「もう ご自分の事でしょ ふふふ でも良かったわね」
又 電話が鳴った
「はい 次長室です」
「内藤です おはようございます」
「田所です おはようございます」
「山ちゃんは居ますか」
「はい 神山さん 内藤社長よ
はい 神山です」
「山ちゃん おめでとうございます 凄いね」
「はい ありがとうございます」
神山は繊維協会の事は知っているはずだと思い すると鈴や食品か
「これで副社長職が2箇所になりましたね」
「それで 鈴や食品は12億出します」
「えっ6億じゃないの」
「ええ 12億です で東都食品は12億出します なので合計24億の
食品ブース 3ブースの地下共有部分が出来ます 凄いですよ」
「えっ そんなに凄い事をするの、、、」
内藤は最後には声が出なかった
「勿論 アレックスにも協力をしてもらいますが これで漸く
自分が考えてきた デザインが出来ます」
「はぁー 凄い予算だ 山ちゃん ありがとう」
「いえいえ 当たり前のことをしているだけですよ」
「分かりました でも 凄い では」
「はい」
神山は電話を切ると祐子に電話をした
「わぁー 神山さん どうされたんですか」
「うん 今夜は遅くなる 先に寝ていなさい」
「はーい 分かりました 呑みすぎないようにしてくださいね」
神山が電話を切ると婦人服部長から電話が入った
「はい 神山です」
「次長 おめでとうございます」
「ははは しっかりと顧客を掴んでくださいね ありがとうございます」
電話を切ると 紳士服部長からも電話があり同じ内容で答えた
「あーあ 仕事にならないな もう」
「ふふふ これもお仕事でしょ」
神山はソファーで頭を抱えていると本社婦人服部長から電話が入った
さすがに売場と同じようには答えられず
「これからも 喜ばれる服を提供してくださいね」
本社紳士服部長にも同様の話をした
「洋子 秘書室に連絡をして 祝辞は不要と伝えてください
事由は仕事が捗らない でお願いします」
洋子が電話をしようとした時に社長の時田が部屋に来た
「いらっしゃいませ お待ちしていました」
「まあ 洋子に言われたら 断れないな ははは」
この時 洋子が本社秘書室に電話をした
「ええ ですから祝辞の挨拶に対応していると 仕事が出来ないんです
丁度GOLの大切な時期なんですよ なので各店 名古屋本社に
早急に連絡をしてください もし破った場合は 次長命令で左遷です
いいですね お願いします」
この次長命令で左遷のところで神山は
「おいおい洋子 大丈夫かよ そんな事言って」
「理事秘書が言っているんです 平気です ねぇーおじ様 ふふふ」
神山は時田をみるとニコニコしていたので 任せる事にした
洋子が秘書室に連絡したので 社内祝辞は無くなった
暫くすると東都食品の田宮副社長と里香秘書 森和幸営業推進部長の
3名が訪れた
直ぐにGプロの担当の田中 高橋や佐藤部長 GDの田辺 建築の渡辺
など5名が現れた
神山は各人の紹介を終えると田中に
「では 幸三ちゃん プランの説明をお願いします」
田中は予算上積みみの件は知らされていないので 今までどおりの
説明を行った ピンポイントでわかり易く時田も頷いた
「以上が 今までのプランです これからは私が説明します」
神山が以前スケッチを描いたものや 今朝仕上げたものなどを見せ
田中のプラントの違いなども分かり易く説明した
驚いたのは 東都食品やGプロだった
東都食品は当初6億の予算を見込んでいたが 神山の説明だと
倍の12億を予算計上しなくてはいけなくなり 驚いた
Gプロの佐藤部長も12億が24億になった話は 初耳で驚いた
「以上です ところで驚かれていると思いますが 鈴や食品時田社長から
12億出資のお話を伺ったのは 今朝一番です なので皆様に
ご連絡できませんでした」
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