なにしろ生カキや大トロをどうやって食べるんだろうって」
「そうよね 私もどうしたらいいか考えていたわ でも結果OKね」
「うん よかった さあ 食べよう しかし最初から100万円かな」
「多分そのつもりだったんじゃないの だって40名でしょ
あなたの事を考えれば1万円のおつまみだと失礼になると考え
それで100万円にしたんじゃないの だから普段口にしないような
高額のおつまみになったのよ」
「ははは そうだね ねえ あとで奈々子ちゃんに100万円あげるか」
「ふふふ そうね 安いわよ 300万円あげれば 喜ぶわよ」
「しかし しっかりしているな 翔もよかったな ははは」
昼食を終え次長室に戻ると電話が入った
「はい 神山です」
「やあ やっと捕まった 大変だよ山ちゃん」
「どうされたんですか」
「いやぁー 銀座物語がさ 凄い売り上げで 売場はてんてこ舞いさ」
「はぁー」
「それで人事に応援を頼んで バックヤードから品だしとか 包装とか
なにしろてんてこ舞いさ ありがとう」
「えっ そんなに売れているんですか」
「うん 可笑しなものだね この時間になると現金のお客ばかりだよ
例のNNと一緒の現象で 客が客を呼んでいるよ」
「へぇー 凄いですね」
「バックヤードも商品が危ないのでうちの主任が横浜に取りに行っている」
「はぁー」
「13時現在で 2000万円だよ 驚きだよ」
「えっ 2000万円ですか 凄い」
「ははは 女の子が食事もいけない状態で 嬉しい悲鳴さ」
「人事には話されたんですか」
「ははは 人事でももう人がいなくて よその売場から応援部隊を
呼んで手伝ってもらっている」
「はぁー 当りましたね」
「ははは 大当たりだよ 吉永美由紀さんも大喜びだよ」
「そうですね よかった」
「いやぁー 山ちゃんありがとう 助かるよ」
「まあ 1週間か少し様子見ですね」
「うん 彼女の努力も凄いがお客がお客を呼ぶって凄い現象だね
改めて実感しました」
「そうですね NNの上原もずっと右肩あがりですよ」
「うん やはり多少高くても喜ばれる商品を揃えないといけないね」
「そうそう 紳士もその方向で動き始めますよ ありがとうございます」
「ああ 聞いたよ さすがって褒めていたよ よかった
これで少しは山ちゃんに恩返しが出来たかな ははは」
「ははは ありがとうございます 頑張ってくださいね では」
電話を切ると杉田に電話をした
「やあ お疲れ」
「あっ 先輩」
「ところで3Fの銀座物語が凄い売り上げで 嬉しい悲鳴をあげてる
そこで記念写真を残しておきなさい ほら吉永美由紀さんと背景とか
仕事中だからポーズをとってもらわなくていいけどね」
「へぇー そんなに凄い事になっているんですか」
「うん そうだ翔一人だと 行き辛いからさ奈々子ちゃんと行って
お手伝いをしてくれば良いよ 主任が横浜まで商品を取りに行っている」
「えっ っていうとNNの第2弾ですね はい奈々子と早速いきます」
「じゃ 頼んだよ 火曜日だし時間が許す限り」
「はい 分かりました」
「まぁー 杉田君を応援隊で行かせたのね ふふふ」
「奈々子ちゃんも一緒だよ これで翔の株が上がるよ うん」
「ふふふ あなたが行くとお仕事にならないものね きょろきょろして」
「おいおい まあ お仕事どころじゃないよ 駄目だあそこは」
「ふふふ ところで2000万円ってなぁに」
「うん 銀座物語の13時現在の売り上げだって」
「えっ そんなに凄い数字なの」
「うん それで今は現金のお客ばかりだってさ」
「やっぱりいい商品を揃えると お客がお客を呼ぶのね へぇー」
「だから食事にいけない子がいるんだって それでよその売場から
応援隊をよんで手伝ってもらっているんだって」
「はぁー 凄いわね」
「うん それを考えたら 奈々子ちゃんに感謝だね ほんと」
「でしょ よかったじゃない ふふふ」
「うん 500万円にしよう」
「あらあら どうしたの ふふふ」
「洋子 ちょっとだけ覗きに行こう」