みんなはホッとし笑顔が戻り 池上店長は奥村に
「後は頼みますね 色々とあるのは分かるけれど」
「はい 分かりました」
みんながビールを呑みはじめると時田は神山にウインクを送った
神山もこれで杉田のいい意味で芯の強い奥様になれると確信した
杉田は杉田で時田のお芝居を見抜いていて時田に
「ありがとうございます また一つ勉強なりました」
「うん 良くあそこで話せたな 山ちゃんゆずりだな たいしたものだ」
お互い顔を見合わせ大笑いした
一時間が過ぎるとみなの顔はピンク色になったり真っ赤になったりした
ただその中で篠原涼子だけはお酒を呑んでいなかった
「篠原涼子さん どうしたの アルコールが全然入っていないけれど」
「ええ 今日は社用車で来ているので 私が運転手です」
「そうか そうしたら車を会社に置いてきなさい」
神山はそういうとタクシー券を渡し 2次会の場所を教えた
「Jr 私 グランドマネージャーから指示を頂 社用車を会社に戻します」
「はい 了解です それで次の場所は分かっているの?」
「ええ 大丈夫です 多少遅れますが 伺います」
篠原涼子はみんなに挨拶をして催事課の部屋をでて 会社に戻った
神山は19時30分になると
「えぇー 楽しく過ごしました祝賀会ですが 実はこれからもう1件
凄く大切な打ち合わせがあります よって時田社長と池上店長には
この打ち合わせに携わって頂きますので ここで失礼をさせて頂きます
尚 まだまだお寿司やお酒が残っていますので食べてくださいね」
神山はみなにお辞儀をして会議室を出ると杉田と美佳がお辞儀をしながら
「先輩 本当にありがとうございます」
「うん 美佳さん 頑張ってね いい奥様になるよ いいね」
「はい ありがとうございます もう泣きません」
そう言いながら涙が出てきたのを翔が発見して
「ほら 泣くなってば もう」
「違います 汗です その位分からないんですか」
神山と洋子はそんな二人を微笑ましく見ながら部屋を後にした
ビルの外では屋敷がタクシーを呼んできていて
「先輩 時田さんたちは本社ビルにいます」
「うん ありがとう 車で待っているんだろ」
「ええ 黒塗り2台です」
「わかった」
神山は屋敷に1万円を渡し
「今夜は一人になるけれど これで美味しいものでも食べなさい」
「はい ありがとうございます」
「じゃJr タクシー離されない様に気をつけてね」
「了解です」
タクシー2台と黒塗り2台が銀座鈴やを後にして上原駅前寿司に向かった
駅前寿司に着き時田が最初に暖簾をくぐると女将が
「まぁー 時田さま いらっしゃいませ どうぞ」
奥の座敷にはアルタの内藤と篠原涼子が座って話をしていた
内藤が時田を見つけると
「時田さん お久しぶりです」
「やあ 内藤さん どうもこんばんわ」
更にアレックスJrには
「お元気そうで お久しぶりです」
「こちらこそ ご無沙汰しています でもGOLは大丈夫ね
スタッフが良くやってくれているし 安心です」
上座に時田と秘書の秋山 隣に池上 反対側に神山と洋子 向かい側に
アレックスJr 秘書の篠原涼子 ジャックにナタリーと内藤10名が座ると
女将が心得たもので料理を運び出した 神山が
「本来はこの席にクリスタル大和の大森社長が同席していただいても
いいお話ですが 今回は身内の話なので省かせていただきました」
女将がビールを運んできたので神山は
「今回は何処の会社にも非常に利益のあるお話です まずは乾杯でーす」
神山の音頭で乾杯が行われると みな箸を進めながら神山の話を聞いた
「、、、、、、、、以上 今までの経緯です」
みなは納得をしクリスタルグラスの限定販売に大賛成した
「そこで ご提案なんですが 私の仕事量は限界が来ています
そこで催事課の杉田君をそのデザインを纏めて貰う様にしていますが
アルタのGプロと一緒に仕事をするので アルタ勤務という形を
取らせて頂きます 時田社長 お認めお願いします」
時田はニコニコして頷くと池上店長に
「なぁ 池上君 問題ないな 大丈夫だろ 山ちゃんのこともあるし」
「はい、、、大丈夫です でもそこまでしなくても」
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