2012年6月11日月曜日

Vol.702 ゆり -11-44



お願いします」
「はい 了解しております 7月は12日の日曜日で同じ時間で
宜しいですね」
「ええ お願いします」
「こちらの協会も多分6月7月のご挨拶で落ち着くと思いますよ」
「そうですか ありがとう 
あと 協会理事宛の書留や書類はこちらにプールしてください
大切な事ですが送り主のリストは制作をお願いしますね」
「はい 畏まりました ご安心下さいませ
それと名刺は先程 眞鍋香織さんから頂いていると思いますが
こちらでもご用意させて頂きました どうぞ」
神山は見てみると建築協会が食品協会の前に列記されていた
「ありがとうございます あとは何か」
「ああ 済みません 眞鍋さんが神山さんに見とれて忘れたそうです
こちらが食品協会に届いている書留です それで送り主はすでに
リストを作ったそうです」
神山は安堂真由美から紙袋を受け取るとみんなに挨拶をした
安堂真由美はエレベーターまで見送り
「お近づきにお食事をしたいですね」
「ええ 光栄です 連絡をしますが眞鍋香織さんとはお友達ですか」
「お友達と言うか こういった世界ですからそれなりですよ」
「ありがとうございます 連絡をしますよ」
「お待ちしていますね 今日はありがとうございます」

神山は洋子に電話をした
「終ったよ これから戻ります」
「お疲れ様です 分りました」
次長室に戻ると洋子に
「今後食品関係の会社や団体の受付は日本缶詰産業総合協会の
眞鍋香織さんが受け付けてくれる事になり
建築関係の会社や団体の受付は東日本建築協会の
安堂真由美さんが受け付けてくれる事になりました
二人とも僕の専属秘書です あ~あ くたびれたよ」
「ほんと お疲れ様でした ビール呑む?」
「うん 貰おうかな あ~あ それにこれだよ」
神山は洋子に書留の袋を見せた
「まあ 凄い へぇ~ 大変ね」
「それで 洋子が纏めた食品協会理事宛のリストはあとで向こうに
持って行きますから分るようにして貰えるかな」
「はい 出来ていますよ
そうすると ここ1週間位ね ばたばたするのは」
「うん 7月で挨拶は終るそうだよ 向こうで言っていた」
神山は食品協会の書留を開けると驚く金額が入っていた
27社だが9200万円も入っていた
「洋子 27社で9200万円だよ どうなっているの」
「凄いわね へぇ~ もう言葉がないわ」
「ここなんて ご丁寧に桐の箱に入っているよ」
「そうね もっとも現金書留は50万円までだからこうやって
書留でないと高額は送れないですもん」
「そうだよね しかし これからまだある訳だ 向こうも大変だ
洋子 2000万円 特別ボーナスあげるよ」
「えっ いいわ もう 貰いすぎよ幾らなんでも
それより貯めておいてクリスマスのプレゼントやお正月のお年玉に
使ったら 歓ぶわよ彼女達 そうしなさいよ それに冬物は高いしね」
「そうか 分りました 貯金してくるよ」
神山は1億円を2回に分け銀行のカウンターで入金した
「洋子 この商品券やギフトカード 600万円分預けるから買い物の時は
こちらを優先して使ってください」
「はい 分りました 預かります」

神山がソファーで寛いでいると西野理事から電話があり
フェアレディーZの戻入として430万円を本社会計に戻入と連絡があった
神山は430万円を持って本社会計に入金し領収書を貰い
あとは西野が進めている名義変更の書類だけになった
神山は日本缶詰産業総合協会の専属秘書をしている眞鍋香織に電話をした
「神山ですが」
「はい理事 なんでしょうか」
「実は祝い金を頂いた方に礼状を出さなければいけないと思いまして
それで電話をしました」
「はい その件は先程忘れましたがすでに準備をし出来次第発送します」
「早いですね」
「ええ この様な事は珍しくなく出来合いのものがございます
それで全て協会費から出ますから経費のご心配はございません」
「そうしたら こちらで受けた分もお願いできますか」





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