2012年9月22日土曜日

Vol.805 紫陽花 -5-50



次長室に着くと洋子が先にきていて
「やあ おはよう 早いね」
「おはようございます ええ ほらトトカルチョの事もあって」
洋子はノートパソコンを操作していた
「あれ ノートパソコン どうしたの」
「ふふふ 実は町内の祭りの時にほら寄付をしたでしょ
そのお礼で頂いたのよ」
「そうすると缶詰が役に立ったんだね」
「ええ ありがとうございます」
神山は昨夜 由紀枝 祐子 カトリアーナが投票したトトカルチョの
メモと現金を洋子に渡した
「駄目よ 今から変更は みんなそうしているもの
由紀枝さん達だからといって特別扱いは無しよ」
「そうか そうすると変更なしか 一応連絡しておく」
神山は祐子の携帯に電話すると
「はい 祐子です」
「ごめんね 神山ですが」
「どうされたの?」
「うん 昨日のトトカルチョだけど 変更が効かないんだ ごめんなさい」
「ふふふ 大丈夫よ あのままでOKです 
これから代々木に出かけて練習しますね」
「うん 気を付けてね 4時には戻ってきてね」
「は~い 分りました」

神山は電話を切ると洋子に
「よかったよ 変更無しです」
「良かったわね でも凄いわね 一人10万円も賭けるなんて
それから 6枠と7枠が無印で貴方に人気が有るから 6-7と入ったら
高配当になるわね」
「う~ん 僕も調子いいよ でもね ぎりぎり届くか否かだね」
「まあ 私も昨夜練習したら良かったわよ そうすると由紀枝さんと
祐子さんの調子もいいのね う~ん」
洋子も悩み考えていると電話が鳴った
「はい 次長室です」
「田所先輩 おはようございます」
「奈々子ちゃん おはようございます どうしたのこんなに早くから」
「ええ 例の馬券ですが 何時にお持ちすればいいですか」
「そうね 2時ころでいいわよ でも来る前に電話を頂戴 それで どう?」
「ええ 先輩と神山次長の1-8が凄い人気で40%位いってます」
「そう そんなに1-8って人気が有るの」
「ええ だって鈴やの社員なら2人しか分らないし 仕方ないですよ」
「それもそうね それで現在どの位 投票があるの?」
「ええ 現在 980票49万円ですよ 凄いですよ」
「えっ 49万円も、、、 ねえ奈々子ちゃん くる前に口数と現金を
きちんと合せてね お願いよ」
「は~い 分りました では伺う前にお電話をしますね」

洋子は電話を切ると神山に
「ねえ 本社の人事から電話だけど 馬券 980票49万円ですって」
「えっ そんなに ほんとかよ」
「それで40%位が1-8ですって」
「えっ 凄いね しかし困ったね 僕が入らないと本社にいけないよ」
「ふふふ 仕方ないでしょ 頑張ってね」
洋子は悩んだ末に自分から20票1万円ずつ流し 亜矢子の2枠と
由紀枝と祐子の枠 それと6-7を20票合計10万円を賭けた
「ふ~ん 手堅く賭けましたね」
「ええ 由紀枝さんと祐子さんが分らないから でも良さそうね」
「う~ん なんともね 今日 又 練習に行っているよ」
「まあ ご熱心ね」
「それで今日 洋子は真紅のポルシェで由貴と桃子を乗せてくれる
僕は祐子と由紀枝 カトリアーナを乗せるから」
「そうか ゴルフバッグ入るかしら」
「大丈夫だよ 入らなかったら座席に置けば ねっ」
「そうね」

神山はGプロの部屋に行くと佐藤部長が神山に
「山ちゃん はい馬券」
「ありがとうございます」
神山は投票表をみるとやはり神山の8枠に絡んだ投票が多く
6枠と7枠は投票が少なかった
「山ちゃん これは本社の分で120万円入っていますよ
投票口数と現金は確認済みです
それからこの他に下請けや横浜支店などの分は後で小谷が持ってきます」





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