2013年2月10日日曜日

Vol.946 紫陽花 -13-58



その祝賀会で やはり販売元の会社と顔を会わせていたほうが良いでしょ」
「なるほど 色々と考えているんですね 分かりました」

神山は時計を見ると17時30分になっているので 洋子にビールを
用意させると みんなで乾杯をした
篠原涼子がビールを少し呑んだところで
「Jr 10分ほどお時間を頂けますか」
「神山さん 大丈夫ですか?」
神山が頷くとJrが涼子に
「余り遅くならないように戻ってきてね」
涼子が退室すると 話題はゴルフの話になり盛り上がった

「誠二さん 私よ」
「やあ どうしたの お仕事でしょ 大丈夫?」
「ええ 今 10分だけお時間を頂いてビルの外に居るの」
「そうか 分かりました これから直ぐに行きます」
「ごめんなさい 大丈夫?」
「うん 夕食やらビールを買いに出ようと思っていたところさ」
「わぁー 嬉しい 待っていますね」
篠原涼子は2日ぶりで逢う内野誠二を待っていた
「ごめんごめん 夕食の注文を聞いていたら遅くなっちゃった」
「ううん いいの こうやって貴方の顔を見るだけでも ほんとよ」
篠原涼子は会議の内容を掻い摘んで話をすると誠二は
「へぇー じゃその仕事が増えるのかなぁー デザインをするって事は」
「でもまだ内緒の話だから 誰にも話さないでね お願いね」          945
「もう 涼子が僕にしゃべっちゃったじゃないか 企業秘密だろ 秘書殿」
「もう 苛めないで 貴方は口が堅いから大丈夫よ
あっ もう時間だわ じゃ戻るわね 頑張ってね」
「うん 涼子も秘密を漏らさないようにね」
二人は軽くキスをすると 涼子は次長室に戻った
直ぐに洋子が
「逢ってきたの?」
涼子は真っ赤な顔になり
「はい」
「さあ 祝賀会に行きましょうね ふふふ」

6人が催事課の部屋に入ると すでに小谷美佳は着ていて由香里と一緒に
会議室で祝賀会の準備をしていた
「あらぁ 美佳 どうしたの?」
「お手伝いよ 翔さんの祝賀会ですもの」
涼子は聞いていたが 驚く仕草をして
「私もお手伝いするわね」
こうして 由香里の指示で美佳と涼子の3人で祝賀会の準備が出来た
18時になるといせ丸から頼んだお寿司が届き 洋子が精算した
「しかし 洋子 凄い量ね」
「ええ 若い人が一杯でしょ だから一杯注文しなさいって 常務命令よ」
「まぁー 常務さん大したものね 羨ましいわ」
ころあい良く時田副社長と池上店長が催事課に入ってきた 奥村が
「いらっしゃいませ お忙しいところありがとうございます」
「まあまあ 堅い話はぬきじゃ なあ池上君」
「ええ 今夜は楽しく食べさせて頂きましょう」
奥村が時田と池上を会議室の上座に案内すると時田が
「おう 奥ちゃん ワシじゃないだろう 翔だろ ここの席は」
奥村は翔を呼び上座に座るよう指示をすると美佳を忘れていて
「課長 美佳を隣に呼んでも良いですよね」
「うん ごめん いいです」
「美佳 おいで 課長が許してくれた そうだ紹介するね
こちらの方が時田副社長 それでこちらの方が池上店長だ 覚えてね」
小谷美佳はクスクス笑いながら 頷いていた
「美佳 なに笑っているんだよぉー もう ねぇー時田さん」
「だって 以前お目にかかっていますもん ごめんなさい」
「そうかぁー なぁんだ もう 早く言ってよ」
「杉田君 ワシは君と合う前に彼女と話しているんだぞ なあ池上君」
「えっ そんなぁー でもいいです はい 幸せにします」
「ははは 奥ちゃん いいのが育っているな 頼もしいな」
「ありがとうございます お陰で様で漸く一人前になりました はい」
神山は全員が会議室に入った事を確認し
「それでは 杉田さんの祝賀会を開かせていただきます
その前に簡単に経緯や説明 販売してくださる会社を紹介をさせて頂きます」
神山はクリスタルグラスのオリンピックマークやデザインを入れたグラスの
GOL販売計画やそのデザインの纏めを杉田が行う事 販売はアレックス社
が行う事など説明した





.