2012年9月25日火曜日

Vol.808 紫陽花 -5-50



ある訳ね う~ん まあいいわ追加しなくても ふふふ」
「うん 当たる時は当るしね」
「そうですね それでは失礼します」
「うん では5時にお願いしますね」
由貴が出た後 洋子と神山は暫く食べ駅前寿司屋を後にした

次長室に戻る時に催事課の斉藤由香里が神山に
「はい これ 鈴や食品の黒江常務が先程来られて置いていかれたわ」
「えっ鈴や食品が へぇ~ ありがとう」
「ええ なんでも社長からFAXが来てお祭りだから参加しなさいって」
「そうか 時田さんからか ありがとう」
「それで催事課も乗せていただいたわよ ほら」
神山は投票用紙をみると催事課の面々が投票枠にサインをしていた
「それで金額と投票数は確認してあるわ 頑張ってね
私も1-8を買っているから」
「うん ありがとう」
神山は斉藤由香里に礼を言うと次長室に入った
「洋子 はい 鈴や食品の分だよ ほら時田さんからFAXがいって
お祭りだから参加しなさいって言われたみたいだよ」
「そうね でもねえ」
洋子は自分のノートパソコンにデーターを入力していると入り口の
ドアフォンが鳴った

洋子が話をすると東都食品の田宮副社長と秘書であり夫人の里香だった
「どうぞ よくいらっしゃいました」
「神山さん こんにちわ」
「でも 御殿場アウトレットの打ち合わせはまだですよ」
「今日は食品部長さんと打ち合わせがありまして それと 馬券の件で」
「えっ 東都食品さんに馬券?」
「ええ 時田社長さまからFAXを頂きまして 参加をさせて頂きました」
「なるほど ありがとうございます」
神山は馬券投票用紙と現金を受け取ると洋子に渡し
ゴテンバ グランド インのビール販売権の話や御殿場アウトレットの
内容を詰めると田宮副社長と里香は神山にお辞儀をして帰った
「洋子 田宮副社長 随分と僕と洋子を買ったみたいだよ」
「ええ 鈴や食品さんも東都食品さんも本命の1-2より
私と貴方の1-8に投票した人が多いわよ
鈴や食品と催事課が450票で22万5千円で東都食品さんが
980票で49万円です」
「でも ありがたい話だね そうやって応援して貰えるのは」
「そうね」

神山は次長席でゴルフの準備や今夜の事を考えていると電話がなり
「はい 神山ですが」
「わぁ~神山さん 私 本社人事の安井です こんにちわ」
「やあ こんにちわ 洋子ですか」
「ええ 今 伺ってもいいですか?」
「うん 大丈夫だよ」
「は~い 分りました 伺いま~す」
電話を切ると
「洋子 人事の奈々子ちゃんが来るよ 今の電話」
「は~い 分りました ありがとうございます」
暫くすると安井奈々子が次長室に訪ねてきた
「先輩 こんにちわ」
「こんにちわ どうもありがとう さあコーヒーでもどうぞ」
洋子は奈々子にソファーを勧めるとコーヒーを用意した
「はいこれが投票用紙と現金です でも先輩と神山次長の人気は凄いですね」
「ねえ 大変ね 人気があると」
「どうなんですか 神山次長 調子は?」
「うん 悪くは無いけど ただハンデがきついね 
だって僕が80で廻っても洋子が89で廻れば僕が負けだからね
彼女は85前後で廻るとしたら僕は74で上がらなければいけないから
結構難しいよ ただね何が起こるか分らないからね そこだよ」
「そうなんですか 私や他の人も神山次長に期待しているんですよ」
「うん ありがとう 頑張るよ」
安井奈々子は洋子と暫く話をして次長室を出ていった

洋子が席に座ると電話がなり出てみると亜矢子だった
「あら 亜矢子さんお久しぶり お元気ですか」
「ふふふ 洋子さんも元気そうね 私は元気よ
ところでね 明日の馬券ですけど 投票を締め切ったの
それで投票用紙をFAXしようかと思ったのよ
多分 貴方の事だからデーターを集めているでしょ」
「ええ ありがとうございます 助かるわ





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