「祐子 どうする 野菜を焼く」
「ええ 焼いちゃっても冷凍できるしどちらでもいいですよ
ただ カットをしてあるから焼いた方が正解ですね」
「うん じゃあ 持って来てください 焼きましょう」
洋子が
「ねえ あなた 火が消えたわ」
「ありがとう ちょっとどいてくれる ボンベを持ってきます」
神山はボンベの交換をして火を点けた
4人が楽しんでバーベキューをしているとすっかり暗くなり
群青の空に星が輝き始めた
祐子が立ち上がって家に行き各部屋の照明を点けると
改めて大きな家と実感した 桃子が
「わぁ~ こうやって見ると凄く大きな家ですね いいな~
あの~ 神山さんあそこの出ている ガラスのお部屋は大きいですけど
温室ですか」
「あれは あとでお楽しみです」
「へぇ~ ゲストルームの隣りがありますが あそこは」
「あそこは2階のリビングだよ 殆ど使っていないね」
「へぇ~ 凄い そうしたら私あそこのリビングに引越しをしようかしら」
「おいおい それは不味いでしょ 住所が神山内 安田桃子になるし」
「そうか~ 私のお部屋も狭くて困っているんですよ」
「そうしたら 探そうか 協力するよ」
「わぁ~嬉しいわ お願いしますよ ほんと
学生寮をでてそのままなんです でも荷物は少ないんですよ
由貴先輩に教えられて 本物志向ですから殆ど無いですね」
「わかった 時間を作ろう」
「よかったわね 桃子さん 私もどこか一人のお部屋を欲しいな」
「おいおい 洋子 お母さんがいるだろう もう」
「ばれていましたね ふふふ はい焼けましたよ」
みんなは洋子の焼いた野菜類を食べたが祐子は皿に取ると
キッチンへ持っていきラップをした
ガーデンに来る時に牛肉を持って来て神山に
「はい お肉です」
「おお ありがとうございます よく気がついたね」
神山は塩こしょうをして暫くそのまま放っておいた
ワインも進み2本目があと半分位になり みんなの顔が少し赤くなってきた
神山はワインだけではなく時々冷たいビールを呑んでいた
暫くすると神山はステーキを焼き始めた
ナイフを使わないので予め短冊にカットされ返しが大変だった
出来上がると洋子に
「お皿をちょうだい」
洋子が差し出すと神山はどんどんとステーキを乗せていった
「さあ 美味しいよ どんどん食べて」
洋子や桃子 祐子たちが食べると
「わぁ~ 凄いわ 美味しい」
「ほんと 美味しいわ」
「神山さん 昨日より美味しいですよ 本当に」
「ありがとうございます さあ食べよう」
4人は6人前のステーキをあっという間に食べると神山は祐子に
「ガーリックライスの冷凍はあったっけ」
「ええ 解凍していますが レンジで解凍して持ってきます」
「うん じゃあ僕も行くよ」
「いいわよ あなた 私が行くわ 祐子さんいきましょう」
二人は楽しそうにキッチンに入って調理をした
神山は桃子が少し緊張しているので
「どうしたの桃子 顔が強張っているよ」
「ええ 少し緊張しています ごめんなさい」
「大丈夫だよ 心配しなくても 洋子だって全然平気だったよ
それは最初は痛いけど でも次に大きな喜びが来るよ」
「ええ それはいいんですけど ごめんなさい ご心配を掛けまして」
「そうすると 他に心配事があるんだ まあ楽しく食べて忘れようよ
今夜だけは ねっ」
「はい 分りました ありがとうございます」
神山は桃子にキスをするとすでに顔が火照っていた
二人がガーリックライスを運んでくると 洋子が
「はい もって来ましたよ ねえあなた」
神山はキスを止めると洋子と祐子に
「うん ありがとう 今 心配事のお払いをしていたんだよ」
「そうね でも大丈夫よ 私も平気よ」
「洋子 別な心配事だそうだよ でも今夜は忘れて楽しくしようって」
「そうなの ごめんなさい」
ガーリックライスを各自取り皿に盛りつけて食べ始めると
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