「ニーナ・ニーナの商品ですよ」
「そう 私も欲しいわ 次の機会に買うわね」
「は~い 分りました お待ちしています」
「貴方達は私の車に乗ってね」
4人が車に近づくと由紀枝や祐子 カトリアーナ 小谷美佳が車の中から
手を振って迎えた
「さあ 早く乗っていこう」
全員が車に乗ると洋子が神山に
「付いていくわ」
「了解」
神山の蒼いBMWと洋子が運転する真紅のポルシェが上原を出ると
渋谷に向かい渋谷ICで首都高に入った
神山が少しずつスピードを上げると洋子もぴったり付いてきた
東名に入ると更にスピードを上げると隣りに座っている由紀枝が
ニコニコして鼻歌を歌いだすと後ろの祐子とカトリアーナも歌いだした
神山は普段気にしていない歌を身近に聞けて楽しくなった
バックミラーを見ると洋子と小谷美佳も楽しく話しているようだった
東名高速を30分かからないで御殿場ICをおりると
ゴテンバ グランド インまでもうすぐだった
由紀枝は自分の勤務しているホテルにこのようにお客としてくるのは
初めてだし すこし照れくさかった
ホテルに着くと亜矢子と椿総支配人が出迎えていて由紀枝はますます
照れくさくなった
「神山様 いらっしゃいませ」
椿総支配人が挨拶すると由紀枝は車から下りて神山に
「いらっしゃいませ」
真っ赤な顔をして挨拶をすると
みんな笑い椿総支配人は
「いいよ庄司さん 今日はお客様だよ ははは」
亜矢子は私服に着替えていて神山に近寄ると部屋のカードキーを渡し
「無くさないでね お願いします」
神山は頷くと 洋子と一緒に駐車場に止めると今夜必要な備品を
持って玄関に戻った
「さあ 由貴と桃子は洋子と一緒の部屋だよ 祐子とカトリアーナが
二人で一部屋で洋子の隣りだよ
小谷美佳さんは篠原涼子さんと一緒で 洋子の隣りだよ
もう篠原涼子さんは着ているよ さあ 洋子と一緒にいって部屋を確認してね
それで 7時からステーキハウスで前夜祭です 遅れないようにね」
女性軍はゴルフ用のボストンバッグではなくてポシェットを肩から下げて
フロントの案内係りと一緒に山側の棟専用エレベーターに乗った
「さあ由紀枝さん お部屋に行きましょうか あなたは?」
「うん 馬券の現金を貰ったら自分の部屋に行くよ」
「そうしたらフロントに預けてあるわよ 一緒に行きましょう」
神山と亜矢子 由紀枝がフロントに行くと仲間が由紀枝や亜矢子に
「明日は頑張ってね 応援しているわ 神山様も頑張ってください」
神山は亜矢子から馬券の投票用紙と現金を受け取ると亜矢子に
「一旦部屋にいって電話をするよ ねっ
そうそう ナイトクラブの20万円を支払うよ」
「あなたの分は入っていないでしょ」
「うん 案内係さ」
「でも 中に入ると料金は発生するのよ」
「うん あと5万でしょ いいよ」
神山は合計25万円をフロントに支払うと
「神山様のお持ちの当ホテルのプラチナカードでご入場できます
入り口でカードをスキャンしてください」
神山は頷くと由紀枝と亜矢子に
「では あとで」
そう言うと神山は山側の12Fの自分の部屋にいくとJrが
「やあ神山さん お先に失礼しているよ」
Jrは浴衣を着てビールを呑んでいた
神山はシャワーを浴びて浴衣を着るとアルタの高橋に電話をした
「はい 高橋ですが」
「孝ちゃん 神山です 今着きましたよ 何号室?」
「12Fの1202ですよ 山ちゃんは」
「じゃあ隣りですよ 1203です そうしたらこちらの部屋に来ない」
「ええ 伺います」
神山は電話を切るとJrに
「これからアルタの3人が来ます まあ顔合わせというところです
それからジャック夫妻は?」
「うん このフロアの離れている部屋で1218号室でした」
「まあ 久しぶりだから2人きりにしておこうよ」
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