「山ちゃん こんなに でもありがとうございます
今日は全員いるので今夜にでも使わせてもらいます」
「そうしたら 翔が神山の手伝いをして 出資した事や顧問デザイナーに
就任した事を話しておいたほうが 後々いいと思いますよ
僕は時田さんに報告はしておきます お願いしますね」
「分かった 池上店長への報告はどうしようか」
「大丈夫でしょ 時田さんから行くと思いますよ そうだ今夜にでも
呼ばれてお話をされたら如何ですか 大丈夫ですよ」
「うん では少し時間をおいてアポを取ってみます」
神山は次長室に戻ると時田に電話をした
「ええ そういう訳でして 大目に見てください お願いします
これも私が催事課を離れ 良くやっている翔へのご褒美です」
「うーん 分かった しかし凄い事をしたね 引き出物がオリンピックの
限定販売か、、、で 池上君には報告したのかな」
「ええ 私より社長からお願いできますか その方が話が早いと思いまして」
「うーん そうか わかった でも杉田君も羨ましいな りっぱな先輩を
もって それにちゃんと道しるべを作り後輩を動きやすくするとは、、、」
「ありがとうございます しかしこのように私が行動できるのも
時田社長がいるお陰です 私の方こそありがたいと思っていますよ」
「ハハハ わかった では早速池上君に連絡するよ」
「ありがとうございます 暫くすると 奥村課長が電話を入れて
今夜 祝賀会を開く予定でアポを入れると思います」
「ほう そこまで準備しているのか ワシも参加していいかな」
「ハハハ 大丈夫ですよ たまには若い子の話も聞いてください」
「そうだな うん 今夜は何もないから よし催事課へ電話しよう」
「ええ その前に池上さんのところへお願いしますね」
「ははは そうだな 忘れていた ははは そうだ 何か持って行くか?」
「大丈夫ですよ 先ほど奥村さんに充分渡しておきましたから」
「そうか さすがだな わかった で 山ちゃんは出席するんだろ」
「うーん そうですね 少しだけ参加しましょうか
その方が色々と話が出来ますし 分かりました 参加します」
「おう よしよし ワシ一人じゃ心細いからな ハハハ」
「それでしたら 二次会は私に任せていただけますか」
「うん 頼んだよ 池上君も一緒でいいぞ」
「そうですね その方が話が早いです 分かりました アルタの内藤さんも
呼んでいいですか?」
「おお そうか もう2年後の話を進めるんじゃな 分かった いいぞ」
「ありがとうございます では今夜催事課で」
「うん 頼んだぞ」
「そうそう 社長 今夜は秋山さんも同席できませんか」
「うん?」
「ええ ほら洋子さんが一人だと可哀相でしょ なので」
「ははは そうか洋子も付いてくるんだな」
「ええ 秘書ですから」
「うん 分かった 催事課へ連れて行くよ その後も大丈夫だ」
「ええ お願いします では失礼します」
電話を切ると洋子が
「なあに 洋子も付いてくるとか 秋山さんが来るとか」
神山は今夜のスケジュールを掻い摘んで話をすると洋子は驚いて
「えっ 杉田君をアルタの部長にするんですか へぇー、、、」
洋子は驚いて神山の顔をまじまじと見たが 神山は平然としていた
(この人 凄い事を考えているんだわ へぇー しかし凄いわ)
「おいおい 何か付いているか 僕の顔」
「だって 杉田君がアルタの部長でしょ 凄い」
「洋子 これにはちょっとした訳があるんだよ 暫くすると僕は
オリンピックのグラスデザインに携わる時間が無いと思うんだ
そこで翔を今のうちにアルタと結び付けておいて 動きやすくすれば
鈴やにとってもアルタにとっても 損はしないしいいと思うんだ」
「でも催事課のお仕事はどうなるの?」
「ハハハ 大丈夫だよ 休みが少し無くなるだけ それに実際のデザインは
Gプロで全て行う事になるから 翔は纏め役かな」
「へぇー そこまで考えているんですね へぇー改めて見直しました」
「ハハハ 今までの僕の考え方の一つだよ そうだ内藤さんに連絡だ」
神山は洋子との話が終わるとアルタの内藤社長に電話をした
「えっ 山ちゃんがあそこの顧問ですか、、、へぇー、、、」
「それで グラスデザインの纏め役として催事課の杉田君にして貰うよう
今日手続きをしてきました」
「はぁー、、、」
「そこで 内藤さん お願いがあるんですが 杉田君をアルタの部長で
お願いできませんか?」
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