呼びましょうよ」
「そうだね そうしよう」
神山は上原駅前寿司に電話をして テーブル席を2卓キープした
洋子がワインの準備ができ ワイングラスをテーブルに並べた
祥子がワインを神山から順番に注ぎ モーガンが
「アドバイザー誕生 おめでとう 乾杯」
タクシー2台に分乗し上原の駅前寿司に着いた
祥子はショップに寄り 仕事が終了したら全員駅前寿司に来るよう伝えた
神山と洋子と筒井 反対側には祥子とモーガンが座った
昨日の築地いせ丸より少し窮屈だが 味はこちらが美味しいと話し
神山もアレックス夫妻を招待した時に ホテルオートモより美味しいと
褒めて 一杯食べていった事を話した
モーガンは アレックス氏もここに来たのかと驚いていた
洋子が
「神山さんのお客様は 美味しいものを食べられ 満足しています」
「うん 分かるよ 美味しい フランスでは食べられないし羨ましい」
モーガンもアレックスと同じように 箸が良く動き祥子に注意された
「ははは 美味しくて ごめんなさい」
神山は女将にもっと持って来るよう伝え 日本酒も注文した
女将は心得たもので 氷をどんぶりの大きいのに入れて日本酒持ってきた
祥子が日本酒を勧めると モーガンは美味しいといい 良く呑んだ
そのうちにショップの女の子が入ってきて由貴と桃子が神山を見つけ
「わぁー 神山さん いらっしゃい 副社長いらっしゃいませ」
みんながお辞儀をするとモーガンは 嬉しいのか
「さあ 早くビールを準備して さあ ははは」
女の子たちは隣のテーブルに座り 女将が用意したビールで準備すると
「お疲れ様でした 良く働いてくれてありがとう
そんな貴女たちに 凄いプレゼントがあるんだ この神山さんが
メンズアドバイザーでニーナ・ニーナ東京支店に来られた かんぱーい」
みんなで乾杯をしたあと 彼女達はざわざわしたが由貴が神山に
「おめでとうございます そうすると出向ではないんですね」
「うん ニーナ・ニーナと契約したよ お願いしますね」
「わぁー これで神山さんが私たちと一緒の会社だなんて 凄いわ ねえ」
「ええ 私びっくりです もう凄いですね」
神山は筒井にアドバイスの頻度を聞くと
「うん 婦人服の場合は1ヶ月に2回くらいだがはっきりとは分からない
だってパリの本社だからね」
「基本的なところで集中すれば 後は流れると思うんですよ
コンセプトがしっかりしていれば 大丈夫だと思いますが 甘いですか」
「ははは 心配はいらないよ 山ちゃんのペースで大丈夫さ うん
しかし 私より給料が高いし 凄い金額だよ 私の5年分だよ ははは」
「でも 上になると知らないところで 消費しますね」
「まあ 仕方が無いな」
「そうそう ここは持ちますよ」
「うん ありがとう それで もう少ししたら帰ります 家内が、、、」
「ええ そうするとモーガンはどうしますか 久保さんに任せますか」
「うん どうだろうか 出る時に聞いてみるよ モーガンはもう一日
日本に居るんだ 明日は鎌倉の紫陽花を見ると言っていた」
「ホテルはオートモですか?」
「うん」
「それだったら 私が楽しいところをご案内しますよ」
「うん それなら久保君にも一緒に行って貰おうか」
「ええ その方が楽しいですよ」
「分かった 帰りにそのように伝えます ありがとう 助かります
しかし スイス銀行なんて凄いところに預金するね」
「ええ 洋子さんが調べてくれたんです ほら潰れないでしょ」
「そうか でもそんなに持っているんだ 凄いな」
「まあ たまたまですよ それに使わないし 貯まるだけです」
「ははは 参った こちらは使わなくても貯まらないよ」
神山はおトイレに行く時 由貴を呼んで
「僕達は別な場所に行くが ここを出たらみんなで呑みに行きなさい
これは帰りのタクシー代と一緒だよ 桃子を頼むね」
そう言うと神山は10万円を由貴に渡した
由貴は頷くと何も言わず直ぐ席に戻った
ネギトロも食べ モーガンの顔がピンクになり 箸も進まないので神山は
「さあ そろそろ出ましょうか そちらは大丈夫ですか 浜野さん」
「ええ 大丈夫です」
神山の勧めで店を出る事になり洋子が精算をした
「じゃあ 浜野さん お願いしますね では」
「はい おやすみなさい」
神山とモーガンら4人はタクシーで赤坂まで向かった
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