祐子などみんなで
迎えてくれた
神山はスタジオでゴルフボールをみんなに分け 主賓室にはいると
ボストンから現金とギフトカードを出し引き出しにしまった
着替えをボストンにいれるとTシャツを着替えたりジャケットを
取り替えるとスタジオに戻った
ソファーではカトリアーナと泰子が話をしていた
祐子は支度をしているのか スタジオにはいなかった 
「カトリアーナ 祐子はどうしたの?」
「ええ 何を着ていこうか悩んでますよ ふふふ」







2013年6月7日金曜日

Vol.1063 百日紅 -2-63



そういいながら 神山の注いだ冷酒を飲むと
「フルーティーで美味しい」
二人で顔を見合わせながら頷き 直ぐに冷酒が無くなり 神山は冷酒と
握りや巻物を注文した
わさびやしょうがには慣れているらしく つけ皿のしょう油に混ぜていた
 
5人がいせ丸を出たのは2時を過ぎていた
外人デザイナーは良く食べ良く呑んだ
神山は彼女達のタクシーを見送ると自分達もタクシーで次長室に戻った
「しかし 良く食べるね 凄いなぁー」
「ええ それに冷酒をあの二人だけで5本ですよ 凄いですね それで
多少ピンクになっていましたが 全然 平気なんだから」
「まあ 白ワインを飲み慣れているからでしょ でも冷酒って 後で
効いてくるからね 大丈夫かな ははは」
神山はそう言うと ソファーに横になり30分寝た
洋子が起こすと神山は杉田の部長席に向った
アルタの田中幸三が神山に
「もう直ぐできあがりです ありがとうございます」
「早いね」
神山は中に入り一通り眺めて
「もう 引き渡しても大丈夫じゃない どうしたの?」
「ええ 施錠部分がまだなんですよ 夕方を設定していたんです」
「なるほど」
「あと 冷蔵庫もこれからです」
「そうそう FRは大丈夫ですか」
「ええ 下とまるっきり同じなので照明もOKですよ」
神山はFRのドアを開けると 照明を点けてみた
「うん 大丈夫ですね やあ ありがとう これで杉田君も落ち着いて
仕事が出来るし 捗るよ しかしゴールドとシルバーだとこんなにも違って
凄いね アクセントカラーって」
「ええ いい勉強になりました それでシルバーばかりで少し暗いイメージ
だったものですから カウンターや所々にゴールドを使いました」
神山は言われて良く見ると 確かにゴールドとシルバーのコンビが
申し訳なさそうに使われていた
「うん いいですね 翔の部屋には勿体無いくらいだ 素敵です
で 何を待っているの」
「ええ 杉田部長がもう直ぐ来られるので 待っています」
「おお じゃ 邪魔になるな ありがとう 失礼しますね」
神山は脇にあるアクリルガラスの扉を開けると高橋が
「なんだ 山ちゃんじゃない」
「おいおい 山ちゃんはないでしょ もう」
「だって 杉田部長と思っていたのさ ごめんごめん」
「いい部屋 造ってくれてありがとう」
「ほんと いい部屋です クリスタルのデザインする所にはもってこいです」
「ははは そうだね それで僕はもう直ぐ帰ります それで明日は休み
で 何かあったら携帯電話に頂戴 お願いします」
「了解です でも 今の所は新しい事は何も発生しないと思うよ」
「で どう GOLの方は」
「うん 予定が早くなって 今月末前に設計が入ります って言うより
もう設計しているんですよ ただ細かい所の変更があるでしょ そこの
すり併せです なので充分間に合います」
「よかった それで金額はどう?」
「ええ 第一段階の設計が終わってからでないとでませんが 予算内で
仕上げるように進めていますよ」
「うん 予算オーバーは絶対に無理だからね お願いします」
神山は高橋に20万円渡し 
「これで美味しいものを食べてよ 今日くらいは もしなんだったら
杉田君も参加させて 一緒に食べたらいいよ 面白いよ彼は」
「はい ではそうします いつもありがとうございます」
神山は部屋を出ると次長室に戻った

「洋子 部長席を見てきなよ なかなか落ち着いていいデザインだよ
勿論 ココと同じだけど アクセントカラーが違うだけで 随分と印象が
違って見えるから まあ勉強だよ」
洋子は頷いて部屋を出て行った
神山はみんなにゴルフボールをあげても良いと思いゴルフ売場にいった
売場でボールを見ていると今朝ほどの店員が寄ってきて
「神山様 今朝ほどは失礼しました あの後神山様のことを本社から
伺いました」
「いや 別にいいよ それよりお客様にきちんと案内した貴女のほうが
リピートが増えるよ こうやって又 来ましたよ ははは」
「はい それで今回は」
「うん 僕だけ飛ぶボールを持っていても不公平でしょ なのでみんなの分を
買いに来ました」






2013年6月6日木曜日

Vol.1062 百日紅 -2-63



挨拶をした
「お待たせしました 神山です」
神山はフランス語で挨拶するとデザイナーはにこやかな顔で挨拶をした
祥子がデザイナーに神山のファッションを説明するとデザイナーは神山の
服を触り始め お互い顔を見合わせ頷いていた
パンツも裾を触り 親指と人差し指で生地を確かめていた
二人は話し合って祥子に
「なるほど いい生地で落ち着いた雰囲気に纏めている それと
カラーコーディネイトがしっかりしているから 大人の雰囲気が伝わる」
神山も褒められ にこやかな顔で二人のデザイナーに頷いていた
「そうすると 神山さん 基本は今着ているジャケットやパンツの型で
そこからNNらしさを出せるように頑張ります」
「ええ ありがとうございます 嬉しいですね」
「それで 採寸しますが 協力してください」
神山は立ち上がると デザイナーの前に立った
一人がメジャーで神山の体を採寸し もう一人が細かく分かれた記入欄に
数字を書き入れていった
上半身が終わると ウエストや腰周りなどに移り 股下採寸の時には
袋の脇に強引に親指と人差し指で挟んだメジャーを入れたので 顔を赤くし
我慢していると 採寸が丁度股廻りになるとおちんちんに触れ 少し
感じてしまい ちょっとだけ元気になった
更に 足の付け根廻りの採寸時にもおちんちんに触れ 益々感じてしまった
採寸が終わると神山は照れ隠しで直ぐにソファーに座ったが デザイナーが
スケッチをするので もう一度たって欲しいといわれ ソファーを立つと
おちんちんが半分肉棒化していて デザイナーはニコニコしながら
スケッチを仕上げた
OKを貰いソファーに座るとデザイナーがスケッチを見せてくれた
覗いてみると別にこれと言った変化は無かったが Tシャツの裾を出して
着るタイプなので裾の左側にNのロゴを入れたり GパンのボタンにNの
ロゴを入れたりしてあった ジャケットは全体にスリムにして書かれて
いたので 神山は動きやすい方が良いと注文をつけた
サイドポケットのところにちょこんとNのロゴを入れたりしてあった
「神山さん これはあくまでも最初の段階のイメージです それで1週間後
くらいにもう一度打ち合わせをさせて頂きます その時に方向性を探り
それから本格的なデザインに入ります こんなスケジュールです」
「そうすると 出来上がりはいつですか」
「ええ 来年の1月には出来ていないと販売が出来ません 結構タイトです」
「はい 頭に入れておきます」
神山は時計を見ると12時半だったので食事を誘うとデザイナーが
御寿司を食べたいと言い出したので洋子に
「洋子 いせ丸さんに予約を入れてください 5名でね」
洋子は頷き予約を入れるとタクシーを拾いに先に部屋を出た

銀座築地いせ丸の暖簾をくぐると女将が奥の座敷に案内した
外人がいるのでどうするか神山に聞いてきたので 生ビールと鮮魚の盛り
合わせと照り焼きなどをおつまみで頼んだ
生ビールと鮮魚の盛り合わせが運ばれると神山は乾杯をした
デザイナー達は神山の体型が素晴らしく魅力的で日本で販売するには
勿体無いと話した
胸の筋肉は発達していて素晴らしいと言われ 下半身も腰 特にお尻が
出っ張っているのは素晴らしいと話した
「なので 神山の服をそのままの寸法で作ると今の日本人男性に合わない
だから もう少しルーズにするとかする必要がでてくる」
「いやぁー ありがとうございます そうかぁー でもそうするとNNの
ラインって維持できるのかな そこが心配ですね」
「大丈夫 そのようにデザインします」
そう言うと2人のデザイナーは箸を上手に使い鮮魚を口に運んだ
神山や洋子 祥子も生ビールを呑んだり おつまみを食べた
デザイナーが
「ジャケットに関して言えば 生地や縫製でもっといいものが作れるし
パンツのGパンは ストレッチ生地を使えばもっとスリムで素敵なものが
できます 期待してください」
「はい お願いします」
神山が祥子に世界で3着しかないスーツの事は知っているのか聞くと
「ええ あのスーツを作ったデザイナーさんです」
「ああ なるほど 了解です」
「だから神山さんの体型は大体イメージしてきていましたが 実際の感じと
彼女達のイメージが違うと前に進まないので 今日来ました」
「そうですよね 分かります そうするとスーツとかシャツも
分かっているんですね うん なるほどそれがあるから褒めてくれたんだ」
神山は独り言を言いながら食べていると 生ビールがなくなったので
冷酒を注文した
暫くすると冷酒が運ばれ お銚子のデザインが涼しげで可愛らしいので
「素敵なグラスです パリにはありません」







2013年6月5日水曜日

Vol.1061 百日紅 -2-63



暫く計算しハンデが決まると
「洋子 発表しまーす 洋子7 亜矢子7 カトリアーナ10 由紀枝10
祐子10 由貴13 桃子12 香織17 真由美17 でーす どう」
「わぁー そうね 妥当じゃないかしら でも香織さんと真由美さんの17
ですが 89出すとパーになるわよ 大丈夫?」
「うん 多分90は出ないと思うよ そんな練習をしていないし」
「ふーん 分かりました そうしたらこれで行きましょうよ」
「うん そうしよう しかし僕はびり あーあびりだよもう」
「そうすると 優勝ラインは73か74って処かしら」
「うん そのくらいでしょ そうすると泰子が有利になるね なにしろ
アンダーで廻りたいって そう言っていたから」
「へぇー 凄いわね そうしたら 私は戻して」
「えっ そうすると8だよ いいの」
「ええ だって亜矢子さんのように練習していないし」
「はい では洋子のハンデは8でーす しかし今夜発表してココから引くと
大変な罰金が発生するからね まあ 仕方ありませんが」
「そうね そうしたら 私 10がいいわ」
「だーめ もう 8掛けなんだから いくら洋子でもだーめ」
「はーい 分かりました」

神山が仕事に集中しているとニーナ・ニーナの祥子から電話が入った
「はい 神山です」
「こんにちわ 久保です 実はメンズファッションの打ち合わせでお時間を
頂きたいんです パリからデザイナーが着まして お願いできますか」
「ああ 大丈夫ですよ」
「あのぉー 1時間か2時間くらいで終わります 最初なので神山さんの
ファッションをまず見てみたいと そう話しているんです」
「ええ こちらの次長室に来てください お待ちしています」
「はーい 分かりました そうそうそれとドレスのお話 ありがとう」
「ああ 早いね」
「ええ 浜野から聞きました それでそのデザインもこちらに来ている
デザイナーが採寸して立体裁断の方法で綺麗に作らせてもらいます」
「あのぉー 予算はどの位かな」
「ええ 1着大体ですが 生地別で100万円位かしら あと飾りが付くと
割り増しになります」
「生地代って高いのかな」
「シルクサテンの最高級を使えば200万から300万しますよ」
「へぇー 分かりました ではお待ちしています」
電話を切ると洋子に
「ドレスだけどさ 生地代の方が高いよ 驚きー」
「へぇー そうなの いくら位なの」
「うん デザインと裁断縫製で100万位 生地別だって 生地が200から
300万円位だって」
「へぇー じゃ安く作ってくれるんじゃない 国内だともっとするわ
デザインから仕上げまで 大体200から300万円よ」
「へぇー それに生地代か っていうと安いね」
「ほら由貴さんが言っていたじゃない パリでは日常茶飯事なのでって」
「そうか 日本じゃまだまだだものね いいね そうそうあの夜ね
大変だったんだ」
神山は祐子とカトリアーナがドレスをデザインした事を話すと
「へぇー 祐子さんにそんな才能があるんだ たいしたものね」
「うん 2階から階段を下りてきたカトリアーナはほんと綺麗だった うん」
「へぇー それって捨ててないでしょ」
「うーん 多分大丈夫だと思うけれどね」
「もう それをたたき台にすれば もっといいドレスが作れるのに」
神山は直ぐに祐子に電話をすると ちゃんと保管してある事を言われた
「よかったね 保管してあるって」
「当たり前でしょ もう ご自分が提案されたんだからしっかりしてね」
「はーい 分かりました」

神山は雰囲気が悪いので洋子に何も言わずに次長室を出てゴルフ売場にいき
アレックスの派遣店員と話した
「そうですねー 良く飛ぶボールは、、、お勧めはこのボールです
ただし 今人気のボールはこちらの会社 このボールです」
「へぇー アレックスさん 負けちゃうの」
「ええ 実はプロシャップでもこのボールはコントロールするのに 少し
難しいと言われています」
神山は売場の電話を借りARXJPのJrに電話をした
「ええ その販売員が言っている通りです 勿論プロには良く飛ぶと評判は
いいのですが 神山さんクラスでも手こずります」
神山は試しにこのボールと 相性がいいボールを1ダースずつ買い求め
店内を歩いていると携帯電話が鳴った
「洋子ですが NNさんがお待ちですよ」
神山は急いで次長室に戻ると パリから来たデザイナー2人と祥子に







2013年6月4日火曜日

Vol.1060 百日紅 -2-63



次長室に着くと早速ジュラルミンケースに 洋子から貰った封筒と
現金4千万円ギフトカード4千万円分をいれ車に運んだ
神山は忙しなく準備をしていると洋子が出勤してきて
「まあ おはようございます 早いですね」
「ははは これでも寝坊ですよ」
「まあ ありがとうございます」
「ねえ このペンダントトップだけど 1位とかってカード付けたっけ」
「ええ 前回でしょ 付けましたよ」
「カードって残っている」
「ええ まだ相当残っているわ 大丈夫です」
神山は洋子からカードを貰うと 1位から3位まで各3枚ずつ作ると
前回2位のペンダントトップにカードが貼ったままになっていた
「あーあ 貼ってあった もう 朝から失敗だ」
「ふふふ」
ドラコンやニアピンのカードも作り 賞品に貼り付けた
「よし これで準備OKかな そうそうトランシーバーは」
「あっ そうね でも朝から大変ね ふふふ」
洋子は自分のロッカーからトランシーバーを出し神山に渡した
備品類を紙袋に入れると洋子に
「実はね泰子とハンデの件で話をしたんだ」
「うん」
「そうしたら さすがだよ コースは練習場と違うので そのままの
実力が出るかどうか分からない ほら右足下がりだったりあるでしょ
環境が違えば スコアも違うよって」
「そうね 言われればその通りね」
「なので 前回のグロススコアを基にして ハンデを算出しようよ
それで練習が上手く行っているようなら 1つか2つ減らし それで
みんなに公開する それで嫌だったら帰って貰う」
「まあ 過激ね そうね そうしましょうよ」
「でね 明日は平日でしょ だからピンの位置が難しくなるって」
「へぇー そうなの」
「うん 土日だとお客を流さなければいけないでしょ でも平日は
普通のピンポジションになるってさ」
「あっ そうか そうすると土曜日の時のピンポジションは易しかった
なるほど そうすると確かにスコアは悪くなるわね 分かるわ」
「という事で 練習場が全てじゃないよってところです じゃんじゃん」

「ねえ 賞金はどうしたの?」
「うん もう準備してあるよ なにかある?」
「ううん ほら折角家からケース持ってきているのになぁーって」
「うん 朝一番で準備したよ ありがとう それで僕の車に3人 だから
あと2人乗せて 洋子の車に4人でどうかな で荷物は充分に乗るしね」
「ええ いいですよ 前回も4人分のゴルフバッグでぎりぎりでした」
「そうか そうすると帰りは賞品が多い人は3人の車って事になるね」
「ふふふ 私だったりして」
「おいおい 困ったなぁー 朝からもう そうだ祐子に変更を聞いてみる」
「大丈夫よ 何かあったら連絡があるでしょ 驚くわよ」
「そうか うん 分かりました」
「ふふふ 今日は仕事にならないわね」
「まあね これもお仕事です」
神山は次長席に戻ると洋子に
「ねえ 洋子 祐子に電話をして 誰が練習で上達しているか聞いてくれる」
「ふふふ はーい 分かりました」
洋子が祐子に電話をすると
「おはようございます なにかありましたか?」
「おはよう 何も無いわよ ねえ 教えて 電話でみんなの情報を集めて
くれたでしょ それで神山さんがハンデを決めるのに情報が欲しいのよ
で 誰が練習で上達したか教えてもらいたいの」
「ふふふ はーい まず 私でしょ 由紀枝さん 亜矢子さん 由貴さん
桃子ちゃん カトリアーナさんの6人でーす ふふふ 特に自信を
もっているのは 私でしょ 由紀枝さん 桃子ちゃんの3人でーす」
「まあ 祐子さんも自信ありなんだ で亜矢子さんも練習で上達したんだ」
「うん 由紀枝さんの部屋の前に練習場があってそこで亜矢子さんも一緒に
練習をされているそうです ふふふ」
「はーい 参ったなぁー 分かりました ありがとう」
「はーい 失礼しまーす」
電話を切ると神山に
「大変ですよ 大いに自信ありが祐子さん 由紀枝さん 桃子ちゃん
自信ありが亜矢子さん 由貴さん カトリアーナだって 参ったわなぁー」
「はい では大いに自信ありが-2 自信ありが-1でハンデを算出します
そうそう 洋子はどうなの」
「そうね 亜矢子さんと一緒でいいわ ふふふ 自信ないけれど」
神山は前回のグロススコアから72を引いて 80%掛けた数字を算出した







2013年6月3日月曜日

Vol.1059 百日紅 -2-63



「うん なんか 力を入れているんだけど その力がどこかに
行ってしまった感じだった」
「そうそう 力むって言うか 普段でも振りぬくと振ったってどこかに
力が貯まるわけなのね 特に初心者は でもね 同じ力でも 綺麗に
ヘッドに力が伝わると 全然 力を入れていない感覚になるのよ」
「うん そうだね 分かるよ」
「だから 貴方の場合 これで多少治せたたかなって処かしら」

泰子のレッスンが終わり朝食を食べる時間になったが泰子が
「わぁー ごめんなさい ご飯作るの忘れていたぁー どうしよう」
「ははは じゃ そこのマックで買って来るよ」
「もう いやだぁー ごめんなさい」
「ねえ 何を食べる?」
「うーん じゃ一緒に行く ちょっと着替えるね あなたも着替えて」
二人は出かけられるよう着替えると直ぐ傍にあるマックでハンバーグや
鶏のから揚げ ベーコンエッグなど買い求め 部屋に戻った
神山は冷蔵庫から缶ビールを取り出し 二人のグラスに注ぎ呑んだ
「まあ 早いのね」
「ははは しかしご飯忘れるって 何を考えていたんだろう」
「勿論 貴方の事よ それでそのまま寝ちゃったのよ おばかさんね もう」
「じゃ 食べようよ」

神山は食べ終わると再びゴルフの練習をした
やはりプロを目指した泰子のアドバイスは効果覿面だった
しかし 落ち着いて考えてみればこのクラブにあったスイングが基本通り
出来ているか否かで コントロールするにはまだ時間がかかりそうだった
「そうよ 貴方の場合はその通りね でもね 女性の場合は貴方のように
力をそんなに必要としないから 結構 基本のスイングを修正すれば
そのクラブは生きてくるわね それでそこそこのスコアは出るわ」
「そうか でも落とし穴があって 練習場と違う環境だと 崩れる可能性も
あるよという訳だ」
「そうね やはり場数でしょ 練習と場数よ ふふふ」
神山は練習をやめると泰子を抱きしめるが
「駄目 もう壊れそうなんだから 今夜まで待っていてね ふふふ」
「うん そうそう 僕の着替えも買おうよ 今度」
「そうね チェストの中 まだ使っていない棚や引き出し一杯あるもの」
「うん じゃ 今度休みを作って買い物に行こうね」
「ええ ふふふ ねえ 半ズボンって穿くでしょ それを買おうかな」
「うん そうしたら下着のトランクスでいいよ 部屋の時にしか穿かないし」
「わぁー じゃ止めた 恥ずかしいもん ふふふ」
「おいおい 恥ずかしい事ないでしょ でもいいよ 後日買おうね」
神山は冷蔵庫から缶ビールを取り出し グラスに注ぎ呑んだ
「大丈夫なの 運転があるのに」
「うん ココからだと30分あれば大丈夫 だからもう少ししたら寝ます」
「ふふふ 分かりました」
泰子は神山の相手を終えると片付けに専念し 洗濯物を畳み整理した
神山を見ると ソファーで横になっているので
「じゃ30分後に起こしますね」
「うん お願いします」
そういうと寝入ってしまった
泰子はゴルフクラブを出し テラスで素振りをしてスイングチェックをした
明日はどうしてもアンダーパーで廻りたかった
ハンデで負けてもグロスでは負けなかったが アンダーパーで廻って
一つの区切りを付けたかったし これからの励みになると思った
先日のコースを1番から思い出し シュミレーションをしながら素振りを
していると神山を起こすのを忘れてしまい 慌てて起こしにいった
「ねえ あなた 起きて ごめんなさい」
「うーん やあ ありがとう」
「ごめんなさい 30分じゃなかった 50分位経った ごめんなさい」
「ははは 大丈夫だよ ねえ コーヒーはあるかな」
「うん インスタントだけどいいかしら」
神山は頷くのでお湯を沸かし インスタントコーヒーでアイスコーヒーを
作り神山に渡すと
「うん ありがとう すっきりした そうだ 食料品だけど 来週まで
余り買わないでね って言うのもお中元がどっさりくるから持って来るよ」
「はーい 分かりました ありがとう ふふふ」
神山は泰子から洗濯したものを渡され 身支度をし
「じゃ 遅くても5時には来ないと駄目だよ いいね」
「ふふふ はーい 大丈夫ですよ 雨が降っていると辛いけれど 晴れだし」
「そうか 車が必要だね よし ゴルフから戻ったら車を買おうね」
「はーい お願いします 私 マーチがいいな ふふふ」
「へぇー 人気があるね 分かったよ では行ってきます」
泰子は1階のエントランスホールまで見送りに来てくれた
神山は車に乗ると泰子に手を振り発進させた







2013年6月2日日曜日

Vol.1058 百日紅 -2-63



神山は言われたとおり 下着やTシャツ 靴下を洗濯機の中にいれ
浴室に入ると いい香りの入浴剤が神山の気持ちをリラックスさせた
湯船に入るとボタンを操作し ジャグジー風呂に変身させた
「ふふふ 失礼します」
泰子は先日と違い 神山に正面をむき大事な所を洗い 膝を広げ
「ねえ きれいになったかしら 大丈夫?」
「うん 綺麗だよ おいで」
泰子は神山の直ぐ脇に座るとキスをして 直ぐに神山のおちんちんを触った
神山も泰子の乳房を柔らかく揉んだり 乳首を軽くつねったりし愛撫すると
肉棒のしごき方にも力にメリハリをつけたりし気持ちよくなった
神山は唇を乳首に宛がい軽く噛んだり吸ったりし 片方の手で空いている
乳首を愛撫し始めると 泰子は胸を突き出すようにし乳房を押し付けてきた
神山はもう片方の手を泰子の秘所に宛がいクリットを優しく撫でるだけで
頭を後ろに下げ 喘ぎ声をだすようになった
「はぁー 駄目よ いきそう あぁー」
泰子は自ら腰を前に突き出すようにし クリトリスの刺激を求め
「もっと ねぇー あぁー はぁー いいわぁー」
腰の動きが少し早くなると クリトリスの愛撫も早くした
「あぁー いくぅー はぁー はぁー あぁぁー」
泰子は最初の快楽の頂点を迎えるとガクッと頭を前に下げた
「はぁー いっちゃったー」

二人は浴室で交わり神山は2回も果てると泰子はぐったりして
「ねえ もうだめ お風呂からあがりましょ」
先日購入したバスローブを羽織りソファーで寛ぐと泰子がタンブラーを
用意し冷蔵庫から缶ビールを取り出し 二人のグラスに注いだ
「ねえ 気が付いた お風呂でお星様が見えるのよ 綺麗だった」
「へぇー 気が付かなかったよ でもいいね あのガラスマドは」
「ええ 横もガラスだから開放感があって 気持ちがいいわ これからの
季節 日中に水風呂って気持ちがいいわね 青空ながめてって ふふふ」
「うん なにしろ天井が高いから 圧迫感が無くて気持ちがいいよ
そうそう ジャグジーもうちと違って自動で泡の出る量が変わるんだね
あれも凄くいいね」
「そうね ジャグジーなんてスーパー銭湯じゃないと入れないもの
それが自宅で毎晩味わえるなんて 凄く素敵 ふふふ」

7月14日 火曜日 晴れ
昨夜は風呂の後 泰子が膣が壊れるといい交わりがなく早く寝られた
神山は少女のあどけなさを充分に残した可愛らしい寝顔を見ながら起きると
泰子のゴルフクラブをもち テラスで素振りの練習をした
冷蔵庫から缶ビールを取り出し グラスに注ぎ呑みながらタバコをふかして
いると泰子が眠たい目を擦りながら起きてきた
「わぁー 練習していたんだ 熱心ね おはぁよう」
「やあ 早いね うん 何とかしないとね それでちょっと借りました」
「じゃ ちょっと振ってみて」
神山は泰子のドライバーで素振りをしたがどうも調子がでなかった
「ちょっと バランスが違うのか 調子が出ないよ ははは」
「ねえ 分かったわそうしたらそのクラブで タイミング合わせるようにして
多分 今までのがヘッドが重いクラブで そのバランスだと思うの」
神山は朝から大変な事になったと思いながら ドライバーを振っていると
インパクトのタイミングが少し分かってきたようで 力を入れると
果たしてどうか分からないが 少し掴めて来た
「ねっ タイミングが分かってきたでしょ なのであのクラブも 同じで
バランスが良過ぎるのよ あなたの力任せのスイングだとヘッドが
追いついていかなかったり 先に返ってしまうのね だから8分の力で
振りぬくとよかったの でもね そのヘッドの返りをタイミングよく
インパクトに持って来れれば 安定したショットが出るわよ」
「そうすると 普段は泰子のドライバーで練習してって事?」
「うーん そうね シャフトを交換するのも一つかな でも練習よ
自分のクラブでヘッドスピード上げたときのダウンスイングの入りとか
兎に角 今までのスイングだと ヘッドの入りが早かったり遅かったり
そんな所です ねえ 私のクラブ振っていて 今までのスイングだと
ヘッドの返りが早くなるって分かったでしょ」
「うん なんとなく手に感じる」
「そうよ なのでダウンに入るタイミングを一呼吸 ほんの少し遅らせて」
神山は言われたとおり振りぬくと感じ良く振りぬけた
「おお いい感じだ 凄いや うん 分かるよ」
「そう 貴方の場合軸がずれていないから 大丈夫よ それで次は こっち
向いて それで ダウンからインパクトまでおちんちんをもっと右に
寄せるようにするの その意識で振ってみて 力いっぱいよ」
神山は軽く振り 要領が分かると ダウンの一呼吸とおちんちんを考え
思い切り振りぬいた 最初は今までと同じ感じだったが 3回目あたりに
振りぬくと 今までの感触と違い ヘッドが綺麗に返っているようだった
「ほら 綺麗にインパクトの瞬間でヘッドが返っているでしょ」









2013年6月1日土曜日

Vol.1057 百日紅 -2-63



車に運んだ 次はお皿のコーナーに行くと泰子が
「私 揃っているお皿じゃなくて ばらばらで一枚づつ欲しいな」 
「おお 僕もそうなんだ 揃っているとなんかつまらないんだよ それより
色々なお皿に料理が盛っているって その方が好きなんだ」
泰子は小皿 中皿 大皿と適当に選び出しカゴにいれ 小鉢や中鉢
サラダなど盛り合わせられる向附など 大きさや形が違うものを買った
「さあ 次はお酒だよ」
泰子はクスクス笑いながら 神山の後に付いて行った
この時間になると雨があがって 傘をささなくても良くなった
神山は食器類を車に運ぶと お酒の激安店まで歩いた
店内に入ると世界中のお酒が揃っていて泰子は色とりどりのラベルや瓶の
形を見て驚いていた
「凄い量ですね 初めてです」
「うん ほんと色々なお酒があるんだね 驚くよ でもね 買うのは
ブランデーとウイスキーさ」
「ねえ ウイスキーってバーボンってあるでしょ あれ好きよ香りがよくて」
神山は頷くと フォアローゼズプラチナやカミュなど数本を買い車に運び
日本酒や缶ビールなども購入した
マンションに戻ると一回では運べないので まずはマンションの中に運び
それからエレベーターに運び 部屋に持って行った
「わぁー 酒屋さんが出来るわね ふふふ 早速ビールを冷やしましょうね」
泰子が缶ビールを冷蔵庫に入れると神山も手伝った
食器類はお湯で洗い流し 水切りかごに入れていった

時計を見ると6時を指していたので
「泰子 あそこのお寿司屋さんにいこうよ」
「はい いきます」
二人は手を繋いで寿司屋に入ると威勢のいい声で迎えられた
カウンターに座ると生ビールを注文し おつまみは鮮魚の盛り合わせを
注文すると 大将が
「先日 こられたお客様ですよね 今日もマグロが美味しいんです」
そう言うとゲタをだし その上にマグロの切り落としを乗せてくれた
生ビールが来ると
「まずは 引越しおめでとう よかったね」
「はーい ありがとうございます」
生ビールを呑むと 神山は祐子の話をした
「ほら みんな練習しているでしょ それでそこそこのスコアが出せると
そう思っているとおもうんだ それでねハンデで優勝してもつまらないって
何人かの女性が言っているらしいんだ どうしようか考えている所です」
「じゃ ハンデ無しでいいでしょ ふふふ 全員スクラッチ」
「おいおい それは無茶な話だよ」
「だから そのように提案して それで手を上げ ハンデ申告すればどう
だって そのように考えているんだったら そんな変なハンデは申告しない
と思うわ どうかしら 女ってそこら辺はシビアよ 意地になる処があるし
きっと 上手く行くと思うわ」
「それでね 前回のハンデとスコアなんだけれど、、、」
神山は車の中で洋子がメモした グロススコアとハンデを泰子に見せ
「ねっ 90代半ば 90代 80代半ばと大体この位に分けられるんだ」
「そうね このスコアしか資料が無いのでしょ だったら ここから算出し
それでハンデを決めていくのが常套よ いくら練習でよくても それはそれ
実際のコースだと練習が役に立たないでしょ 右足下がりだったり」
「うん わかった じゃ もう僕の権限で決めます 嫌だったら帰りなさい
うん そうしよう」
「そうよ それで練習が上手くいっているんだったら 1つや2つ下げて
あげればいいんじゃないの それにあのコースだと風があると難しいし
ピンの位置だって ちょっと変われば難しいわよ 平日でしょ 多分
多少難しくしているわ 渋滞が起きない程度にね」
「なるほど 土日は流さないといけないから 易しいピンか」

二人はハンデの話をしながらおつまみや握りを食べると部屋に戻った
「あーあ おなか一杯だ」
「ふふふ 最後のフルーツって大盛だもの 驚いたわ」
「でも 美味しいメロンだったね」
「ふふふ お魚よりメロンが高かったりしてね」
「そうそう でもさ今夜は早かったのかな 由貴と桃子ちゃんが来なかった」
「そうね 早かったんじゃない 常連さんね ふふふ」
「でも 寿司屋の常連ったら 結構稼いでいないと出来ないよ」
「ふふふ あなたから廻っているお金でしょ きっと」
「そうか まあいいか」
泰子はソファーで寛いでいる神山の傍に座ると
「ねえ お風呂に入りましょうよ ねえ」
「うん そうしよう」
神山が脱衣所で下着を脱ぐと寝室から泰子が
「ねえ 洗濯機の中に入れておいて 直ぐに乾くから」