2012年12月9日日曜日

Vol.883 紫陽花 -10-55



神山は祐子に掻い摘んで話をして由紀枝に電話をした
「ふぁーい 由紀枝でーす もうお休みしていまーす」
「やあ 神山です」
「わぁー こんばんわ お久しぶりです 元気? 目が覚めました」
「由紀枝 おめでとう サブマネジャー」
「わぁー そうなの ふふふ なっちゃったぁー 
でも普通の事をしただけなのに 大げさよね もう困っちゃうわ」
「まあまあ 僕も普通のことをして 副社長になった」
「ぎゃはぁー 副社長 って ほんと」
「うん それも2つの会社だ」
「ぎゃー 2つも 凄いじゃん やったぁー」
「まあ 僕より由紀枝の方が良くやったと思います
適切な判断 相手を気遣う気持ち 僕は嬉しいよ」
「ねえ 早く逢いたいね 待っていますね ふふふ」
「うん ちょっと待ってね 祐子と代わるね
由紀枝さん おめでとうございます 凄いわね」
「祐子さん お久しぶり そうなの でもね お部屋でぱっと見たときに
このカップル 夫婦じゃないって 直ぐにピーンときたんだ
だから女性に逃げてもらった方が いいと思ったの」
「そうなんだ でもその判断が間違っていなくて 良かったわね」
「そうそう 後で考えると ちょっと恐ろしくなったよ ふふふ
ねえ こっちにおいでよ ゴルフをしよう」
「ええ 神山さんが今大変な時期みたいなの だから落ち着いたらね」
「そうね でも副社長が2つって凄いわね」
「私も初めて聞いたわ」
「あっ そうだよね 神山さんって言わないもんね じゃ おやすみなさい」
「はーい 頑張ってね」
「うん ありがとう」

電話を切ると祐子が
「みんないいなぁー」
「どうして?」
「だって みんなから感謝されているでしょ 私は神山さんだけだもん」
「ははは そうだね でも僕は最高のメイドだと感謝しているよ
それでも 不満かな」
「わぁー ほんと 嬉しいわ ふふふ」
二人はブランデーを呑干すとベッドに入った
神山と祐子は交わり 抱き合って眠りについた

6月25日 木曜日 小雨
神山が目を覚ますと 祐子は少し幼さを残した可愛い寝顔だった
起こさないよう 部屋のガラス戸を開け 空気を入れ替えた
昨日見た紫陽花が雨に濡れていて 綺麗に輝いていた
神山は濡れてもいいように トランクスとTシャツを着て
デジタルカメラを持ち 庭に出た
マクロで撮影するが なかなか上手に撮影できなかったが
素人にしてはまあまあの出来栄えと 自分を褒めた
撮影する時に どうしても傘の柄が邪魔になり 神山は背中に差した
両手を使えるが 今度はカメラを前に出しすぎると 雨に濡れ止めた
何枚か撮影すると 事務所でPCにコピーし大きなモニターで見ると
ピントが少し甘いのが発見でき 次回から気をつけようと思った

祐子がスタジオに下りてくると神山は
「祐子 見てご覧 この写真」
神山は先ほど撮影した 紫陽花の写真を見せた
「わぁー 可愛らしくて 綺麗に撮れましたね どこですか」
「あそこだよ」
「へぇー 接写をしているから分からないけど 綺麗だわ」
「祐子も撮影をしたかったら デジカメを買うよ」
「わぁー 嬉しいわ ではデートの時に買ってくださいね ふふふ
さあ 朝食を作りまーす ビールを呑まれますか」
「うん お願いします」
神山は缶ビールを受け取りに行くと デジカメで祐子の顔を撮影した
祐子はニコニコしたり わざと怒った顔をしたり 表情豊かに撮影できた
60インチのモニターで見ていると 祐子が
「ぎゃぁー なあに もう そんなに大きくして」
祐子はモニターのところに自分の顔をつけて こちらを向き
「どっちが 私だ ふふふ 綺麗かしら」
「両方とも 綺麗だよ うん モニターを見てご覧」
神山はその時に 自分のおちんちんを見せた
「ぎゃぁー 変態 なあに もう でかすぎるぅー」
祐子はおちんちんの先をペロペロする仕草をすると 神山ににやっとして
「はーい あとは今夜デース」
そう言うと 朝食の調理に専念した





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