2013年11月15日金曜日

Vol.1224 百日紅 -8-69



中身を確認すると 現金が1億8千万円でギフトカードが4千万円分あり
自身 いつまで続くか見当が付かなかった
「先輩 今 大丈夫ですか?」
「うん どうした」
「今 ペントハウスで白樺を選んでいるんです それで小枝があり
それも一緒に使おうと思っているんです どうでしょうか」
「あっ そうか それを柵のように使うわけだ どうだろう 90の平板は
ないかな」
「ええ 丁度いいのが無いんですよ」
「分かった 白樺のスパンは900にして 90の平板は少しバーナーを
あてて焦げた感じにしよう うん作業場に電話をしてくれ 僕はこれから
作業場に行くから それを持ってペントハウスにいくよ」
「了解です 先輩 暑いからジャケットは脱いできた方がいいですよ
出来れば Tシャツがいいです」
「ははは さっきのビールが出てきたな ありがとう」
神山はジャケットを脱ぎ作業場で杉の平板を4本作ってもらい
ペントハウスに行った
「ほんと暑いな ははは」
三人は今夜使う白樺のケースメントを作った
屋敷が釘を打つのが上手で 神山と杉田はサポートに廻った
出来上がりリーフを巻くときに神山が
「なあ翔 この柵に巻こうよ それで9月に入ったら紅葉ってどう」
「いいですね そうしましょう うん」
三人は出来上がりのケースメントを壊れないよう 下の階まで降ろし
日本庭園の奥に置かせてもらった
「ははは ここに置いてもばっちしだ」
「それでブランドが決まりまして 今 奈々子ちゃんがPCで製作して
もう少ししたら パネルに貼ります」
「そうだね それからあの白樺は婦人で使ったものだから 高さが100程
足りないはずだよ なのでくの字になっているけれど 天井でワイヤーで
張るしかないね」
「あっ そうか 婦人でしたね 天高が100も違うんですか」
「うん 違うな」
「そうしたら下はポール足で固定しましょうか」
「うーん 両面テープで良いと思うよ わざわざ当る人は居ないだろうし」
「了解です しかし 喉が渇きましたね なあテツ」
「ええ お昼のビールが全部出ました」
「ははは たまにはいい事を言うな よしちょこっとだけだぞ」
3人は店を出ると 昼から営業しているイタリア居酒屋にはいり
生ビールと簡単なおつまみを食べた

「しかし 二人とも凄い汗だな」
「先輩だって凄いですよ」
神山はジーンズのポケットから1万円を出し
「ほら Tシャツでも買いなさい」
「ありがとうございます よかったなテツ」
「ええ 戻ったら早速買いに行きます ありがとうございます」
神山はケースメントを設置する場所を細かく指示をすると杉田が
「ええ 僕もそこがいいと思っています で後ろにハンガー展開すれば
商品量も確保できますし 白樺が邪魔にならないと思います」
「うん 僕は残らないけれど 頼んだよ」
「先輩 ゆくゆくはGケースも必要になるでしょ」
「そうだね 今から考えておいてくれ 部長がいいな」
「ははは もう先輩 課長が可哀相ですよ」
「まあな しかし部長と話しておけば 大丈夫だろ」
「ええ そうですね はい分かりました」
杉田の携帯電話がなった
「はい 杉田です」
「私 奈々子です 出来ましたよ 何処にいるんですか?」
「ああ 先輩と外を廻っている 直ぐに帰ります」
「はーい お願いしますね」
「ははは 奈々子ちゃんか」
「ええ 何処に居ますかって もう 大変ですよ 見張られていて」
「まあ 彼女はもう池上店長にべた褒めさせたからね」
「ああ この間の婦人肌着の件ですね ほんと来れば良かったのに」
「まあ 代表として翔が行ったんだ だからそれでいいんだよ」
「女子社員なんかいつ先輩がくるか そわそわしていましたよ なあテツ」
「ええ 僕や先輩では役不足でした がっかりさせただけです」
「もうテツは一言多いの じゃ先輩 ゴチでした 帰ります」
3人は汗が引いてきたので 居酒屋を後にした

「やあ ただいま」
「まぁー 何処に行かれていたんですか もう」
「ははは 翔とちょっと外回りだよ ほらペントハウスって空調機がなくて