2012年9月16日日曜日

Vol.799 紫陽花 -5-50



「わぁ~嬉しいわ ねえ神山さん見た まっすぐよ」
神山はニコニコし頷くと由紀枝と祐子はまっすぐな球筋を打ち続けた
「どうですか お客様は」
神山も頷いて
「じゃあ 見て頂こうかな」
由紀枝と祐子が見てるなか素振りを何回かするとボールをセットし
ドライバーを振りぬくとボールは凄い勢いで飛び出し低い弾道で
まっすぐに飛び280yのネットまで飛んだ
神山のボールを見たレッスンプロが
「済みませんでした 凄いですよ 今度教えてください
私も毎日練習していますがあの280yのネットに届きませんよ
それにしてもいい弾道ですね」
「いやいや 彼女達に教えている事を聞いて実践しただけですよ」

レッスンプロが神山のクラブを見ると
「わぁ~ お客様もアレックスの新モデルですか 凄いですね
済みませんが ドライバーで1球だけ打たせて頂けませんか」
「いいですよ どうぞ」
レッスンプロは神山から木の1番クラブを借りると打席に入った
何度か素振りをするとボールをセットしドライバーを振りぬくと
神山と同じ様に低い弾道でまっすぐに飛んだが280yのネットには
届かなかった
「ありがとうございます やはり届きませんでした」
「でも 僕より球筋は良いと思いますよ 後はヘッドスピードでしょう」
「ありがとうございます 勉強になりました」
レッスンプロは3人に丁寧なお辞儀をすると別のお客の所に向った

由紀枝と祐子は
「神山さん 凄いわね 280yのネットですもの」
「まあ まぐれだよ 由紀枝と祐子のレッスンが役に立ったよ ははは」
3人は再び練習を再開すると由紀枝も祐子も安定した
ボールを打てるようになりアイアンでもきちんと打てた
神山が由紀枝と祐子に
「アイアンはピンポイントに落とせるように練習するといいよ
5番アイアンなら160yのところに落とすとか
後は自分のクラブが何ヤードなのか覚える事だね」
由紀枝と祐子は練習課題を意識して取り組んだ 
神山も力の加減を変えながら打つ事によって現状の飛距離を確認した
集中し練習をしているとすぐに12時なり神山が由紀枝と祐子に
「そろそろお昼にしようよ」
「わぁ~ もうそんな時間?」
「そうしましょう 早いわね」
3人はレストランに入ると由紀枝と祐子はカツどんとサラダを注文し
神山はカツカレーとサラダと生ビールを注文した
サラダと生ビールが先に運ばれて乾杯すると神山が
「ここの練習場をでて由紀枝の部屋に寄ってカトリアーナを拾って
それから東京だけど カトリアーナと15時か16時と約束をしている
だからここを2時ころに上がりますよ」
「わぁ~ そうしたら時間が無いわね」
「そうね でも1時間あれば充分練習できるわよ」
「ねえねえ祐子さん 明日も練習しましょうか」
「いいわよ すぐ近くよ」
「お二人さん 明日は4時には家にいて出掛けられるようにしてね」
「は~い 分りました」

神山達3人は蒼いBMWでカトリアーナがいる伊豆山ホテル スキエに向った
乙女峠のトンネルを抜けると芦ノ湖を経由し伊豆山のホテルに着いた
玄関で待っているとカトリアーナがゴルフバッグを担いできて神山に
「わぁ~お久しぶりです あら祐子さんこんにちわ あら由紀枝さん
こんにちわ お元気ですか」
由紀枝と祐子が後ろの座席でカトリアーナが前に座る事になった
「さあ これから東京でカトリアーナの買い物をしてそれから戻ろう」
「夜はどうしますか」
「バーベキューでもしようか そのほうが食べられるし どうみんな」
「ええ 落ち着くしそうしましょうよ」
神山は車を出すと山を下り国道から有料道路に入った
東名高速に入るとスピードを上げ女性達が喜び歌を歌い始めた
神山が運転していると携帯電話がなりだしポケットから取り出し
洋子と分ると祐子に携帯電話を渡し
「祐子 洋子から電話だけど出られないから用件を聞いてくれ」
「はい 分りました
はい神山のですが、、、」
「あら どなた?」
「はい 祐子です 今 神山さん運転中で電話に出られないんですよ」





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