話をしていると 化粧室についた
ここは各部屋に仕切られていて 個室になっている
早速小用を済ませ手を洗うと 頂いた封筒を覗いてみた
最初はアルタの内藤10万円 スーパーデコの細川5万円
七変化の田丸5万円 店長5万円
(えっ~ 凄い 25万も、、、しかし、、、)
少し貰いすぎだと感じながらも悪い気はしなかった
神山はスーパーデコの
山崎愛からの封筒が気になったので開けてみた
びっくりした コンドームが入っていて メッセージには
【時間を作ります 素敵な夜を楽しみましょう
受賞 本当に本当に おめでとうございますわたし嬉しいです】
神山はこれは他人に見られると絶対にまずいと思い
パンツの後ろポケットにしまい
同じくスーパーデコの佐々木艶子から貰った封筒も開けた
【受賞 おめでとうございます 空いた時間で楽しいひと時を
あなたと過ごしたいですわ お返事をお待ちしています】
同封されていたのは 北海道の無料旅行券だった
(わぁー これも絶対にまずいな もう、、、)
神山は同じくパンツの後ろポケットにしまった
スーパーデコのあと2名も同じ内容だとまずいと思い
パンツの後ろポケットにしまった
余り長居をしていると 変に思われるので出てみると
取引先の面々も化粧室に入っていった
部屋に入る時 丁度清算を終え部屋に入る由香里をつかまえ
「ねえ ご祝儀を一杯貰ったけど 全部課長に報告しようか」
「大丈夫よ 課長はそんな事気にしないから 納めておきなさい」
「ほんと 報告なしで?」
「ええ 今までも倉さん そんことした事ないわ
ただ『取引先からご祝儀を頂きました』の報告でいいわよ」
「うん そうする 今夜分かれる時にでも」
「そうね しかしほんと凄いわ 奥座敷まで一杯になるのって
私 初めての経験よ それに初参加の取引さんも結構きているし」
「そうなんだ さっき店長も驚かれていたよ」
「さあ 部屋に入って 皆さんのお相手しなさい」
由香里がお尻を押したのでつまずきそうになると
「凄い お尻のポケットまで 一杯」
「違うよ これは、、、ちょっと、、、手紙さ、、、」
うそは言いたくなかったが しかし怪しい手紙は手紙だった
由香里はきつい眼差しで
「貴方は私のものよ わかっているでしょ」
神山はここで言い争いをしたくないので
「分っているよ さあ 部屋に入ろう 由香里先に入って」
「ええ」
今度は神山が由香里のお尻を優しくなでた
「ば~か 何するの 後ろで見られるわよ」
神山に振り向き少し口を尖らせ小声で言った
今日の由香里は淡い黄緑のワンピース姿だった
白いベルトがアクセントになっていてとても爽やかな感じがした
普段見かける事のない姿だったので見とれながら入ると
すれ違いに祥子が部屋から出ようとしていた
神山は言葉を発しないで居ると お辞儀をしながら
「今夜 お部屋で待っています 何時でも構いません」
と 小声で伝え化粧室に向かった
席に戻ると 取引さの人達が溢れていたが
今度は自分から 席に座っている取引先にお酌をして廻った
「なあ 倉さん 山ちゃん 出来ているな」
「ええ ちゃんと弁えていますね 出来てますね」
「倉さんも確かそうしていたね」
「店長も良く覚えていらっしゃいますね」
「ははは それは銀座の顔 倉さんの事だもんな」
「いやぁ 恐れ入ります」
池上と倉元はもっと話そうとしたが取引先に裂かれた
神山が順番にお酌をしていると スーパーデコの山崎愛の席に来た
「ね~え ぶちょ~お さっきの手紙読んでくれた ぶちょ~う」
普段 酒に強い山崎だが
今日はこの雰囲気で酔ってしまったのだろう
「うん まだだ 自宅でゆっくり見るよ」
そう言ってこれ以上突っ込まれたくないので
隣りにお酌をして離れた
それを見ていた倉元と奥村は
「倉さん」
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