2012年6月12日火曜日

Vol.703 ゆり -11-44



「ええ リストをFAXしていただければこちらで発送いたします」
神山はFAX番号を聞いてすぐに送る事を約束すると
「理事 いつご一緒させて頂けますか」
「うん こちらから連絡をしますよ 楽しみに待っていてくださいね」
「は~い 分りました お願いしますね 楽しみです」
「では」
神山は電話を切ると洋子に次長室で受けた協会理事宛の送り主リストを
日本缶詰産業総合協会の眞鍋香織にFAXするよう指示をした

神山は洋子に今夜のパーティーで使う食材の事で相談した
「まあ 魚介類と野菜はうちのお店で良いけれど牛肉はどうかな」
「そう言われると傍にあるホテルで買ったほうが良いわね」
「或いはうちのお店で買ってもアイスで冷やして持ち帰るかだけどね
どうかな」
「そうしたら 魚介類を買う時に発砲スチロールの箱に入れてもらって
お肉も入れるようにする」
「そうするか 臭いが移らないようにすればそのほうがいいね」
「じゃあ 私 手配していきますね 何時に帰りますか」
「うん 5時30分に帰る」
「わぁ~嬉しいわ そんなに早く帰れるなんて では準備します」

神山はGプロの部屋に行くと佐藤部長に商品券を30万円分渡して
「これから夕食のご飯やおつまみ ビールはこれでお願いしますね」
「山ちゃん いつも済みません ありがとうございます 助かりますよ」
「また 足りなくなったら言ってください」
神山は各自の進捗状況把握の為に会議テーブルに全員を集めて説明を聞いた
時々神山が口をだす場面があったが殆ど描いたイメージ通りに進んでいた
「佐藤部長 良いじゃないですか もう少しですね」
「ええ おかげさまで ありがとうございます」
「では 僕は5時半にここを出ます お願いしますね」
「はい 分りました ありがとうございます」

神山は次長室に戻ると洋子に
「実は 今夜のパーティーで桃子ちゃんが来るんだ お願いしますね」
「えっ そんな 何も聞いていなかったわ」
「うん ごめん 言うタイミングが無くて」
「分ったわ もう 食材を手配しなおさないと もう早く言って」
洋子は自分と祐子 神山の3人分で食材を手配していた
「そうしたら 4人じゃなくて5,6人分手配してください
昨夜も一人2人前位食べていたから 余っても大丈夫だから お願いします」
「は~い 分りました そうしたら倍に計算して頼むわね」
「うん お願いします それから伊勢えびがあったら頼みますよ
けっこうバターで焼くと美味しいよ 半分に捌いて貰ってね」
「そうね なかったらホテルで買いましょうよ」
「うん お願いします」
神山はそう言うと店内に行きスポーツ用品売場でコールマンの
LPガスボンベを購入して次長室に戻った

神山は時計を見ると16時30分になっていたので桃子に電話をした
「わぁ~神山さん こんにちわ」
「やあ 元気だね ところでお誕生日のプレゼントを一緒に
買いに行きたくて電話をしたよ」
「え~ そんな」
「今 家かな」
「ええ そうです」
「そうしたら 5時に家を出られるかな」
「ええ 大丈夫ですよ ふふふ」
「迎に行くよ 住所を教えてくれる」
神山は桃子の住所をメモに書きとめると
「意外と代々木に近いね」
「ええ 代々木の駅の方が近いですよ 住所は千駄ヶ谷でも」
「分ったよ ではこれから出るから待っていてね」
「分りました 待っていますね」
電話を切ると洋子に
「洋子 僕はこれから出かける 赤坂は分るよね」
「ええ 大丈夫よ」
「向こうに6時に着くようここを出てくれるかな 食材が大変だけど
お願いしますね」
「ええ いいわよ 大丈夫よ」
「そうしたらフェアレディーZで来てくれるかな」
「は~い 分りました また運転できるのね」
「では お願いしますね」

神山は忘れ物を点検し部屋をでてホテルの地下駐車場に行った





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