「ええ 最後は片手で抑えたのよ よかった」
「しかし 体重の違いでスピードがあんなに変るんだね 驚いたよ」
「ええ 私も驚いたわ 最初より全然早くてカーブの時は逆さまに
なるんじゃないのって 一瞬怖かったわ もういいわ」
祐子は怖かったのとトップのことがありスライダーで遊ぶ事を辞めた
「ねえ 室内に行ってジュースとか飲みたい」
「うん そうしようか」
二人は手を繋いで室内プールに戻りドリンクコーナーに行くと
祐子はジュースを注文し神山は缶ビールを貰った
清算する時に神山は部屋の番号札を見せた
「どうぞ ご宿泊でTJ会員の方ですね 無料でご利用いただけますよ
ありがとうございます」
二人は空いているガーデンテーブルを探すとそこに座った
プールを見てみると外人客も結構利用していて神山の目を楽しませてくれた
神山は祐子のプロポーションがいくら日本人離れしていると言っても
やはり本物の外人には負けてしまう
神山の目の前をグラビアから出て来たような美しく綺麗な外人がブロンドの
髪を弄りながら通り過ぎるとにやにやと見とれてしまった
「もう なににやにやしているの Hなんだから 私がいるのに」
「うん 久しぶりに素晴らしく素敵なプロポーションに出合ったからさ」
「ふ~ん でも外人だもん 当たり前でしょ」
「でも7頭身美人だよ 素晴らしいね 見ていて気持ちが良いよ
別にHな目で観ている訳じゃないよ」
神山は祐子にそう言ったがやはりHな目で観ていた
「でもあなたが言うように素敵ね お尻もプリプリだし あ~いいな~」
「しょうがないよ祐子 日本人なんだから 男だって同じさ
向こうは僕より足が長いし ねっ」
神山は祐子の機嫌を取り戻そうと
「ねえ 泳ごうよ そうだあそこの飛込みをしないか」
「ええ 行きましょう」
室内プールには3mの飛び込み台が設備されていて子供も遊んでいた
神山と祐子が順番を待っていると先程の外人も順番待ちをした
順番が来ると神山が
「じゃあ お手本をお見せします」
「ふふふ お願いしますね」
神山がスプリングボードの先端に立つとジャンプを始め3回目で
上に飛び上がると中空で海老のようにくの字になり綺麗に着水すると
波が立たなかった
水面に顔をだすと祐子がニコニコしてOKサインを出していた
祐子は普通に足から入水をしたのでトップがずれそうになり
水面に顔出した時になおしていた
プールから出ると
「わぁ~ 危なかった 取れそうだったわ」
「かろうじて 引っ掛かった感じだったね よかったよ誰にも見られないで」
「ほんと うれしいわ」
神山は祐子にキスをした
「ねえ 今度はあの人よ」
祐子が神山に先程見とれていた外人の若い女性が飛び込む番になった
神山と同じ様にジャンプをすると空中で海老のようにくの字になり
そのまま綺麗に波を立てずに着水した
神山と祐子は思わず拍手したがなかなかプールから上がってこなかった
顔は水面に出ていたがなにか探しているようだった
神山は多分ショーツが脱げたのだろうと察しバスタオルを貸してあげ
自分がプールに飛び込むと布切れは4m下のプールの底に舞い落ちていた
神山は拾い上げ外人女性に渡すと真っ赤な顔になり
「ありがとうございます 普段脱げないのに脇がほつれたのね助かったわ」
そう言うと神山のほほにキスをしてロッカーに行った
「よく分ったわね ショーツが脱げた事」
「だって あんなに上手な飛込みをした人が出て来れない訳は一つさ」
「なるほど そうね でもあなたの潜水も大したものね」
「ありがとう 一番下に落ちていたよ よかったよ
幾らなんでも助けを呼ぶにしても恥かしいからね」
二人がガーデンテーブルで話していると先程の外人女性が神山を訪ね
「先程はありがとうございます 本当に助かりました」
若い女性は自己紹介をした
彼女の名前はカトリアーナ ドヌーブといいパリから勉強に来たと言った
東京の青山学院に通っている学生で今は大学が夏休みなので
ここでアルバイトをしていると言った
祐子がフランス語で話すとカトリアーナ ドヌーブは驚いて
「綺麗な発音ね 素敵よ 私より上手よ
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