2012年10月27日土曜日

Vol.840 紫陽花 -7-52



しかし大根とおちんちんを聞き間違えるなんてねぇ、、、」
祐子とカトリアーナは思い出したのか笑いだしてしまった

アルタの高橋達3人は成績が悪かったのか皆無言だった
ただ酒に酔った高橋は車に乗った時から後ろの席で横になり寝ていた
運転する田中は時々内野に話をするが池ポチャ病が再発した事と
ラウンド中 自分のほほにキスをしてくれた涼子の事を思っていた
内野は20代の時に付き合っていた女性が居たが
辛い別れ方をして以来 殆ど女性と付き合っていなかった
「なあ 幸三ちゃん」
「えっ なんですか?急にどうしたんですか」
「あのさ 篠原涼子さんって 美佳の先輩だよね」
「ええ なんでもハーバード大学で一緒って聞いていますよ それが、、、」
「うん 出来ればもう一度逢いたいと思っているんだ」
「えっ 篠原さんとですか? あの経理の子とは、、、」
「あれは一緒に買い物をしただけで恋愛感情はないよ
むこもそう言っているよ」
「って事は なにか芽生えたんですね」
「うん 良く分らないからもう一度逢って確認をしたいんだよ」
「そうしたら美佳に頼めば大丈夫でしょ」
「そうかな、、、ほら美佳と鈴やさんの杉田さんを上手に引き合わせた
田所さんならどうだろうって思っているんだよ」
「そうですね 田所さんならなんでも話せるしいいでしょ
しかし何があったんですか 篠原さんと」
「う~ん なにもないよ、、、よし月曜日にでも話そうかな」
「先輩 後ろ 後ろの車 神山さんでしょ 凄いスピード出している」

田中は後ろの蒼いBMWが神山の車だと分ると左車線に避けると
神山が右側車線で田中のスピードに合わせ何かを話していた
「ねえ 祐子 僕の携帯でアルタの内野君を探して発信をしてくれないか」
祐子は神山から携帯電話を受け取ると内野に電話をした
「神山さん かかりましたよ」
「そうしたら高橋さんはどうしたのか聞いてくれる」
「はい 分りました
こちら神山さんの代理で靑山ですが 高橋さんはどうされましたか?」
「内野です 早いですね 高橋さんは後ろで横になって寝ています」
「は~い 分りました
神山さん 横になって寝ているそうですよ」
「うん ありがとう そうしたら気を付けて帰ってくださいと伝えて」
「内野さん 神山さんが 気を付けて帰ってくださいとの事です」
「了解です ありがとうございます」
神山は田中と内野に手を振るとスピードを上げた
「内野先輩 次は田所さんの車ですよ きっと」
洋子の運転する真紅のポルシェも
田中の車とスピードを合わせ田中に手を振った
「わぁ~ 凄い 田所さんって 運転凄いですね 先輩」
「うん 上手だし早いし それにメカに詳しいよ」
「わぁ~ 凄い もう見えなくなりましたよ
あの二人競争でもしているのかな よく捕まらないですよね」
「うちの社長も早いけれど 神山さんや田所さんには負けるね 早いよ」
「真紅のポルシェを運転する田所さんって格好よかったですね」
「うん 田所さんって何をしても似合うね 格好いいよ ほんと」
内野はますます月曜日になったら洋子に話す事を決めた

ジャックの運転する車に猛然と追いついてくる蒼いBMWをみると
「社長 きっと神山さんですよ 凄いスピードですよ」
神山はジャックの車の後ろにぴったりと付くと左に避けるのを待った
ジャックは神山をバックミラーで確認すると左車線に替えた
神山はジャックを確認すると手を振りスピードを上げた
「社長 やはり神山さんでした そうすると後ろは田所さんかな」
ジャックがバックミラーをみようとした時には田所の車は横にいて
手を振ると神山の後を追いかけた
「社長 あの二人 競争でもしているのかな」
「違うよ あれが神山さんにとっては普通のスピードだよ
田所さんもそうとう上手だと聞いているけれど 凄いね」
後ろに座っている篠原涼子がナタリーに
「私も神山さんの車に乗せてもらえばよかったな~」
「そうね 神山さんって格好いいですよね 出来れば私もそうしたいわ」

神山たちは楽しく話していると直ぐに 渋谷ICに着き
上原駅前までは車も空いていた
神山はニーナニーナの前を避け 国道側にある改札口前に車を止めた
直ぐに洋子の運転する真紅のポルシェが神山の後ろに止まった
洋子の車から降りた由貴たちはゴルフバッグをトランクから出し神山に





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