傘を差して玄関を入りフロントでTJカードを見せると
「神山様 お待ちしておりました こちらのカードにご住所と
お名前だけご記入ください」
神山が記入するとポーターが二人の荷物をカーゴで運び部屋まで
案内してくれた
最上階の部屋で相模湾が一望できる素晴らしい部屋だった
ここ熱海伊豆山 ホテル スキエはプール付きホテルで相模湾の
眺望が素晴らしくよくスイートルームの作りも贅沢で南の窓際は
幅の有る階段式フロアに設計され
部屋の入り口からでも海が見えるようになっていた
まるで競技場の観覧席から海を見ているようだった
「わぁ~ 凄いわ 素敵なお部屋ね」
「うん 今朝インターネットで調べたら今年の春オープンって
書いてあったから 色々とみたら今まで経験した事の無い部屋の
写真が載っていたから決めたんだ
勿論 祐子が歓ぶと思ってさ」
「そうね いいわよ ありがとう ふふふ」
祐子が南側のガラス戸を空けてバルコニーに出たかったが
「わぁ~ 雨で出られないわ でも見て 下になんかドームが
少し見えたの ほら あそこよ」
神山も雨に濡れないところまでいくと確かにドーム屋根が見えた
「あれがきっと屋内プールだよ 遊戯施設もあるし
ほら滑り台に水が流れているのあるでしょ あれもあったよ」
「へぇ~ じゃあ遊ぶ時は気を付けないといけないわね
よその人にお見せしないように」
祐子は真剣に言っているので可笑しくなって
「そうしたら 最初から僕のトランクスを穿けば心配ないでしょ」
神山は自分で言って笑ってしまうと祐子も笑い出して
「最初から 遊ばなければ良いのよ ねえ」
「ねえ それはそれとして この部屋幾らだと思う」
「う~ん そうね 5万円」
「じゃあ~ん はずれ 一人10万円」
「わぁ~ なにそれ ほんと 凄い高い」
「まあ これだけ部屋がいいとその位とるね でも少し高いかな
祐子 夕食までまだ時間がたっぷりあるからプールで遊ぼうか」
「ええ そうしましょう」
二人は水着に着替え専用エレベーターでプールに行った
最初はドーム型屋根の室内プールで遊んでいたが雨にもかかわらず
外で遊んでいる家族連れをみると祐子も
「ねえ いこうよ あのスライダーで遊ぼう」
祐子の言ったスライダーは3種類ありゴムボートに乗って滑ってくる
本格的なスライダーから子供が遊べる滑り台をくねくね曲がり滑り落ちる
スライダーと用意されていた
もう一つは筒状の中を滑り降りてくるチューブスライダーも人気があった
ホテル全体が高台の斜面を利用し建てられている為 スライダーの
スタート地点は山の上から一気に滑り落ちる事になる
神山と祐子は最初にゴムボートを使うスライダーに挑戦した
順番が来ると祐子を前に乗せ神山は後ろに座った
滑り降りると直ぐに右にカーブしたり左にカーブしたり
体が反転するほどの勢いでカーブでは筒状の横壁をすべり祐子は
キャ~キャ~と言いながら体勢を保とうとしていた
神山も自動車では味わえない重力を味わっていた
筒状の空間を出ると目の前に見える相模湾に滑り落ちるような
景色が現れると一気にプールまで滑り落ちた
「わぁ~ 怖かった チューブを出たときに海まで滑り落ちる
あの感覚はジェットコースターに似ているわね」
「うん でも良く考えたな 普通こんな地形を利用するなんて
とても考えられないよ 凄い」
「ねえ もう一回滑ろうよ 別なレーンがあったでしょ」
「ふふふ 祐子も好きだね いこうか」
二人は再び階段を上りスタート台に行き先程と違うレーンで順番待ちをした
順番が来ると今度は神山が前に乗り祐子が後ろに座った
ボートが出ると神山の体重が効いているのか先程よりスピードが出て
曲がり角では完全に横を滑り神山はトライアスロンのように
完全に寝る格好になると祐子のおっぱいのところに頭がついて
祐子が何かを言ったが分らずにチューブを出て相模湾を見ると
一気にプールまで滑り落ちた
祐子は急いでトップをなおした
「もう あんなにごしごし押し付けたからトップがずれ上がって
もう少しで出ちゃうところよ あ~よかった」
「ごめんごめん 大丈夫だった?」
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