警備室のチーフが見かねて手伝いをしてくれる事になった
今回はコンテナ2回で済む量だったの助かったが これがお歳暮時期だと
予測できないので困ってしまった
次長室にコンテナを入れ商品を積み上げると洋子が
「やっぱり この量って尋常じゃないわ あーあ 凄いぃー」
「うーん 仕方ないかな 申し訳ないけれど 礼状をお願いしますね」
「はーい 分かりました」
神山は化粧箱から商品を取り出し ダンボールに詰め替えると
それでもコンテナに一杯になり シートを被せ配送の倉庫に移動した
次長室にコーヒーや調味料を残しておいたので洋子に
「洋子 好きなものを持って行って良いよ」
「へぇー でももう充分だし、、、ねぇ本社人事の女の子に分けてもいい?」
「うん そうしたらお願いしますね 僕は時間なので繊維協会に行きます
何かあったら 携帯までお願いね」
「はーい 分かりました」
神山は洋子に断り 日本繊維品質管理協会東京事務所へ向かった
ビル最上階の日本繊維品質管理協会東京事務所へ入ると
引田泰子が事務室で待っていた
「やあ こんにちわ ここでも仕事をするんだね」
「ええ 理事室よりこちらの方が資料が揃っているので ふふふ
そうそう 書留が一杯ですよ 食品や建築協会からも届いています」
「そうか 向こうは休みだね」
「ええ でも食品協会の香織さんと建築協会の真由美さんは
出勤していますよ 一緒にお昼をしたいって」
食品協会の眞鍋香織と建築協会の安堂真由美は本来 土日は休みだが
繊維協会の会社面談の事を聞き 書留を渡す為に出勤していた
「そうか 分かった ご馳走するか」
「まあ 優しいのね では早速連絡しておきますね」
「うん お昼の時間はこちらからするから そう伝えてください」
引田泰子は言われたとおり真鍋に伝えた
神山は今日面談する会社リストを見ると 欄外に二重丸の印が付され
赤鉛筆で会社名のところにアンダーラインが引かれていた
「引田さん この印って もしかして顧問希望の会社?」
「ええ そうです 前任の理事の時にも顧問を希望されていました
アンダーラインが引いてあるところは 前任が顧問をされていた会社です」
神山は引田が用意し会社資料を丁寧に読んでいると直ぐにお昼になった
「早いな もうお昼の時間だ 引田さん 何を食べる?」
「えっ そうだなぁー うなぎがいいわ 彼女達も食べたいって言ってたわ」
「そうか そうしたら連絡をしてください このビルの入り口で落ち合おう」
引田泰子はニコニコしながら真鍋に連絡をした
暫くして1階フロアに下りると真鍋と安堂が待っていて
「ご馳走様です ふふふ」
「まあ 予定外の休日出勤だから ご馳走しますよ」
神山は自分の車ではなくタクシーで鈴やに向かった
鈴やのレストラン街は雨のせいか お客が行列を作り入店待ちをしていた
うなぎやの暖簾の前に行くと仲居が
「どうぞ 奥が空いています」
「ありがとう そうしたらお邪魔しますね」
神山達4人は仲居の案内で奥の座敷部屋に案内された
「神山常務 あと1時間位すると 時田副社長がお見えになりますが、、、」
「うん 別に構わないよ 僕はお仕事だから 大丈夫だよ」
「はい 畏まりました」
「そうしたら 生ビールを4つと適当におつまみをお願いします
そうそう 蒲焼も2人前ください お願いします」
「はい 畏まりました そうしましたら鮮魚の盛り合わせでよろしいですか」
「ええ それから湯葉はあるのかな」
「ええ 本日はご用意できますよ」
「よかった 湯葉さしを4人前ください」
仲居は深々とお辞儀をして襖を閉めると引田が
「神山さんって 凄いですね」
「えっ なにが?」
引田は顔を赤くしながら
「ええ あちらの方です 聞きましたよ 真鍋さんや安堂さんから」
「ああSEXの話か 普通でしょ 分からないけれど」
真鍋や安堂は神山ともう一度SEXしたいと思っているので
「この頃 全然呼んで頂けないのね 寂しいわ ねぇー真由美っ」
「そうね 最初だけだったわ 私も寂しいわ」
「おいおい 分かったよ 苛めないでください まだ順番待ちが
一杯並んで待っているんだから ハハハ 冗談だよ 仕事が忙しくて
どうにもならないんだ 分かったよ そのうちに泊りがけで旅行に行こう」
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