2011年2月16日水曜日

Vol.221 青葉 -4-18


4月18日 土曜日 曇り

上原マンション
神山は携帯電話のアラームがけたたましく鳴り起こされた
昨夜は祥子にモテリコのバンドルをプレゼントし
喜んだ顔を見た後 祝賀会の疲れが出てベッドに入った
ご祝儀も確かめないといけないし 祥子より早く起きた
クローゼットのジャケットやパンツのポケットから封筒を出し
テーブルの上に置き 中味を見た
内藤社長10万円 細川社長 田丸社長 店長が各5万円
取引先が合計約60万円 合計85万円もあった
スーパーデコの朝川典子と品川鮎子のメッセージは神山の応援と
会社の宣伝が書かれていて 特に個人的特別な表現はなかった
問題は山崎愛から貰ったコンドーム 佐々木艶子の無料招待券と
メッセージをどうするか考えた
無料招待券は免許書入れにしまえば良い事だが
コンドームは普段から 持ち歩かないので困り果てた
考えた末にカメラバックにある 小さな隠しポケットにしまった
(しかし 彼女も大胆だな みんなにこんな事をしているんだろうか
少し 様子を見てみよう)
神山は貰ったご祝儀の使い道を考えたが
今のところ不自由はしていないので銀行に預ける事にした
真奈美から貰ったロレックスは神山も気に入り 皮を慣らすために
普段からはめるよう心がけた
昨日の整理が一通り終ると7時になったので 高橋に電話した
「神山です おはようです」
「高橋です おはようございます 早いですね」
「うん 昨日はありがとうございます」
「いえいえ ところで今朝は、、、」
「うん 8時を少し過ぎるが 現場に行きますよ」
「はい 了解です」
「それで 今日は夕方まで付いていなくて平気かな?」
「ええ 大丈夫ですよ なにか?」
「うん 暫く横浜に帰っていないから 行ってみようかなと」
「はい 了解です それで何時に行かれますか」
「うん 午前中の確認が終ったら行こうかなと思っているんだ」
「そうしたら 横浜の田代が来ますから帰りの車を使ってください」
「そうか そうしたら便乗するか」
「ええ 帰りは電車でお願いします」
「了解 ではあとで」
神山は由香里に電話をした
「神山です 朝早くからごめんね」
「いえ 昨日はお疲れ様でした」
「ありがとう ところで今日のスケジュールだけど」
現場状況 横浜帰宅の件で夕方出社する事を
課長に伝えて欲しいと言った
「了解したわよ それと昨夜はどうでした」
「なにが、、、」
「久保さんと一緒だったでしょ」
「仕事だよ それに筒井さんも一緒だよ 何もないよ 残念ながら」
「なによ 心配して言っているのに 残念ながらって ば~か」
「おいおい 朝から そんなに怒らないで」
「自分が悪いんでしょ」
「はいはい 僕が悪かったです」
「そうしたら 昨夜一杯貰ったご祝儀で 美味しいもの食べよっ」
「はい 了解です」
神山は由香里がまだ言いたそうだったが電話を切った
昨日 祥子と二人だけで帰ったら大変な事になっていただろう
そう思うと内藤社長と筒井の配慮に頭があがらない思いをした
(しかし 女性は嫉妬深いな)
と 思ったがそのように心を仕向けたのは自分だと反省した
FAXを確認してみると 上原の物はなく御殿場グランドイン
サイン工事が順調に進んでいる知らせと
小田原工場の連絡先が書かれた メッセージが届いていた
それを見て アルタの高橋に確認の電話をした 
「神山ですが 孝ちゃん
第二貨物には小田原の連絡先を知らせてある?」
「ええ あの日うなぎ屋から帰った後 教えて頂いた方に
連絡はして有りますが、、、 どうかされましたか?」
「ううん もれていると大変だから」
「大丈夫ですよ」
「うん 了解 では」
神山はまだ時間があるのでお中元や店外催事など
会社の仕事を集中してこなした
一通り出来たので会社にFAXし





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