2011年2月10日木曜日

Vol.215 青葉 -3-17


細川社長や池上店長など順調に勝ち進んだ
次に祥子と由香里が対戦した
このゲームばかりは 会場の雑談が少なくなり静まりかえった
二人とも美貌と知性を兼ね備えた女性同士という事が
会場の皆も分っているのだろう
スタートしたが お互いタイミングを見ているのか
なかなかお尻を 突き出そうとしないのをみて 市川が
「さあ ご両人 ご遠慮なく美しいお尻を 突き出してくださ~い」
この言葉の後由香里がお尻を出した瞬間に祥子が下から突き上げた
この一撃で祥子の勝利となった
由香里がニコッと笑みを浮かべると祥子も笑みで返した
会場はこの時になって拍手で沸いた
2回戦も終わり3回戦では祥子と筒井の対戦になった
今回 祥子はハンデを使う事が出来るが 筒井に負けた
4回戦では細川社長など勝ちあがったが
池上店長は浜野に負けてしまった
5回戦準決勝だが ここで奥村と細川が戦う事になった
もう一つは催事課の杉田とニーナ・ニーナの浜野の戦いになった
まず奥村の戦いはやはりハンデの有る細川が勝利した
杉田のほうは上手に腰を使い浜野に勝った
「それでは決勝戦です 赤コーナー体重150ポンド 細川社長
青コーナー体重75ポンド 杉田翔君 さあ両名 お願いします
皆様 拍手でお迎えください」
細川はアナウンスされると拍手の中円座の真中に登場したが
杉田の姿がまだ現れないので ざわざわしてきた
「杉田さん 負けと分って出て来れないのかしら、、、」
などと 周りからもそんな言葉が出て来たときに
杉田はいつ用意したのか
キンキラのガウンを羽織り部屋に入って来たが
しかし少しどころではなく太った格好で登場した
「みなさ~ん 杉田選手の体重を間違っていました 訂正します
青コーナー杉田翔君250ポンド 杉田選手 どうぞこちらへ」
市川に勧められ杉田が真中に来ると
「では ガウンを脱いで 最後の戦いで~す」
杉田はガウンを脱ぐと
その格好は相撲取りのぬいぐるみを着ていた
杉田の格好を見た会場はやんややんやの大喝采で
片付け準備で待機している 仲居さんたちも 大笑いをした
勝負は簡単についた
ぬいぐるみで身動き取れない杉田があっけなく負けた
しかし会場は勝負より盛り上げた杉田に拍手をしていた
神山は商品の授与があるのでまた市川や杉田そして由香里と
一緒に並びお手伝いをする事になった
1位から4位まで参加賞とは別に商品が用意されていた
順番に授与を済ませると
「では次にナイスプレイヤーですが 4名居ます」
その中に 由香里と祥子が含まれていて 神山が手渡した
「え~ 今作ったんですが、、、」
「おいおい 商品が余ったら オレにくれ」
「そうよ わたしもがんばったのよ」
などとやじが飛んできたが 市川が一呼吸おいて
「ベストドレッサー賞 杉田 翔選手 どうぞ~」
市川は隣りに居る杉田に目配せし
神山のところで商品を受け取った
「皆さん 盛り上って下さいまして ありがとうございます」
皆に向かい商品を高く上げ 最後はお辞儀をした
「さて 最後の賞です
今回 罰ゲームを2回も受けた 神山部長で~す」
会場は神山の仕草を思い出したのか 大笑いに包まれた
全てのショーが終って 奥村が挨拶をして〆を行った    

『日本料理 四季』が有るホテル禅の出口では 催事課の面々が
取引先に対しお礼の挨拶をし見送ったが ロビーでは
アルタの内藤と筒井が話し ニーナ・ニーナの祥子も残っていた
殆ど見送ったので 奥村と神山が2人に近寄り
「今夜は本当にお忙しい所ご出席頂きまして ありがとうございます
祝賀会も無事終る事が出来ました」
神山と奥村は深々と御礼をした
「いやいや そんなに言われると困りますよ ねぇ筒井さん」
「そうですよ これからも山ちゃんには頑張ってもらわないと」
「ありがとうございます ところでまだ9時半なので、、、」
「そうですね 筒井さんも大丈夫でしょ」
「ええ 私の方は、、、」
筒井は残っている女性軍に聞いてみたが 祥子以外は帰ると言った





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