2012年6月24日日曜日

Vol.715 ゆり -12-45



パリに行けばいい男がすぐに見つかるわよ」
「でもここにいい男がいるから私はいらないわ ふふふ」
二人がフランス語で話しているのを神山はにやにやして聞いていた
「でも 大変ね お休みが週に一回だと」
「ええでも 午前中だけとか午後だけとかに組まれていて
一日フルは週に2回しかないから楽よ」
彼女は監視員とインストラクターの2つのアルバイトをしていた

「でも困ったわ 水着があれしかないのよ ここのショップでは
サイズが合わないわ あ~ 困ったわ
インストラクターの時は水着着用だからどうしましょう」
それを聞いた神山がカトリアーナにフランス語で
「だったら東京でかおう 僕が運転するよ 祐子 まだ夕食まで
時間が充分にあるから祐子が買ったスポーツショップで買ってくるよ」
「そうね 渋谷じゃないと サイズが合わないもん いいわよ」
神山はカトリアーナに早速着替えて玄関で待つように指示をした
「神山さん そんなに甘えていいの 彼女が可哀相よ」
「でも 困っている時は助けるのが僕の主義さ 大丈夫だよ」
カトリアーナは祐子に神山を少しの時間借りる事を願うと祐子も
「いいわよ お部屋で休んでいるから大丈夫よ
ねえ その代り一緒に夕食は出来るんでしょ」
「ええ お仕事時間以外は自由ですよ だから大丈夫よ」
「そうしたら 一緒にお食事をしましょうよ 私もパリの
お話を一杯聞きたいの お願いね」
カトリアーナは明るい表情になって
「一杯お話しするわ ではお借りしますね ありがとうございます祐子」
3人は話しながらプールを後にすると神山と祐子は部屋に戻った

簡単にシャワーを済ませると祐子に
「2時間も掛からないで戻ってこれるよ 行って来ます」
祐子は神山にキスをして
「気を付けてね 雨が降っているから」
「ありがとう では」
神山はホテルの玄関に行くとカトリアーナが待っていて
「今 車を出してくる そこで待っていて」
神山はカトリアーナにそう言うと駐車場からフェアレディーZを
ホテルの車付けに止めカトリアーナを乗せ渋谷に向った
神山は雨が降っていてもスピードを緩める事をしないで運転していると
カトリアーナがF-1ドライバーかと聞いてきたので違うよと言うと
「私 以前にF-1ドライバーの横に座ったことがあるけれど
あなたの方が安心してここにいられるわ 凄いテクニックね」
「ありがとう」
神山は東名高速に入ると更にスピードを上げ渋谷ICを下りた
カトリアーナが
「わぁ~早いわね」
そう言うと神山のほほにキスをした
車をシブヤ ハイアット ホテルの地下駐車場に止めると
早速スポーツショップに向った

カトリアーナが店内に入ると輸入品が揃っているので驚いた
色々と選んでいたがカトリアーナはどれにしようか迷っていた
「何を 迷っているの」
「ええ これも欲しいし こちらも欲しいの でもお金が無いから
どちらにしようか迷っているのよ」
神山はその3着をカウンターに持っていくと店長に
「3着だけど幾ら」
「ええ 全部で17万円です」
神山は現金で17万円を支払うと
「えっ神山さん そんな事までして貰うと駄目ですよ」
「いいさ さっき言っただろう 困っている人を助けるって
ところで このサイズでいいのかな? 試着をしてみれば」
「大丈夫よ 普段このサイズだから」
神山はスポーツショップを出ると輸入ランジェリーを扱っている
ショップに入るとカトリアーナが
「なぜ ここに私を連れてくるの」
不思議がったので神山は祐子の体型とここで購入したブラジャーと
ショーツがとても気に入っている事を説明した
カトリアーナに笑顔が戻り神山のほほにキスをした
「知っているブランドばかりよ 祐子が言うように日本製と微妙に違うわ」
そう言ってお気に入りを選んだがカトリアーナは
「神山さん お金を貸してください」
「いいよ 僕が買うから どれがいいの?」
カトリアーナは2種類のブラジャーとショーツのセットを選ぶと
「そうしたら 日常使うものだから 色違いも買いなさい」





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